デスザラス

登録日:2011/10/24 Mon 22:31:36
更新日:2024/01/29 Mon 18:38:11
所要時間:約 6 分で読めます






地球に体当たりする要塞は、このワシからのプレゼントだ…

自分の身体ごと吹っ飛ぶ地球を、とくとそこで見定めて……


死ね!




デスザラスとは、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーV』に登場した、悪のデストロン軍団を率いるトランスフォーマーである。
声を当てたのは青野武氏。
OPの歌詞二番通りの不気味な高笑いが印象的。



所属:デストロン(Decepticons)
役職:破壊大帝
変形形態:ドラゴン型ロボット
担当声優:青野武


テックスペック
体力10 知力10 速度10 耐久力10 地位10 勇気9 火力10 技能10 合計79




【概要】

役職は破壊大帝
意外にも“破壊大帝”を名乗る者としてはメガトロン/ガルバトロンに次ぐ2人目である。*1
単独のトランスフォーマーでありながら合体兵士並みの巨体を持ち、機械竜にトランスフォームする。

一人称は「ワシ」だは時々「」となるなど安定していない。


デスゾーン出身のブレストフォース族で、巨体である為か、一人一つが原則のブレストアニマルを彼は例外的にタイガーブレストイーグルブレストの二つを持つ。


ビクトリー戦争期のデストロンはオーバーロード派など複数の派閥に分裂しており、デスザラスが率いているのはその一つに過ぎないが、恐竜戦隊やエリート集団であるブレストフォース、移動基地サンダーアローなど、かなり強大な勢力である。




【性格】

これまでの何処か親しみの持てるところがあったデストロンのリーダー達とは違って冷酷非道そのもの。
厳しくも部下を大切にしているように見えるが、実際には彼らを駒としか見ておらず目的の為なら平然と見棄てる。
ブレストフォースと恐竜戦隊合わせても12人しか居ないのに何してるんだか。

また、野心家の副官レオザックの本心を見抜き、ライオカイザーに合体出来るようになって根回しを始めた彼を脅迫し裏切らないよう釘をさすという勘の鋭さと抜け目のなさを持ち合わせている。

自分に敵対する者全てを憎悪しており、特に50万年前の出来事から特にスターセイバーを憎んでいる。


戦闘能力も極めて高く、宿敵スターセイバーと互角かそれ以上。
武器もブレストアタック、タイガーブレストが変形した追尾機能付きの弓矢、青龍刀に似た形の剣、銃と鉄球が一体となった「デステーラー」、背部の鋭い切れ味の翼「デスカッター」、防御用の盾、ドラゴンモードではミサイル、火炎、デスカッター、尾からのレーザーなど多岐に渡る。
テックスペックによれば必殺技は背中のウイングカッターで太陽光線を暗黒エネルギー変換して相手を包み込む「デスウイング」。あらゆる金属を腐食させるという。
最終決戦でウイングから放った赤いオーラがそれだろうか。

第21話からは新たに「金属生命破壊砲」も使用する。
その破壊力は凄まじく、スターセイバーに重症を負わせ、前総司令官ゴッドジンライを結果的に死に追いやった程。


そんな強大な力を持った彼の野望は全宇宙の支配である。
その第一歩として、デストロンの支配者達が身を滅ぼしていった地球の破壊を目論んでいる。

その為の方法として、暗黒星雲に封印された自らの居城を復活させる為に地球のエネルギー強奪作戦を進め、総司令官スターセイバー率いるサイバトロン第一方面軍と激しい戦いを繰り広げた。




【劇中での活躍】


50万年前、次期破壊大帝の座を狙っていたデスザラスは己の居城である超巨大要塞「暗黒要塞」を使って宇宙征服を開始した。

が、それを阻む者がいた。

後のサイバトロン総司令官、スターセイバーである。

スターセイバー率いるサイバトロンの一団の作戦によって暗黒要塞は自らのエネルギーを逆用され、全てのエネルギーを使い果たして暗黒星雲に封印されてしまった。


そして時は流れて地球暦2025年。破壊大帝となって権力を手中にしたデスザラスは移動基地サンダーアローを拠点に恐竜戦隊やブレストフォースを配下に暗黒要塞を復活させる為のエネルギー強奪を開始した。

基本的に作戦の遂行は副官のレオザックに任せて自身が出陣することは少なくなかったものの、一度姿を現せば圧倒的な力を見せ付けた。

ちなみに、憎きスターセイバーが出撃していると自ら前線に立つ頻度が多くなる。


終盤、ヘルバットの提案でこれまでに奪った全エネルギーを使ってアトランティスを浮上させた。

そこから得た莫大なエネルギーを伴い、アトランティス浮上の影響で発生した大津波の災害救助とブレストフォースの攻撃で妨害出来ないサイバトロンを尻目にライオカイザーだけを回収して暗黒星雲へ飛び去った。

遂に暗黒要塞は復活し、追撃に来たロードシーザーと応援に駆けつけたグレートショット、次いでビクトリーセイバーすらも蹴散らしてしまう。

デスザラスは全宇宙征服の手始めとしてデストロンの歴代リーダーが身を滅ぼし、サイバトロンが愛する地球を消し飛ばすことに決め、花火遊びと称した隕石爆弾による爆撃で東ヨーロッパ一帯を壊滅させた。

トドメに駆逐モードにトランスフォームした暗黒要塞の要塞砲で一気に地球を消滅させようとする。

しかし見棄てられたこと知り、サイバトロンに命を救われた恐竜戦隊から要塞の弱点を教えられたジャンに動力炉を破壊され、要塞は機能を失う。

ライオカイザーをビクトリーレオに任せてジャンを救出に向かったスターセイバーに襲いかかるが、激闘の末にスターセイバーの奇策によって敗れた。


だが死んではおらず、スターセイバーを閉じ込めたまま要塞を地球に衝突するようにセット
再起を誓って宇宙に身を投げ出し、暗闇へと消えていった。


死なぬ…わしは死なぬ…!

帰ってくるぞもう一度!宇宙を我が手に掴むまで…!

スターセイバーを倒すまで……!




【漫画版】

こちらのデスザラスもスターセイバーの宿敵だが、幼馴染みでもある。
毛虫が嫌いだったり、夏風邪をひいたりとコミカルな部分が描かれたり、情にも篤くなっていたりとアニメと違って根は善人として描写されている。

また、「エスメラル」という同族の妻もいる。

子どもを可愛がるという設定が採用されており、「北風ソロン」という親のいないサイボーグの少年を育てていたりジャンを拐って「デストロン少年隊」を結成しようとしたりもしている。
さらにソロンのために武装兵士キングソロンという巨大ロボを製作した。このキングソロンはデスザラスと合体し最強破壊大帝キングザラスとする機能もある。

エネルギーを強奪したり、巨大な要塞基地で地球を攻撃するのはアニメと一緒だが、それは要塞都市にいる家族の為であったことがわかり、サイバトロンとデストロンが和解する大団円に終わる。




【余談】


何故か海外でも人気があるらしく、かの『シャッタード・グラス』などアメコミにも時々登場している。
特にアメコミ『Transformers: More than meets the eye』ではスターセイバーやオーバーロードなどの和製TFが色々とアレなキャラ付けがされるなか、内乱で荒廃してゆくセイバートロンやその過程で犠牲となってゆく部下の犠牲に良心の呵責をもちついにはメガトロンを見限り戦争から手を引くというディセプティコンの中でも真っ当な人物として描写されている。


ボットコンでも『カーロボット』に登場したデストロンガーの首領・ギガトロンの色替え(頭部は新規造型)としてBOTCON限定ながら販売された。
ただ、「スターセイバーに敗れた後にこの姿に生まれ変わった」という設定のためか、テックスペックが低下している上に将軍に格下げされている。
更に『Transformers Collectors' Club』にて「900万年前には既にメガトロンに匹敵するデストロンの支配者であった」という設定が追加されている。


また、『トランスフォーマー アニメイテッド』が打ち切られていなければ登場していた可能性もあるらしい。
そのためのアニメーション用キャラクターデザインも描き下ろされていた。


ハスブロのクラウドファンディング企画にて目標支援数を越えた為、デスザラスの商品化が決定。
支援数によるアンロックは金属生命破壊砲、モーニングスター、エフェクトパーツ、破壊大帝の玉座などすべて解放され
2023年12月発売。







死なぬ…わしは死なぬ…!

帰ってくるぞもう一度!このアニヲタWikiを我が手に掴むまで…!

スターセイバーを倒すまで…!

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最終更新:2024年01月29日 18:38

*1 メガザラックは恐怖大帝、オーバーロードは破壊大使、ブラックザラックは暗黒大帝