斗和子(うしおととら)

登録日:2012/02/02(木) 02:17:16
更新日:2023/04/19 Wed 19:49:36
所要時間:約 4 分で読めます




斗和子とはうしおととらの登場人物。
引狭霧雄(キリオ)に「ママ」と呼ばれる女性で、彼に様々な、指示を出す。

CV.林原めぐみ

初登場は第二十七章「四人目のキリオ」
キリオがくらぎを倒したことをほめ、獣の槍は不要であり、キリオとエレザールの鎌があればいいという。
その後、キリオに槍の力を封じる赤い布を渡し、光覇明宗に疑問をもった若い僧たちを率いて槍を取ってくるように指示を出す。

囁くもの家に侵入した、潮達が見つけたキリオを連れてきた法力僧、引狭の日記によればに、本編の15年前最強のホムンクルス九印を生み出すも他の研究がうまくいっていない彼の前に姿を現す。
引狭と同じく魔道を研究しており、彼女が来たことにより、研究が飛躍的に進歩し、強力な武法具エレザールの鎌を開発に成功、斗和子が持ち込んだ機械により、量産体制も確保する。
またこの時、光覇明宗の目を覚まさせるために、槍の破壊を引狭に進言しており、その破壊方法までも知っていることが発覚する。

その後、引狭が最も作りたかった生まれる前から法力の才能と力を持つ人間マテリアを作るために、人間の赤子をどこからか盗んできて高価な装置を勝手に導入しキリオを作るなど、異常な行動が目立つようになり、引狭がそれを恐れる形で日記は終わる。
潮達の前には槍の破壊直前に姿を現すが…。




【以下ネタバレ】






ママは…ずうっとぼくをだましてたの…?

寒い日にコートをかけてくれたのも…

好きなハンバーグを作ってあげたわね。

夜、ねる時に本をよんでくれたのも…

ほつれた服も、つくろってあげたわ。


みーんなあなたに獣の槍を壊してもらうため……



あなたのためじゃないわねえ…キリオ!



その正体は、白面の者の分身で、上記の行動も全て槍の破壊と光覇明宗を内部分裂させるための準備に過ぎなかった。
自身の正体に気付いた引狭が自殺した後、残されたキリオには自分のことをママと呼ばせ、育てている。

人間は勿論、赤い布を取りに行った時に襲ってきた妖怪に正体に気づかれない程の擬態能力をもつ。
戦闘の時は全裸になり、白面のような長い尾が生え、標的を切り刻んだり突き刺したり、尖った飛礫を弾幕のように撒き散らす、炎に変えるなど多彩な攻撃に使用する。
くらぎの本山襲撃の際には内部に潜んで成り行きを見守っており、同様の反射能力も備える。

獣の槍破壊後に紫暮により正体が暴かれ、千宝輪最大の法術・巍四裏を食らうが、歯で難なく受け止め紫暮に飛礫をくらわせる。
その後は、白面の者に騙されていたことと量産型エレザールの鎌がこれまでの武法具と大差ないことを知り絶望する若い僧たちを惨殺し、キリオに上記のセリフをはいて、絶望の淵に突き落とした。

しかし、破壊したはずの槍が潮に応え復活したことに驚き、尾の先端を切り落とされてしまう。

それでも反射能力で優位に立とうとするが、穿心の極意を会得した潮に破られ、劣勢に立たされる。
その後は関守日輪や秋葉流を人質に取るなどするもうまくいかず、自分の裏切りを信じられないキリオに命乞いをし、キリオが潮達を足止めしているうちに逃げようとする。

しかし紫暮達が張った結界に阻まれ失敗し、その場にいる者達全てを尾を炎に代えて、焼き殺そうとするも、とらに防がれ、二度目の裏切りにあったキリオに背後からありったけの法力を込めたエレザールの鎌で突き刺されてしまう。
皮肉にも、自らの作った最高の武器で、最期を迎えたのであった

これが致命傷となりもがき苦しむが、助からないと悟った途端静かになる。

もう一回…聞くよ? ママ。

ぼくをだましてたなんて、ウソだよね…?


ええ キリオ…
愛しているわ…



その言葉と共に力尽き、斗和子は炎と共に消滅した。
どこか満足げな微笑みを浮かべながら…

また…ウソなんだね。 ママ…

最期までキリオの心を踏みにじっていった。




この後キリオはしばらく放浪の旅に出るが、その間の費用の金は全て斗和子が残していったものらしい。(少なくとも数十万円の金を工面していた)

主人にそっくりな間違いなく外道ではあるが、複雑な印象を残すキャラとなっている。

最期の言葉が本当にウソだったのかそれとも微かにキリオへの愛が芽生えていたのか
それはもはや誰にも分からない…


なお、過去ではあるが紅煉勧誘の時にも登場している。


そして白面の者復活の際に尾の一つが変化する形で復活、くらぎクラスの大きさに全裸で巨大化しており、火の兄をくらぎともに法力僧の張る結界に投げつけて完全に倒す。
獣の槍の復活後は、とらと交戦、口から火を吐く新技を披露するも、一度倒されたダメージから完全に復活してはおらず、あっさりとらの雷で倒される。



「あばよ。木偶女。」




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最終更新:2023年04月19日 19:49