エミール・フォン・シュトラスブルク

登録日:2013/12/09 Mon 00:47:11
更新日:2023/09/21 Thu 23:02:32
所要時間:約 8 分で読めます




「共に戦おうッ!         
 人類の輝かしい未来のためにッ!!」

(画像跡)

エミール・フォン・シュトラスブルク(Emil von Strasbourg)


性別:男性
CV:福山潤
年齢:20歳
出生:4月23日
身長:173㎝
所属:フェンリル極東支部第一部隊
神機:第二世代可変式「ポラーシュターン(自ら命名)」
   近接:ブーストハンマー…タプファーカイト(Tapferkeit/勇敢・大胆)「北極星から勇気を授かる騎士の戦槌」
   銃身:ブラスト…アンシュタンド(Anstand/礼儀・嗜み)「礼儀作法をわきまえた紳士御用達の騎士砲」
   装甲:タワー…デームート(Demut/謙虚・謙遜)「常日頃から謙虚な姿勢を崩さない騎士の盾」
ブラッドアーツ:ブレイズハート
リンクサポート:消費ST30%↓ 0~2
2073年フェンリルドイツ支部入隊。
2074年フェンリル極東支部転属。

フェンリル極東支部第一部隊所属の若手神機使い。
戦闘能力は神機使いとしてようやく及第点に達しつつあるレベルだが、
持ち前の騎士道精神(?)でどんな敵にも決して屈したりはしない。
フェンリル傘下の有力な財閥の御曹司だったが、
自ら志願して極東支部の神機使いとなった熱血漢。
(公式サイトより抜粋)


PSP及びPSVITA対応ドラマチック討伐アクションGOD EATER 2の登場人物。
完全新規参入キャラクターであるが、メディア上では発売に先駆けthe 2nd break内で初登場となった。


以下ネタバレ注意!




人物像       

「騎士道とは、生きることと見つけたり!」

フォーゲルヴァイデ家とライバル関係にあたる名門財閥シュトラスブルク家出身。
本編より一年前のドイツで適合試験を受けた後、本人たっての希望で極東支部へ転属。
隊長格に昇進した藤木コウタ率いる第一部隊に入り、後輩のエリナと共にコウタによる教練を受けた。
極東支部では初のブーストハンマー使用者となり、エリナと同様自分の神機に名前まで付けている。

性格は筋金入りの貴族嗜好の熱血野郎。
自己流の「騎士道精神」という良くも悪くも独特の世界観を有しており、どこまでも押しつけがましく暑苦しくマイペース。
おまけに人の話を全く聞かず、何かにつけて至極自然に当然のように天然ボケをグイグイかましてくる。
本人には悪気など一切無く、公式に「常に真剣、かつ全力である」と記載されている通りである。
ギルバートが評価するに「馬鹿なりに筋は通った奴」

しかしその騎士道精神にこだわるあまり、携行品を持たずに出撃するという命知らずな事をする時があるらしく、それがバレる度にコウタに怒られているらしい。

育ちや家柄の良さを鼻に掛けることもなく、自分自身の実力を見誤らずしっかりと測っており、年下のコウタに対しても先達とあらば潔く教えを請う。
だが自身の支柱とする騎士道精神を暑苦しく絶叫し、状況が悪化しても決して屈服しないため、任務撤退件数はゼロでも失敗を頻発している。
フライア職員には「優雅で華麗な戦い」をすると吹き込んでいたり、地味にナナを餌付けしたり、何を言っても主人公に紅茶を振る舞ったりと素行はフリーダム。
エリナからは煙たがられている。


あのエリックとは故郷ドイツの貴族階級高等学校の頃から一・二を争う終生の好敵手にして盟友であった。
しかし病弱な妹のために家督を捨ててまで神機使いとなったその盟友の突然の死は、彼の中でも深い悲しみとして今なお心残りになっている。
ちなみに最後の勝負で勝ち逃げされていた。エリック……口だけじゃなかったんだな……

エミールがエリナのことを何かと気にかけているのは、生前のエリックの頼みを現在も果たしたいがため。
エリナの行くところにはほぼ必ず彼の姿があるらしく、故意なのか無意識なのかとにかく先回りをしている模様。
若干誤解はあるものの、彼女に対しては最大の理解者であろうとしている。
自分の妹だと思え、と周囲に言って憚らないが、当のエリナからは露骨に嫌がられている。


彼はアラガミを「闇の眷属」と称し、「自分達の正義の意志でそれらを討ち払おう」という考えを持っている。
人や唯一神・聖霊など光の側の存在に対し、悪魔や妖怪を闇の側の存在と考える西洋キリスト教的世界観を参考にすれば、別に間違ってはいまい。
アラガミについては正しい知識を理解してはいるようである。
レイジバーストで追加されたボイスでは、ボルグ・カムランを「騎士を騙る悪魔」と表現していたり、
キュウビに関しては「悪魔の王」と表現している。


趣味は自分で淹れた上質な紅茶を存分に味わうティータイム。
茶器も茶葉も自前で用意しており、周りにも度々紅茶を勧めている。
自室ではハーブを栽培しているらしく、それを使ったハーブティーを皆に振る舞いたいとも語る。
また紅茶の味にはうるさく、愛用の茶葉が切れた際には実家から仕送りして貰うほど。
茶の知識や腕前は一流で、千倉ムツミを「うるさいだけではない」と驚かせ、エリナやアリサにもそこだけは一目置かれている。

生まれはドイツのくせにまるでイギリス人みたいな奴である。

各メディア上での活躍       

そんな「立てば騎士・座ればナイト・歩く姿はマジパラディン」なエミールだが、t2bで最初に登場してしばらくは死亡フラグを囁かれることも少なくなかった。
それは何故かというと、


「僕の名はエミール」
(画像跡)
「エミール・フォン=シュトラスブルク」

だいたいこの一コマのせい。
漫画担当の片桐いくみ氏の誇る圧倒的描画力により、GEシリーズの歴史に残る前例を彷彿とさせるイメージが一部のファンに植え付けられ、「あのハイスピードハンティングが再び……?」と戦々恐々とする声さえ上がっていた。
その中の更にごくごく一部では本編にも登場せずt2b中にその一生を終えるものと考える人もいた。まったくもう。

しかし電撃マオウでの連載が佳境に入り、彼にも再び出番がやってきた頃、体験版に収録されていた製品版PVにはちゃんと彼の姿が映っていた。
これにはファンも大喜び。動画サイトで公式が配信した同PVに「エミール生存確認」というコメントが流れる始末。
そこで今度は「ムービーだけの出演=結局エリックの二の轍では?」との疑問も浮上。いい加減にしろよ。

こういった「エミール死亡説」の風向きは、漫画内で段々と明らかになっていくその人柄と、突如公開されたムービー(本編加入時の会話イベント)によってすっかりさっぱり巻き返されてしまうのだった。
その時点で特定されてしまった中の人の熱演もあり、エミールは発売前にもかからず不動の人気を獲得することとなる。

(画像跡)
この人

とか

(画像跡)
この人

とかの王侯貴族系キャラをこなしてきた福山氏の演技に違和感が無さすぎたのも一因だろうか。


外野の騒動などいざ知らず、t2bでは(ネタ的な意味で)快進撃を続け、読者の腹筋と涙腺を刺激。
訓練時代から気障な振る舞いや登場時の背景の薔薇、空気の読めなさからエリナの癇癪に一役買っていた。

危険性の高いポール型近接武器の運用試験には自ら志願。
「皆の先頭に立ち、道を示す」という騎士道精神を豪語して楠リッカを唖然とさせ、最初は字面通り見た目通りブーストハンマーに振り回されたものの、訓練で叩き出した数値を元に調整を重ねた結果、見事に乗りこなすことに成功した。

チャージスピアの制御に苦戦するエリナをやかましく応援し、一本気な彼女の成功を確信していた。
更に彼女の実地訓練にも台場カノンと共に同行。誤射姫の洗礼を受ける。
そしてそこでファン待望(?)の「エミール上田」が披露されたが、


「エミール! 上だ!」

「何!? ぬわああああ!」


「当たってぇええ!」

エリナの咄嗟の奮闘で死亡フラグはぽっきり折れた。やれやれである。

その後、彼は装備の塗装に金色を指定。
ちなみに各装備の名前はそれぞれ「勇敢」「礼儀」「謙虚」と騎士道精神には欠かせないものになっている。
その意味といいカラーチョイスといい某謙虚なナイトを彷彿とさせる……



本編中の活躍       

「騎士は喰わねど……高楊枝ッ!」

一言で表すと、GOD EATER2の清涼剤的存在。
本作のスケベ大王こと真壁ハルオミに次ぐ屈指のギャグキャラである。

ギルバートの加入に続いて登場。
進路上にアラガミの大群を控えたフライアに出向き、主人公らに力添えを申し出る。
ドラマCDのエリックと似たような台詞を吐き、無駄に洗練された無駄の無い無駄な動きでギルと主人公を引かせる。
しかもこの時何度断ろうとしても諦めない。むしろ自分達の船は自分達で守るという主人公らの気概(曲解)に感服。
主人公を気に入り、強引に同行許可をもぎ取るのであった。

直後のウコンバサラ戦ではギルと主人公の加勢を断り、単独で正々堂々戦いに挑む。
「人々が信じる正義、希望の依り代たる神機使いとして、騎士として決して負けられない」という意地を見せ、何度も大袈裟に吹き飛ばされながらも、最後は慣性を利用して宙を舞い、重力に乗せた一撃によって撃破。
「ウコンバサラ! 上だ!」と思った方は多いだろう。

勝利を掴むは正義の意志。極東第一部隊の面目躍如。
そこには何とも泥臭い熱血漢、いやしかし高潔な精神を掲げる正真正銘の騎士の姿が在った……


「騎士道の! 騎士道精神の勝利だ!! うおおおおぉ!!」
ギル「……」
主人公「……」


しかし前触れもなく現れた感応種マルドゥークには為す術もなく叩きのめされ、気絶してしまう。
すんでのところで「血の力」に目覚めた主人公に助けられたことから、それ以降命の恩人として敬意を払い、「親友」と呼び慕い始める。
エミールにとって彼または彼女は、無辜の民を守り戦う騎士のライバルにして、いつか肩を並べるべき目標となり、そんな友へ一層の研鑽を誓ったエミールは、フライアが安全な航路を確保したことを機に極東へ帰って行った。

フライアが極東支部へ舵を取るから、すぐに再会するんだけれどね。
とにもかくにも主人公との思わぬ再会に大いに喜んだエミールは、エリナの苛立ちや仲裁に入るコウタの苦労に臆することなく、立派な神機使いを目指し、騎士道をひたすら邁進してゆく。


キャラクターエピソード       

「僕を……殴ってくれッ!」

彼とのコミュニケーションでは、神機使いとなった覚悟や騎士道精神を学んでいくこととなる。
95パーセントギャグの調子で。
いくら辛辣に扱おうと持ち前のポジティブ思考故か何処吹く風。
調子を狂わされっぱなしなのは諦めて、潔く彼と共に真の騎士を目指そう。

エピソードを通して解ることは、彼が本当に善意まっしぐらなネタに事欠かない人物だということである。
人々の安寧を守ることに心を砕き、「卑怯だ」と感じる心の成長に四苦八苦し、殴られて車田飛びし、どうでもいい発見を秘密で報告し、ポラーシュターンをゲシュタルト崩壊させ……

エミールの「騎士道精神」は「北極星のような道標になりたい」という強い憧れから生まれた。
彼にとっての北極星は現実の北極星だけでなく、好敵手にして親友の主人公でもあり、支えてくれる仲間達でもあり、彼が守るべき人々でもある。
強く輝き皆を導く……そんな存在になる、という人生の目標を改めて心に刻み、エミールは戦いの日常へ身を投じるのであった。


また、他のNPCのキャラクターエピソードにも推参しては、ものの見事に自分のペースに引き入れてしまう。
キグルミの時には正体を暴こうとするコウタ達の元に現れ、「僕も仲間に入れてくれ!(意訳)」と懇願したり、エリナの時には禁忌種相当のアラガミ討伐任務内で神機が故障し、自分共々死を覚悟しておきながら泣き疲れて草むらで寝ていたりと、プレイヤーの腹筋をいちいち不意討ち同然に刺激してくる。
ナナのエピソードでは梅干し味のナンクルナイザーにオーバーリアクションをかましている。

レイジバーストのアップデートで追加されたエピソード「シュトラスブルクの父」では、彼の父親が登場する。
エリナとはずっと前から面識があるらしく、エリナは「おじさま」と呼んでいる。
息子の活躍を見て、若い頃は友人と騎士道精神を磨きあっていた事を思い出していたが、息子とエリナとの交流を見てある疑惑を抱くのだが...?


NPCとしての戦闘能力       

「正義が闇を切り拓く!」

乱戦に強いことが特色のNPCと言える。
基本的に鈍重かつフロントヘヴィなブーストハンマーを装備しているが、ナナと同様にその挙動は豪快かつ華麗。
銃身は高火力のブラストであり、銃撃を全然行わないナナとの差別化はとても容易い。
カノンと違って最初からオラクルリザーブを使用し、またブラッドアーツも相俟って全体的に高い攻撃力を発揮する。
当然だが、誤射率も比較的高い方。

また前作のエリックと同様に「おおげさ」のスキルを所持。
雑魚に小突かれる程度で大きく吹っ飛び、他の攻撃を無効化する、という荒技を披露することもしばしば。
また仲間をリンクエイドに向かう頻度が高く、「救命回復量↑」「ふんばり」を持っているため、乱戦では非常に頼りになる。
ただし被弾率は割りかし高めなので、適当に泳がせていると、あっという間にアイテムを切らしてしまう。
体力は多い方だが、単独で無理をさせないように注意するべき。

キャラクターエピソードにて「弾受け渡しバースト化」を獲得、またホールドトラップ使用を解禁する。
アラガミバレット受け渡し数はなかなか多めで、上記のスキルも加えて自他のバースト維持率が高い。
積極的に行ってくれるリンクエイドは、その後のアイテム消耗の一因になりかねないので、回復弾をいつでも撃てるようにしておくといいだろう。
施しもまた騎士の務めである。

非同行の際に発動できるリンクサポート機能は、任務開始直後より2分間スタミナ消費が減少するという代物。
回避にガードに「全力攻撃」に「無我の境地」にと活用する機会には恵まれており、エリナのデバイスが同じ時間内での「移動速度上昇」であるため、二人分を組み合わせると更に効果的。


言わずもがなだが、一番面白いのは彼の言動である。

「お前の血肉と化せ!」(捕喰形態)

「ポラーシュターンよ!」(捕喰成功)

「騎士道ォオオオオオ!」(バースト)


「遠慮は要らない。さあ!」(受け渡し弾)


hibari
「エミールさん! バイタル危険域です!」

emil
「僕がここで倒れれば…貴様は我が同胞にその牙を剥くのだろう…それだけは断じて! 断じて許すわけにはいかないのだッ!!」
(※台詞が長すぎて後半が表示されません)


男性16番(王侯貴族)や男性19番(熱血硬派)で徒党を組んでこのエミールを連れてミッションに出ると、あまりの親和性の高さに大変ウザったくやかましく笑いを誘うこと間違い無しである。






(画像跡)
「我々の追記・修正は、約束されているッ!」

(そしてガッツポーズをしつつ去る彼は、  
 ずっと後ろを向いていたので足を踏み外し、
 フライアの階段を転がり落ちていった……)

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最終更新:2023年09月21日 23:02