ヤズマット

登録日:2010/05/28(金) 03:24:18
更新日:2023/12/27 Wed 12:28:19
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天地創造の神により創られた、世に生きるすべての竜を束ねる神の竜。
伝承では聖剣を守る神獣としても記されている。
竜の中でも最も神聖な存在であったが、あまりに強大な力をもつがゆえに理性を失い、
最終的には神の手に余る危険な存在となった。


ファイナルファンタジー12に登場するボスモンスター。
本作に登場する最強のモブ*1である。
所謂裏ボス

概要

FF12内では間違いなく最強。他のFFシリーズを含めても最上位クラスの隠しボス。
そのHPは歴代FFでも規格外の50,112,254
LRFF13でアイロネートが登場するまでは歴代最大のHPだった。ただし、自分側が与えられるダメージ量*2を考えれば、実質ヤズマットがHP最大のままと考えても差し支えない。
こちらからの与ダメージは一部を除き最大9999の為、普通に戦うと数時間、下手すると数日かかる場合も。
廃人がタイムアタックに挑んでも1~2時間はかかる。
何の制限もない討伐だけのタイムアタックの世界記録が現状40分前後と言えば、そのすさまじさがわかるだろうか。

しぶといだけではなく攻撃関係も凶悪で、
  • 通常攻撃が必中
  • さらに通常攻撃には即死の追加効果(確率5%)
  • 高確率で発動する連撃が発動し、上記の即死追加攻撃が何度もくらう。
  • 氷属性でストップ効果(味方が行動できなくなる。おとりを引き剥がす)の「ホワイトブレス」や無属性で石化の追加効果のある「ペトロブレス」など通常の特技も強力。
  • 40回行動ごとに平均7000ダメージの風属性の全体攻撃「サイクロン」をはなつ。スリップの追加効果もあり運よく生き残っても追加ダメージで死ぬ。
  • 消費MPは全て0のためMP切れは狙えない。

さらにHPが減ると
  • FF12全体の仕様として、敵味方ともに瀕死状態になると連撃回数が激増するため、削れば削るほど攻撃が激しくなり、即死の可能性も急激に上がる。
  • 命中100%(シェル状態でやっと50%)の即死技「必殺」が追加される。
  • 通常攻撃CT0になり異様に素早く殴ってくる。
  • HP20%未満になると物理攻撃のダメージ1.2倍。
  • 瀕死状態(それでも残りHPは数百万)になると「脅威」で自身のLvを99になりさらに火力が上がる。

防御では、
  • HPが半分を切ると、こちらからの与ダメージが7割に…つまり最大ダメージも6999に。
  • ほぼ全ての状態異常無効
  • HP10%以下の時に一度だけこちらにリフレガを使う。この時に味方にガンビットでフルケアをセットしていると…

と、いうようにかなりの鬼畜である。

加えて言うと、本作では風を半減できる装備が低防御の「ポンチョ」のみでサイクロンの度に付け直さねばならないこと、即死を防ぐ方法がないため通常攻撃や必殺に耐えれるかは運も重要となるなど、仕様を理解しきってもなお強い。

実のところ装備を整えレベルを上げて挑めば、サイクロン以外はそこまで苦戦しないように感じるプレイヤーが多い。
……戦い始めの頃は。*3
ヤズマットの本領は体力を削り1割未満(HP約500万以下)になったころであり、おぞましいまでの連撃と必殺により対策が取れない死が与えられ、役割分担もろくにできない状態で一気に崩されてしまう。
この状態から与えるダメージ上限が6999のため、最低でも700回以上は攻撃しなければならない。

とはいえこいつにも穴はある。
まず「防御破壊」が効く。また、攻撃力を上げる方法には「ブレイブ」「バーサク」もあり、ヤズマットは闇属性が弱点のため、ダメージ9999は容易に狙える。
盾役が死にやすいことを除けばヘイトコントロールでターゲットを固定することも容易。
本作にはダメージと回復を入れ替える「リバース」という魔法もあるため即死以外では死ななくすることも可能。
また、本作のすべてのボスはエリアを切り替えると全快するのだが、こいつだけは例外でラウンド制という特別ルールが設けられており、戦闘場所から退避して回復したり街へ戻ってアイテムを補給したりすることが可能であり、その際ヤズマットのダメージはそのままである(例外あり)。そのためやばくなれば逃げるのも手。
PS2版では必殺が順番待ちにひっかかる仕様を利用して一気にぶん殴ってやるのも有効。
どうせ殺されることを逆手にとって、戦法もクソもないが、いっそのこと蘇生しては殴るゾンビアタックをするのも意外に有用。

適正レベルは70前後だがしっかり戦略を練ればそれ程レベルを上げてなくても倒せる。
また、とある方法を使えば初期レベルのキャラ1人だけでも攻略可能
詳しくはアルティマニアΩを参照されたし。

またガンビット(簡易マクロみたいなもの)を練れば、一切の操作をせずに倒す事も可能で、実際に達成されている。
但し、ゲームシステムを隅々まで理解し、あらゆる知識と最良の装備を準備して尚「運ゲー」であることを記しておく。

インターナショナル版およびリマスター版

こちらの最大ダメージが9999を超えることが可能になったこと、攻撃破壊が通じるようになったことでかなり楽になった。
ヤズマット自体は実は少しだけ強化されてるのだが、インター版は味方のHPや火力が増え、オリジナル版より強くなるように調整されているため上記の要素を縛った戦いでもかなり楽になっている。
4倍速モードの実装やバランスブレイカーである透明武器の存在により、討伐時間が3分台というのも可能になっている。

また、更なる強ボスとしてジャッジマスター軍団が追加されたが、こちらはパズル的な要素が強く荒らし能力が低いため、いまだにヤズマットが最強であると感じるプレイヤーも少なくない。

余談

ストーリー的には、ヴァンらが所属するクランのリーダー・モンブランの師匠を殺害した因縁の相手であり、幸せな生活を奪われたモンブランはこいつを倒せる実力者を探していた。
…負けたとはいえこいつと単独で戦い続けて敗れたモンブランの師匠は一体…?

モンブラン以外にも過去にヤズマットの討伐を依頼した人物がいたが、依頼した科学者が制作した自己進化する機械でも倒すことは叶わなかった。この機械…オメガmk.Ⅻはヤズマットを倒せるほどへ成長するまで、ミストの濃い地で時を待っている。
勘のいい人なら気づいたかもしれないが、ヤズマットとオメガmk.Ⅻの関係は、「5」での神竜とオメガの関係の逆転となっている。
他にもヤズマットはコロシアムで悠々と歩きまわっているが、宝箱に擬態しているオメガmk.Ⅻとこの辺でも逆転している。

実はヤズマットは本作の黒幕であるオキューリア族によって作られた全てのドラゴンを束ねる神竜であり、高い知能を持ちながら凄まじい力によって凶悪化した。
首につけている輪は彼らから力を抑制されるためにつけられた拘束具。
つまりこいつはまだ本気じゃない



追記・修正はガンビットだけでヤズマットを倒してからお願いします。

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最終更新:2023年12月27日 12:28

*1 討伐モンスターのこと

*2 アイロネートは複数ノックアウトさえすれば耐久力が下がりこちらも好火力で攻撃できるため、攻略法さえわかれば呆気なく倒せる。しかしこちらはダメージ上限9999で後半はダメージカットもつく。

*3 発売当初に体力が高いだけの雑魚という誤った認識が広まったのもこのせいと思われる