マジンガーZ(機体)

登録日:2009/09/07 Mon 21:22:36
更新日:2024/03/26 Tue 17:12:39
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おまえはマジンガーZを手にいれたたった今から人間をこえるのだ


おまえは超人じゃ!いやそれ以上の者だ!

お、おまえは、おまえは兜甲児は・・・神がみにも悪魔にもなれる


そうじゃ神にも悪魔にも!


神となり人類を救うことも!


悪魔となり世界をほろぼすことも!


おまえの自由だおまえがえらべる!


おまえのすきかってに世界を手玉にとるがよい!


マシンの怪物マジンガーZがおまえにのぞみどおりの力をかしてくれるのじゃ


わっははははははは


兜甲児

世界はおまえのものじゃぞ!




「マジンガーZ(MAZINGER Z)」はアニメ作品『マジンガーZ』『グレートマジンガー』及び、その漫画作品に登場した架空の兵器。「元祖スーパーロボット」として知られる。

この項目では主に初出作品(原作者漫画版及び東映版シリーズ)について記載しているが、その他の作品群についても合わせて記述する



概要


1972年10月10日完成
全長18メートル
重量20トン
最高出力は50万馬力*1
さらに、アニメの描写を見てみると、グレートとの身長差が縮まっていることから、機体内の容量を増やすため多少サイズアップされた模様。
実際、INFINITYでは身長が25mになっている。

戦闘能力はアメリカ海軍第7艦隊に匹敵する(世界を簡単に滅ぼせるレベルである…米軍恐るべし)。
ちなみにこれはウルトラマンエースと同等の戦闘能力でもある。世界滅ぼすどころじゃねぇぞ!?

単純に第七艦隊と互角というわけではなく、60隻の海上戦力と350機の航空戦力全ての力を有しており、
それを時と場所を選ばず一気に行使できるという意味でもある。多分。
というかそうでなければ通常戦力で歯が立たない機械獣を倒すことはできないだろう。
ついでに言えば、ウルトラマンと違って3分間のタイムリミットもない……最初期は空飛べなかったとは言え、とんでもなくえげつねえ超兵器と言える。
一応、ウルトラマン側は地球上だと光線技の出力を抑えて地球に被害が出ないように戦っているという設定が近年追加されたので、
実際に戦わせた場合、制限が掛からずタイムリミットもない宇宙空間だとウルトラマンが、
様々な制約がかかる地球上だとマジンガーが有利と言ったところだろうか。


兜十蔵博士の手によってDr.ヘルの野望を阻むべく別荘の地下で秘密裏に造り上げられていた(アニメ版及びアニメ版ベースの各コミカライズ)。
永井版では孫、兜甲児への「恐怖の遺産」であり、正義や悪の概念とは無関係。

ジャパニウムから精製された史上最硬の金属・超合金Zで身を固め、光子力エンジンで駆動する。
この光子力エンジンの片隅には兜十蔵博士のサインがあり、
このサインの存在がどんなに精巧につくられた機体であってもそのマジンガーZがオリジナル機であるかどうかの真贋を判断するカギとなる。*2

メインエネルギーである光子力は(超)合金Zを生成する過程で得られる様になるとされ、
機体の装甲その物が光子力の発生源となっている模様(パイルダーは自己生成出来る程の出力は無いのか燃料タンクを装備している)。
※上記設定はアニメ版からで、本来は原子力の様な半永久機関を想定した命名だった。

機体は超合金Zによる鉄壁の防御力を誇り、マジンガーZの「特徴」として扱われている。
ただし無敵とも言える超合金Zも耐用時間はあるため*3、普通に経年劣化する(これは超合金ニューZでも同様の様子)。
経年劣化すれば当然、光子力の生成も困難となる(というよりは、戦闘を行うたびに超合金Zが光子力に変換され消費されるために劣化するため、というべきか)。
新しいものと入れ替えれば問題はないのだが、その作業だけでも相当な時間がかかるという問題もある*4


兜甲児の乗るホバーパイルダー(後にジェットパイルダー)が頭部に合体(パイルダー・オン)することでコントロール可能となる。
「マジーン・ゴー!!」
が、乗り心地は最悪を通り越して命の危険があるレベル。
激しい動きを行うと体を打ち付けるのが避けられない。甲児のパイロットスーツはそれを防ぐ為の強化服も兼ねている。

当初は単独では空を飛べず、空飛ぶ機械獣(や妖鳥シレーヌ)に翻弄されたが、
ジェットスクランダーとの合体(スクランダー・クロス)によりマッハ3(スクランダー改造後マッハ4.5)の飛行能力を得て弱点を克服した。

尚、この演出が以降のリアル系をも含めたロボットアニメパワーアップ展開、演出の元祖である。
気合でパワーアップ無理です
あくまでもマジンガーZは甲児自身の成長や仲間達との作戦・連携、そしてZ自身を強化改造する事によって強くなるのだ。
というか、マジンガーZに限らず70~80年代のスーパーロボットは根性やオカルト的な能力で強化されるものは少ない。
そういったものはむしろリアル系に多く、スーパー系は地道な強化改造や、パイロットの操縦技能の向上によるパワーアップが多い。

構造的な余裕を大きく取った設計がなされているマジンガーZは、あらゆる特訓の成果や強化プランを受け入れられる包容力・拡張性を有している。
アップデートにアップデートを重ね、発展型たるグレートを追い越す性能を手に入れることすら可能という、陳腐化に対する高い抵抗力もまた特長といえる。

オープニングでスーパーロボットと言ってるために元祖スーパーロボットとして認知されてはいるが、
アニメ版のストーリーだけに関していえばどちらかといえば、かなりリアルロボット風味である。

……ただし後の作品では「まさにスーパーロボット」といった能力や強化方法を身に着けてはいたりする。


武装

『鉄の城』の異名の通り、多種多様な武装があり、それらすべてが決め技クラスの威力・戦績を誇る。
『マジンガーZ』という物語の基礎自体は「研究所防衛」という単純な物ながら、バリエーション豊富な機械獣軍団とこのマジンガーZの技の数々、
そして上述した強化プランを組み込んだ構成こそが、物語に厚みと魅力を与えていると言えるだろう。

ロケットパンチ

両腕の肘から先が分離し、光子力ロケットで飛行、敵を貫く空飛ぶ鉄拳。
飛行速度はマッハ2で誘導も可能。左右でバラバラに動かすことだってお茶の子さいさい。
マジンガーZの代名詞にして文字通り「歴史を変えた」兵器(一応『鉄人28号』において敵のロボットが装備していたのが元祖ではあるが)。
「超音速の拳骨」のイメージに反し、意外にも「手(マニピュレーター)」としても優秀な性能を持っている。
満開の桜の木を花を散らすことなく引き抜いたり、操縦桿を握ってロボットの操縦ができるほど器用なのだ。
ちなみに撃った後は指先のバーニアにより、逆噴射で戻ってくる仕様。
この指、バーニアが付いてたり、後述の通り実はフィンガーミサイルだったりと上記の器用さと裏腹に割と複雑かつ危険な部位である。

光子力ビーム

両眼から放つ破壊光線。その威力はTNT火薬10トン分に相当する。B-29がカミカゼしてくるようなもんである。
決め技としても多用された。グレートマジンガーにおいては将軍クラスの1体、猛獣将軍ライガーンをこれで倒した。
OVA『マジンカイザー』では強化されていたため、照射しただけで機械獣3体が瞬時にトロケ去っている。すごすぎ。
スーパーロボット大戦シリーズではミサイルパンチの10分の1の威力だからか、ガンダムのバルカン並な弱武器に設定されていることが多いため影が薄いが、
それはあくまでもゲームバランスの都合であり、実際のアニメではエネルギー源である光子力を直接使用したビームだけあって多くの敵を撃破した技である。
出力調整が容易で、ピンポイント攻撃のために弱めに撃った場面もあるので、その再現かもしれない。
近年参戦作品が真マジンガー以降に移行してからは、デフォルトでブレストファイヤーを凌ぐ威力の武器に設定されている。
このため、かつてとは逆に真マジンガー版の光子力ビームは大出力の大技であるとの認識が強いかもしれないが、実はこちらでも出力を絞って牽制程度の武器として使われていることもあったりする。

アイアンカッター

アニメ59話で追加されたロケットパンチの強化版。
両側面から状の刃が飛び出し、敵を切り裂く。
登場以降はアイアンカッターで仕留めきれなかった敵はいない超兵器(ボロボロ状態で当たる前に粉砕された対獣魔将軍等は一応あるが)。
これを再現してか、スパロボではフェイズシフト装甲を貫通できる作品がある。
INFINITYではロケットパンチとして以外に、格闘戦で使用されガラダK7を一刀両断にした。
唾競り合いにも使ったので今後Zの切り払いモーションに使われるかもしれない。

ルストハリケーン

口のスリットから強酸の混じった強風を出し、金属を錆び朽ちさせる。
同じ超合金Zですらボロボロになり、勿論機械獣など一瞬でサビサビの鉄屑にしてしまう。口のスリットは大丈夫なんだろうか
初期の決め技として多用された。人体や金属以外に対しての影響に関しては媒体によって描写が異なる。
『激マン!!』の弓教授曰く「分子レベルで金属を崩壊させる」とのこと。
近年のスパロボでは光子力ビームが強力になった分、相対的に弱めの武器にされることが多いが、低燃費な上に装甲値ダウンや対空といった強力な追加効果がついていることが多く魅力的。

ブレストファイヤー

胸の放熱板から発射される3万度の熱線。決め技として最多を誇る。一般的にマジンガーの必殺技と言えばコレだろう。
当たれば機械獣はたちまち溶け去って行く。漫画版では焼夷弾を搭載した機械獣ドグラマグラに当てた所、命中した瞬間誘爆していた。
だが、グレートマジンガー本編では、パワーアップが施されているのだから、35000℃~45000℃に到達しててもおかしくはないだろう*5
スパロボシリーズでは基本的にはマジンガーの最強武器でありつつ、作品によっては大車輪ロケットパンチや真マジンガー版光子力ビームにその座を譲る。

ドリルミサイル

Zの腕を目標に向けて水平に揚げ、「ドリルミサイル!」の掛け声とともにロケットパンチ部分を肘の部分で90度折り上げて、
二の腕の断面から連続発射する、先端にドリルのついた小型ミサイル。その性質上、ロケットパンチを破壊された場合でも使用可能。
貫通力に優れており、マジンガーZ終盤ではシールドを装備する機械獣をシールドごと蜂の巣にした。

ミサイルパンチ

腹部から発射される大型ミサイル
ミサイルなのにパンチとはこれいかに
まあ「パンチ」に打ち抜くという意味があることを考えると理解できなくは無いが。デビルチョップはパンチ力だし。
中にはOPのメロディに合わせるためだけじゃね?なんて邪推も(ry
単に「ミサイル」と呼ばれることもある。
その威力はTNT火薬100トン分に相当し、光子力ビームの10倍である。なぜかスパロボでは光子力ビームよりもさらに威力が低いことが多いが。
どう見ても体に収まりきらないが、内部で精製される為、弾数は何と無制限(99発とする媒体も多い)。連射も可能。
よくネタにされる設定だったが、『INFINITY』では内部に光子力3Dプリンターを内蔵しており、それを使って高速精製しているという形で説得力を持たせている。
でも光子力3Dプリンターはのっそり博士とせわし博士が新たに発明したことになっているので、それ以前は別の手段で精製していたことになる

大車輪ロケットパンチ

ロケットパンチの強化版。
腕以外の機能を停止させた後、腕自体を回転させ、その回転でロケットパンチの威力を高める技。
速度はマッハ3でロケットパンチの3倍の威力を持つ。作品後期を象徴する必殺技。
ちなみにジェットスクランダー装備状態では腕に羽が引っかかるため横向きに回していたが、ものすごく格好悪い。
あまりに見栄えが悪いためかスクランダーに折りたたみ機能が搭載され、スクランダーを後ろに折りたたんで使用することもある。

強化型ロケットパンチ

一部スパロボに於ける最強武器として知られる様になったが、同型の物はアニメでは一度しか使用していない。
しかし、アニメではチェーン付き等、他にも多数のバリエーションが存在している。
『INFINITY』では使用はされなかったが、3Dプリンターによって小型のものがカメオ出演的に製造されている。

冷凍ビーム

耳の突起から放つ零下180℃の光線。炎さえも凍らせる。

スクランダー・カット

スクランダーの翼を利用した体当たり=切断攻撃。
超合金Zが強固であり、尚且つジェットスクランダーが外付け故の武装である。*6
またスクランダーを投げるスクランダーブーメランという技もあり、更にいざとなったら斧のように手に持って振り回しての攻撃・スクランダーカッターも可能。

サザンクロスナイフ

改修されたスクランダーの翼から発射される十字手裏剣。
これによりスクランダー単体でもある程度の戦闘行為を行える。

フィンガーミサイル

アニメ10話でしか使用されなかった幻の武装。ビューナスAと同様のもの。

アームミサイル

漫画版でのみ使用。光子力ビームスペシャルでもびくともしなかった地獄王ゴードンの装甲をブチ砕くほど強力。

自爆

え? と思う方も多いかも知れないが、マジンガーZは自爆攻撃も行える。
漫画版では複数の機械獣に追い詰められたり、ゴードンヘルを倒す際に用いられた。
当然の事ながら、使用すればマジンガーが大破してしまう最終手段である。
のだが、マジンガーZの要となるあるいは難しい機能は全て頭部にある為、頭部さえ無事なら他の部分がいくら破壊されようがいくらでも修復可能。
自爆やって次のシーンあるいは次回で新品同然に修復されたマジンガーとピンピンしてる兜甲児の姿はもはやギャグである。

マジンキック、マジンガーキック

その名の通り、マジンガーのパワーで放つキック
なおキック以外にも通常のパンチももちろん強力。
スパロボシリーズの番外的な作品、スクランブルコマンダーシリーズでは全機体の中でもトップクラスの装甲にものを言わせて、
ただのパンチやキックで敵を粉砕していく姿が印象的。通常の作品でも必殺技以外に通常の格闘が低燃費武装として採用されている作品がある。

マジンパワー

機体の全エネルギーを一時的に停止した上でエネルギーを蓄積し、一瞬に集中・開放することで驚異的な力を発揮する。
下記、ゲームでは攻撃力アップ(作品によっては装甲も)の特殊能力。


その他の作品におけるマジンガーZ


真マジンガー 衝撃! Z編

全長24m
体重32t

ミケーネの神ゼウスを模して造られたという設定。
デザインは故・石川賢氏が執筆した読みきり作品『ミケーネ恐怖の遺産』に登場したマジンガーZがベースになっており、外見そのものはこれまでの作品と殆ど同じで、線の少ないシンプルなデザイン。
だが、全長が実際の縮尺に合わせて見直されていたり、ホバーパイルダーのコックピット周りの銀色の縁取りがなくなってたり、他にはミサイルパンチ発射口がなくなってたりする。
アイアンカッターを始めとした追加武器も登場せず。

新たな翼ゴッドスクランダーを手に入れ、それを用いた新必殺技「ビッグバンパンチ」が使用可能になっている。
更に旧作では影の薄かった光子力ビームが、波動砲ハイメガキャノンみたいな強力兵器へと変貌を遂げた。
(光子力が光の神の力として設定されており、それを直接叩きつける技であるため)

光子力の絶大な力(と戦闘シーンの尺の短さ)によって圧倒的な性能を誇ったが、最終回にて甦ったミケーネの神々に一蹴された。
ちなみにゼウス本人はその神々すら討ち滅ぼす力を持っているため、どうやらZは光子力の力を完全には引き出せていないようである。
まあ使ったジャパニウム腕だけだし。

本作独自の武装

ビッグバンパンチ

ゴッドスクランダーを装着したマジンガーが変形し、自分自身を巨大なロケットパンチと化してブチ込む荒技。
勢い余って宇宙空間まで飛んでいってしまうほどのパワーがある。

ロケットパンチ百連発

本作の最強武装。
量産型マジンガー軍団が一機一発隠し持っていたロケットパンチをコントロールして叩き込む今川監督らしいダイナミックな技である。
敵をタコ殴りにした後巨大ロケットパンチで突撃、トドメのダメ押しにビッグバンパンチも叩きこむ。
ちなみに使用すると何故か地球が金色に光る。

また、ゲーム『スーパーロボット大戦V』では、後述の『真マジンガーZERO』版のZと設定が統合され、
本来装備されていないはずのアイアンカッターとドリルミサイルを使用できる。


マジンカイザー

第一話で登場し機械獣軍団と戦うが、超合金Zが長きにわたる激しい戦闘のために経年劣化しており、グレートマジンガー共々かませ犬。
敵に鹵獲されあしゅらマジンガーへと改造されて整備不良のプロトタイプグレートを追い詰めるが、暴走したマジンカイザーにまとめて蹴散らされた。

それ以降の出番は一切なし。なんでや。
修復していれば『マジンカイザー死闘!暗黒大将軍』でもう少し被害を減らせたのでは?という意見も。
津島直人氏によるコミカライズ版では最終回で修復され無事復活している姿が描かれている。

なお、OVA作中ではジェットスクランダーの登場する場面はなかったが、
アプリゲーム『スーパーロボット大戦DD』では、なんとジェットスクランダーが新規にデザイン、搭載された。
こちらのジェットスクランダーには腰のベルト部が存在しないため、ひょっとするとカイザースクランダーと同様に背中に直接装着されているのかもしれない。


真マジンガーZERO

詳細は別項目を参照。
全長は序盤にて30m前後と言われているが、世界線が変わるたびにデザインが違うため不定。
基本的に最初期を除いてかなりマッシブ且つ高い等身で描かれており、終盤ではグレート共々40m級の大きさにも見えるほど。
また、ルストハリケーン発射口の所謂マスク部分が分厚く、鼻先を覆い隠している。

身も蓋も無い言い方をすれば、「ぼくのかんがえたさいきょうのマジンガーZ」
兜十蔵博士が開発した光子加速器ミネルバXによって、マジンガーの情報を過去の十蔵博士に送り研究を幾度となく濃縮、
その繰り返しで途方もない力を手に入れた。
ちなみにマジンガーが初めて完成した最初の世界線では装甲は合金Zだが、
光子力エンジンの出力は太陽並(およそ500000000000000000000000馬力(五千垓))と説明されている。強スギィ!
なお、これだけの強さがあってもDrヘル率いる機械獣軍団に敗北する世界線も存在した。Drヘル恐るべし…

その敗北を踏まえ、魔神パワーと呼ばれる7つのブラックボックスを搭載。
魔神パワーは7つのリミッターにより封じられており、解放するごとに恐るべき能力を発揮していく。
そのためちょっと本気を出せば地球くらい一撃で破壊できる。
しかし暴走して甲児を取り込み味方ごと全てを滅ぼすなど、様々なデメリットを伴うため非常に危険。
暴走状態の名称はマジンガーZERO。


さらに並行次元から無数のマジンガーを召喚できる(これはどちらかと言うと甲児自身の力)
全マジンガーZの力を結集し、「ロケットパンチ百連発」やカイザーノヴァにも匹敵するドワォ兵器「ダイナミックファイヤーノヴァ」を使用可能。
しかしそれでも覚醒しきっていない初期段階のZEROが放つブレストファイヤー以下の威力らしいが。

ちなみに通常時の戦闘力は原作アニメ版のマジンガーZとそれほど変わらないため、機械獣や戦闘獣相手に普通に苦戦している。
しかし無限に等しい時間の中で進化を繰り返し、最終的には上記に記したスペックが児戯にしか見えないくらいの神へと至った。

本作独自の武装

強力(ごうりき)ロケットパンチ

魔神パワー「変態」を使用して変化した右腕をロケットパンチとして放つ。

超力(ちょうりょく)ロケットパンチ

前述の強力ロケットパンチの手首部分のスラスターを動作させて超回転させてロケットパンチとして放つ。

スクランダーハーケン

機体を回転させることでスクランダーカッターの威力を増加させた攻撃。魔神パワー「変態」によって、ジェットスクランダーの翼部が撓りを持つため行えるようになった。

ダイナミックファイヤー

量産型ダイオンβと共にブレストファイヤーを一斉発射する合体攻撃。

ダイナミックファイヤーノヴァ

平行世界から無数のマジンガーZを召喚してブレストファイヤーを一斉発射する合体攻撃。
あまりのエネルギー密度のせいか、超新星爆発に匹敵する大爆発を起こす。

可能性の光

マジンガーZから生まれた無数の光子の輝きが、遍く必殺を叩き込む最強のメタフィクション技。
トドメはダブルマジンガーによる光子力ビーム&サンダーブレークで〆る。
「想像力が足りないのか、オレには光にしか見えないぜ!」
「ああ!俺もだよ!」
果たしてコレをマジンガーZの武装と言っていいのだろうか・・・
映像化したら多分色んなところからメチャクチャ怒られそうな技である。
「可能性の光」というワードは公式ではなかったが、語感が良いからか最近スーパーロボット大戦でも光子力関係の用語として使われるようになった。
またラストの光子力ビーム&サンダーブレークの合体技は「スーパーロボット大戦X」ではマジンカイザーとマジンエンペラーGの武装としてオマージュされ、
こちらではダイナミック企画の協力のもと「魔神双皇撃」と名付けられている。


マジンガーZ/INFINITY

ドクターヘルとの戦いから10年後という設定の劇場版。東映アニメーション製作のTV版マジンガーシリーズの続編にあたる。
デザインは柳瀬敬之が担当しており、全体のパネルラインが特徴的*7。お台場にあった原寸大のガンダム並にディティールが増えている。
上述したようにボディは超合金ニューZ、身長がグレートマジンガーと同じ25mになっている。

武装は(フィンガーミサイル以外の)東映アニメ版を可能な限り搭載・活用しており、蘇った機械獣軍団を文字通り蹴散らしていく。
また機材の小型化で余裕ができたホバーパイルダーにコ・パイロット用シートが追加されており、アンドロイドのリサが搭乗して甲児のサポートを行った。
ジェットパイルダーではなくホバーなのは、戦闘機として届け出が出されているジェットが法規制上の問題で出撃に手間がかかるため。
そのためかジェットパイルダーは旧光子力研究所で修復途中のままであった。

本作独自の武装

一斉射撃

その名の通り、光子力ビーム・ミサイルパンチ・サザンクロスナイフ・冷凍光線・ブレストファイヤー・ドリルミサイルの一斉射撃。
スーパーロボット大戦XΩにおけるINFINITY版マジンガーZの必殺技として設定されている。
+ 劇場版ネタバレ

巨大化

マジンガーインフィニティとの決戦で、リサが集めた光子力をZに集約することで光の魔神となった姿。
光子力を質量に変え身長数百メートルのインフィニティと同じサイズまで巨大化している。要はグリッターティガ。
どこかでそんな話を聞いた気がするが当然モブではない。
世界中の光子力を受け取り、渾身のロケットパンチ(スパロボでは「超光子力ロケットパンチ」名義)でインフィニティを倒した。


スーパーロボット大戦シリーズでの活躍

シリーズの第一作から登場し、機動戦士ガンダムシリーズ、ゲッターロボと並んでファンの間では御三家と呼ばれている。
その扱いは時代や出典によってまちまちで、旧シリーズにおいては中盤以降運用しづらい不遇ユニットになることが多かったが、
現在はマジンガーZの能力設定が見直された事もありスーパー系でも甲児含めトップクラスの能力を持っている。
装甲の固さや武装の豊富さ、近年の作品では合体攻撃も魅力的。
旧東映アニメシリーズだけでなくOVAマジンカイザー、真マジンガー、マジンガーZEROなど、異なるタイトルから出演している。

初代からOGを除くすべての作品に参戦していたが、
スーパーロボット大戦UX」ではマジンガーシリーズからOVA作品『マジンカイザーSKL』が初参戦し、版権スパロボでは始めての欠席となった。

東映版

最も多く参戦している最初期のマジンガーシリーズ。
ZKNEOでは漫画版名義だが、実質的には完全に東映版としての参戦になっている(グレート、ダイザー、ゲッターも同様)。
漫画版名義の方が版権使用料が安いためだと言われているが、真相は不明。

特徴としては石丸博也ボイスでエコーの掛かった叫びと、グレンダイザーやグレートマジンガーとの豊富な合体攻撃が挙げられる。
劇場版マジンガーシリーズのシナリオを再現することも多い。

PS2時代以降は機体性能が大幅に見直される様になり、スーパー系でも甲児の能力もあってか上位のユニットとして定着している。
武装と機体の性格上、敵陣に突っ込ませて攻撃、硬い装甲を更に上げとけばそのまま残しても生き残ることが可能。
序盤からブレストファイヤーが気力無制限で使える為にボスキラーを担える、と正に歴戦の勇士といった設定だった。

旧シリーズ

早くから仲間に加わることが多く、序盤の貴重なダメージソース。
反面、移動距離や運動性は低いので(ジェットスクランダー装備後はマシになるが)出遅れや包囲には気を付けたい。
初期の作品ではグレートマジンガーの出現後、性能の差に泣き格納庫の常連ということも……。
また、一部の作品ではなぜかロケットパンチとアイアンカッターが2発しかない。

とはいえ、十分に最後まで使っていける作品もある。


EX(SFC版)ではZとグレートしかスーパーロボットがいないも同然*8のため、貴重な戦力となる。
パンチが無消費のくせしてブレストファイヤーの次に攻撃力が高く、使い勝手が良い(ただし、スクランダーカッターの存在意義を持たせるためか何故か空を飛んでいる敵は殴れない)。

第2次Gではインフレが緩やかで性能格差が小さめなため、中盤でのパワーアップもあって他の機体に後れを取ることはない。
ロケットパンチが数少ない移動後有射程の武器で、無消費なので使い勝手が良い。
また、この作品では初期の作品にしては珍しく光子力ビームがロケットパンチより強力になっている。

第4次では終盤息切れこそするが何とか持ちこたえるくらいのスペックはある…というよりは終盤の部隊分割の都合上どうしても出番が回ってくる。
少なくとも宇宙で烈風正拳突きが使えないダイモスよりは強い。第4次Sだとさらに調整が入って火力が上がっているのでなおマシになる。
ちなみに序盤かつダイモスと獣戦機隊、甲児&さやかが抜けた状態で挑まなきゃいけないのに、一定ターン以内にバンドックを倒さないとアキの人間爆弾化が確定してしまう「ガイゾックの恐怖」では、ボスが一時離脱しない事を利用してボスをマジンガーに乗せて使える戦力を増やすという裏道があったりする。

Fでは初登場時の出撃シーンが、低解像度ながら当時のアニメ映像そのままで流れる。
しかし、運動性がスクランダー装備でも50と、全スーパーロボットの中でも特に低い。
しかも機体の宇宙適応Bが大きく響く、自慢の装甲も中盤以降で紙同然、という悲しい事態に陥ってしまう。攻略本で容赦なくバッサリと弱機体扱いされてるのも涙を誘う……
この頃のスタッフはマジンガーZとコウ・ウラキに何か恨みでもあったのだろうか?
ウインキーの社長は、マジンガーZが好きなので贔屓していると述べたこともあったが、とてもそうには見えない(もっとも、これは後述の新の時であるが)。

F完結編では、アニメ「グレートマジンガー」における強化を再現し、第一線を任せられなくもないが……
同作品より登場した「マジンカイザー」(OVA版ではなくスパロボオリジナル機体)にお株を奪われがちで、最後までレギュラーにするには愛が必要。
火力はマジンカイザーに劣るが強化型マジンガーZは使い勝手が良く武装バリエーションも豊富なので、大車輪ロケットパンチさえ手に入れられればこちらでも十分強い。

グレートもダイザーも不在の本作にてマジンパワーが初めて実装され、性能も見直されたのでかなり強力になった。
ただし、マジンパワーの仕様は現在と異なり、気力130以上で別ユニット扱いに変化、武器威力が大幅に上昇するが燃費も悪くなるというもの。
後の作品で言うとVのZERO降臨に近い仕様。無消費のスクランダーカッターや弾数制のミサイルで暴れよう。

COMPACT

旧シリーズ同様に不遇。
どころか、最初からスクランダーも大車輪ロケットパンチもあるため、強化が行われず更に不遇かもしれない。
ビーム兵器が通用しづらいオーラバトラーやヘビーメタルとの序盤の戦いでは、頼りないMS達に代わって活躍してくれるか。

COMPACT2/IMPACT

グレート同様序盤から登場し、選択肢次第では宇宙へ行く。
序盤の貴重なスーパー系なので改造して損は無いが、ボスキラーとしての決定力はグレートマジンガーに劣る。
しかし、大車輪ロケットパンチの使い勝手の良さから援護役として大活躍できる。

COMPACT3

今回も序盤は強いが終盤では息切れする。
今作はボスが強力なスキル「逆襲」をもっているので、甲児から乗せ換えるのもあり。

64

フル改造する事によりリアル並の回避と武器射程それにマップ兵器と凶悪。
(つまりは素では弱ユニット扱いされているということなのがやや引っかかるところだが)
そこに超能力を持っているマリアを乗せるとラスボスくらいしか止められない。

α

スーパー系ルート第二話からCGムービー付きで登場。本作から他のスーパー系共々かなり性能が上がっている。
装甲値は一貫して高く、スクランダー装着イベントで地形適応がフォローされるものの、ストーリーが進むに連れて徐々に徐々に力不足になっていき、シナリオ中でも指摘される。
終盤に入った辺りでマジンカイザーが登場し、強化型マジンガーZと選択できる。
一応カイザーの方が性能は高く改造も引き継いでくれるのだが、その差は微々たるものであり、武器はZの方が低燃費・長射程で最大火力も勝る。
強化型は別機体扱いのため、図鑑埋めの意味でもZのまま使い続けるのが主流だろう。
ただし、カイザーを選んだ場合のみの燃えるイベントも用意されているので、そこらへんはシナリオと性能どちらを重視するかで好みが分かれるか。

DC版では強化型になると一部合体攻撃が使用不能になり、カイザーも強くなったので立場が逆転する。

α外伝

前作同様序盤から使用可能。条件を満たせば強化型にパワーアップする。
悪くない性能だが、今回はマジンカイザーが迸るほど強いので終盤は倉庫番をしている可能性が高い。
おまけにZからカイザーに改造を引き継がない所為で強化を避けられることすらある不遇っぷり。
なお、本作からZとカイザーの両立が可能になった(だからこそ改造を引き継がないと言える)。

第2次α

今回も当然序盤から登場。
基本的にマジンカイザーには合体攻撃が無いのでその点で差別化できる。
攻略本でも推奨されているように、カイザーにはボスを乗せて甲児はマジンガーZのままという人も多いだろう。勿論逆でもいい。
戦闘グラフィックも一新され、更に躍動感溢れるアクションを手に入れた。

第3次α

序盤は甲児がマジンカイザーに乗っているため少し遅れて入れ替わっての参戦。
今回も合体攻撃を持っているので使うのも手。
シナリオ的にはカイザーですらやや空気なので存在感は薄い。

A

序盤は大車輪ロケットパンチで援護役として大暴れできる。
しかし、今回は強化イベントがなく、隠しパラメータで甲児が宇宙Bなので、終盤は旧シリーズのように息切れしがち。
とはいえ、合体攻撃が強力なのでその為だけに出撃させるのもあり。

R

強化型ロケットパンチが初登場。

D

今回は普通に強いにもかかわらず武器改造による上昇値が高く、マジンパワーもあって攻撃力が非常に高い。
…が、貴重な装甲ダウンのルストハリケーンを持っているという事がまさかの仇になり、ボス戦では大体初手で火力の低いルストハリケーンをぶつけて装甲を削るのが仕事になってしまう。
そんなわけでせっかくの大火力も発揮させるために甲児に援護攻撃付けて援護ルストハリケーンさせたいところ。
また、敵の攻撃力が高めでスーパー系でもあっさり撃墜されがちな作品なので注意。


スクコマ

重装甲で近接戦闘でも強いが、光子力ビームも使い勝手がよく、格闘・射撃・サポートどれもこなせる万能ユニット。
ただし、ロケットパンチの仕様がゲームシステムと致命的に相性が悪い。

スクコマ2

やはり自軍最高の装甲値で頼りになり、また、前作ではなかったジェットスクランダーも追加されたので機動力も高い。
ただし、やはりロケットパンチの仕様が足を引っ張る。

MX

劇場版マジンガーシリーズの再現が豊富なため、ゲッターチーム共々出番が多い。
性能は単体ではやや物足りないが、他のダイナミックロボとの連携で真価を発揮する。
ファイナルダイナミックスペシャルとシャッフル同盟拳を同時攻撃で放つ驚異の9人攻撃、
通称「ファイナルダイナミックシャッフル同盟拳スペシャル」が強力だがまあぶっちゃけネタ技ロマン技。
甲児の作ったTFOのほうが強いとか言ってはいけない。本作はSSサイズユニットが強すぎるので仕方ない。

Z

24話という非常に遅い参戦ながら、性能はピカイチ。単体で戦っても強いが、豊富な合体攻撃が光る優秀な機体。
トライチャージのドリルミサイルが、威力はやや低めなものの移動後に使用できるのも良い。
グレートがボスキラーなのに対してマジンガーZは対雑魚戦に向いている。
また、光子力ビームの威力がやや高め、大車輪ロケットパンチよりブレストファイヤーの方が強力といった点でいつもと異なる。
これまでと比べ戦闘アニメが原作アニメ風になっているので、当時の寸胴作画や東映爆発を丁寧に再現している。
滅多に見る機会はないだろうが、撃墜されたときには一瞬だけ戦闘獣との戦いでボロボロになった姿が再現されており、芸が細かい。
あと大車輪ロケットパンチがなんかかわいい。

K

久々に宇宙適応がBになった。
が、本格的な宇宙戦になる前にオーバーホールを行ったことでアイアンカッターと大車輪ロケットパンチの追加とともにマジンパワー開放、地形適応も軒並み向上するため困ることはない。
突出したところはないがこれと言った弱点もなく、第1話から最後まで安定して活躍してくれる。
楽曲のアレンジにも力が入っている(水木一郎氏によるセルフカバー、21st centuryバージョンがベースになっている)。

NEO

乗り換えシステムは無いため、終始兜甲児がパイロット。
甲児が鉄壁を覚えないため鉄の城にしては意外と防御面で不安があるが、それでもトップクラスの防御値とロケットパンチのガードアーム効果でそうそう落とされはしない。
無制限のミサイルパンチ、対空のルストハリケーン、ファイアによる追加ダメージ付与のブレストファイヤーと特徴ある武器が豊富で頼りになる。
さっさと武装を6段階改造してさえやれば、ラストまで搦め手を活かして十分活躍できる。


OVA版

そもそもOVAシリーズのマジンガーZは脇役なため、性能もシナリオもL以外では扱いが悪い。
本編にジェットスクランダーが存在しないため空が飛べず、装甲以外に突出した所もない上にカイザーが強すぎるため倉庫番をしていることが多い。
一応さやかあたりを乗せて支援機として使えないこともないが、マジンガーZにできるサポートは全て甲児inカイザーの援護で事足りるし、
ボスたちは妙に強化されたボロットに乗ってたほうが強いしとことん微妙。一応マジンパワーは保持しているので火力はそこそこある。

GC/XO

序盤のみ使用可能…というかスポット参戦。
その後の第30話にて4ターンで役目を終えるため、9話の時点でないとよほど急いで気力を上げないとすべての技が見られない。
一応、マジンカイザーと改造段階は共有しているため、二週目以降は一週目のマジンカイザーの改造を引き継ぐ。

J

序盤のみ使用可能。
カイザーへの乗り換えを期に完全に離脱してしまうが、改造は引き継がれるので安心して強化しよう。
なにげにアイアンカッターにフェイズシフト装甲無効の効果(隠し要素)があったりする。

W

いきなり撃破されてしまうので本格的に使えるのは後半から。
ただし隠しユニットな上に入手条件が他作品人気キャラの生存フラグと食い合っている。
入手しても既にカイザーとグレートがおり、ボスボロットも強いので、使う意義は微妙。
本作では出撃していないユニットが援護攻撃できる「支援攻撃」のシステムがあるので、さやかやジュンを乗せてルストハリケーンで支援するのが有効な使い道か。
優秀なサポート機が多い本作ではアフロダイAやビューナスAでは修理要員としてすら活躍が厳しいので、それよりはマシな戦力になるだろう。

L

原作終了後だが、カイザーのオーバーホールが長引いているため、序盤から終盤まで活躍することになる。
そこそこ優秀な段階改造ボーナスに加えプロトタイプグレート共々無条件で自軍に残るので、ジュンとさやかを乗せてマジンガー軍団を結成したら意外と活躍できる。
流石に他の主役機に比べれば火力では劣るが、装甲値はカイザーと真グレートに次ぎ他の主役機を凌駕するので、愛さえあれば十分使える。
ただし、カイザーや真グレートと異なり宇宙適応Bなので注意。

DD

序章ワールド1のステージ1から早々に参戦。
一応OVA版名義での参戦なのだが、劇中にはなかったジェットスクランダーを装着しており、これまた劇中未使用の冷凍ビームを使用しているなど、東映版の要素が強い。
原作通りあしゅら男爵に強奪されるも、あしゅらマジンガーに改造される前にカイザーを制御した甲児に奪還され、手元に残る。
また、イベント「クロッシング・パイロット」第1弾ではなんと版権の枠を超えアムロ・レイが搭乗した。
アムロ搭乗時は戦闘アニメーションが一部変化し、また、本来のパイロットでないためか僅かに性能が下がる。

性能は防御特化タイプなのだが、攻撃・防御タイプのカイザーに肝心の防御を含むすべての性能で劣っており、序盤の繋ぎに過ぎない。
必殺技や支援パーツで差別化を図ろうにも、カイザーの必殺技はすべて超強力なのに対してZのものは凡庸な性能、支援パーツも攻撃・防御はかなり充実しているのに対して防御特化は不遇気味と、完全劣化といって差し支えないことになっている。
アムロを乗せてトリプルマジンガーとすることもできるが、アムロの乗機であるνガンダムHi-νガンダムは最強クラスの機体であるため、それを差し置いてZに乗せるのは完全に趣味の領域。後、イベントの必要周回数が鬼なので育成困難。
一応、機体改造・パイロット養成はカイザーと共有されるため、Zの存在はカイザーの強さの一因にはなっている。


真マジンガー版

第2次Zで初登場し、2010年代のスパロボでは本作が参戦する事が多かった。
上記のぶっ飛んだ追加武装に加え、光子力ビームのめちゃくちゃな威力でプレイヤーを驚かせた。
作品によって異なるアプローチでミケーネとの因縁が描かれ、場合によっては合体攻撃が追加されるなど、毎回様々なオリジナル要素を付与される異色のマジンガー。
共通してマジンパワーが無い代わりにEN回復を所持(マジンパワーに相当する能力は甲児のエースボーナスで表現している)。
出自が出自なので、東映版と比べると大抵物語の中核に絡んでいる。

一時は改変や捏造展開が自由すぎてスパロボ界のフリー素材状態と化してた節も……

第2次Z

東映版と入れ替わる形で参戦。火力、防御力共に優秀で、特に最強武器が弾数制な為ENを気にせず思いっきり戦えるのが強み。
EN回復のお陰で継戦能力もそこそこといったところ。
破界編中盤でスクランダーが装着され、空中戦もこなせるようになる。原作とは違いすぐ壊されることがないため、長い期間運用出来る。
大体の敵大ボスキャラがマジンガーZと戦う際にゼウスの話をしだす。

第3次Z

ゴッドスクランダー装備だが光子力が尽きかけており序盤は弱体化しているが、徐々に武装が解禁されていく。
最大攻撃力は流石にゲッターやグレンラガンに劣るものの、トップクラスの攻撃力と桁違いの防御力を持つ怪物。
真ドラゴンにゲッタービームを撃ち込まれたりブラックゲッターにビッグバンパンチを撃ち込んだりと味方同士で攻撃(強化)するイベントが多い。
光子力エネルギーがシナリオ的にかなりピックアップされており、αシリーズのビムラーやザ・パワーくらいの重要な扱いになっている。

BX

今回はオリジナル勢とクロスオーバーが豊富で、更にマジンカイザーSKLとの合体攻撃や暗黒大将軍との決着が見どころ。
最初は空が飛べないのと射撃と格闘が武装によって別れてしまっているのが悩みの種。
さやかのビューナスと相性が良いのでコンビを組ませると活躍できるだろう。
前作に続いて主人公機に光子力ビームをブチ込んでパワーアップさせた。もう殆どゲッター線同然の使い方をされている気がする。

V

今回は26話と東映版含めて歴代で最も遅い参戦*9だが、単純な戦闘力では本作ブッチギリ最強の機体。
真マジンガーZEROが同時参戦しているので、マジンガーZに魔神パワーが搭載されている。
暴走するエヴァを魔神パワーでブチのめす、原作に無いアイアンカッターとドリルミサイルが突然使用可能になるなど、不穏な見せ場が多く用意されている。
終盤はマジンガーZEROに変身して敵陣を単機で皆殺しにできるが、気力が150必要な上に、そもそもマジンガーZ自体が既に強いので、別にZEROにならなくても普通に活躍が可能。
ものすごく強かったのが、ゲームバランスぶち壊すほど強いのに変わるだけである。
とりあえず弾がもったいないので百連発を適当に撃ってからZERO化すると良いだろう。

X

ブレストファイヤーのカットインがなんだか昭和っぽくなった。
ファン感涙の専用イベントなどが用意されている反面、今回はカイザーとエンペラーとZEROがプッシュされているためユニット的にはグレート共々やや影が薄く、クソコテとも別機体扱いなので『V』のような活躍は難しい。
しかし、実は武装追加前のカイザーより最大火力が勝っているし、カイザーやZEROが強すぎるだけで十分一線級の性能をしているため、愛があれば使い続けるのも悪くない。


INFINITY版

X-Ωに電撃参戦を果たした後、その後程なくして真マジンガーと入れ替わるような形で本家スパロボにも出演となった。何気にX-Ωで初参戦した作品が本家に参戦するのは初。

T

満を持して参戦決定。
原作とは違い10年前から立て続けに戦争が起き続けてる世界なのであっさりと出撃許可が降りて早い段階で自軍と合流する。
また、10年前からデータ取りのために改修を受けながら度々運用され、改修したZの運用データをさらにグレートに反映していたという設定になっており、機体の経年劣化設定をカットしている。
劇中での大立ち回りを反映したのか、グレート共々運動性が初期値115という並のリアル系を上回る数値になっている。
頑丈な装甲も健在なため生存能力は随一。
東映版準拠なのでEN回復はない…と思いきやこちらもグレート共々カスタムボーナスで追加される。
参戦がギリギリのタイミングで決まったため武装はかなり限られており、なんとロケットパンチも光子力ビームも無い。
全体的に武器攻撃力は控えめだが、マジンパワーがあるので特に問題なく火力は出る。
例外として最強武器の攻撃力は本作でも堂々の1位。ただし追加は最終盤だが…
ちなみに久々のダブルバーニングファイヤーも実装されている。

30

甲児はイチナナ式で参戦し、撃墜数を稼がないとマジンガーZに乗り換えるシナリオに進めず、加入がものすごく遅くなる。イチナナ式は悲しいくらいに武器が貧相だった前作と違って、マジンガーブレードにブレストファイヤー、ついでに修理装置もあるのでコツコツ頑張ろう。
『T』とだいたい同じ性能だが超光子力ロケットパンチが最後の最後しか使えないということがなくなり好きなだけ使えるようになった。
さらに撃墜数を稼ぐとマジンカイザーが未来からやってくるが、乗り換えが自由であり、Zの超光子力ロケットパンチは甲児専用な一方カイザーには専用武装がないため、Zとカイザーを同時に出撃させる場合はカイザーはシローに回されることが多い。
基本性能はカイザーが上だがZの時点で十分一線級であり、最大火力はZ(甲児搭乗)>カイザー>グレート・Z(甲児以外)、合体攻撃がある点でも差別化されているので、最後までトリプルマジンガーで活躍できる。


複数同時参戦

Card Cronicle

『マジンカイザー』及び『死闘!暗黒大将軍』『真マジンガー 衝撃Z篇』『マジンカイザーSKL』が同時参戦。
ダブルマジンガーZやダブルマジンカイザーが可能になっている。

X-Ω

機体は東映版に近く、キャラデザはOVA*10、タイトルロゴは漫画版という変則的すぎる参戦を果たしている。
(おそらく東映版自体を出すより権利料が安いからだと思われるが詳細は不明)

最初期にSチップ交換所で入手できたアタッカータイプのSSRジェットスクランダー装備は、誰でも無償で容易に入手できるにもかかわらず非常に優秀な性能であり、
アタッカー一強、スーパー系有利な初期のゲームバランスもあって「チジンガー」*11の愛称で親しまれた。

半面、最初期からガシャで実装されていたSSRディフェンダータイプは、初期のディフェンダー冷遇に加え、スクランダーがないので機動力が低く、必殺スキルもコア消費が重い割に低威力という散々な性能。
そのため、同時編成不可で誰でも入手が容易なチジンガーのほぼ劣化であり、ハズレアの代名詞のような扱いであった。
後に成長タイプが大器型*12に変更されたことで劣化チジンガーは脱し、タイプ相性の変更もあって復権した。
すぐにインフレの波にのまれていったものの、通常クエストではそれなりの戦力であり、また、後に「レアリティ覚醒」で無償で確定入手可能な唯一の大器になったため、初心者救済の面もあるユニットとなった。

また、大型アップデート時にはディフェンダータイプのジェットスクランダー装備が全員に4凸分無償配布された。
ただし、このユニットはその後普通のガシャからも出現し、にもかかわらず無償配布された過去から売却時に入手できるSチップの量が少なくなっているという嬉しくない仕様。

その他にも、タイプやレアリティ違いが多数実装されており、その数はJS無しだけでも全ユニット中最多の15種類に及ぶ。

またINFINITY版も劇場公開前に期間限定参戦で登場。
基本的に同一機体・同一パイロットは同時編成不可なのだが、例外的になんと本編版マジンガーZと同時編成可能で共闘可能となっている。
シュータータイプでの実装であり、必殺スキルは一斉発射となっている。

また、後にマジンガーZEROも本格参戦し、OVA版、INFINITY版、ZERO版の3人の兜甲児が共演することも可能となっている。
グレートやカイザーは勿論のこと、グレンダイザーやマジンカイザーSKLも参戦しているので、夢のマジンガー部隊を結成することも可能。


よもやま話

●イタリアにはマジンガーZのフルカラーの像が存在している

●名称は「マシンの怪物」と「魔神」を掛けた物で、超科学の怪物=神や悪魔にも成り得ると云う寓意を表している。

●よく言われるが、身長に対して異様なまでに重量が軽い。例えば身長180㎝、体重70kgの人がマジンガーと同じ18メートルに巨大化した場合、
身長は10倍になるが体重は10×10×10で1000倍になるので 70t になる(実際の所普通の人間がそのまま10倍に巨大化したら身体が耐えられないのだが、ここでは触れない)。

もちろん金属製の機械がみっちりと詰まっているマジンガーが人間よりスカスカな身体の構造をしているとは思えないので、
恐らく超合金Zがものすごく軽い金属なのだろう。空想科学読本シリーズではASIMOと比較して「コルク並みの密度」という結論になってしまったが
あと、足もものすごく小さい。18メートルという身長の比率からすると2メートルぐらいしかない。
身長180㎝で靴のサイズが20㎝という人に相当すると思えば、かなりの小足であることがわかる。



そして最後に兜十蔵博士から一言

あのロボットは完全だ。もうなにひとつ修正するところも調整するところもない
???「俺ならマジンガーZを空から攻めるね」
え? ギャグ?*13




〝追記、修正、マジーン・ゴー!!〟




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最終更新:2024年03月26日 17:12

*1 最初期のデータ。1回目の出力増強後は65万馬力、2回目の出力増強後は95万馬力、実はこの時点で既に馬力だけなら90万馬力のグレートを上回っているが、『グレートマジンガー』終盤で再登場した際には更に強化されボディを超合金ニューZ化、媒体によっては出力を6倍にしたとの記述もある。実際バンダイより発売されたプラモデルのパッケージには1度目の出力増強から6倍の390万馬力と記載されている。

*2 「エンジンってパワーアップ時に交換したんじゃ?」というツッコミに備えてか、わざわざ「エンジン交換時にサインも転写した」と説明されている。

*3 マジンガーZ本編では54話で取り上げられている。

*4 『INFINITY』では光子力3Dプリンターのおかげでこの作業の大幅短縮に成功している。

*5 一応、INFINITYでは3万度という設定のままで、『インターバルピース』では引き続きグレートのブレストバーンの方が出力が上とのこと。エネルギー消耗が激しいにもかかわらず劇中で他武装との同時発射を行っていることからも、従来よりエネルギーに余裕があることがうかがえる

*6 グレートマジンガーもほとんど同じ技であるスクランブル・カッターを使用しているが、折りたたみ内蔵式のスクランブルダッシュでは威力や強度の面でジェットスクランダーに劣るのだ。

*7 作中ではOPや回想シーン、および過去の写真においてTV版準拠のデザインによるマジンガーZも登場している。

*8 ゴーショーグンもいるにはいるのだが、マサキ編では離脱後に帰ってくるのは最終話の片方(つまりもう片方では帰ってこない)である…

*9 参戦が遅いことで定評のあるブラックサレナよりも遅く、主人公キャラでは最も後になる。

*10 ただし、OVAに登場しないブロッケン伯爵は東映版

*11 チップ交換所のマジンガーの略

*12 限界突破後の性能の伸びが通常より大きい

*13 まあ、死に際の一言だったので、孫を安心させるために言ったセリフともとれるが