登録日:2012/10/14 Sun 14:23:48
更新日:2024/02/21 Wed 01:01:26
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アマガミ方式とは、主にギャルゲー・エロゲーを原作とする作品のメディアミックスの制作手法。
制作話数を複数いる攻略対象ヒロイン(個別ルート)に振り分け、各ヒロインごとに独立したストーリーを描く。
いわゆるオムニバス形式の一種といえるが、物語の設定がほぼ完全に同一であるという特徴を持つ。
リセット方式とも呼ばれる。
■概要
多くのADV形式のギャルゲー・エロゲーは共通ルート・個別ルートというものがあり、プレイヤーの選択によって結末が変化するマルチエンディング方式がとられている。
だが、漫画やアニメといった媒体は前から後ろに直線的に進行するもの。素直に制作すると一本のストーリーに纏めるしかない。
こうなると1,2話ずつ各ヒロインにスポットを当てた後、特定のルート(多くはメインヒロインか誰ともくっつかない)に収束することになる。
どうしてもヒロイン間の扱いに格差が生じてしまい、原作レイプと呼ばれるほどひどいことになることも多かった。
そこで考え出されたのが、ゲームの周回プレイを再現したようなこの手法。
複数のヒロインにほぼ均等にスポットを当て、魅力を余すところなく伝えることができるし、原作では一筋な主人公が万遍なく全ヒロインと関わる不自然な展開にもならない。
ただし、必然的に短い話数やページ数で一人の話を描き切ることになるので、うまく話を凝縮する必要がある。
もっとも話を纏めること自体は決して困難なことではない。
この方式の最大の難点はヒロイン毎の人気により、売り上げに顕著な差がついてしまうこと。「俺の嫁メイン回は2巻だからそこだけ買えばいいか」等と考えられてしまうのである。
つまり如何にヒロインのエピソードに他ヒロインをうまく絡めて出番を確保するかがキモ。
またヒロイン毎にエピソードを纏められるということは、制作スタッフもある程度ヒロイン毎に固定化されることを意味しており、時としてクオリティに顕著な差がつく恐れもある。
原作レイプを避けるために良い方法であるのは間違いないが、手綱取りは決して楽ではない諸刃の剣とも言える手法でもあるのだ。
■主な対象作品
メインヒロイン一人につき4話+隠しヒロイン2人1話ずつ(4×6+1+1=26)の形式。
序盤に共通パートをやった後、ヒロインごとに分岐した話(新見遙佳のみ2話、ほか1話)を進める形式(4+2+1×7=13)。
2回の分岐で4ヒロインルート描く形式。全共通1話、1分岐目1話ずつ、各ヒロイン2話(穹は3話)の構成(1+1+2×2+1+2+3=12)。
各話おまけパートで5人目のヒロインルート(ただしデフォルメ)。
2002年の作品とアマガミより先だが、少々異なる事例。「リピュア方式」と呼ばれることも。
Aパートで一貫したオリジナルの話を進めながら、Bパートでは原作から持ってきた個別のエピソードを描く形式。
- フォトカノのアニメもこの方式だったな。キミキスがアニメ化するときはぜひこの方式で… -- 名無しさん (2014-02-04 19:24:50)
- ↑ そういえばまだ原作はアニメ化してなかったな。 似たキャラのアニメはあったらしいけど。 -- 名無しさん (2014-02-25 16:34:22)
- ある意味神のみもこれ -- 名無しさん (2014-02-25 17:04:13)
- 個別ルートをやった後で全員を出してハーレムやればなおよし -- 名無しさん (2014-10-10 20:37:43)
- ↑グリザイアのアニメがそんな感じやな -- 名無しさん (2015-12-28 18:48:39)
最終更新:2024年02月21日 01:01