ジンのバリエーション(専用機)

登録日:2012/10/02(火) 02:18:27
更新日:2024/04/06 Sat 09:19:59
所要時間:約 6 分で読めます




本項ではザフト軍MS「ジン」の各パイロット専用機について記述する。
他のバリエーションはこちらを参照。


■ミゲル専用ジン


「黄昏の魔弾」ことミゲル・アイマンの専用機。
カラーリングがオレンジになっているが、これはミゲルが憧れているハイネ・ヴェステンフルスに倣ったもの。
色だけでなく、性能も一般のものより強化されており、特に機動性が高められている。
ちなみにミゲルの異名は、彼がこの機動性を活かしたヒット&アウェイ戦法を得意としたことによる。
一方で、その戦法の都合上パーツの消耗がかなり激しく、内部パーツのチューンもあって整備性は悪い。
武装は基本的に同じ物を装備するが、それ以外にパーソナルマークが描かれた専用シールドが用意された。
+ シールドについて
このシールド、『F91』に登場するダギ・イルスのものと似ているがそれもそのはず。
SEED MSVのムービーが作られた際のミゲルジンのデザインにそのままダギ・イルスのシールドが流用されており、さらにそのままMSVの各種展開用デザインとして使われた結果、
いつの間にか公然の秘密として定着してしまった。流用した人いわく「同じ大河原デザインだから混ぜてもいける!」ということらしい。


『SEED ASTRAY』では、ザフトの補給基地の防衛任務に就いていた時に際に劾のジンと遭遇・戦闘の末、右腕を斬り落とされたことが語られている。
『SEED』の第一話で描かれたヘリオポリス襲撃でミゲルがノーマルのジンに搭乗していたのは、この時受けた損傷の修理が間に合わなかったため。
結局、ミゲルはこの戦いでストライクに撃墜されて戦死してしまったが、主に先立たれる形となったこの機体がその後どうなったかは語られていない。

本編には一切登場しないMSV枠だが、PS2ソフト「終わらない明日へ」のMSV編OPで主役級の扱いを受け、一気に認知度があがった。
HDリマスター版OPではノーマルジンとの差し替えなどで登場。……しかしおかげで毎回メビウス・ゼロの攻撃を受ける羽目に。
他にも、漫画「SEED Re:」では最初からこの機体で出撃してストライク鹵獲を試みるが、やはり敗北して自爆した。


■劾専用ジン


傭兵部隊『サーペントテール』の叢雲劾の乗機。「ガイズジン」とも。
ブルーフレームを入手するまでは、劾は所謂『愛機』を持たず、任務に合わせてカスタマイズしたMS・MAを使い分けており、
このジンも登場した回で受けていた任務に合わせてカスタムしたものと思われる。
そのため、劾個人の好みに合わせた専用機というわけではなく、特定任務用のカスタム機と思われる。

本機は依頼人が用意したジンに機動性に特化した改造を加えていて、スラスターを脚に増設している。
背中には大容量のプロペラントタンクが追加され、航続距離も延伸させた。
これは母艦を危険から遠ざけるべく攻撃対象から離れた位置に配置させ、
なおかつMS単独での高速長距離航行により敵に察知される前に目標への攻撃・撤退を行うためのものである。

しかし機動性を最優先した軽量化のために紙装甲であり、右肩はアーマー自体を撤去し、腰部サイドアーマーは小型の物に換装。
更にはその他の左肩やフロントスカート、膝部分などあちこち肉抜きしているため正面装甲すら穴だらけであり、防御力は非常に低い。
武装は、劾が好んで用いるアーマーシュナイダーを肩口に取り付けられているのを除けば、
バズーカや目眩ましを兼ねた発光弾など主に奇襲による基地攻撃に使う物ばかりで、対MS戦闘を視野に入れた装備ではない。
また、独自の改造として頭頂物のトサカ状センサーアレイが撤去されており、
空いた頭頂にもう一つのモノアイレーンが追加され、モノアイが二つある変わった顔立ちになっている。

依頼でザフトの艦船用補給基地を次々と潰していたが、最後の一つでクルーゼ隊のいた基地に当たり迎撃に現れたミゲル専用ジンと交戦。
一対一の戦闘で互いに弾切れとなり、最後の交錯で重斬刀で胸を貫かれるが、劾は直前で脱出して生還した上、
爆発寸前の機体をそのまま基地へ突っ込ませて破壊し、任務自体は成功させている。

ちなみに小説版ではこれとは別に大部分の装甲とバックパックを取り外したタイプも登場している。


■ジン(地球連合軍仕様)


地球連合軍が鹵獲・修理したジン。
性能は同程度だが、白っぽい色合いに塗り替えられた。

地球軍所属のコーディネイター達に与えられ、戦闘データ収集も兼ねて戦力としている。
実は塗り替えられたのは識別以外にこのパイロット達が寝返らないか監視するためでもある。
後に「煌く凶星『J』」と呼ばれるジャン・キャリーも乗って活躍していたことから、「ジャン専用ジン」とも呼ばれる。


■蘊・奥専用ジン


グレイブヤードに住んでいる蘊・奥(ウン・ノウ)が乗る機体。
性能は特に変わりないようだが、外装の一部が壊れたまま。腰にはガーベラストレートとタイガーピアスを装備している。

グレイブヤード内に侵入した略奪者達を撃退するのに使っていた。

後に外装を修復して再登場し、ゲイツをタイガーピアスで発射したビームごと斬っている。


■イライジャ専用ジン


『サーペントテール』に所属するイライジャ・キールの専用機。
性能はほとんど一般機と遜色ないものであるが、鶏冠がバスターソードに換装されているのが最大の特徴。
使用する際は頭を180度回転させるが、使用するとセンサー系統が壊れてしまうため、イライジャにとっては諸刃の剣にして奥の手である。
その他、カラーリングは青に変更されている。

コロニー・リティリアでヴェイア機と戦って中破している。


■ヴェイア専用ジン


『ザフトの英雄』と呼ばれたグゥド・ヴェイアの機体。
全身が真紅に染め上げられ、性能も限界近くまで強化されている。
両肩にはそれぞれ形の違う増加装甲が取り付けられ、右肩のそれはシールドとしても機能する。

リティリアでイライジャと交戦し、捨て身のバスターソードをくらって大破。その後、その場に現れた劾のブルーフレームによって撃墜された。

ちなみに元々の外見は単なる一般機の色違いだったが、後に小説版の挿絵の本機に合わせて再設定された。


■イライジャ専用ジン改


ヴェイアとの戦いで損傷したイライジャ専用ジンを、ヴェイア専用ジンのパーツで補修したもの。
上述の通り、ヴェイア専用ジンは限界まで性能が強化されていたため、そのパーツを流用したことで性能がちょっとだけ上がっている。

メインのカラーリングは以前と変わらず青なのだが、ヴェイア専用ジンから流用した外装は敢えてリペイントしていないため、
大半は青だが、所々赤い部分があるパッチワークのような見た目になっている。これはヴェイアに思い入れがあるイライジャの意向によるもの。

イライジャはこの機体でヤキン・ドゥーエ戦役を戦い抜き、C.E.73年時でも使い続けていたが、劾とマディガンの戦闘に割り込んだ際に劾を庇ったことで大破している。
また、ヴェイアへの強い思い入れからか、イライジャは無意識に赤い部分(=ヴェイア専用ジンから流用した外装部)を庇う癖が付いていたらしい。


■改造高速機動用ジン「テンペスター」


宇宙海賊の一人、エリサ・アサーニャの機体。
下半身や背中に多数のスラスターを装備し、凄まじい機動力を得た。

武装は重突撃機銃以外に槍とナイフを持ち、これらを使った一撃離脱戦法を主な戦闘スタイルとしている。
反面バッテリーの消耗も早いようで、戦場となる場所には予め予備バッテリーを多数隠している。

レッドフレームを狙ってロウ達を襲ったが、予備バッテリーの位置を知られて補給できなくなったところを撃破された。

「テンペスター(tempesta)」はイタリア語で「嵐」の意味。


■改造重爆撃用ジン「フエゴ」


エリサの子分のオタークの乗機。
魔改造されまくってもう頭くらいしか原型を留めていないが、一応ジンである。カテゴリーも一応MS。パッと見はザクタンク

見た目や名前から分かる通り重爆撃に特化した機体で、ミサイルを多数搭載している。
コイツもバッテリーの消耗が激しい。

エリサと共にロウ達を襲うが、やはり返り討ちにあった。

「フエゴ(Fuego)」はスペイン語で「火」の意味。


■アンスタン専用改造ジン


宇宙海賊の一人、アンスタンが乗っている青いジン。
鶏冠が形の違う物に変更され、スパイクが胸とスカート、膝に多数取り付けられている。
左腕にはクロー状の有線式アンカーが2基装着された。武装もミサイルなどを多数装備している。

宇宙要塞アルテミスの占拠時に使われたが、劾のブルーフレームによってあっさりと撃破された。


■マディガン専用ジン


カイト・マディガンの所有する機体。
左半身を中心に、大きく白い十字のマーキングが施されているが、これはカイトが自身の所有機に必ず施すものである。

基本的にジンアサルトとして使われることが多く、何も装備していない状態で使われることは少ない。


■クルーゼ専用ジン


「SEED Re:」で登場。
ラウ・ル・クルーゼの専用機で、パーソナルカラーの白に塗り替えている(連合軍仕様より少し暗め)。
左胸には撃墜スコアを示すマークも確認されている。
ちなみに本機は前期型で、随時改良が加えられていったという。

オペレーション・ウロボロスにて投入され、ムウ・ラ・フラガのメビウス・ゼロと交戦している。
ヘリオポリス襲撃時にもこの機体で出撃したが、ランチャーストライクのアグニで破損し、撤退した。



ガンプラ

HGでミゲル専用ジンが発売。
特徴的なマーキングシールが付属するが、シールドはついていない。

MGでモビルジンが発売したので、そのバリエーションを期待したい。





追記・修正をお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ガンダム
  • ガンダムSEED
  • MSV
  • ASTRAY
  • SEED_MSV
  • MS
  • 量産機
  • 専用機
  • ザフト
  • サーペントテール
  • 宇宙海賊
  • 地球連合軍
  • 傭兵
  • 一覧項目
  • ジン

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月06日 09:19