トゲピー

登録日:2012/06/06(水) 16:52:35
更新日:2024/02/04 Sun 19:09:42
所要時間:約 4 分で読めます





チョッゲプリィイイイイイイ!!!!!!!!



ポケットモンスターシリーズに金・銀から登場するポケモン



■データ


全国図鑑No.175
分類:はりたまポケモン
英語名:Togepi
高さ:0.3m
重さ:1.5kg
タマゴグループ:未発見
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:ノーマルフェアリー(第6世代から)
特性:はりきり(攻撃が1.5倍になるが、物理技の命中率が0.8倍になる)
  :てんのめぐみ(技の追加効果が発生する確率が2倍になる)
隠れ特性:きょううん(自分の技の急所ランク+1)

HP:35
攻撃:20
防御:65
特攻:40
特防:65
素早さ:20
合計:245

努力値:特防+1

進化:懐いた状態でレベルアップするとトゲチック、さらに「ひかりのいし」でトゲキッスになる。


■概要


第2世代ポケモンの中では、第1話に登場したホウオウの次にアニメでの登場が早かった*1
殻の中に幸運が詰まっていて、優しくしたり、寝ているトゲピーをうまく立たせてあげると幸運を分け与えてくれる等の言い伝えがあり、幸せのシンボルとされている。
ポケモンの新要素である「タマゴ」をその外見から全力でアピールしている。

■ゲームでのチョッゲプリィイイイイイイ!!


主にイベントで入手するタマゴを孵化させることでゲットできる(ウツギ博士シロナから貰う)。
また、主人公がストーリー中最初に手に入れることができるタマゴポケモンである。
HGSSでは孵化させてウツギ博士に見せないと乱数調整に支障が出るため乱数厨は注意しよう

なお色違いはものすごく分かりづらい。光量の足らない液晶画面とガラケーのカメラくらいしかなかった時代は非常に分かりづらかった。
初めて孵化させることから孵化歩数は少ない反面、俗に言うベイビィポケモンのため卵を産ませるためにいちいち進化させなくてはならないのがそれはそれは面倒。
種族値の低さも相まって個体値の判別が非常に面倒くさく、その良質な個体を親に流用しようとすると余計な手間がかかる点が廃人には不評だった。


■対戦でのチョッゲプリィイイイイイイ!!


タマゴから孵ったときは対戦に使える技が「あまえる」「ゆびをふる」(HGSSのイベントで貰えるトゲピーは「じんつうりき」を覚えている)しかない為、
技マシン等で技を覚えさせたほうが良い。
なつき度が高くなるとトゲチックに進化し、さらに「ひかりのいし」を使うと白い悪魔ことトゲキッスに進化する。

リトルバトルにおいては全体的に種族値が低めで「エアスラッシュ」も使えないこと等からマイナーな部類に入る。
純粋に弱いので使う意味がない枠なのだが、リトルという名前からこういうポケモンが活躍するのだろうなと期待してしまう。なお実際は…


■アニメでのチョッゲプリィイイイイイイ!!


CV:こおろぎさとみ

無印編にてサトシが遺跡で発見した卵から生まれた。
孵化した時はサトシ・タケシカスミロケット団ニャースの4人で争奪戦になった。
結果はサトシの優勝であったが、生まれて初めて見た人間であるカスミを親だと思い込み、彼女のポケモンになる。

以降はモンスターボールに入ることはなく、常にカスミのおっぱ…胸元に抱かれ旅を共にしていた。
プリンにいたずら書きをされても喜ぶほど純粋無垢で、好奇心旺盛である。幼さ故にトラブルメーカーになる事も多い。特徴的な鳴き声はしばしばネタにされている。
因みにこの鳴き声は「自分の名前を言いたいけど、まだちゃんと言えない」というスタッフの指示により演じたこおろぎ女史が試行錯誤した結果、
このような鳴き声になったという。
プロの声優ってスゲー*2

赤ん坊の為まだ十分に戦えないが、たまに「ゆびをふる」を使って敵を撃退することがある。
技を使い出した当初は誰もそのことに気付いていなかったが、カスミは徐々にそれに気付くようになった。
基本的にはトラブルメーカーであり、よちよち歩きをしてどこかへ行っては周囲の保護者たちを心配させたり、ゆびをふるで窮地に陥ったり窮地を脱したりとシナリオに山場を作る枠として活躍した。
ただピカチュウと同じく常に外に出ているポケモンゆえにやたら出番が多く、散々引っ掻き回しておきながらお子様特権とばかりにしっぺ返しすら受けない*3
いろんな意味で「トゲチックに進化してくれ」と思っていた人も多かったようだ。ポケモンでは後にもズルッグオンバットのような枠は登場したが、このトゲピーへの否定的な意見を受けて出番は控えめになっている。
ポケモンAGではカスミと共に再登場したが、トゲチックに進化し、仲間のトゲピー達を守るためにミラージュ王国に残りカスミの手元を離れた。

ポケモンは海外進出を図るにあたり、様々な点に注意を払うようになった。細目のタケシは海外ではウケが悪いと読んで代わりにケンジを登場させたり。
その中にカスミのへそが海外だと非常にふしだらに見られるとして、これを合理的に隠す手段が求められた。これが「ポケモンのタマゴ」という当時の新要素の販促を兼ねたトゲピーである。
つまりこのかわいらしい外見の中には政治的な事情がふんだんに詰め込まれていたというわけである。そういう意味ではフィオネに似てるかもしれない
その後カスミのヘソ隠し要員は同じベイビィポケモンのルリリに代わり、アローラ編などで再登場した時はそれすら持っていなかった。
ポケモンも始まってそろそろ30年の大台に乗ろうとしているが、時代の流れに翻弄されている。

アニメDP編においては第142話『史上最悪のトゲピー!』に登場した極悪個体が有名。ロケット団の秘密基地で食糧を食い荒らし、サトシ一行だけでなくロケット団も何度も落とし穴へ落とすなど数々のイタズラを成功させては裏で悪い顔をするという性格に難しかないトゲピー。
この回はDP編屈指のギャグ回でもあり、一度視聴する事をおすすめする。


ポケスペでのチョッゲプリィイイイイイイ!!


ゴールドの手持ちとして登場。ニックネームは「トゲたろう」。
性格はゴールドに似てやんちゃかつ、ギャンブル好きで手に負えないくらいの暴れん坊だった。
ある意味史上最悪のトゲピーに通ずるものがあるだろう。
バトルではシルバーワタルから借りていたバンギラスを相打ちとはいえ、捨て身タックルで倒すという凄まじい実力を発揮。

9章におけるアルセウスとの戦いでトゲチック、そしてワタルから貰った「ひかりのいし」でトゲキッスに進化した。
この場面は、2章クライマックスでのピーすけの進化のオマージュとも言える。

ちなみに13巻のゴールドの手持ちコーナーで、オーキド博士「普通に考えられている種類とは明らかに違う」とコメントしている。


穴久保版でのチョッゲプリィイイイイイン!!


金銀編初期に一行に加入したが、とあるおじさんのバルキーと交換という形で離脱した。


■その他の作品でのチョッゲプリィイイイイイン!!

大乱闘スマッシュブラザーズDXではモンスターボールの中から登場し、「ゆびをふる」で様々な効果をもたらす。
大抵は周囲に近寄っていなければ問題がないのだが、たまに画面を真っ暗にしてしまう。CPUはその中でもお構いなしに攻撃してくるので、高難易度のイベント戦やオールスター戦などでうっかり引いてしまうと非常に焦る。

ポケモンスタジアム金銀ではミニゲーム「コロコロトゲピー」に登場。トゲピーを転がして走っていく障害物競走。転がっても支障がないポケモンとしてオムナイトも出場できる。
トゲピーに限らないが、ミニゲームでは自分のポケモンを出場させることができる。優勝するとなつき度が上昇する。当時なつき度を上げるのは本当に大変だったので、ポケモンスタジアム金銀はドードリオGBビルともどもポケモン対戦の必須パーツだった。

ポケモンカードゲームでは最初からたねポケモンとして扱われ、当時の「ベイビィポケモンのルール」が適用されない。外見もイメージもあからさまにベイビィなのに。
「サイドカードをとられるくせに既存のたねポケモンに進化する」というシステム的な虚弱さを補うためのルールなので、その進化先が既存のたねポケモンではないトゲピーはルール的にはたねポケモンと同じで問題がないのである。
ルギアともどもポケモンカードになった時期が非常に早く、第一世代のゲームである「ポケモンカードGB2」にも登場している。使い道?ねぇよそんなもん
その後も順調に数を増やしているが、環境をぶっ壊すようなカードの話は知られていない。進化後も含めて「トゲピー&ピィ&ププリンGX」というTAG TEAMカードが一番有名だろう。
ツッコミどころのあるカードとしては、ポケモンカードneo第一弾のトゲピーか。あからさまにかわいい系のポケモンなのに、なぜか持っているワザが「どくのトゲ」。毛虫じゃないんだから……*4

進化すると極めて凶悪になるため、第4世代以降はそれに絡めたネタが増えてきた。折しもアニメでクソコラみたいなトゲピーが登場したせいでそのネタがさらに加速していった。

トゲピー「チョッゲプリィイイイイイイ!!」
(CV:若本)



TOGEPI「Take it pleeeeeeeeease!!!!!!!」



こぎたない こうもくを うまく ついきしゅうせいすることが できれば しあわせに なれるとの いいつたえがある。


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最終更新:2024年02月04日 19:09

*1 これがホウオウであると明言されたのはかなり後のことであり、当時はアニメを見ていた子供たちには「新ポケモンのホウオウ(当時のガセポケの名前だった)派」と「フリーザーやファイヤー派」で意見が分かれていた。そして第1話からちゃんと追っている子は意外と少なかったので、噂話で断片的に聞いてますます混迷が深まっていった。当時はインターネットなんて子供は使えなかったしね。

*2 そもそもポケモンはもともとニャース以外もしゃべる予定だったようで、これを声優が「これくらいなら動物の鳴き声だけでやったるわ」と矜持を見せつけて今の路線になったという経緯がある。脚本家の傾向まで調べているマニアによれば、字幕でポケモンがしゃべる回「きょだいポケモンのしま!?」などには当初の設定の名残が見えるとのこと。この時期は声優がアニメを作っていたのだ

*3 これ自体は少女向けのアニメのマスコット枠などでもよくある話だが、逆に言えば少年層にはウケがあまりよろしくなかった

*4 まだ設定が固まり切っていない頃は、この頭のトゲから毒を出して身を守るという設定があったようだ