スターセイバー/ビクトリーセイバー

登録日:2011/10/31(月) 07:26:14
更新日:2023/12/01 Fri 12:05:30
所要時間:約 6 分で読めます






LET'S SAY GO!





スターセイバーとは、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマーV』、『トランスフォーマーZ』、『トランスフォーマー ロボットマスターズ』等に登場する、サイバトロンに属するトランスフォーマーである。
一人称は「私」。

マイクロン伝説』に登場したマイクロンが合体した武器ではないのでご注意を。




所属:サイバトロン(海外名:Autobot)
役職:サイバトロン総司令官 兼 宇宙防衛軍銀河系第1方面軍司令官
変形形態:大型宇宙戦闘機
原語名:Star Saber
担当声優:田中秀幸

テックスペック
体力9 知力9 速度10 耐久力10 地位10 勇気10 火力10 技能9 合計77




生まれはV惑星、宇宙に4人しかいないと言われているブレインマスターの一人。彼は“勇気のブレイン”*1を持つ。
本名は後述の「セイバー」なのだが、劇中では「スターセイバー」及び「ビクトリーセイバー」としか呼ばれていないので本項目での呼び名も劇中の呼び名で統一する。


役職は、サイバトロン総司令官並びにサイバトロンを中心に結成された宇宙平和連合の宇宙防衛軍・銀河系第1方面軍の司令官も務める。
歴代総司令官でも初めて車両ではなくジェット機に変形する人物である。


一人のトランスフォーマーとして分離したゴッドジンライがオーバーロードを追って地球を後にした後、宇宙一と言われる剣の腕前を買われて総司令官に就任したらしい。
ただし、デスザラスの回想から、50万年前にはサイバトロンの大部隊を率いる立場であった様子。


司令官就任の経緯の通り、かなりの強さを持つ。
だが強さだけでなく、部下にも的確な指示を出す一方で各方面軍と各支部との相互支援・連携体制を整えたりと、指揮官としてだけでなく戦略・組織力の面でも優秀であり、総司令官としての手腕もジンライの後任に相応しく、非常に優秀な人物である。

歴代司令官屈指の人格者であり、常に落ち着いた冷静な性格で部下一人一人への配慮や流れ者の傭兵に対しても友人のように対等に付き合おうとする姿勢など紳士的な振る舞いが多い。

デストロンの悪行には怪我を圧してでも敢然と立ち向かう勇者でもあるが、
それでいて逃げる相手を必要以上に追わず、傷を負った恐竜戦隊を倒すチャンスながらも仲間同士で庇い合う姿を見て「次に戦うまで傷を治しておくように」言って見逃すなど、勇敢なだけでなく情け深さも合わせ持つ。

サイバトロンの総司令官としては甘いと言えるかもしれない。
だが、その人柄故に部下や仲間、地球の人々からも好かれ、一匹狼の傭兵・グレートショットからも友情と尊敬を向けられる程である。
特に前総司令官のゴッドジンライとは総司令官就任以前からの親友である。

実の両親を失ったジャンにとっては父親のような存在であり、ジャンが地球の学校へ編入した際は入学手続きのために保護者として一緒に行ったこともある。


『トランスフォーマーV』の物語は、彼の率いる第一方面軍の管轄である月に50万年来の宿敵・破壊大帝デスザラスの一派が現れたことから始まる。




【主な形態】

◆セイバー

スターセイバーの本体。小型の戦闘機に変形する。
劇中ではこの姿でも「スターセイバー」と呼ばれる。
シャトルベース内以外ではあまりこの姿にはならない。
トランスフォーマーとしては標準的な大きさだが、この状態でもブレストフォースのリーダーであるレオザックを相手に優位に立つ程の強さがある。
武器はビームも発射したりバリアを張ったりも出来る万能の愛剣・セイバーブレードとレーザー銃のセイバーレーザー。


◆Vスター

セイバーとセットになる支援戦闘機。
セイバーの命令で単機での戦闘が可能だが、地球人用のコックピットがあり、ジャンの操縦で戦闘したこともある。
武器はスターセイバー時の肩に当たる部分のレーザー砲・グランドブラスターとその下に内蔵されたサイコミサイル。バトルヘッドのフォトンバルカンなど。
これらの武器はスターセイバーの大型ジェットモードの時にも使用出来る。

また、「ライド・オン!」の掛け声でセイバーあるいは他のサイバトロン戦士が上に乗っての戦闘も可能で、戦闘基地形態ファイヤーベースへの変形も出来る。


◆総司令官スターセイバー

セイバーとVスターが合体した状態。
デスザラスにも匹敵する合体戦士並み巨体となるが、大型ジェット機モード時のスピードを含めてあらゆる面で能力が大幅に上昇していて、出撃時や戦闘時は殆どこの姿で行う。
「バトルアップ!」の掛け声でバトルヘッドを被り、より能力の高い戦闘形態となる。


武器はセイバーブレードとセイバーレーザーに加えて両肩のグランドブラスターとサイコミサイル、頭部のフォトンバルカンなど。
また、最終決戦ではビクトリーレオのVロックライフルを借りて使用した。

必殺技はエネルギーを纏ったセイバーブレードで斬り裂いたりビームを放ったりする「プラネタリーインパルスソード」
戦闘能力はかなり高く、合体兵士のダイノキング以上でデスザラスとも互角以上のパワーがある。
そのパワー故に、戦闘の殆どは彼の無双状態であった。

しかしデスザラス以上のパワーを持つ合体兵士ライオカイザーには一方的な戦いを強いられるが、ライオカイザーを気迫で圧倒したこともあり、スペック以上の実力があると言えるので何とも言えない。


◆究極総司令官ビクトリーセイバー

テックスペック
体力10 知力10 速度10 耐久力10 地位10 勇気10 火力10 技能10 合計80

ゴッドジンライがビクトリーレオに生まれ変わったのに伴い、治療の際に埋め込んだ合体回路の補助でスターセイバーとビクトリーレオが合体した姿。
現在ではこちらが歴代総司令官として紹介されることが多い。

ライオカイザーを圧倒出来るビクトリーレオと合体しただけあってパワーとスピードは数倍に跳ね上がり、デスザラスやライオカイザーを軽く圧倒出来る。
特に大型ジェット機モードでの一斉砲撃は月すら破壊すると言う。

武器はスターセイバーの物に加えてビクトリーレオのVロックライフルとVロックキャノン、大型ジェットモードでは更にVロックバルカンも使用出来る。

必殺技は、月をも一撃で破壊するという一斉射撃。
最終決戦ではゴッドジンライの「超魂ゴッドファイヤーガッツ」を想起させる全エネルギーを纏った突撃で暗黒要塞を消滅させた。

なお、このビクトリーセイバーはテックスペックがオール10になった初めてのトランスフォーマーである。




【劇中での活躍】

◆『トランスフォーマーV


地球時間・西暦2025年。
全編を通してデスザラス率いるデストロンの一派と戦い、かけがえのない友・ゴッドジンライを失いながらも仲間達と共にデスザラスの野望を打ち破り、戦いを終結に導いた。
後にこの一連の戦いは「ビクトリー戦争」と呼ばれる。


◆『トランスフォーマーZ』

最強大帝バイオレンジャイガー率いるデストロン九大魔将軍と戦っている。
フェミニア星の爆発で行方不明となる。
後に救出されるが、深手を負っていた為に『Z(ゾーン)計画』で名を馳せた“大地の勇者”ダイアトラスを新たな総司令官に任命した。


◆『ロボットマスターズ』

デストロンの強襲大尉ギガントボムを追ってビクトリーレオと共に2004年にやって来た。
分離した小型ジェットのロボットモードはブレイン*2、手持ちの銃はサーマルショットと一部名称が変更されている。
OVA1、2巻を通してスタースクリームやスモークスナイパー、ギガントボムと空中戦を繰り広げたが、流石に合体してもTV本編のように無双する程のパワーは無かった。
VロックライフルをG1コンボイに貸したりと活躍するが、リバースコンボイ(正体はリバースメガトロン)の不意撃ちを受ける。
その後、デストロンの追撃に向かった。


◆『MORE THAN MEETS THE EYE』

IDWが展開するシリーズの一つ(過去に出たドリームウェーブ版MTMTEとは別作品)。
2013年発行の19号(5巻収録)から登場。
今風のデザインが格好よく、同号の表紙も飾っている。

しかし、本作では創造神プライマスを異常なまでに信仰する狂信者という恐ろしい設定に。
他者を不信心者と考え殺戮に明け暮れており、遂には20号にて同じく和製出身のダイアトラスを裏切り殺害するまでに至った。

TFのアメコミは凄惨な描写や鬱展開について度々話題に上がるが、スパークを貫かれ無惨な姿になったダイアトラスはファンに衝撃を与えた。
そしてなによりも、スターセイバーの変貌振りに旧来からのファンは戸惑いを隠せなかったという。




【玩具】

でかい
これにつきる

大型ジェットの分離、セイバーの変形、スターセイバーへの合体は当然として、
勇気のブレインは戦闘機コクピットからセイバー胸部に入れ替えが可能で作中通りの変形シークエンスを再現できる。
セイバーブレード刀身はVスター内部に格納され、柄を差し込み抜刀できるのも作中通り。
玩具開発時点では想定されていなかったためか、ネジ穴や部品の凹凸を活用したビクトリー合体はある種の職人芸である*3

後にロボマス版としてリメイクされたがその時は他に合わせ小型化された。
ブレインセットや関節部伸縮に着陸脚展開などの省略やセイバーブレード刀身収納などが簡略化された一方で、
ロボット形態のスタイルや可動範囲が良くなっており、Vスターへのブレイン(旧玩具のセイバー)の騎乗ギミックが追加された他、ビクトリー合体の構造も無理の無いものになっている。


カバヤ食品の新トランスフォーマーガム第1弾にもスターセイバーがラインナップされた。
しして発売から数年経った後、トランスフォーマーガム第4弾にこれと合体可能なビクトリーレオがいきなりラインナップされてファンを驚かせた。
パッケージ裏の説明書には合体可能とは書いておらず、実質隠しギミック扱いとなっている。
変形パターンはロボマスを参考にしたためほぼ同じだが、スターセイバーの爪先を隠すことが出来るように改良されている。
その後一部仕様を変更したDX合体セットとなり*4ビクトリーセイバーとして発売された。当然説明書にも合体方法が記載されている。

そしてこの度、歴代司令官の人気投票『Masterpiece Fan's Choice』にて栄えある1位を獲得、マスターピース化が決定した。
そして2015年3月21日に発売され、これまたかなりデカい。
さらに、バトルマスクを本体から任意で切り離すことができる。

ビクトリーレオについて、担当の幸日佐志氏によると実際に製作することになるかは分からないらしい。
しかし合体可能な構造にはしておくとのことなので、信じて待とう!

「トランスフォーマーレジェンズ」や「トランスフォーマージェネレーションズ」などのリメイクシリーズで他のG1総司令官がリメイクされる中*5、彼のみリメイクされていない。マスターピースがあるとはいえ、ちょっと残念である…

時は流れ2022年、ハスブロ社のクラウドファンディング「HAS Lab」企画が国内導入され、無事目標数を達成し遂に究極総司令官ビクトリーセイバーのリメイクが実現した。





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最終更新:2023年12月01日 12:05

*1 小型ロボットのようだが、ブレインマスターの魂のような存在らしい

*2 玩具のサイズ縮小によるものかブレインセットギミックがは廃止されている

*3 前年のゴッドジンライや同時期の戦隊ロボ等、1号ロボが想定していない追加合体は当時は珍しくなかった

*4 顔面などが塗装済みパーツになり、シールはメタリック仕上げ。レオ単体に付属したロディマスコンボイ用パーツは削除された。

*5 コンボイ、ロディマスはリメイク多数、フォートレスマキシマス、ジンライ、ダイアトラスはいずれも「レジェンズ」でリメイクされている。