元気爆発ガンバルガー

登録日:2013/12/05(木) 21:52:02
更新日:2024/02/01 Thu 21:08:04
所要時間:約 3 分で読めます







秘密のヒーローに大変身!




1992年から1993年までテレビ東京系列で放送されたサンライズ制作のロボットアニメ。全47話。

主題歌

OP曲『元気爆発ガンバルガー』
ED曲『ガンバー体操』

概要


エルドランに選ばれた1クラスの子供たちがロボットに変形する学校で戦う他2作とは異なり、
エルドランに力を託された3人の子供が町に隠されたロボットを操縦し、正体を隠して悪と戦う変身ヒーロー物の要素が盛り込まれた異色作である。主人公はエルドランシリーズ最年少の小学4年生。

放映当時は前作の絶対無敵ライジンオーのOVA等の関連商品の展開が続き人気を博したため、アニメファンからの注目度はあまり高くなかったが、
魔弾戦記リュウケンドーのあけぼの町を連想させるバイタリティの強い住民が住む青空町を舞台に起こる掟破りの展開、そしてどんどんカオスでチート化していく魔界獣。
『元気爆発』に相応しいギャグテイストで娯楽色の強い作風と、敵幹部ヤミノリウスⅢ世と主人公の担任の亜衣子先生とのロマンスなど根強いファンも多く、現在では隠れた名作とされている。

頻繁にバンクが書き足されており、通常回がゲシュタルト崩壊
脚本家に千葉克彦氏がいる、三人組主人公、主人公の父親が普段正体を隠しているという点は人造昆虫カブトボーグと共通する。
勇者シリーズで唯一のギャグ路線である黄金勇者ゴルドランともよく共通点をあげられる。


ストーリー

青空町に住む小学4年生・霧隠虎太郎は、忍者の末裔の父親・霧隠藤兵衛と修行をしていたが、やる気のない虎太郎に発破をかけようと藤兵衛が投げた爆弾が庭の大岩を直撃。
実は大岩には光の戦士エルドランの手で大魔界の暗黒魔王・ゴクアークが封印されており、解放されたゴクアークは地球を大魔界にして支配しようとする。
エルドランが身を挺してゴクアークを再び封印するが、ゴクアークは自分の代わりに部下の魔法使い・ヤミノリウスⅢ世を送り込み、人間界の侵略を開始する。
封印のために自由に動けないエルドランは、虎太郎と友人の風祭鷹介、流崎力哉に巨大ロボット「ガンバルガー」と、ガンバーチームに変身するためのアイテム「ガンバーブレス」を与える。
正義のヒーロー・ミラクル忍者ガンバーチームとなった虎太郎たちだが、敵であるヤミノリウスに「正体がばれると犬になる呪い」をかけられてしまう。
平和な青空町を舞台に強力な特殊能力で騒動を巻き起こす大魔界の魔界獣達と戦うガンバーチームの活躍を、無駄に壮大で小さいスケールを交えながら描く。


登場人物

ガンバーチーム(こちらも参照)

霧隠虎太郎/イエローガンバー

(CV:折笠愛
本作の主人公でガンバーチームのリーダー。霧隠流忍者の末裔だが修業はサボりがち。大好物はバナナ大福。
青空小学校4年1組のガキ大将で、本作一のトラブルメーカー。鷹介曰く「虎太郎君だから仕方ない」。
イタズラ三昧でいつも誰か(主に力哉)から怒られており、他の二人に比べると使命感はほぼゼロに近いが、咄嗟の思いつきが勝利を呼ぶことも多い。
ガンバースーツの特殊能力は『足が速くなる』。その能力はブラジルから日本まで数分で横断往復できるレベル。
ゴウタイガーとガンバルガーのパイロット。

流崎力哉/レッドガンバー

(CV:島田敏
虎太郎のクラスメイト。夢はプロ野球選手。気は優しくて力持ちの真面目な熱血漢で、曲がったことが大嫌い。
真面目でしっかり者の学級委員で、だいたい少年野球と実家のラーメン屋の出前を行ったり来たりしている。実はビビリでお化けが苦手。
よく虎太郎を叱っている。弟の哲哉を可愛がっており、哲哉のヒーローの座をレッドガンバーに奪われてショックを受ける。
ガンバースーツの特殊能力は『力が強くなる』で、巨大化した魔界獣の攻撃を受け止める事も多い。正統派ヒーロータイプで、ガンバルガーじゃなかったら間違いなく主人公だった。
キングエレファンとリボルガーのパイロット。

風祭鷹介/ブルーガンバー

(CV:南央美
虎太郎のクラスメイト。虎太郎とは正反対に気弱で大人しい性格。なんだかんだマザコン。食べ物にトラウマが多い。
母親の方針で進学塾などの習い事漬けの毎日が正直しんどいが嫌と言えない。魔界獣の仕業で一度グレて大暴走した。
同じクラスの小牧百合香に片思い中で、彼女のためなら火事場の馬鹿力を発揮する(通称百合香ちゃん効果)。
ガンバースーツの特殊能力は『五感が鋭くなる』。主に視覚・聴覚を活用する。
マッハイーグルとゲキリュウガーのパイロット。

ガンバーチームの周辺人物

霧隠藤兵衛/ゴンザレス/シノビガンバー

(CV:緒方賢一
虎太郎の父親。忍者の末裔で職業忍者。妻の経営する保育園で生計が立っており実質ニートでヒモ。大魔界の封印を解いてしまった全ての元凶。
ヤミノリウスの呪いで犬にされてしまい、霧隠家のペット・ゴンザレスとして飼われる。ガンバーチームの正体を知る唯一の人物。
生身で大魔王にダメージを与えるシリーズ最強の人間。一度シノビガンバーに変装して虎太郎の代わりにパイロットになり、一連の合体をこなして最後まで操縦した
犬の姿を嫌がっているが、段々犬の生活に順応してきてしまっている。大魔界の封印は霧隠流忍者が守護してきたらしい。

霧隠かすみ

(CV:伊藤美紀)
虎太郎の姉。青空中学校のバドミントン部所属。
面倒見の良い勝気な性格で、虎太郎とよく喧嘩しており度々鉄拳制裁を食らわせている。
一度ヤミノリウスに誤って魔界獣にされてしまい、大魔界一の魔法使いカスミリウスとなってガンバルガーと戦ったことがある。

霧隠やよい

(CV:深見梨加)
虎太郎の母。青空保育園の園長で、霧隠家の生計を支える良妻賢母。
穏やかで包容力が深く、夫が一年間行方不明になっても「修行に言った」で済ませてしまうなど大らかな性格。

立花亜衣子

(CV:伊藤美紀)
虎太郎たち青空小学校4年1組の担任。「この世に真の悪人はいない」が信条。実は合気道の達人。
好みの男性は正義のジャーナリスト。純監督とフラグが立ったがいつの間にかへし折れた。
終盤で記憶喪失になった闇野姿のヤミノリウスを助けて想いを寄せるようになり、まさかのフラグ成立。
ヤミノリウスが闇野だと知った後は、説得を決意しメガホン片手に追いかけ回すようになる。

結城千夏

(CV:白鳥由里)
虎太郎の幼なじみ兼クラスメイト。実家がカメラ屋なせいかジャーナリスト志望で、闇野さんの名付け親。
事件を嗅ぎ付けたらカメラ片手にどこまでも突っ走る。この時の千夏はイタズラに燃える虎太郎と同じくらいタチが悪く、虎太郎でさえ呆れることも多い。
虎太郎とは喧嘩ばかりで、イエローガンバーがお気に入りだが正体を知らないため「虎太郎とは大違い」と評した。
終盤でゴンが喋る姿を目撃し、ゴンとイエローガンバーの正体を見破った。
学芸会の美少女戦隊ガンバーチームではイエローガンバーを演じ、本物は絶対に言わない殊勝な台詞を言う。

小牧百合香

(CV:大谷育江
虎太郎たちのクラスメイト。清楚で大人しい美少女で、4年1組のマドンナ的存在。
鷹介の片思いの相手で鷹介と仲は良いが、本人はブルーガンバーに惚れている。
医者の娘だが消毒液の匂いが苦手。趣味はバイオリン。
学芸会の美少女戦隊ガンバーチームではブルーガンバーを演じた。

武田桂

(CV:深見梨加)
虎太郎たちのクラスメイトで防衛隊武田長官の一人娘のツンデレ眼鏡っ子。こちらも参照。
力哉と共に学級委員を務める真面目な性格で、力哉と仲良くなるが素直になれない面も。千夏とはそりが悪いが後に友達になる。
父親を尊敬しておりガンバーチームを目の敵にしていたが、後に認めるようになる。意外とミーハー。
学芸会の美少女戦隊ガンバーチームではレッドガンバーを演じた。(脚本も担当し、ノリノリで演じていた)

流崎哲哉

(CV:大谷育江)
力哉の弟。青空保育園に通っている。
力哉を尊敬していたが、自分を助けてくれたレッドガンバーに憧れのヒーローが移り力哉はショックを受けた。
終盤で憧れのレッドガンバーの正体が力哉だと知る。

結城秋絵

(CV:深見梨加)
千夏の妹。保育園が同じ哲哉とは大の仲良し。
姉にそっくりなパパラッチぶりで、カメラを持ち歩いている。
一度だけ成り行きでグレートガンバルガーの合体と最後の名乗りをやらせてもらった。

荒木源蔵

(CV:緒方賢一)
青空小学校前にある駄菓子屋「元気堂」の主人。

荒木純

(CV:山口健)
駄菓子屋「元気堂」を経営する源蔵の息子で塾通いの浪人生。少年野球チーム「青空ゲンキーズ」の監督を務めている。
亜衣子先生に惚れており、ホワイトガンバーに変装してヤミノリウスから亜衣子先生を守ろうとした事も。その後、まさかああなるとは誰が予想できただろうか…。
学力はかなり怪しく、亜衣子先生に出したラブレターを虎太郎のイタズラと間違われて採点されてしまった。

力哉の父

(CV:山口健)
力哉と哲哉の父親。ラーメン店「逆転ラーメン」を経営している。

力哉の母

(CV:折笠愛
力哉と哲哉の母親。「逆転ラーメン」を盛り立てる肝っ玉母さん。

鷹介の父

風祭鷹介の父親。ごく普通のサラリーマン。どのような人物かは不明。

鷹介の母

(CV:大谷育江)
風祭鷹介の母親。鷹介のことを「ようちゃん」と呼んで溺愛する教育ママ。

エルドラン

(CV:島田敏)
前作に引き続き登場。白いドラゴンの姿でゴクアークと戦っていた。

武田長官

(CV:西村知道)
前作に続き登場。虎太郎達のクラスメイト・桂の父親。

大魔界

ゴクアーク

(CV:佐藤正治)
大魔界を支配する暗黒魔王。実はエルドランの真の宿敵。
人間界を支配しようとしていたが、太古の昔エルドランによって封印される。
藤兵衛の落とした爆弾で忍者屋敷の庭にあった封印を壊され、人間界を恐怖と混乱に陥れて大魔界化しようとする。
無能な働き者を部下に持つと苦労する典型。宅配便を使ったりしてヤミノリウスをマメにサポートするなど、結構いい上司だったが…。

ヤミノリウスⅢ世/闇野響史

(CV:曽我部和恭)
ゴクアークが人間界に送り込んだ大魔界の魔導士。ガンバルガーのギャグ路線はだいたいこの人のせい。曽我部氏のはっちゃけた演技は必聴。
ゴクアークに忠実でスペックは高いのだが、ドジっ子属性が全ての邪魔をする癒し系悪役。人間の仮の姿はジャーナリストの闇野響史。
藤兵衛とはライバル関係。ガンバーチームの宿敵だが、EDのガンバー体操を歌う元気爆発隊のメンバーでもある。
エルドランシリーズのライバルキャラで唯一専用ロボを持たないが、最終回でまさかのガンバルガーのサブパイロット入りを果たす。

サイアーク

(CV:山口賢)
レツアークとともに霧隠家の庭にある封印を開放され、甦った三大魔王の一人。

レツアーク

(CV:島田敏)
サイアークとともに霧隠家の庭にある封印を開放され、甦った三大魔王の一人。


メカニック

ガンバーチーム

◇ガンバルガー/ゴウタイガー・マッハイーグル・キングエレファン

◇リボルガー

◇ゲキリュウガー

◇グレートガンバルガー


ガンバーチームがエルドランから譲り受けた本作の主役ロボ。
最終パワーアップ形態の「グレートガンバルガー」が「3体メカ合体」の二段重ねである。
詳しくはこちらを参照。


魔界獣

ヤミノリウスⅢ世によって召喚される大魔界の生物。
様々な種類があり、「昆虫魔界獣」、「水生魔界獣」、「動物魔界獣」の順に強い3種類のほか、後半からは人間界の物質から生み出される「超魔界獣」も登場。
召喚直後は人間大のサイズだが、その状態でも様々な魔法を使って人間界を混乱させる。
さらにヤミノリウスの持つ魔界リングによって巨大化し、ガンバルガーでなければ太刀打ち出来なくなる。

基本的に人間に対して悪意を持っているわけではなく、魔界獣自身の趣味嗜好や悪戯の延長線感覚で騒動を起こす事が多い。
また他作品のような侵略兵器ではなく、あくまで「生物」なのでその性格も概ね自由奔放。ヤミノリウスの命令をまるで聞かず好き勝手に動き回る事も少なくない(特に動物魔界獣以降は顕著で、召喚直後にヤミノリウスをおちょくるような行動を取る事も)。

本作自体がギャグ調だからという事もあるが、とにかく能力の規模と効果が出鱈目に強いのが特徴。
一例を挙げると
  • あらゆる物体に脚を生やして歩かせ、終いには青空町一帯をまるごと歩かせる
  • 一夜で青空町全体をジャングルに変える
  • 町全体を超巨大コタツで覆う
  • 巨大化光線でゲキリュウガーを地球よりも大きくする
  • 文字通り地球を半分消す
などなど…。
特に超魔界獣登場後はほぼ毎回こんな調子のため、ファンからはエルドランシリーズ最強の敵と呼ばれる事も。

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最終更新:2024年02月01日 21:08