宇練銀閣

登録日:2010/02/24(水) 20:31:38
更新日:2021/11/30 Tue 19:29:02
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「…秘剣、零閃」









うねりぎんかく


声:宮本充


テーマ曲『Refulgence』

刀語第二話『斬刀・鈍』の登場人物で、四季崎記紀が作りし完成形変体刀の一本、斬刀『鈍』の所有者である。


長髪で、薄い着物を着ている剣士。
下酷城の城主でありなから、浪人でもある。

下酷城の一室で座ったまま睡眠しているのだが、刀を腰に差したまま眠っているのである。

このことから真庭蝙蝠以上に刀への執着が強いように思われる。

銀閣は居合いの達人であり、剣筋が見えないほどの速さを誇る。
アニメでは光よりも速いと謳われた。当たり前だが光速は比喩である。
年齢三十二、身長五尺四寸二分、体重十四貫二斤。

銀閣が頑なに刀を守り続けるのにもそれなりの理由がある。

まず、初代の宇練金閣について書かせていただく。



【宇練金閣について】
銀閣の祖先である金閣は四季崎記紀や鑢一根と同期の人物である。
金閣もまた居合いの達人であり、鳥取藩に所属し、斬刀『鈍』を所有していた。

彼は旧将軍家が刀狩りを行った際に斬刀『鈍』を差し出すことを拒んだ。

これに怒った旧将軍家は島根に1万の兵を送って刀を奪い取ろうとした。


しかし、派遣した1万の兵士は全員死んでしまったという。
金閣は斬刀狩り(後述参照)で敵全員を切り捨てたのである。


以後、宇練の一族は、代々斬刀『鈍』を引き継いできた。


先代から銀閣に至るまでの長い期間斬刀・鈍を所有し続けてきた所以。
銀閣は刀を手放したくないのであろう。



【とがめが銀閣を対戦相手に選んだ理由】
なぜ銀閣を選んだかというと
  • 七花が住んでた島から一番の近場に位置する
  • 真っ当な剣士である
  • 斬刀・鈍はどんな物でも斬る刀。故に、刀を持たず防具もつけず鍔迫り合いもしない虚刀流からすれば普通の刀と大差ない

故に最も手に入れ易いと睨んだのであろう。



【本編での動向】
鳥取藩が5年前に潰れ、誰もいなくなったにもかかわらず、銀閣は下酷城に居座り続けていた。

如月某日。
銀閣が下酷城の一室で寝ていたところ、刀争奪競争開催中の真庭忍軍真庭白鷺が刀を奪いにやってきた。

逆さ喋りをしだした白鷺に嫌気がさしたのか、一瞬で彼を切り捨てる。
ここから物語が始まる。



白鷺を砂漠に捨て、血まみれの畳を別な部屋のものと取り替えた後、今度は七花ととがめがやってきた。
銀閣はとがめが刀について交渉した際に、彼女を切り捨てようとした。
七花の機転でとがめは助かるものの、十二単が切り刻まれてしまった。

明らかに分が悪いと悟った七花は作戦会議を立てると銀閣に述べ、城を一旦後にすることにした。
七花は銀閣がどうして白鷺に術を使わせなかったのかを見破り、銀閣に再び勝負を挑むことにした。
後がなくなった銀閣は決死の覚悟で勝負を受けようと自身の身体を切り刻み斬刀狩りを行おうとした。

だが、七花がとがめを踏み台にして使った落花狼藉で敗れてしまう。
鳥取藩を復活させるならば刀を渡してもいいと言うほど、国を誰よりも愛した人物であった。
同時に先祖代々守ってきた刀や土地を捨てて新しい人生を送ることが出来ない不器用な人物でもあり、心中では『終われる理由』を探していたと思しき独白を零している。
その証拠に彼の遺した最期の言葉は、因幡を守れなかった悔恨でも、幕府への恨み言でも、七花達への怨嗟でもなく、これからはただゆっくりと眠れることに安堵したものであった。


【使用技】
・絶対領域
←左下↓右下→斬+突
下酷城の一室を使った技。
狭い一室に引き篭もることにより正面から戦わざるを得なくする。
真庭白鷺はバカ正直に入口から侵入して不用意に近付いた結果、一刀両断されて死亡した。
自信のある者ほど何故か正面から普通に入ってくるというフィクション特有の舐めプ強者ムーブをかます性質を逆手にとった技とも言える。
みんなが想像している絶対領域とは違います。


・零閃
←右上↑左上→斬
銀閣の凄まじい速さの居合いと斬刀・鈍が絶妙に合わさった技。
石川五右衛門の斬鉄剣の如くあらゆる物を切り落とせる。
単発で放たれる技であるため、緩急を付けたフェイントには弱い。…といっても普通の相手はフェイントをかける前に斬られて終わるだけだが。
唯一の欠点は前方にしか放てないことで、居合の構えが崩れる角度からの攻撃には対応出来ない。
上記の絶対領域と併用することで銀閣の居る部屋は金城鉄壁とも言える難攻不落の要害に仕立て上げられている。


・零閃編隊・五機
←右上↑左上→斬斬
零閃を5連続で放つ必殺技。
多少のフェイント程度なら惑わされずに斬れるうえに零閃よりも射程が伸びるようで、部屋の反対側の壁にまで斬撃が到達している。


・零閃編隊・十機
←右上↑左上→斬斬斬
零閃を10連続で放つ必殺技。
下記の斬刀狩りと共に放つことで光速すら超えた斬撃に変貌する。


・斬刀狩り
←→←→斬+突+蹴
銀閣の最終奥義にして斬刀『鈍』限定奥義。
先代の金閣は旧将軍が1万の兵を派遣した際に、銀閣は自ら身体を傷つけて発動させた。
斬刀狩りとは、斬刀・鈍が血にまみれることで摩擦係数を格段に落とし、鞘走りの速度=斬る速度を上げる技である。
斬れば斬る程速くなるらしい。

名称は発動条件である『斬刀で狩る』ことと、金閣の時期に見られたその本来の発動方法『残党狩り』をかけたのだろう。
さすが維新先生。


孤高の居合い剣士───宇練銀閣

生き様、気位の格好良さは刀語のキャラの中でトップクラスの剣士である。
担当の宮本さんの演技も素晴らしく、非常に魅力的なキャラであった。
刀語の格闘ゲームがあれば是非とも使用したいキャラである。


以下台詞
「…天下国家のために、なんて奴に、ろくな奴はいねえよ」


「気位だよ」


「剣士に言葉は不要なんだよ。この刀が欲しいってんなら、黙って刀を奪えばいい。おれはそれに───黙って抵抗するだけだ」




「追記修正よろしく頼む…



























───これでやっと…ぐっすり、眠れる」

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最終更新:2021年11月30日 19:29