ファイブレッド/星川学

登録日:2012/01/03(火) 13:49:23
更新日:2023/07/17 Mon 13:49:32
所要時間:約 3 分で読めます





この星に生きとし生けるもの……花一輪さえ守り抜いてみせる!


ファイブレッド/星川(ほしかわ)(がく)とは、スーパー戦隊シリーズ第14作『地球戦隊ファイブマン』の登場人物である。

演:藤敏也


【概要】


ファイブマンを構成する星川兄弟の長男であり、年齢は27歳。
兄弟全員でニュータウン小学校の教師として勤めており、自身の担当教科は理科。
いつもバルセロナと書かれた赤いジャケットを羽織っており、授業では白衣を着用している。
ちなみに兄弟の中では唯一ネクタイを締めている。

教師としては自身が幼い頃より育てているシドンの花を教材に授業を展開する。
また、得意の剣道を子どもたちに教えることもあり、剣道の技術だけでなく他の何かの力だけでなく自分の力を頼りに強くなるよう武道の心得も教える。

第1話「五兄弟戦士」では屋外で生徒達とシドンの花を観察していたところに銀帝軍ゾーンの襲撃を受け、生徒は全員避難させたものの校舎は全壊してしまう。
その様子を見ていた学は拳を握りしめ、静かな怒りと共にある決意を固める。

その後、勝ち誇るゾーン幹部陣の前に3機のマシンが突然現れ、街を破壊したバルゴール部隊を全滅させる。
マシンから降りた5人の戦士はゾーン幹部陣に姿を見せると、「地球戦隊ファイブマン」と名乗りを上げた。

彼らこそ20年前に起きたシドン星の惨劇から生き延び、ゾーンに立ち向かう戦士として成長した学達である。


【人物像】


兄弟の長男としてはいつもリーダーシップを取り、自分が下の弟妹の手本となるように努めるなど責任感が強い。
普段は温厚な性格だが、第2話「父の仇!母の仇」ではマシンガンを乱射しながら弟妹の窮地を救うなど、大胆な行動力も併せ持つ。

学は弟や妹同様に荒涼としたシドン星で育ち、シドンの花で死んだ星を生き返らせるという父・星川博士の研究を手伝っていた。
8年間の研究の末にシドンの花が開花し、一家全員で喜んでいたのも束の間、ゾーンの銀河戦艦バルガイヤーが現れシドンの花ごと一家を攻撃する。
博士夫妻は子供達だけでも逃がそうとアーサーG6に後を託し、マグマベースに避難させた後に生死不明となってしまう。

兄弟ではゾーンの脅威を最も覚えており、宣戦布告する際も怒りを隠そうとしなかった。

俺達は忘れはしない。あの日の事を……
みんなの夢を踏みにじったお前達を、絶対に許さん!!

両親との思い出は一番多いが、その事を弟妹に気兼ねしており、自分には相談できる相手がいない事を悩む時期もあった。
第35話「学の秘密!!」では責任感の強さからチームワークを乱してしまうが、真実を知った弟妹に救われ、結束を新たにした。

また、唯一幽霊の類が苦手で改善はされない模様である。

第32話「学、死す!」では28歳の誕生日を迎えておじさまの兄貴になるが、合身銀河闘士ワニカエルギンと初代艦長シュバリエの襲撃により、タイトル通りに死んでしまう。
学の死によりファイブマンは総崩れかと思われたが、ワニカエルギンの時間停止能力を逆手に取った数美の策略により殺される前にタイムスリップし、ワニカエルギンを倒して事なきを得た。



星川学! ファァァァイブ・レッド!!


ファイブレッド


スーツアクター:新堀和男

学がVチェンジャーブレスの力で変身した姿。
原子運動モチーフの額のエンブレム「スーパーファイブアナライザー」は宇宙のどんな物質でも分析できる。

パワー・スピードともにバランスの取れた万能戦士で、ファイブラスター剣およびVソードによる剣技が得意。

バックル部にはエネルギー増幅器が内蔵されており、Vパワーグリップを接続することでスーツの出力が限界の100倍以上にまで増大する
しかし、その際はスーツが一気に炎上するような状態に陥り、装着者の生命の危機に陥ってしまう。
第37話ではあらゆる武器を跳ね除ける合身銀河闘士サザエマジロギンに対し、最後の手段としてこの機能を作動。
そして死なばもろともと特攻して相打ちとなり、指揮官であるドルドラ&ザザはおろか、残りの兄弟たちも巻き込んだ大爆発が起こった。


Vソード
ファイブレッドの個人武器。
Vシャトラーという短剣にVパワーグリップを装着した両刃の剣。
伸縮自在で物に触れただけで成分を解析する機能を持つ。

Vソードアタック
Vソードの刀身を赤熱化させ、敵を切り裂く必殺技。
ブラザーアタックの〆として用いられることが多いが単体でも強力であり、シュバリエとの決戦では決め手となった。

Vソードスパーク
赤いエネルギーを込めたVソードを振り下ろし、地面に沿って爆発を起こす技。

ファイブテクター
戦隊初の強化装備。
次男のが文字通り体を張って作り出したもので、
ビリオン戦では攻撃を防ぎ、勝利の決め手となった。

ホークアロー1
ファイブマンが所有する宇宙活動用バイク「ホークアロー」のうち1台。
機体色は所有者に合わせて赤となっている。


巨大メカ


スカイアルファー
ファイブロボの胸部と頭部を構成する大型戦闘機。



【劇中での活躍】


とにかく見せ場が多い。
敵幹部との一騎打ちシーンは
幼い頃からの因縁を持つガロア艦長との一騎打ちに始まり(最終的に決着つかずで終わったが…)
銀河剣士ビリオンとの一騎打ちでは強化装備の実用性を示し、シリーズ打ち切りを救った美形救世主、初代艦長シュバリエとのチェーンデスマッチなど一騎打ちを総なめしてしまう。

終盤では、敵アジトに単独で潜入、戦艦の床にVソードを突き立て悲鳴を上げさせたことから戦艦に偽装していた銀河超獣バルガイヤーの秘密も暴いている。

さらに、自身が星から持ち出し幼い頃から育てていたシドンの花も敵組織壊滅の鍵となっている。


【他作品での活躍】


『スーパー戦隊ワールド』


カクレンジャーのピンチをダイレンジャージュウレンジャージェットマンと共に救い、戦闘ではレッドホークとの連携を見せた。
下記の『VSスーパー戦隊』共々、「最終回で宇宙に旅立ったのにどうやって帰ってきたの?」と突っ込むのは野暮というものである。


『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』


歴代レッドと共に名乗りを披露。
巨大戦では、はぐれハイネス・ラクシャーサを相手に、ジェットホークとの絶妙なコンビネーションを見せた。
ちなみにこの時流れていた曲は、ファイブロボの専用BGMである。

仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦


仮面ライダーディケイドに敗れ亜空間に消されていたが、終盤で復活、他のスーパー戦隊、仮面ライダーと共に大ザンギャッグ、大ショッカーと戦った。
レミの様子からレジェンド大戦後は地球に滞在するようになった模様である。



頭脳チームとして第1回戦でタイムグリーンと共にスピードチームのブルースワロー、テンマレンジャーと戦った。


【余談】


長男という役柄同様、最年長として共演者を1年間まとめてきた藤敏也氏だが、実は映像作品でのキャリアは短い方だった。
また前年の『機動刑事ジバン』で準レギュラーだった文矢役の小林良平氏をはじめ、特撮慣れしている役者も多かったため、「公私ともにリーダーとして振る舞うのはプレッシャーが大きかった」と振り返っている。

白衣を着用した学兄さんに大人のお姉さんたちがハマり、当時の冬コミでは白衣を身にまとったコスプレをした来場者が多数見受けられた。

実は、全話参加したという定義では新堀和男氏が演じた最後の戦隊レッドである。(ジェットマンは後半からアクション監督としての準備に専念するために、後輩の前田浩氏が担当、最終回では主にロボを演じている日下氏が参加していた。)

2021年2月15日放送のバラエティー番組「しくじり先生 俺みたいになるな!!」ではスーパー戦隊シリーズのマンネリを題材にした授業で本作のことが取りあげられた際に司会の川島明には読み方を「まなぶ」と間違えられた。

追記・修正は一輪の花で世界を救ってからお願いします。

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最終更新:2023年07月17日 13:49