陸戦型ジム/ジム・スナイパー

登録日:2012/06/10 Sun 23:30:24
更新日:2024/03/24 Sun 20:36:14
所要時間:約 6 分で読めます






敵影なし。

ミノフスキー粒子で溺れちまいそうだ!

無駄口を叩くな!

へいへい。

陸戦型ジム及びジム・スナイパーとは、機動戦士ガンダムシリーズに登場するモビルスーツ(MS)。





陸戦型ジム

GM GROUND TYPE

型式番号:RGM-79[G]、RGM-79(G)
所属:地球連邦軍
開発:地球連邦陸軍
生産形態:先行量産機
全高:18.0m
頭頂高:18.0m
本体重量:53.8t
全備重量:66.0t
出力:1,150kw
推力:49,000kg
センサー有効半径:6,000m
装甲材質:ルナ・チタニウム合金

《武装》
ビームサーベル×2
100mmマシンガン
ロケットランチャー
ミサイルランチャー
ビームライフル
ショートシールド
ガンダム&ジム用シールド
ガンダムハンマー

《主なパイロット》
地球連邦陸軍兵士
ロブ
サリー
マイク
マット・ヒーリィ
ラリー・ラドリー
アニッシュ・ロフマン
フレッド・リーバー
マーヴィン・ヘリオット
エドワード・リー
リリス・エイデン
バリー・アボット
豊崎愛生*1



【機体解説】

地球連邦軍のMS量産化計画の中でも最初期に開発された機体。
連邦製MSとしては初めて本格的に量産された記念すべき機体である。

RX-78-2ガンダムの実働データが得られる前に開発されたため、ガンダムから得られたデータをもとに開発されたRGM-79 ジム(以下、本家ジム)とは事実上別の機体となっている。

そのために本機の設定が誕生した当初は“陸戦用先行量産型ジム”、あるいは“先行量産型ジム”とも呼ばれていた。
近年では後期型ジムが公式化したことで前期型が先行量産型扱いされることが増えたため、“試作量産型”ともされる。


陸戦型ガンダムと同じ生産ラインを流用しているために武装や機体構造には共通点が多い。80%が共用、残り20%は本家ジムのものとされる。
そのために性能は本家ジムを上回り*2、武装も同じ物を使用できた。

とはいえ「胸部バルカンとマルチランチャーの廃止」「本家ジムと同じ簡素なバックパック」「出力を落としたジェネレーター」など変更点も多々ある。
しかし本家ジムと違ってビームライフルは問題なく使用できただけでも大きな脅威であっただろう。*3

共通の機体構造ゆえにパーツの互換性も高く、絶対的なパーツ不足に悩まされた陸戦型ガンダムの修理に、量産されて予備パーツが豊富なこのジムのパーツが使われることも多かったようだ。
東南アジア戦線で確認された“ジム頭”や“Ez-8”などはその最たる例。
逆に本機にもパーツの流用が利くので、陸戦型ガンダムのバックパックに換装してウェポンコンテナを背負った機体もいた。

ちなみに装甲もガンダムや陸戦型ガンダム同様にルナ・チタニウム合金が使用されているのだが、あまり装甲が厚くなかったのかザクⅡの120mmマシンガンで普通に撃破される機体もあった。


装甲のコストの問題から本格的な量産は行われなかったが、50機ほどが生産された。
連邦のMSとしてはかなり早期に開発されたため、東南アジアなどの重要な拠点やデルタ・チーム、スレイヴ・レイスなどの一部特殊部隊に優先して配備が進められた他、オデッサ作戦にも参加していることが確認されている。

大戦末期には本家ジム系統の陸戦用ジムが後継機として開発され、ヨーロッパ戦線や北米戦線では順次そちらに更新していったようである。


【主な活躍】

映像作品では『第08MS小隊』と『MS IGLOO2』に登場。
『第08MS小隊』では東南アジアで活動するコジマ大隊や、オデッサからジオンを追撃する部隊の戦力として登場する。
しかしやはりそこはジム。
ザクに殺られたり、自称「気化爆弾」で蒸発*4したり核融合炉への誘爆を前提とした坑道突入で仏様になったりと扱いは散々であった。

『MS IGLOO2』では第3話に登場。
独立混成第44旅団の所属として多数がオデッサ作戦に参加、ジオン軍のトラップやダブデの砲撃に苦戦しながらも一進一退の攻防戦を繰り広げていた。


【武装】

  • 100mmマシンガン
    型式番号:YHI YF-MG100
  • ロケットランチャー
    型式番号:YHI ERRL-TYPE.Doc-04/380mm
  • ミサイルランチャー
    型式番号:YHI 6ML-79MM
地上部隊おなじみのMS用マシンガン、密林用の短砲身バズーカ砲、6連装の携帯式大型ミサイルランチャー。
いずれも陸ガン用と同じ物。

  • 180mmキャノン
    型式番号:YHI FH-X180
連邦軍製の実体弾火器としては最大級の長距離砲。陸ガン用と同じ物。
本来なら分解可能で持ち運び易いのだが、陸ジムの背面は武器コンテナの懸架部が無いので、分解せず持ち運ぶかバックパックの方に手を加える必要がある。

劇中ではユーリ・ケラーネを追っていた部隊が保持していたが、火を吹く前に燃料気化爆弾(意味深)で消し炭となった。
この他、スレイヴ・レイス隊のマーヴィン機がバックパックを陸ガンの物に換装して運用していた。

  • ビームライフル
    型式番号:BLASH XBR-M-79E
冷却装置付きの地上用ビームライフル。陸ガン用と同じ物。
資料によっては使用不可能と書かれる事もあるが、ラサ基地攻略戦に参加した機体の多くが装備していたように実際は使用可能。
空中戦を敢行したノリスのグフ・カスタムを狙撃したが、ジェットコアブースターを盾にされて友軍機を誤射する結果に終わってしまった。

  • ビームサーベル
    型式番号:X.B.Sa-G-03
陸ガン用と同じ物で、同じくふくらはぎの装甲内部に収納。
なお本家ジムと違いバックパックには挿していない。

  • ショートシールド
    型式番号:RGM S-Sh-WF/S-00109
取り回しに長けた小型の盾。陸ガン用と同じ物。
地上戦では下記のラージサイズのシールドよりもこちらの方が普及している。
本家ジムがこちらのシールドを装備しているケースも見受けられた。

  • 対MS戦用シールド
    型式番号:FADEGEL RGM-M-Sh-003
ガンダム/ジムが用いるルナ・チタニウム合金製の盾。
こちらは『MS IGLOO 2』第3話のオデッサ作戦に参加した機体が装備していた。

  • 対MS戦用シールド改
    型式番号:FADEGEL RGM-M-Sh-007
上記の対MS戦用シールドの廉価版で、材質がチタン合金にダウングレードした代わりに裏面にマウントラッチが設けられて汎用性が増した。
見分け方は表面の十字の連邦軍章の有無で、こちらは無い方。
劇中では『08小隊』でユーリを追っていた機体が持っていたが、流石に燃料気化爆弾の爆発は防げなかった。

  • その他
ツインビームスピアや175mmレールキャノンなど、地球連邦軍規格の武装は概ね使用可能。







ロングビームライフル、スタンバイOK!

ジム・スナイパー

GM SNIPER

型式番号:RGM-79[G]、RGM-79(G)
所属:地球連邦軍
開発:地球連邦陸軍
全高:18.0m
頭頂高:18.0m
本体重量:53.8t
全備重量:66.0t
出力:1,150kw
推力:49,000kg
センサー有効半径:6,000m
装甲材質:ルナ・チタニウム合金
武装:ビームサーベル×2
   100mmマシンガン
   ロングレンジ・ビームライフル



【機体解説】

陸戦型ジムを狙撃特化に改修したタイプ……とかそんなことは無く、ただ狙撃任務に就いただけの陸ジム。
なので型式番号もスペックも普通の陸ジムと変わらない。

一応、塗装がカーキグリーンになり、大型のロングレンジビームライフルを装備してバックパックとセンサー精度を強化しているので狙撃に特化してはいる。
名前も親戚のスナイパーカスタムと同じで本名ではなく便宜上そう呼ばれているだけ。


ここまで聞くと微妙な機体に思えるが、伊達にスナイパーの名を冠している訳ではなく、悪役サイドの描写でありながらも有効な運用法によって与えられた任務のほとんどを成し遂げ、映像作品に登場するジム・スナイパー系ではもっとも活躍してたりする。
というか他二機は活躍どころか狙撃する前に撃墜されている。*5



【XBR-X-79YK ロングレンジ・ビームライフル】

本機を「スナイパー」たらしめる所以である大型ビームライフル。

大型なだけにかなりの出力と射程、精度があり、大気圏離脱中のHLVや宇宙艦の装甲を破壊するほどの威力と精度を持つ。
しかしそれだけの威力を発揮するには外部からのエネルギーと冷却剤の供給が必要となるため、事実上の固定砲台として運用する事になる。

一応、威力と照射時間を犠牲にすれば、持ち運びながら撃つ事ができる。
当然ながら出力は落ちるが、それでもルナ・チタニウムをも易々と溶解させるし、大型モビルアーマーに大ダメージを与えるだけの威力がある。

なお、陸戦型ジム専用の装備というわけではなく、ジム・スナイパーカスタムやジム・スナイパーⅡなどでも使用が可能。
後者は、ジャブローでのガウ撃墜やオーストラリアでのHLV打ち上げ阻止に用いられたという情報もある。



【劇中での活躍】

イーサン・ライヤー大佐の乗艦するビッグトレーの護衛として、チベット・ラサのアプサラス開発基地攻略に4機が参加。

休戦協定を無視した報復として病院船として脱出中だったザンジバル級ケルゲレンを撃墜したり(これには様々な事情が絡むがここでは割愛)、軍を脱走してアプサラスⅢを倒そうとするシロー・アマダのガンダムEz-8の左半身を抉ったり、アプサラスⅢのミノフスキークラフトユニットを破壊してジャブロー攻撃を断念させたりと活躍したが、シローとアプサラスを撃った機体はギニアスの“礼”をコックピットに受けて破壊された。


機動戦士ガンダムUC 星月の欠片』にも登場。
「バーブレス」なる武装集団が運用していて、背中に大型ジェネレーターらしき物を背負うなどの改造が加えられている。
ジャブローでプロト・スタークジェガンと戦い、森の中から狙撃して損傷させるが、最終的には撃破された。




バリエーション


先行量産型ジム 宇宙戦仕様

GM ECONOMY TYPE

型式番号:RGM-79[E]
所属:地球連邦軍
開発:地球連邦宇宙軍
生産形態:先行量産機
全高:18.0m
頭頂高:18.0m
武装:ビームサーベル
   100mmマシンガン
   バズーカ


陸戦型ジムと基本設計を共有するMS。初期型ジムとは内装が違うだけで基本設計を同じくしている、あるいは同一機だという。

地球上の連邦軍以上にフルボッコにされた宇宙の連邦軍各部隊にとってMSは喉から手が出るほど欲しい物だった。
このジムは配備の目処が建たないRGM-79の代わりとして陸戦型ジムを空間戦闘用に改修したものらしい。

見た目は紅白の陸ジム。


陸戦型ジム【ステルス】

型式番号:RGM-79[G]CV-ST
     RGM-79[G]ST

ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』のリメイク漫画版『ザ・ブルーディスティニー』に登場する機体。

ブルーディスティニー1号機【ステルス】の換装式胸部をフィードバックした機体で、廃熱制御ユニットや頭部センサージャマー、遮熱遮音コート、ステルス用の特殊塗料などBD1号機【ステルス】との連携運用のための装備が施され、頭部もBD1号機に似ているものになった。

本機の仕様変更機としてステルス塗料を落とした「遊撃戦仕様」、ブルーディスティニー1号機【フルアームド】と同型の装備に換装した「強襲仕様」などが存在する。


ブルーディスティニー0号機

型式番号:RGM-79BD-0

クルスト・モーゼス博士が連邦に亡命して初めて開発したEXAMシステム搭載機。
もともと設定上存在した機体だったが、上記『ザ・ブルーディスティニー』連載開始にあたって大河原邦男氏により新規にデザインされた。

陸戦型ジムをベースとした実験機であって戦闘を想定していないので、武装は頭部バルカン砲くらいで機体カラーも胸部こそ蒼いがほとんど純白。
追加した排熱ダクトや動力パイプ、観測機器などでマッシブな体型となったが、本機では満足な結果を出すことはできなかった。

後に本機は頭部(EXAMシステム入り)のみが陸戦型ガンダムに移植され、胴体は別個に保管されている。


『ザ・ブルーディスティニー』作中ではニムバスによるBD2号機の強奪に際して、頭部が無いまま元BD1号機パイロットのクレア・キルマーが搭乗して2号機の前に立ち塞がるが、性能差とクレアの身体障害(BD1号機の暴走で負ったもの)の為に満足に動けず、コックピットを切り刻まれて撃破されてしまった。


スレイヴ・レイス隊専用機

特殊部隊「スレイヴ・レイス隊」の専用機。
カラーリングは同隊のパーソナルカラーである濃淡のグレー。

各パイロットに合わせたチューンナップが施されており、フレッド・リーバー機は格闘戦向けにチューンされ、マーヴィン・ヘリオット機はバックパックを陸戦型ガンダムのウェポンラックに換装して大型火器を運用可能になっている。

各々が上位機に乗り換えた後も予備機として1機が残存していて、ミデアのパイロット兼メカニックのエドワード・リーが搭乗することがあった。


リリス・エイデン専用機

ゲーム『機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy』に登場。
カラーリングは濃いめの赤と薄いピンクのツートン。

北米戦線で活躍したリリス・エイデン少尉の専用機で、彼女に合わせて機動性を強化、武装としてツインビームスピアが先行配備されている。
ノイジー・フェアリー隊とは一度戦ったのみで、その後はガンダム・ピクシーに乗り換えた為に登場しない。
一応、設定上は本機で戦果を挙げた為にピクシーを受領したということになっている。


バリー・アボット専用機

同じく『Code Fairy』に登場。
カラーリングはグレーとホワイトのツートン。

リリスの上官バリー・アボット大尉の専用機で、こちらもパイロットに合わせて調整されている。
こちらも一度登場しただけでその後は装甲強化型ジムに乗り換えてしまう。


ジムRR

メディアミックス企画『機動戦士ガンダム 赤い三巨星』に登場。
連邦軍の「赤い三巨星」小隊が使用する近〜中距離向けのカスタム機で、ショートシールドに巨大なクロー・アイアンバンカーを装備した機体と、ジオン軍のヒート兵器に着想を得たという実体槍ヒートスパイクを装備した機体の2機が存在する。

なお、名前のRRは「レッズ」と読む。


ジム・ナイトストーカー

漫画『機動戦士ガンダム FAR EAST JAPAN』に登場。
全身を漆黒に塗装された夜間強襲用実験機。
180mmキャノンを用いた狙撃戦にも対応しており、自然界に存在しない完全な球形を探知し待ち伏せている敵機を特定するバイザー型センサーを搭載している。
ジム・ナイトシーカーと名称と顔が酷似しているがあくまで陸戦型ジムの現地改修機であり別物。



ガンプラ

OVAが公開当時、08小隊HGで陸戦型ジムとジム・スナイパーが発売。その後MGでも二機が発売された。
ちなみにジム・スナイパーはHGには1/550アプサラスⅢ、MGには外部ジェネレーターがついてくる。

2009年9月発売のHGU.C.HARD GRAPHの「陸戦型ガンダム地上戦セット」には陸戦型ジムの頭部が2つついてくる。
2つとも旧HGの頭部と交換しても良いし、1つは陸戦型ガンダムにつけても良い。

HGUCでは2017年1月に陸戦型ジムが発売された。08小隊HGにはなかったネットガンが新しく付属している。
しかし頭部をはじめ従来のデザインよりもアレンジが強く、劇中デザインと異なるものになっていて、印象も異なる。*6
特に頭部に関しては不評だったのか*7、後にプレミアムバンダイで陸戦型ガンダム(パラシュートパック仕様)が販売した際にカレン機再現用に付属していた陸ジム頭は流用ではなく新規造形の劇中デザインヘッドが付属していた。
構造も腹部装甲がスカスカ、ライフル持ち手が存在しないのでライフル等を持たせても不自然に見える、デザイナーの極端な足長胴短のデザインをそのまま反映させてしまったので旧キットの方が依然評価が高い始末。

それからジム・スナイパーがプレミアバンダイにて販売された。こちらはHGUCのバズーカとネットガン、08小隊HGから1/550アプサラスⅢが無くなっている代わりに新規造形のロングレンジビームライフル*8とミサイルランチャーが付属する。

スレイヴ・レイス仕様もプレミアムバンダイで発売。こちらはカラー変更の他にパラシュートパック等の陸戦型ガンダムの装備が追加された。
ちなみに頭部は劇中ヘッドがデフォルトで、HGUCヘッドは余剰扱い。




ゲームでの活躍

機動戦士ガンダム 戦場の絆

◇陸戦型ジム
稼動初期から存在するコスト120の格闘機。
メイン武装は3連射の100mmマシンガンA。
ダウン値低めでフルオート可能な6連射の100mmマシンガンB。
一発あたりの威力が高い、単発発射の100mmマシンガンC。

サブ武装は効果範囲が高めのハンド・グレネイドA。
効果範囲は狭いが威力が高めのハンド・グレネイドBがある。

格闘武装は四連撃まで可能なビーム・サーベルA。
五連撃まで可能で、多少威力の高いビーム・サーベルBがある。

サーベルAは他の機体よりも連撃可能な射程が5mプラスされるため、Bはほとんど使われていない。


コストパフォーマンスに優れた機体で、初心者からSクラスの常連まで幅広く愛されている。


◇ジム・スナイパー
コスト120の遠距離機体。スナイパーではあるがタンクとしての運用となる。
両軍唯一、ビーム兵器を装備した機体で、拠点砲撃の際に相手にキャッチされ辛い特性を持つ。

メイン武装
○ビーム・スナイパーライフルA
拠点砲撃に適したビームライフル。他のタンクと違って放物線を描かず直線状に弾が飛んでいくため、当てやすい。
照準をずらす機能もあり、キーパー対策としても有効。

○ビーム・スナイパーライフルB
赤ロック時はスコープモードに移行。連射が効き、味方への支援にも適している。
一発あたりの威力がAよりも低く、砲撃中は隙だらけになるのが難点。
敵のカットがなければAよりも速く拠点を落とせる。用途に応じて選択しよう。

サブ武装
○100mmマシンガン
ダウン値は低めだが前衛力の向上が図れるため、味方との連携がとりやすい。
1連からQDが可能。

○ハンド・グレネイド
自衛力向上に適した装備。
1発ダウンではあるが、連射が効かないため過信は禁物。


◇ジム・スナイパーカスタム
稼動初期から存在するコスト200の狙撃機体。昔はコスト160だった。
何度かのアップデートによる修正を受け、現在はチャージ式のビーム・スナイパーライフルを装備。
フルチャージで太くて威力が高く、一発ダウンのビームを発射。途中までのチャージだと細くて威力が低く、一発よろけのビームを発射する。

フルチャージだと大ダメージ&拠点に有効なダメージを期待でき、途中チャージだと味方へのカットにも使える。
格闘装備はビーム・サーベル・ユニットだが、1連撃のみとなっている。

なまじ威力や射程があるだけに、またゲームを始めた初期から手に入ることもあってか、安易に本機体を選ぶ初心者が多い。
狙撃機体は特殊な運用方法と、MAP上の敵の行動に応じた適切な行動を要するため、初心者には厳しい機体となっている。


機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡

陸戦型ジムが登場し、地上戦のチュートリアルをSランクでクリアすることで入手可能。戦闘中のミッションマップ画面では「陸戦ジム」と表記される。
汎用機より機動力が軒並み下がっている上にビーム兵器も使用できず、60mmバルカンもオミットされているので火力面ではやや劣っている。
しかし、設定通りルナ・チタニウム合金の採用によって実に3倍近い耐久力を獲得しているのが最大の特徴。量産機としては破格の堅牢性で、スペック上はゲルググに匹敵する数値である。
黒い三連星編「レビルを叩け!」では大量に登場し、圧倒的な耐久力でプレイヤーを苦しめる。本作屈指の強い雑魚であることは疑いようもないだろう。EXステージ「ハードコア」やアイナ編「アプサラス」でもエースが乗る機体が登場する。
また、シールドを所持した状態でも両手持ちが可能。


余談

陸戦型、スナイパー共に後になって陸戦「用」ジムジム・スナイパーカスタムジム・スナイパーⅡなど似たような名前の機体が開発されているが、実はこれらの機体はノーマルタイプのジム後期型ジムの系列機であって陸戦型ジムとは開発系統が異なっている。
更に言うならスナイパー系は運用思想まで異なっている。*9

とはいえ、開発にあたってデータのフィードバックは行われているので完全に無関係という訳ではないのがややこしいところである。


なお、メタなことを言うと陸戦型ジムやジム・スナイパーが初登場した『第08MS小隊』は1996年発表なのに対してスナカスの『MSV』が1983年、スナⅡの『ポケ戦』が1989年、陸戦用の『M-MSV』は1990年の発表であり、むしろこの中では後発だったりする。







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最終更新:2024年03月24日 20:36

*1 『戦場の絆』で愛用していることから。

*2 ……とされるが、実際のところは本家ジムは生産時期によって性能がピンキリであり、特に後期生産型はスペックだけならガンダムにも匹敵するので、一概に陸戦型の方が上とは言えなかったりする。

*3 本家ジムもガンダム用ビームライフルを使えたが、ジェネレーター出力の問題で非推奨とされた。また生産数も少ない。……ただしカタログスペックだけで見るなら実は本家ジムの方が出力は上であるため、本当に出力だけの問題なのか実情は不明である。

*4 ただしユーリ・ケラーネがそう言っているだけであり、描写からして間違いなく核兵器。そもそも気化爆弾程度でMSが蒸発するわけがなく(これが本当に気化爆弾だとしたらむしろ脅威の超兵器)、メタ的に見ても視聴者にちゃんと違和感を与えるような口ぶりがなされている。

*5 そもそもスナカスもスナⅡも本来は狙撃専門の機体ではない。

*6 後に発売された HGUC 陸戦型ガンダム(新バージョン)は、関節以外の外装が陸ジムの流用ではなく、ディティールを減らし気味にした新規造形になっている。

*7 上記の「陸戦型ガンダム地上戦セット」付属の陸ジム頭部の方が出来が良いと専らの評判。

*8 実はスナイパーライフルの形状が同じくPBで発売された HGUC ジム・スナイパーⅡ(ホワイト・ディンゴ隊仕様)付属のものと形状がやや異なる。ちなみにそちらのキットには「陸戦型ガンダム地上戦セット」のランナーも付属しており、余剰パーツで陸戦型ジムの色違い頭部(白)も組むことができる

*9 ジム・スナイパーは陸戦型ジムの長距離狙撃仕様だが、スナイパーカスタムやスナイパーⅡはあくまで「狙撃も可能な高性能汎用機」である。