メガトロン(プライム)

登録日:2013/12/07 Sat 08:44:44
更新日:2023/11/07 Tue 03:31:49
所要時間:約 20 分で読めます




この項目では『超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム』に登場するシリーズ定番キャラ、メガトロンについて解説する。
声優は日本版が藤原啓治、海外版がフランク・ウェルカー。

ディセプティコン!破壊せよ!!

実写要素が強いデザインで武装は右腕に装備したフュージョンキャノンとキャノンの根本から展開されるブレイド。
ビークルモードは近年恒例のエイリアンジェット。

・過去

かつての名前はメガトロナス。ケイオン闘技場のヒーローとして君臨し続けていたが、官僚主義に溺れ圧制を続ける政府に反発し革命家として決起する。
階級を越えて親友となったオライオンパックスやかつてのライバルサウンドウェーブに支えられ政治家メガトロンとして民衆の支持を集め、次代のプライム候補として議会での決戦討論に望むが民衆に評価されたのは無血革命による共存を掲げたオライオンであった。
友の裏切りによりプライムの道を絶たれたと認識したメガトロンは青い目が赤く変質するほどの強い憎悪を抱く。
オライオンのプライム就任を不当な工作と断言したメガトロンは攻撃的な支援者達を集めディセプティコンを組織し武装蜂起。
サイバトロン全土を戦争状態に叩き落とす。
当初は「政府の転覆」を目的としていたが調停役のオライオンが消え、地位だけが目的のスタースクリームやマッドサイエンティストショックウェーブなど、危険人物が台頭したディセプティコンは戦果を拡大し続け、戦いの相手は政府軍から非道に反発する市民達が集ったオートボットに変質する。
激戦が続く中、創造神プライマスがオライオンをプライムと認めオプティマスプライムが誕生。
当初の大義名分を失うがメガトロンは止まらず惑星が死滅するまで戦い続けた。

・劇中の活躍(シーズン1)

我には未来が見える、鮮やかに!我が予言された暗黒の影となり世界を滅ぼすとな!!

一切連絡せずにダークエネルゴンを探し続けていたことから行方不明扱いされていたが地球に陣取る本隊に帰還。
自らに注入し半死人と化した後にダークエネルゴンに汚染された死体テラーコンによる不死の軍団結成を目論む。
セイバートロンからの転送完了寸前で計画は頓挫するが諦めきれず暴走寸前のスペースブリッジに特攻、もろとも吹き飛んでしまう。
致命傷を負いながらもダークエネルゴンの作用で生き延びたがスタースクリームに抽出され機能停止。
植物状態のまま脳内オプティマスを生み出しては殺害する作業に励む。
脳内に侵入したバンブルビーを逆にハック、ビーの体で風穴が空いた胸部にダークエネルゴンを注入し復活を遂げた。
復活を遂げてからはユニクロンの覚醒を画策。ほどほどに指揮をしながら予言に記された惑星直列の日を待つ。
惑星直列が近づくにつれてダークエネルゴンが活性化し狂人化。
ハイになってオプティマスに決闘を挑むが、殺意に目覚めたオプティマスに殺害寸前まで追い込まれる。
ぎりぎりのタイミングでユニクロンの復活が始まりダークエネルゴンが最大活性、オプティマスの撃退に成功する。
その勢いでユニクロンに自分を売り込みに行くが拒否されたのでオートボットと共にユニクロンを封印するのだった。

・劇中の活躍(シーズン2)

神のごとく!宇宙のパワーを振りかざすのだ!!

ユニクロン戦の影響で記憶を失ったオプティマスを利用してアイアコン由来の古代遺産発掘計画を立てる。
オプティマスに復活される、エアラクニッドに裏切られる、第三勢力化したスタースクリームに邪魔されると色々あったが遺産を収集し続け、サイバトロン星を復活するオメガロックの存在を掴む。
オメガロック攻防戦では戦闘ではオプティマスに圧倒されるがオプティマスにオメガロックを壊させ、自分は地球に巨大要塞ダークマウントを建造することに成功する。
圧倒的な戦力で主人公達の町ジャスパーとオートボット基地オメガワンに攻め入るのだった。

・性格

どうやらバンブルビーを叩いた時、虫けらを潰したようだ

大なり小なり人格者やカリスマ性を持って描かれていた歴代破壊大帝とは違い、目的のためなら手段を選ばない肩書き通りの破壊大帝。
些細な事で激昂して部下に暴力を振るう事も少なくない。初代のメガトロンも恐怖政治で手下を締め付けてはいたが、こちらはほとんどの場合が私情。
戦時中は捕虜の人権無視は当たり前。細菌兵器を使用して大量殺戮を成し遂げた。
戦後はユニクロンの部下になることを望み、人間の子供を殺害したと確信してドヤ顔。
ユニクロン封印と共に多少落ち着いたが子供達を衛星兵器で焼き殺せなくて激おこ、オプティマスがオメガロックを壊して大爆笑など健在。

部下の振る舞いには非常に厳しく失敗した場合は見捨てる、死んだ弟を引き合いに出して皮肉るなど、一組織のリーダーとしては衝動に任せた言動や振舞いが多い。
一応サウンドウェーブやスカイクェイクなど本心から忠誠を誓う部下も居る辺り求心力自体は決して低くないが、ホウレンソウが欠け電波化していたユニクロン編ではサウンドウェーブ以外の全員に見捨てられかけた。
幾度となく自分の命を狙うスタースクリームに対しては事あるごとに威圧したり牽制したりする様子が見られ、面と向かって「お前を処刑せずに生かしているのは、お前が無様に失敗する姿が面白いからだ」と吐き捨てた事まである。
勿論スタースクリーム自身の性格にも多分に問題はあるが、それでも上記の言動によって余計な反感を煽ってしまっているのは間違いないだろう。
しかしまったく慈愛…というか交渉の余地がないわけでもなく、スタースクリームが離反の末再度仕えたいと言ってきた際は、これまでの反逆心を全て曝け出させた上で許した。
ちなみにこの時の理由は「敵にするより側に置いておく方が(何をしているかわかるので)マシだから」である。

過去の栄光から実力以上に自分を評価する傾向があり、過信や軽率から命を失いかけたこと多数。
また前述の過去からオプティマスへの執着は尋常ではなく、軍団としての勝利よりもオプティマスを蹴落とし自らの優位性を証明することを優先している節がある。

・実力

勝ち目はないぞオプティマス。我にはダークエネルゴンがある!

ケイオンナンバー1剣闘士の称号に違わず圧倒的な身体能力と経験に裏打ちされた高い戦闘技能を持ち、本編開始後はその上更にダークエネルゴンでブーストしている。
その実力はオプティマス、ホイルジャックを除くオートボットを纏めて圧倒しダークエネルゴン最大活性時はオプティマスすら軽々と叩きのめすほど。
ダークエネルゴンの活性具合は赤目→紫目→謎紋章と判別可能。

・ユニクロン信仰

そのスパークを分けたまえ!我の前に君臨する偉大なるガイアユニクロンよ!!

ユニクロンを強く信仰しユニクロンの血(エネルギー)ダークエネルゴンの存在を知ってからは指揮を放棄して捜索に励んだ。
ユニクロンスポーンになることを目標とした初めての破壊大帝であり、必死に売り込むもオプティマスを倒せずにいたことを理由に拒否されてしまう。
ユニクロンと敵対して以降もダークエネルゴンへの依存は捨てられず、ダークエネルゴンを投入した母艦ネメシスに裏切られて壊滅的打撃を受けたことも。
シーズン2終盤では墓場を暴いてプライムの右腕を移植、プライムの神器ソラスプライムハンマーを利用して"プライムを破壊するもの"ダークエネルゴンセイバーを制作し、危険な体内活性に頼らずダークエネルゴンの更なる活用が可能となった。

以下、日本未放送分のネタバレ





ネメシス主砲を発射しオメガワンを完全に破壊。
瓦礫に降り立ちニヤニヤとスタースクリームと雑談しシーズン2終了。

・劇中の活躍(シーズン3「ビーストハンターズ」)

開始早々に反撃に駆け付けた米軍を巨大フュージョンカノンで虐殺。崩壊した軍隊とジャスパーが描写される。
切断された右腕に本来の腕を取り付け、ダークマウント要塞に設置した玉座で完全勝利を宣言する。
一方でオプティマスの生存と反撃を確信しており、新たに参入した科学参謀ショックウェーブ、古代生物プレダコンを含めた全軍に徹底的に捜索させる。
読み通りダークマウント防衛戦が開戦。ウルトラマグナス率いるオートボットによりインセクティコン、シーカーズ、プレダコンと次々に戦力を削がれるが、自身の投入により制圧に成功。オートボットの処刑と大都市へのフュージョンカノン発射を指示するが…

なんで車が飛んでんだ?!

オプティマアアアアアス!!!

ウルトラマグナスの処刑寸前に新たな体に転生したオプティマスが飛来、正拳突きで鎮圧される。
激昂してトランスフォーム、一日の長がある空中決戦に挑むが完敗。フュージョンカノンのパワーコアに投げ付けられて共に爆発。
崩壊するダークマウント要塞からビーコンに助けられスタースクリームに激励されながら敗走する屈辱を受ける。
ネメシスでの放浪生活に戻ってからはオートボットと人類を標的としたショックウェーブによるプレダコン量産計画を発令。
サウンドウェーブ、メディックノックアウト、プレダコン自身も投入し計画の要であるプレダコンの化石を収集していく。
クローンの育成が進んだ所でプレダコンが知性とトランスフォームに目覚める。プレダキングを名乗り始めた獣に改めて忠誠を誓われるが、自分より優れた存在を危険視したメガトロンはプレダキングとプレダコンクローンの破棄を決定。
オートボットを利用した抹殺計画でプレダコンクローンの殺害に成功し生き残ってしまったプレダキングの懐柔にも成功する。
プレダコンが爆死した際に合成エネルゴンとプレダコンのCNAで高純度のサイバー物質が作成出来ることが判明。
オメガロックをより高性能に改修し機械化した地球(ユニクロン)と復活させたサイバトロン星(プライマス)を支配する計画を立てる。
合成エネルゴンへの理解が深いラチェットを誘拐、脅迫し協力させることでネメシス下部に設置した巨大オメガロックを完成させる。
地球への発射が秒読みになった所でラチェットに真実を知らされたプレダキングが反乱。
ネメシスの防衛網をズタズタにされるがスタースクリームの援護によりネメシスから排出することに成功する。
プレダキングが見逃したラチェットによりオートボットに計画とネメシスの位置が漏洩。
ディセプティコン全軍にネメシスの防衛とオメガロック発射の時間稼ぎを指示したメガトロンは切り札であるダークエネルゴンセイバーを手にする。
オプティマスとの最終決戦では奇襲によりダメージを与えるも転生による実力差は覆せずダークエネルゴンセイバーを失い、バンブルビーを殺害したことで完全に激昂させ瀕死に追い込まれるがオプティマスの死角となる位置で弾き飛ばされたダークエネルゴンセイバーを発見、渾身の一振りで逆転に成功する。勝利を確信したその時、




オメガロックの力で復活したバンブルビーにマトリクスセイバーを胸部に突き立てられ絶命。
バンブルビーを利用して手に入れた第2の生はバンブルビーの手により閉じられた。


・他キャラクターとの関係

TVシリーズでは初代メガトロン以来の3参謀を従える破壊大帝となる。
互いに不足を補いあう3参謀の助言とオプティマスに対して完全なる勝利と敗北を経験したことで不用意な行動や理不尽な言動、激昂癖はかなり落ち着いた。
恒例のダークエネルゴン依存も今作はない。

・実力

オプティマスと違いパワーアップがなかった為、同じリーダー格のオプティマスとプレダキングに大きく差をつけられ、1人だけ見劣りするように描かれている。
反面、これまで度々自身を苦境に追い込んだ驕りによる隙が消え、スタースクリームの援護に素直に合わせる、オプティマスとの正面対決を避け不意討ちに徹するなど、クレバーな戦術で両者に立ち向かい逆転に成功している。

・完結編では

プライマスの復活に呼応して目覚めたユニクロンにより海底に沈んでいた死体を再利用される。
生前からダークエネルゴンを使用していた影響でメガトロン自身のスパークも体に囚われていた為、同居する形となった。
当初はノリノリで応援していたがユニクロンの目的がサイバトロン星の支配ではなく破壊であることにショックを受け反発。
ユニクロンを騙してプレダキングに体を破壊させる作戦を企てるが失敗する。
その後は傍観に徹するがオプティマスが憑依体の破壊ではなくスパークの封印を選んだことで活性化したボディに自身のスパークだけが残り復活。
ユニクロンのスパークが離れた事で憑き物が落ちたのか、あるいは故郷を無惨に破壊していくユニクロンの姿に自分自身を重ねたのか、もう破壊はこりごりだと語り、ディセプティコンの解散を宣言して一人飛び去っていった。

・ユニクロンメガトロン

ユニクロンがメガトロンに憑依した姿。ユニクロン封印後はメガトロンが転生した姿。
ユニクロン本人が憑りついたことでこれまでにないほどダークエネルゴンが活性、新オプティマスと同等のサイズに肥大化し各部にユニクロンを思わせる装飾が生えた。
フュージョンカノン、ダークエネルゴンセイバーを失ったが強力なダークエネルゴン操作能力を獲得。
劇中ではエネルギーを結晶化して武器(キャノン、鎌)を生み出す、エネルギーを浸透させ死体をテラーコン化する等の能力を披露した。
ビークルモードも鋭角なSF戦闘機に変化している。


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最終更新:2023年11月07日 03:31