ヒュッケバインMk-Ⅲ

登録日:2010/06/18(金) 22:18:23
更新日:2024/04/24 Wed 11:35:28
所要時間:約 8 分で読めます





動いてくれ、ヒュッケバインMk-Ⅲ!



ヒュッケバインMk-Ⅲとは、スーパーロボット大戦シリーズに登場する架空の兵器。

データ

全長:21.5m
重量:54.3t
装甲材質:不明
主な搭乗者:リョウト・ヒカワ、他
戦闘曲:Ace Attacker/Ace Attacker ver.W


概要

マオ・インダストリー社によって開発されたパーソナルトルーパー(PT)。
型式番号はRTX-011。
紺色の、シャープな造形が特徴的な機体。

ヒュッケバインシリーズの最新機であり、ヒュッケバインMk-Ⅱの後継機にあたる「第三の凶鳥」である。
「小型・高性能化したSRXをコンセプトに、EOT上がりの地球製技術の粋を取り入れて開発されたMk-Ⅲは、
類を見ない超高性能機「スーパー・パーソナルトルーパー」として完成した。

フレームはMk-Ⅱに採用されたG系フレームではなく、初代ヒュッケバインと同じく汎用性の高いH系フレーム。
動力に極めて貴重なトロニウム・エンジンを搭載しており、その最大出力はSRXに匹敵する。
補助システムに改良されたグラビコン・システムが搭載され、同システムを使用した防御装置グラビティ・テリトリーが使用可能。
他にはマンマシーンインターフェイスとしてT-LINKシステムが搭載されている。

コクピット兼脱出装置である「パーソナルファイター」はMk-Ⅱと互換性を持っている為、コクピットシステムが移行可能である。

単体でも最強のヒュッケバインと呼べる本機だが、その真価はアーマードモジュール(AM)を換装する事で特化した機能を得る「コア・トルーパー・システム」によって発揮される。

AMには、
  • Rー1用のPTキャリアーを改造した機動力・砲撃力に特化した【ガンナー】パーツ
  • SRX用に開発されていた兵装を改造した防御力・格闘力に特化した【ボクサー】パーツ
の2種類が存在し、Mk-Ⅲの性能を大幅に引き上げる事が可能。しかし使用には安定したエンジン出力を必要とする。
本機のエンジンはT-LINKシステムで制御される為、機体性能を全て引き出す為には優れた念動力者が必要とされる。
その為、本機にはT-LINKシステムの上位システム『ウラヌス・システム』が搭載され、パイロットの念動力を限界まで引き上げることが出来る。

尚、本機と同時にもう一機のMk-Ⅲ(011R)が建造されているが、こちらはトロニウム・エンジンを搭載していない為、換装機能が使用出来ない。
諸事情でレーツェル・ファインシュメッカーエルザム・V・ブランシュタイン)の手に渡り、やはりというか何というかトロンベとなった。

区別の為、トロニウム・エンジン仕様の一号機は011Lと呼ばれる。

初出は「α」。
リアル系主人公の後半機体である。
尚、公式ではα主人公の一人であるリョウトがMk-Ⅲの正規パイロットとなっている。
ちなみにαの初登場シーンでは
Mk-Ⅱ大破→パーソナルファイターで脱出→Mk-Ⅲと合体
という流れのため、頭がMk-Ⅱのままのレア仕様。
まぁ、ゲーム内で再現はされていないが。


ヒュッケバインシリーズの中でも高い人気を誇る機体。
コトブキヤからプラモデルが発売されているが、現在は絶版状態にある(ヒュッケバインの項目を参照)。
一応ボクサーは発売されたが、ガンナー発売は夢と消えた。
その後初代(スパロボV仕様。METALROBOT魂他)とMK-Ⅱ(OG仕様。HGグレードのプラモデル)はバンダイにて立体化が実現しているがMK-Ⅲは長らくご無沙汰になってしまっていたが、ついにHGプラモデルとして発売。
グラビトン・ライフル、ファング・クラッシャー、フォトン・ライフルが付属し、可動域も広い等、満足のクオリティ。ただし、Mk-Ⅱの頭は規格が違うためそのままでは載らない。α劇中の再現をするならばMk-Ⅱの軸受けの改造が必須。
バンダイプレミアム限定だがAMガンナーも販売され、ヒュッケバインガンナーの再現も可能となった。
そして2024年4月にてヒュッケバインボクサーの企画進行中と発表。正式に製作されれば、HGプラモデルでボクサーとガンナーを揃えられるようになる。


武装

ノーマル

ツインバルカン

側頭部に一門ずつ搭載されたバルカン砲。牽制武器として使われる。
運動性を下げる効果がある。

マルチトレースミサイル

MAP兵器。
背部スラスターに搭載されたコンテナから射出する。
隊長or食通仕様では外されて、代わりにテスラドライブが積まれている。

フォトン・ライフル

光子弾を発射するライフル。何故かビーム兵器扱い。
「α」ではグラビトン・ライフルに丸ごと差し替えられる形で装備していないのだが、「第二次α」やOGではグラビトン・ライフルの性能や位置付けが格上げされたためかこちらを標準武装として装備するようになった。
HGプラモデルでは腰部アーマーにマウント出来るようになっている。
OGでは換装可能。

ロシュセイバー

ヒュッケバインシリーズお馴染みの格闘武装。
腰部アーマーに2本格納されている。
換装可能。

ファング・スラッシャー

左碗部に装備したゾル・オリハルコニウム製ブーメラン
移動後使用可能な使いやすい武器。
どれくらい使いやすいかというと、OGシリーズのガンナーがこれを使えなくて目に見えて使い勝手が悪くなるレベル。
格闘武器扱いなのでパイロットによってはそこまで強くないのが欠点と言えば欠点。

グラビトン・ライフル

重力波砲。設定としてはMK-Ⅱの必殺武装であるG・インパクトキャノンの小型軽量バージョン。
αではライフルがワームホールから出現していたが威力的にはフォトン・ライフルの上位といった程度でありG・インパクトキャノンほどの性能は持たされていない。
2024年1月に寺田氏がX上で明かしたところによると、αの時点では「重力カートリッジ」を採用しているため弾数制限があり、普段はグラビコン・システムが作り出した重力結界内に収納して必要時に取り出している」という設定であったためこのような演出がとられているが、やりすぎということで後の作品では没にしたとのこと。
なお、「重力カートリッジ」が何なのかについては寺田氏自身も良く覚えていないという。

Bst(バーストモード)ではブースターを付けた状態で、何処からか飛んでくる。第二次αと第三次αでは最強武装。
OGでは設定上の位置づけに近い威力を持たされるようになり、換装不可の強力な固定武装として扱われることが多い。
しかし、いくら搭載出来ないからって毎度転送するのは非効率な気が…


ガンナー

リープミサイル

MAP兵器。SRXでのテレキネシス・ミサイルに相当*1

ホーミングミサイル

コンテナからミサイルを射出する。AMガンナー固有の武装をそのまま使う。
ミサイルではあるが、SRXでいうハイフィンガー・ランチャーに相当。

グラビティ・リング

重力波リング。SRXでのドミニオン・ボールに相当。
OGには登場しない。ガンナーの使い勝手が悪くなったと感じる理由の一つ。

フル・インパクト・キャノン

ガンナーの最強武装。
SRXでのハイパー・トロニウム・バスターキャノン…天上天下一撃必殺砲に相当。
四連装のGインパクト・キャノンを発射、収束して敵機を破壊する。
トロニウムエンジンをがっつり稼働させなければ使えないらしく、更にT-LINKシステムでエンジンを制御しないといけないので念動力者専用の攻撃手段となっている。
とはいえ、4機が集まって放てる威力の武装をたった2機で使えるようになるわけで、ヒュッケバインMk-Ⅲのポテンシャルの高さがうかがえる。

ボクサー

ガイスト・ナックル

本体と連動させた外腕部アーマーに念動フィールドを纏い、敵を殴り付ける。SRXでいうザイン・ナックル。
接近する、もしくはしてきた敵にはこれで対処できる。

カタパルト・キック

足部ブレードで敵機を蹴り切る。SRXのブレード・キックに相当。
ガイスト・ナックルの範囲からやや離れた敵の対処に向いている。

Gソード・ダイバー

ボクサーの最強武装。
ボクサーパーツが変形して巨大な剣になり、それに乗って突貫する。SRXの天上天下念動爆砕剣に相当。
某バーチャロン的な武装。
尚、この機能はボクサーパーツがSRXの武器となるR-SWORDとして開発されていた頃の名残。


劇中の活躍

「α」で初登場した際は、単体での性能こそ高いが攻撃力はMk-Ⅱの方が上。
ただしファング・スラッシャーの燃費が良すぎて、フル改造すると無双できる。
しかしコア・トルーパー・システムが使えるようになると使い勝手が格段に上がり、充分に無双出来る機体となる。
破壊されたMk-Ⅱから換装・起動するイベントはかなり燃える。
一方、参式は指パッチンで真っ二つにされた。

「第2次α」では011Rがアラド・バランガの機体として登場。
第2次αではエンジンが核融合炉になっており武装や装備が大幅に削られてしまっている。
序盤におけるアラドのステータスがあまり良くないこともあってかなり弱いが、ファング・スラッシャーとの適性があるおかげで戦力外というほどではない。
中盤では謎の食通やヴィレッタお姉様仕様になる。
  • テスラ・ドライブ搭載で飛べる。
  • グラビトンライフルBst装備
  • フォトンライフルが移動後に使用可能
と、強化される。
というか食通はパーソナルカラーやエンブレムまで付けて、自分の正体を隠す気あるのか?
なおアラド以外を主人公にした場合でも011R(トロンべがどこからか拾ってくる)・011L共に出てくる。

「第3次α」ではマイ・コバヤシと食通が搭乗する。
ライディース・F・ブランシュタインが乗る事もあったが、基本的にバンプレイオスや穴馬への繋ぎ。
なお食通の機体(トロンべ)がタイプRでマイが搭乗する方がタイプLのはずなのだが、本作では誤植でマイがタイプRに搭乗している。

「OG2」ではリョウトが「α」と似たシチュエーションで起動に成功し、以後は彼がデフォルトパイロットになる。
何と今回はAMガンナーにパイロットを搭乗させる事が可能で、デフォルトパイロットはリオ・メイロン
ガンナーは武器が事実上グラビトンライフルとキャノンだけになって大幅に弱体化しOG2では砲台好きでない限り使う意味はないが、OGs以降はツイン精神の修行で複数のパイロットを一気に育てられるメリットがついた。
「α」ほど無茶苦茶な性能ではないがかなり強力。特にボクサーが強く、小型SRXの面目躍如である。
ちなみに食通がトロンベ仕様の011Rを持ってくるが、条件を満たせばトロニウム・エンジン仕様に出来る。
トロンべ仕様は穴馬に乗り換えた後空席になってしまう関係で誰でも使えるのだが突出した性能はなく、どのみちボクサー×2にはできないので無理に狙わなくてもいいが余裕があれば。

第二次OGではガリルナガンの手によってご丁寧に011R・011L共に破壊され、トロニウムエンジンももぎ取られてしまう。
ただしAMパーツは破壊を免れており、AMガンナーだけは使えたりする(性能的に見るところはないが)。
『OGMD』では登場しないが、AMパーツを装備した後輩が中々活躍してくれる。


関連機体

本機のAMパーツをテストするための機体。
後に実戦を想定した増産モデルが登場している。

本機とよく似たパーソナルトルーパー。

  • ヒュッケバインMk-Ⅱ3号機
『スパロボDD』で登場したヒュッケバイン一族の生き残り(OGの世界線なのでガリルナガンによる攻撃から中破しつつも辛うじて生き残った機体)。
設定としてヒュッケバインMK-Ⅲのグラビコン・システムを移植されており、G・テリトリーとグラビトン・ライフルを使える。




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最終更新:2024年04月24日 11:35

*1 むしろR-3パワードの装備といった方が正しい