ドナテロ・ヴェルサス

登録日:2013/12/08 Sun 12:24:33
更新日:2024/01/11 Thu 22:01:54
所要時間:約 6 分で読めます





手に入れてぇなあ~~ オレだって…
手に入れてぇなぁあ~~神父のヤツより先にッ!

天国に行くという力を!! 幸せになりてぇなぁあああああ



声優 宮下栄治(オールスターバトル、アイスオブヘブン)/星野貴紀(アニメストーンオーシャン)

プロフィール

生年:1986年(本編時点で25歳。誕生日は不明)
身長:181cm
体重:72kg
靴のサイズ:27cm
職業:これといった定職は持たず

上記以外にも服のサイズや腕時計のベルトの穴の位置に至るまでプッチ神父のと一致している描写がある。
頭の真ん中に謎のラインが入っている。

概要

DIOの息子の一人で、ジョルノ・ジョバァーナウンガロリキエルとは異母兄弟の関係。
口にした料理に使われている食材を見分ける特技がある。

不幸な目にあった(後述)反動で、誰よりも幸せを掴もうとする向上願望が強い。


彼を語る上で欠かせないのは圧倒的な不幸ぶり。
リキエル同様にスタンドの暴走で人生を滅茶苦茶にされた人物だが、その酷さは比較にならないほど。

他の異母兄弟とは違い母親は健在だが、再婚した際にヴェルサスを放置。再婚相手の義父にも放置され義妹たちにばかり愛情を注がれ続けた事に嫌気が差して家出。
その直後に突然野球選手が障害者施設に寄贈したスパイクシューズが空から降り、これを履いていた所で逮捕。状況証拠だけで裁判でも「障害者から盗んだ」と決め付けられ更生施設に入れられてしまう。
6ヶ月後に真犯人は逮捕されたが、その頃には頃には身も心もボロボロになっていた。

更に、出所直後に足元になぜか空いていた穴につまずき、地面に手を着いたらその場所にナイフがあって手を突き刺し、そのせいでナイフを隠していたチンピラに逆恨みでボコボコにされた。
他にも、立ちションしてたらその場所の地面から女性の白骨死体が出てきた等の不幸が起こり、追い詰められた彼は強盗に走るも失敗。
強盗に失敗し足を負傷、病院に搬送された際にDIOの魂と一体化したエンリコ・プッチと出会い、自身の父親とスタンド能力を知って覚醒。能力を完全にコントロール出来るようになった。


そして、恩人とも言えるプッチ*1の敵である徐倫達の前に立ち塞がる。

病院の地下に逃げたヴェルサスは追ってきた徐倫とエルメェスを「過去に墜落した飛行機」に閉じ込め始末させようとするも、能力の弱点を見破られ「生存者の二席に座れば攻撃を受けない」と回避されそうになる。
そこでヴェルサスは二人の子供を飛行機の中に入れ、「自分達が助かると子供が死ぬ」状況に追い詰めるも咄嗟の機転で脱出される。
無関係の一般人を巻き込んだことに激怒した徐倫にオラオラされた後に逆さ吊りにされるが、ここでヴェルサスはプッチにも徐倫にも味方しない第三者になることを宣言。

実は、徐倫達を攻撃している際に何もせず指示しかしないプッチに疑問を抱いたヴェルサスはこっそりウェザーの記憶DISCを盗み、両者を対立させるためにウェザーの真の能力「ヘビー・ウェザー」を覚醒させて混乱している隙に逃げて「天国」を先に見つけて自分一人だけ幸せになろうとする。
この時、DIOとの計画を台無しにしかけたヴェルサスを見て激怒したプッチは本性を表し「うすっぺらな藁の家」と罵倒した。

しかし、結局は自分も「ヘビー・ウェザー」に巻き込まれた挙句、ウェザーとプッチの決戦に車で割り込んでしまう。その結果、プッチは生き残りウェザーは死亡(ヴェルサスが邪魔しなければ確実にプッチは死んでいた)。
更に、似た容姿を利用して身代わりにされた挙句、死の直前までスタンドを酷使させられ「地面にあるプッチの記憶」を呼び出された事で、周りに大量のプッチが影分身のように現れてその隙にプッチは逃げてヴェルサスは死亡。


その余りにも理不尽な不幸っぷりは、単行本のヴェルサスのプロフィール欄に「本当に幸せになってほしいものである」と書き足されているほどである。



スタンド

アンダー・ワールド


無敵なのはこのヴェルサスだッ!
『アンダー・ワールド』は何でも可能なのだッ!

大歓迎だ……
土足で入ろうがあいさつなしで入って来ようがな………
わたしの「穴」に入ってくるのは「自由」だ


破壊力………なし
スピード……C
射程距離……フロリダ州オーランド付近(アニメではAに改定)
持続力………C
精密動作性…なし
成長性………なし

目元にパイプのような器官が付いている以外は、鼻や口などの顔の部位が無い人型のスタンド。
スタンドに自我がある数少ないタイプのスタンドだが、何故か本体のヴェルサスはカタコト、敵には普通に話すという地味な嫌がらせをする。

能力は「地面に刻まれた記憶を掘り起こして再生する」こと。
具体的にはその土地の地面が記録している過去の出来事を、地面から掘り起こして穴の中で再現する。発動のためには『掘り起こす』という工程が必要なので、実際に地面に穴を掘る必要がある。
その場所で起こった出来事や発生した日時・時間はヴェルサスが記憶しているため、再現したい内容をファイルの中から選んで地上へ具現化できる。
再現された記憶は、毎回必ず同じ結末を辿り、例えば墜落した飛行機の場合は予定時刻を迎えると必ず墜落する。
基本的に「再現された記憶」の結末は誰にも変えることはできないが、その記憶に何らかのアクションを取ることは可能である。*2
似た能力に第5部で登場する「ムーディー・ブルース」があるが、それに比べるとだいぶ応用の幅が広くなっているといえる。

しかし、「墜落事故に生存者がいる」ような場合でも再現されるので、生存者がいた座席に座れば事故を回避できたりする。
また記憶から蘇った人々は、なぜか自分がどんな末路を辿るのか(自らの死後)を知っているらしい。
あくまで「再現するだけ」なので、本体のヴェルサス自身にも操作が不可能という、自動操縦型に近い挙動を取る。
直接戦闘力は無いが、地面から呼び起こした空間から逃れようとする者がいると妨害をする。
また発現当初は、食べた食事をスプーンで削った際の小さな穴から過去の記憶を再現したりしているが、地面以外を対象に掘り起こした場合にも能力を発動できるのかは謎。
更にスタンド能力によって実体化したものであるためか、普通の物質と異なり再現された物体はスタンドに直接干渉する事が可能らしく、劇中では再現された機内に存在するペンや壁をアンダー・ワールドにぶつけられ、フィードバックを受けた本体共々ダメージを食らっている。

使い勝手が悪そうだが、掘り起こした記憶を読み取って情報収集も可能なので戦い以外の手段を取ることもでき、意外と応用性もあるのも特徴。

スタンド名の由来は、イギリスのテクノ・ユニットアンダー・ワールド。
ちなみに息子たちの中で唯一父親のスタンドである「世界」の名を含んでいる。能力には特に関連性はないので単なる偶然だろうが。

余談

孤児院からスニーカーを盗む疑いをかけられるくだりは、ルイス・サッカーの小説「穴 HOLES」のパロディ。ただ、きっかけは同じでも更生施設に送られても純真さを失わなかったあちらの主人公に対し、ドナテロは徹底的に歪んでいってしまった違いがある。

また、この流れは同じDIOの息子であるジョルノとは対照的に描かれており、幼い頃ギャングを庇うために「嘘」をついたジョルノは「黄金の精神」を持つ高潔な若者に成長し、ただ教わったままに「真実」を答えたドナテロはその将来を歪ませていくことになる。

「不幸な生い立ちから自分の幸福を掴むために他者を蹴落とし利用する」という点は父親であるDIOと同じとも言える。




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最終更新:2024年01月11日 22:01

*1 但し裁判官が重なっていたためヴェルサスはプッチには反抗的。

*2 例:飛行機の席から乗客を追い落として座る、道路を走ってきたエンポリオを倒してDISCを奪い取る、等。