ラットル(ビーストウォーズ)

登録日:2010/02/03(水) 12:58:07
更新日:2024/04/03 Wed 22:12:53
所要時間:約 2 分で読めちゃうよ!






ラットル! へん~しん!!
デヤーッ!!

……カッコいい?


◇概要

ビーストコンボイの指揮する探査船「アクサロン」のメンバー。
惑星エネルゴアに不時着した際にネズミをスキャン。
最初はキモく見えるかもしれないが、見慣れるとこれはこれで可愛く見えるので不思議である。
本人はこの姿は割と気に入っているらしい。
大好物はやっぱりチーズ

メンバー中でも特に小柄で、ほぼ人間並み(ロボットモードの身長が180cm)。後のシリーズに登場するマイクロンと同サイズであり、会話等の際は大体見上げる形になる。
基本的には良識派だが、デストロンを裏切ってやってきたダイノボットに対しての印象は悪い。
そのためコンボイを詰め寄ったりメンバーに何かあると真っ先に疑ったり等、当初から仲は悪かった。
…しかし、共に戦う内に仲間意識が芽生え徐々に仲良くなり、凸凹コンビの相棒とも言える仲となった。
そして、その最期を誰よりも悲しんだのはラットル本人だった。

口では好戦的な性格を装いつつも、実際の戦闘は不真面目だったり仲間に任せたがったりする。
また、戦闘中も軽口を叩くが、それは幾つもの戦いをくぐり抜けて来た自信の現れである。
武器は小ぶりのマシンガン「ラットビームガン」と、腕に仕込まれた小型爆弾及び潜入用ツール。
これらを使い、戦闘だけでなく小さい体を活かして敵基地への潜入任務もこなす。
コンボイからはチームのサブリーダーとして信頼されている。




◆日本語版



オイラ、ラットル!
みんな、ノッてるぅ~?
オイラはノリノリさぁ!

ビーストウォーズが始まるよ!
んじゃ、レッツ・ゴー!!


そんなラットルも日本語版になれば一気にギャグキャラ化。
一人称は「オイラ」で、やたらとしりとりをしたがるようになる。「しりとり、りんご、ゴリラ、ラットル…」
声を務めた山口勝平の影響もあって精神年齢をやや引き下げられ(チータスよりもちょっぴりお兄さん、という程度)、
『臆病だけどやるときはやる少年戦士』と言った立ち位置に上手くアレンジされている。
その自由過ぎるアドリブで千葉ト…もとい、ビーストメガトロン共々、作品をカオス化させた要因となる。

因みに、誤解されがちだがチータスの代名詞的な「~べし!」と言うセリフは実はラットルが最初に言ったアドリブである。
チータス共々使った際にメガトロンに「べしべしブラザーズ」と名付けられた。
その後は「〜べし」はチータスに譲り、自分は「このこのこの!」と言うようになった。
爆弾を使う際は某青タヌキのように取り出す。「タッタカタッタッターターター♪ばくだぁん♪」


◇メタルスラットル



オイラだって電気ネズミなのに、
なんであいつだけ~?

……あ、このあとはビースト!

超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス』にて登場する新しい姿。
茶色いかつての姿とは逆に、銀色と青を基調とした派手な姿になった。
クォンタムサージを浴びて、ビーストモードに加え、車の様なビークルモードを手に入れた。一部では可愛さが激減したと不評だったとか
自称『音速の貴公子ラットルくん』

『メタルス』では劇中と玩具のギミックは殆ど同じである場合が多いが、何故かラットルには変形に違いがある。
武器は前の姿で使ってた銃の色替え*1「ネオ・ラットビームガン」と、尻尾を武器にした鞭のような剣「ラットサーベル」
何れもアニメのみの設定で、背部のパーツの反転と後輪のホイールを外して小型シールド「ラウンド・シールド」に出来る。
爆弾や潜入ツールもそのまま使用できるが、さりげなく蓋が開閉式からシャッター式に変わっている。

無印時代は終始ボケ役だったが、シリアス度が増した故か、ツッコミ役もこなすようになった。
エアラザーやシルバーボルト、ブラックウィドーなど「年下」の仲間も増えたせいか、ダイノボットの死後は若手戦士の兄貴分として振る舞うシーンも多くなっていった。*2
終盤ではやむを得ない事情で、ラットサーベルを失ってしまった。
「オイラ明日からしっぽ無し!(´;ω;`)ブワッ」
「ガマンしなっさい!」

また、次回予告を頭脳が大人人の声で真面目にやった事もある*3



◇ラットル(ビーストウォーズリターンズ)


い~んじゅ~うば~くだ~ん!

ビーストウォーズリターンズ』にて登場する新しい姿。
ロボットモードは下半身が車輪になっている。

記憶を失った事や、リフォーマットの影響か、精神面で成熟してきたチータスとは対照的に、未熟で迂闊な面もある性格になってしまった。*4
当初はなかなかトランスフォーム出来なかった上、ようやくマスターしても武器が備わっていない体にコンプレックスを抱き、仲間に足手纏い扱いされる事もあった。
そこでヴィーコンと取引して武器をもらおうとするも、メガトロンの懐柔工作によってヴィーコンに寝返りかける。
しかしコンボイに諭されたことで考えを改め、武器なしでも自分は強いと自信を取り戻した。

尻尾を使ったハッキング機能を使いこなせるようになってからはライノックスに代わって植物の種を利用して相手を拘束する爆弾(通称:淫獣爆弾)やヴィーコンの探知を妨害する機械などを開発するサイバトロンの新たな技師となった。

新たに仲間に加わったじゅっせ~い♪ことボタニカと恋仲になる。


◇相関図

「ムチャゴリラ」こと頑固者なコンボイにとっては頭痛の種だが、その素質は認めており、チームのサブリーダーとして信頼している。
…が、メタルスでは自室をコレクションしてたリカちゃん人形に占拠されてしまったあと楽しみに取っておいた高級バナナを食われた?とか…。

「おっさん」と呼んでよく絡んでる。
ライノックスにとっても「一番の親友」と言うほど気の許せる仲。
原語版では年長者同士気が合うらしく、ライノックスは彼のジョークが大好きらしい。

親友。べしべしブラザーズの片割れ。
最初は猫とネズミという事で軽く見られていたが、タランスに捕まった時にラットルが助けてくれた事で打ち解け、その後は兄弟のように仲良くなった。
お互いイボンコの元凶。

後の凸凹コンビ。あんぽんたんの醤油漬け。
最初は互いに第一印象は最悪だったが、次第に漫才コンビ的な関係に。
『メタルス』での別れは涙腺崩壊必至。
後に登場したクローンであるメタルスダイノボットにも、敵と割り切れない複雑な気持ちを抱いているらしく、没エピソードではラットルの起こした行動がメタルスダイノボットに正義の心を芽生えさせる伏線となっていた。
ちなみに原語版では、担当声優が同じ。

絡むのは少ないが、「タイガトロンのダンナ」と言って仲は悪くない。

こちらもボケとツッコミのコンビ。
原語版では実はエアラザー(エアレイザー)に気があるらしく、しきりに口説いてはスルーされてるとか…ロリコン

バカ真面目な彼をからかうシーンが多いが、同時に彼の誠実さにも一定の敬意を抱いている。

当初はあまり信用出来てなかったが、彼女の腕前には敬意を持っている。
後にメタルス化して彼女が完全にサイバトロンに戻れたときは、仲間として認めた。

短い間ではあるが、意外と絡みが多い。
復讐の鬼と化していた彼がチームに入れたのもラットルのおかげ。
恐らく復讐に走る彼がダイノボットと重なり、放っておけなかったのだろう。

  • ボタニカ
当初は口喧嘩が絶えなかったものの、彼女が地面から遮断された影響で死にかけた際に助けたため、恋仲になった。
最初は彼女を「葉っぱ婦人」と呼んでいたが、恋人になってからは「ボタりん」「ラッちゃん」と呼びあうようになり、鬱展開まっしぐらの『リターンズ』に於いては数少ない清涼剤。

因縁のライバル。
3話のチータスの拉致以降、何度も対決する事になった。
「ネズミなんて嫌いッス…」


◇玩具

  • 無印
尻尾を上に上げると仕込まれたスプリングギミックで一発変形する。
シークレットウェポンはビーストモードの後ろ足にあるライフル。
後ろから見ると罠で潰されたネズミのように見えてしまう。
箱などではそのままだが、アニメに近づけたいなら、前足を下に向けよう。
日本限定でよりCGのイメージに近付けたリペイント版が後期に発売されている。

テラザウラーとのセット販売「岩山の対決」も販売されている。

  • メタルス
一発変形ギミックは廃され、サイズも少し大きくなった。
上記の通り、CGとは変形方法が異なる。
タイヤのシールドも、安全面の問題からか接着されている。
同じくハズブロ版と日本版ではカラーリングが異なり、日本版の方が劇中に近い。
ハズブロ版も劇場で限定販売された。
メタルステラザウラーとのセット販売「閃光の対決」も販売された、

  • リターンズ
トイザらス限定で販売。サイズはラットルの玩具では一番デカい。
各所にクリアーパーツを使っており、尻尾を回すと連動してビーストモードの首が動いたり、ロボットモードの耳を動かすと口が連動して開閉したりなどの謎ギミック満載で無駄に出来がいい(褒め言葉)。
オリジナルギミックでちゃんとした脚を出せる。

  • レジェンズ
『トランスフォーマー ジェネレーションズ』の展開において、ライノックスやワスピネーター(ワスピーター)に続きラットトラップ(ラットル)も発売されることが2013年に発表された。
ラットルは日本では後述の『レジェンズ』で発売されている。
全体的なデザインはより劇中CGの姿に近づけてあり、例によって塗装はハスブロ版とタカラトミー版で異なる。
武器の銃を新解釈により、ライフル型から二丁のピストル型に分離できる他、印象的な爆弾も再現されている。
ビーストモードは大きさも色もほぼ実物のネズミまんま。
軟質パーツの尻尾に針金が仕込まれており、ある程度自由に曲げられる。

  • キングダム
海外名「ラットトラップ(ラットラップ)」名義で販売。
コアクラスという、10センチにも満たない小サイズだが、プロポーションとデザインはレジェンズ版以上に劇中に近くなった。
小さいサイズとは思えない、非常に凝った変形は見事。
「オプティマスプライマル(ビーストコンボイ)」とセット販売もされた事もある。


◇余談


『ビーストウォーズ』以前の『トランスフォーマー2010』に登場した女性キャラの「アーシー」は彼の大叔母である。*5
と言うのも、これは原語版でアーシー役のスーザン・ブルーが音響監督をしたため生まれた所謂「楽屋ネタ」らしい。


日本で2014年から展開されている『トランスフォーマーレジェンズ』のカラーコミックは、アクサロン商事の新入社員ラットルが主役。
このコミックは異様にマニアックで、ラットルの家にアーシーおばさん(かわいい)も住んでいるというのは序の口である。

海外では『Dawn of Future's Past』において彼の(サイバートロン)セイバートロンモードが登場しており、ビークルモードはバイクに変形する。
玩具は『ギャラクシーフォース』のガスケット(海外名:ランサック)のリカラーで、公式イベントの「ボットコン2006」にてセット商品として販売された。
なお、当然頭のデザインが違っているが、その時はヘルメットを被っていた、と強引に説明されている。頭部ぐらいリデコしてやればいいのに…

海外名はキングダムの項にある通り「ラットトラップ(Rattrap)」なのだが、『アニメイテッド』にモブとして登場した時は「ラトルトラップ(Rattletrap)」という日本版と混じった名前…と見せかけて「ガラクタ」とか「オンボロ」という意味の名前になっていた。
こっちの世界でもボタニカとの関係は健在で、こちらの彼女はオートボット最高評議会のメンバーらしい。逆玉かな?





ラットル「今日のビーストは相模湾でする追記・修正!……え、違う?」

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最終更新:2024年04月03日 22:12

*1 設定では改良され、威力はそのままだが射程がアップしているらしい

*2 これも原語版ではベテラン故のポジションなのだが、日本語版ではダイノボットの死を乗り越え成長していった風に上手にアレンジされている。

*3 その際、本人は何故か自責の念を抱き、周りからも冷ややかな目で見られた。その時のラットル曰く「真面目に予告したらビーストじゃない」

*4 海外ではベテラン戦士のはずなのだが、皮肉にもこの方が日本版の少年戦士という設定に違和感がなくなってしまった。「精神が若返った」と解釈する事もできるが。

*5 日本語版では「親戚のおばちゃん」と言っており、彼女かどうかは不明