パワプロクンポケット(シリーズ)

登録日:2009/12/14(月) 13:07:09
更新日:2023/06/14 Wed 00:19:33
所要時間:約 4 分で読めます





いくぜ甲子園! めざせ、プロ野球!!

今度のパワポケはド派手に進化!




実況パワフルプロ野球の姉妹作品として誕生し、サクセスモードに重点を置いたシリーズ。


【概要】

当初はパワプロ5の外伝的な扱いだったが、作品を重ねる毎に色んな意味で濃くなっていき、以降は完全に独立した世界観を展開していた。

初期は猪狩守ダイジョーブ博士などパワプロからのゲストキャラがたまに出演することもあるが、ポケ10時点では「パワプロのキャラを登場させるのは難しい」という旨のスタッフの言葉がある。
ただし、おためし選手などシナリオに絡まない部分では現在もいる。

サクセスに比重を置いてるのに加え、携帯機なのでスペック的にも野球面はお粗末だったがハードの性能の向上に伴って次々と進化。
一時期は本家と互角のレベルまで達したと評されたこともあり、最終的に画質はN64レベルにまで発展。
ニンテンドーDSへの移行からは、10での3Dフルポリゴン化・実況導入・選手写真の実写自画像搭載・プロスピ風画面のリアル野球モードなど、様々な進化が見られた。

純粋な野球ゲームとしては、粗削りな面や携帯機故の操作性やグラフィック上の制限などが見られた。
そのため、ファンの間でも「野球ゲームをやりたいならパワプロかプロスピをやれ」と勧められることが多い。
しかし、実際のとこは最高売上を記録したのは野球部分が3D化など大きく進化し、また高校野球という人気の題材を採用した10であり、あまりに野球とかけ離れたシナリオを展開していった結果濃いマニア以外の客がパワプロやプロスピに流れてしまった。

2011年発売のパワプロクンポケット14を最後に、現在まで新作発売の予定は存在しない。
プロデューサーなど一部スタッフがKONAMIから退社しているので、新作展開にはその辺の問題もあると考えられる。
PSPで本家と遜色ないレベルの野球ゲームとしてパワポタシリーズが展開され、特に本格的なサクセスが搭載されたパワポタ3はパワポケを凌ぐほど売れたことや、この結果を受けてか携帯機でもSONY系ハード(Vita含む)で発売されるようにもなったので、ある意味今の時代ではパワポケの役割はないのかもしれない。
2016年に5年ぶりにニンテンドー3DSで実況パワフルプロ野球ヒーローズが発売されパワポケの復活か!?期待されたが実質的には本家シリーズのパワフェスと同じ路線だった。

シリーズ終了以降も一部スタッフが本家に完全に合流した影響か、本家サクセスの一部シナリオではパワポケ風の展開があったりする。
アプリ版では、パワポケの裏サクセス要素を導入したような「ダン&ジョン高校」、主人公が崖から落ちて死にかけてしまい吸血鬼になる「ヴァンプ高校」なども登場した。
一方、一部キャラを除いてパワポケ出身のキャラがシリーズ終了後の現在では本家に逆輸入される展開が殆ど無いのが現状であったが……(後述)。

【関連作品】

◎ナンバリングタイトル

パワプロクンポケット1〜2(GBC)
パワプロクンポケット3〜7(GBA)
パワプロクンポケット8〜14(DS)

パワプロクンポケット1・2(GBA)
1と2を同時収録したリメイク。

〇派生作品

パワポケ甲子園(DS)
あつまれパワプロクンのDS甲子園(DS)
パワポケダッシュ(GBA)


本家と違いナンバリングタイトル&ダッシュは全て共通の世界観&時系列で、物語も綿密複雑密接に繋がっている。

パワポケ甲子園とあつまれパワプロクンのDS甲子園は、毛色が違うため公式サイトからリンクが外されるなど徐々に微妙な立ち位置になっており、甲子園の続編は最初からシリーズに含まれていない。
勘違いされがちだが、「パワプロGB」は本家のGB版なので別の立ち位置(一応、パワポケのプロトタイプ的な存在にもなる)
PSP版(パワポタシリーズ)も独立しているため当然別物扱い。

シリーズが軌道に乗ってからは基本的にナンバリングは年1作、12月辺りに発売されていた。


【サクセスモード】

本シリーズのメイン。
ポケ2以降はパワポケ甲子園を除いて2作以上収録されておりメインシナリオは「表」、パラレルシナリオは「裏」、それ以外は「ミニサクセス」と呼ばれる。

表サクセス

現在まで高校野球編→プロ野球編→社会人野球編のローテーションで回っており、主人公は1&3以外は全て別人。
ローテーションに特に意味はないので、気紛れで変わる可能性もあり、現に13~14は高校野球編→少年野球編というローテーションになった。
なお、大学野球編が存在しなかったのはシナリオ的につまらないと判断されたためで、現に最終作まで作成されなかった。

物語は表面的には野球メインなものの、シリーズが進む毎に変革を遂げていく。
初期は「高校球児vsスポーツ業界の支配を企む組織」「プロ野球選手vs球団スポンサー」などのように、野球をすることと敵と戦うことが直結した物語だったが、
作品が進むと主人公は野球選手に扮した秘密組織のエージェントだったりなど野球要素が「ついで」になる展開が散見されるようになる。
最終的には、世界のあり方を覆そうと企む人物ジオットの登場や、空を飛ぶのも天候を操るのも何でもアリな超能力バトルなど、野球でどうこうできる規模ではないストーリー展開となった。
これに関しては賛否が大きく分かれるところであろう。
(ただし1つ注釈をつけるとすれば、
 初期作品から「甲子園決勝での勝敗によって、脳の手術をする彼女の生死が変わる」など、ゲームの都合により野球を介してはいるもののよく考えたら野球関係ないな、という展開自体はあった)

なおパワポケはプレイヤーの選択や試合の結果などによって結末が変化するマルチシナリオ制だが、後の作品の展開と整合性が取れる出来事に関しては「正史」として扱われる。
(GBA時代までは公式サイトの年表やパワポケ大全にて正史が確認できた。)
スタッフ曰く必ずしもゲーム内でのいずれかのルートが正史という訳ではないらしく、ゲーム本編の様々なルートの出来事が起こったり起こらなかったりと組み合わさった世界線が正史となっている模様。
シリーズ末期付近では彼女候補に関する物語の整合性も複雑になっている。
最終作14ではシリーズを終わらせる必要性が出たことで、急遽1作品分のシナリオを短縮して展開しており、その影響がシナリオ各所に見られるという指摘もされている。

また、作品ごとに6名前後の彼女候補がおり、彼女毎に存在する深すぎるストーリーをギャルゲーよろしく攻略することができる。
各彼女についてはこちらからどうぞ。
彼女候補一覧

同級生、マネージャー、追っかけのファンといった普通な相手はもとより、担任教師、良家のお嬢様、OL、内気な本好き、水商売人、犬娘、悪の組織の一員、数億歳の宇宙人、ヒーロー、実年齢数歳のアンドロイド、超能力者、現役アイドル、ヤ○ザの娘、実妹、巫女、忍者、親友の妹、子持ち未亡人、幽霊、魔人娘、ストーカー、バツイチ子持ちのネトゲ廃人、剣道娘、社長令嬢、{←new!}など、エロゲ顔負けのバリエーション。

基本一人につきBadEndとHappyEndの2つが存在し、更にHappyEnd扱いでも救われない場合すらある鬼畜ぶり。
近年は事故死、病死、自殺、植物状態などザラ。
暗殺、元彼と心中、洗脳、精神崩壊、借金のカタに売られる、枕営業、爆死、消滅、成仏、人間兵器化、独裁者化、幼児退行、痴情の縺れで殺害、カニバリズム←new! などetc…
とてもCERO-Aとは思えない鬱っぷり。
中でも歴代最鬱Endと謳われる12メロンパンは(ry

人によってはトラウマの宝庫である。

それぞれの主人公も大変個性豊かで、
機械の体だったり、呪われたり身体が入れ替わったり未来人だったり裏世界のエージェントだったり、風来坊だったりなど様々。
さらに普通だと思ったらアッー!されたり精神崩壊したり日常によくある恐怖盛り沢山(棒読み)


ちなみに歴代主人公にサイボーグやタイムパトロールの隊員などがいるが、公式によるとその強さ(戦闘能力)は11時点で
8>9>6>11≧3>>>一般人なので越えられない壁>>>>>その他シリーズの主人公
となっている。野…球……?
DSの8あたりからこの方向は顕著になっていき、これを面白がる人もいれば悪ノリだと冷やかに見る人もいた。

通称[野球ができるギャルゲー]


裏サクセス

初代を除く全作に搭載されているもう一つのサクセスモード。
以前は殆んどの場合最初から遊ぶことができなかったが、10からは初めから遊べるようになっている。
表サクセスと世界観設定が何らかの形でが繋がっているサクセスもあるが、基本的には表サクセスの世界とは独立して繋がっていないことが多い。
詳しくはこちらへ

【シリーズ完結後の動向】

14でシリーズが完結してから公式サイドからのパワポケシリーズに関する動きは完全になくなっていたが、
2019年以降は、本家パワプロのアプリにて少しずつ取り上げられている。

2019年にはパワプロ関連シリーズ全体でのキャラクター人気投票「パワプロシリーズ25周年記念アニバーサリー投票」にて本家キャラを押し退けて神条紫杏が1位を獲得し、彼女キャラクターとして実装。
2020年には期間限定イベントの対戦校として超最強学園が登場した他、パワポケ7の芹沢真央も選手として実装。


そして2021年にはサクセスシナリオの1つとしてパワポケ7のストーリーをベースにした花丸高校シナリオが実装。
パワポケでシナリオなどを担当していた当時のスタッフ達による復活ということもあり、供給に飢えていたファンを大いに湧かせている。

登場キャラクターは矢部が原作の湯田のポジションに居る以外は全てパワポケキャラとなっており、7の主要キャラの他に、4の天本、8の白瀬、13の優輝や餅田などが登場する。
(なお、オリジナルの頃と比べると毒々しい展開はやや鳴りを潜め、レッドがだいぶどこぞの風来坊に近い14寄りの良識的な性格になっている。その点に関しては残念がる意見も散見される。
ただし皆のトラウマ「しあわせ」は健在である)




そして2021年6月16日のニンテンドーダイレクトにて、

パワプロクンポケットR

のNintendo Switchでの今冬発売予定が告知。
内容自体は1・2の再リメイクであるが、新作発売は実に10年ぶりとなる。

2021年9月17日にはPV第2弾が公開。発売日が2021年11月25日と発表された以上に目を見張るのが

CERO B

初代発売から22年、ようやくCEROが仕事した。「当たり前だ」という声も惜しむ声も両方聞かれるが。



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最終更新:2023年06月14日 00:19