緒方一神斎

登録日:20:13:04 2013/12/04(木) 03:00:39
更新日:2024/04/20 Sat 19:45:59
所要時間:約 6 分で読めます






私は戦いに決して恨みの念を持ち込まぬ

なぜなら私の武への愛は純粋だからだ!!

もし、私の生き様を人々が非難するのであるならば…私は喜んで

"兇気"の称号を冠しよう


緒方一神斎は『史上最強の弟子ケンイチ』の登場人物。
またの名を"拳聖"。
アニメ版の声優は大塚明夫


プロフィール

年齢28歳
誕生日1月2日
身長182㎝
体重78㎏
趣味 仏像を彫ること、書画
好きな物 熊の肉、イワナ、コケモモ、スグリ
嫌いな物 ザトウムシ
将来の夢 武術を極め究極の武の深淵に立つこと


【概要】

一影九拳が一人。
弟子が多く、部下にも優れた指導を施しており、達人の部下が大勢いる。
闇では一番の新参者で、一影九拳内での格は低く、九拳の代理である魯慈正からも命令を受ける立場にある。
ガイドブックの説明もあからさまに格下扱いされており、「美羽程度の攻撃なら簡単に跳ね返す腕前」はもはや伝説*1

かつては梁山泊に弟子入りする予定だったが、彼の本性が殺人拳だと見抜いた長老の反対により中止に。
そのせいか彼を「最も嫌いな男」と呼んでいる。

かつて、天地無心流の古武術家・御堂戒を惨殺し、彼の娘・御堂真結の夫・田中勤から激烈な恨みを買っている。
一方、部下に裏切られ殺されそうになった谷本夏を通りすがりに助けたりもする複雑な人。


修行による山篭り中に飢え死にしかけた兼一を助けたのが初登場。
その当時はかつて手にかけたある人物の供養の為に、大量の仏像を彫っていた。

膨大な基礎を積んだ兼一の能力を高く評価し、「自分に師事すれば、数年で史上最強の男になれる」とまで評したが、弟子入りはあっさり断られる。
その後、長老が自分を修行のだしに使ったことを察し、山を降りることとなる。


武術において全ての人間は平等であるという「武術平等論」を掲げ、武を学ぶ動機はいかなるものであれ自由としている。

一影九拳の中でも特に『弟子の育成』を重視し、ラグナレクやティターン、マビノギオンといった武闘派不良グループを使い、優秀な弟子となる素材を収集していた。

だが、武術とは「多くの犠牲を払って積み上げられた知識の集大成」「武の発展=先人達の尊い犠牲の蓄積」という武術論を持つ。
弟子を使って危険な技を開発し、その結果弟子が壊れても「次の育成計画の参考」程度にしか考えず、自身の武術観もあって尚更始末に負えない。
その扱いは弟子と言うより実験体に近く、弟子を使い捨てにするその様は美羽から外道と評された。

一方で、自分のYOMIに「私を超えられる時は、構わず私を殺しなさい」と教え、敵であっても武人の成長を心から喜び、弟子であるルグは「弟子が自分の予想を超えた進歩を遂げ、自分を殺すことを願っている」と推測し、龍斗は「隙が最も大きくなる時は、弟子の成長を喜んでいる瞬間」と評している。
また人命を軽く扱う「闇」にあって、敗北したルグはおろか闇を抜けた龍斗やリミにすら制裁を下した様子も無い。
リミに至ってはギリギリのところで静動轟一を止めて助けてすらいる。ギリギリまで放置したってことでもあるが
それもあってか龍斗は自分を実験台にしたことに関しての恨み言は全く口にしていない。

彼の根底にあるのは『武』そのものへの狂的なまでの愛情。
つまるところ「武のために生きて、武のために死ぬ」のが彼の理想のようである。
そのため彼の所業を絶対悪と断言した兼一でさえ「武への愛情は本物」と認めざるを得なかった。

本人も自分の所業は全て受け止める覚悟であり、静動轟一の失敗も自分が殺した人々のことも背負うと宣言している。
とは言いつつ、弟子に乞われれば、確実に自滅する技を喜んで教えるのがこの人という…

意外なことに根は善良であり、『武』が絡まなければ普通に善人。
作中最悪レベルの外道の一人でありながら善悪で測ることがとても難しい存在となっている。
事実、上記のように夏と兼一は命の危機を彼に救われている。


異名は正反対だが、長老との関わり、弟子を使っての実験や外道という評価、白髪でイケメンなど、拳魔邪神と類似点が多い。


【技】

  • 緒方流数え貫手
 無敵超人の108秘技の一つ、数え貫手を自身の流派として昇華させた技。斬撃のような軌道を持つ。最後の1以外は田中勤と互角。
  • 脳天地獄蹴り
 相手を背負い投げ、頭を蹴り上げる。熊も即死。
 殺人拳ということを考慮しても生命活動を止めることしか考えていない殺意のみの技。
 まだ経験が浅い頃のケンイチの目の前で披露されたエゲツない殺害法ということもあって印象深かったのか、
 弟子の一人である叶翔が使った際は意識を失った状態ながらYOMIのトップさえドン引きする修行の仕方回避で直撃を免れた。
  • 静動轟一
 気の運用における絶対タブーにして、最凶の技。静と動の気の同時発動を意図的に行う。
 久遠の落日でセロやアーガードたちが寝返り形成が逆転した為、ついに自ら発動した。
 使用中はセロとアーガードを一方的にフルボッコにできるほどの強さになる。
 しかし物語上、改良する時間が全くなかった為、龍斗たちが使用したのと同じその強さと引き換えのリスクは多大であろう。


以下、ネタバレ













実は、御堂戒を殺害した際に、復讐に向かってきた娘、真結をも殺害(ただし殺そうとしてきた真結に対する自己防衛行為の延長であり、殺す前に再三の警告を)している。
そして、同時に妊娠していた真結の胎内の子供までも殺害。



武の発展に決して欠かすことのできない尊い犠牲…私の背負うべき多くの死の中に、彼の配偶者がいたのだ…
そして武の道を選択した母はともかく、まだ己の道を選ぶことのできない魂が一つ巻き込まれてしまったという…

非常に残念な一例があったという"だけ"のことだ!!


本郷同様、武人以外は手にかけない、というルールを自分に課しているようである。
復讐に向かってきた田中勤の前で「だけ」と言い切ってみせるなど、モラルの欠ける発言が多く外道と言われても仕方ない部分は多い。
ただ、初登場時に山に籠って仏像を彫り続けたのはその『非常に残念な一例』への償いのためだったのも事実で、性根の部分まで腐っているわけではない。

※真結の子供が死んだ件は、緒方からすればそんな情報は開示されていなかったのでもらい事故の様なものである。
視点を変えるなら(腹に子がいるのに、それを無視して格上の殺人拳相手の殺し合いを挑む愚かな母親などいるまい。確認の必要無く、防衛で殺しても問題なかろう)という倫理観を緒方も持っているとも言える。



追記・修正は脳天地獄蹴りをできるようになってからお願いします

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最終更新:2024年04月20日 19:45

*1 解説すると、美羽は弟子級に過ぎず、特A級の達人である緒方に手も足も出なくて当然であり、それをまるでとんでもない強さであるかのように書かれてある事がネタにされている