イオリ・セイ

登録日:2013/12/03 Tue 17:57:47
更新日:2024/02/06 Tue 10:55:28
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僕が作ったガンプラを君が操縦して、ガンプラバトル選手権に出場するんだ!



イオリ・セイは『ガンダムビルドファイターズ』の登場人物。



☆キャラクター概要

本編の主人公。
私立聖鳳学園の中等部1年生。
漢字表記は「伊織誠」。


模型店「イオリ模型」の一人息子で一流のガンプラファイターであるタケシを父に持つ。育った環境のためか、ガンプラが大好きでその知識も豊富。
普段はおとなしい普通の少年なのだが、ガンプラ関連の話題では熱中するあまり延々と知識を語り続けてしまうオタク気質。

ガンプラのデザインイメージを正確に把握したいという目的から、学校の美術部に出入りしながらデッサン力も鍛えている。

そのガンプラバカっぷりは、キララに近付かれた際にキララが美人だからとかいうことよりもガンプラの話をできることに心から喜んでいたほど。
男として大丈夫なのかコイツ

ガンプラだけでなく原作であるガンダムのアニメも大好きで、UCかアナザーかを問わずこよなく愛して、作品の内容を目を輝かせて語る。
特に幼少期から視聴していた機動戦士ガンダムは深層心理に刷り込まれており、幼児退行するとTV版のアムロの台詞を1話から順に語り続け、セルフでビンタされる様子すら再現する程。
しかも始まったら最終回を終えるまで止まらない。ここまでくるとガノタと言うよりもっと恐ろしい何かである。(セリフだけで即座に今何話か判断できるマオも相当だが…)

製作見本と見間違えるほどの非常に高い模型作成技術を持っており、イオリ模型店には彼の作ったガンプラが店頭に飾られている。
そのビルダーとしての高い実力からか割と有名な存在でタツヤなどの全国レベルの実力者や関西のガンプラ専門流派にも名前を知られている。

しかし、ガンダムという作品その物への愛が災いしてか、彼が作るガンプラは出典の世界観に縛られた物が多く、そのため一時期、迷走に入る事もあった。
これに関してはコウサカ・チナを始め、親しい人間との交流で改善している。


ガンプラバトルも大好きだが、敗戦続きで全国300万人弱の競技人口の中でも最下層の部類だった。
良いガンプラを造っても全く勝てない状況にもどかしさを感じていた彼が、才能あふれるファイターであるレイジと巡り合う事で事態は動き出す。
レイジの戦い方は父の物を彷彿とさせる、セイにとって理想的な戦い方だったため協力を要請。

紆余曲折はあったがコンビを結成しガンプラバトル選手権に参加。
以降はレイジと共に操作席に乗り込み、機体制御や相手機体を分析や作戦の指示を担当している。

元々、セイは操縦技術に関して酷くヘタクソという訳ではなく、彼の操従技術と作り上げる完成度の高過ぎるガンプラの性能とで釣り合いがとれていなかったことと、
何よりもガンプラへの愛情故にガンプラを壊し壊されることに当人が気づかないうちに躊躇して、反応速度と判断力が極端に鈍っていたことが、連戦連敗の原因だった。

レイジとの数々のバトルを通して、彼の高機動バトルを手本に見取り稽古を沢山していたのと、積み重ねた努力の結晶であるガンプラを傷つけてでも勝利を目指すという趣味に対する覚悟が固まったことで、
ガンプラバトルにおけるセイの欠点は解消されていった。
世界大会も佳境になって来た頃には、レイジのビギニングガンダムとビルドMk-Ⅱでそこそこ戦えるようになるなどファイターとしての腕前も相当上がっている。

続編となる『ガンダムビルドファイターズトライ』にもコウサカ・ユウマの回想シーンなどで登場している。
ビルドファイターズのBD-BOXの特典映像によるとトライの一年前のガンプラバトル選手権において優勝を果たし、ガンプラ普及のためにチャンピオンとして世界中を訪問している模様。


☆本編中の行動

ガンプラバトル選手権に向けてのガンプラを制作に勤しむ中、サザキから何度もコンビ結成を提案されていたがそれを突っぱねていた。
そしてビルドストライクが完成するもそれを狙ったサザキと機体を賭けたバトルを行う。

バトルは劣勢になるがレイジの乱入で見事に完勝。その戦いでレイジの才能に目を付け、協力を提案。
一度は興味が無いと断られるがタツヤとの戦いを期にコンビの結成に成功する。

その後、自身の集大成であるビルドストライクフルパッケージが完成させ、選手権ではレイジをサポートしながら自身のガンプラに磨きをかけていく。
しかしタツヤの戦いを見て現状に不安を覚える。

そんな中、マオとの出会いを経験する事で今後のためのインスピレーションを受ける。

選手権決勝を前にビルドストライクがレイジとタツヤの私闘で大破した事を期に世界大会を勝ち進むための新しい装備の模索を始め、チナのベアッガイを見て「ガンプラは自由な発想で作ってもいい」という考えに至る。


そして迎えた世界戦において新たな境地に至った成果スタービルドストライクをひっさげ参加。
数多の強豪に対し、レイジと共に立ち向かった。

決勝戦の後にマシタ会長が起こした騒動を仲間と共に鎮圧した後はレイジと戦う事を約束。

一年後の第8回ガンプラバトル選手権に1人のファイターとして参加するのだった。


☆制作・使用したガンプラ

ウイングガンダム
模型店の店頭に飾られている物の一つ。
サザキのギャンとの戦いで使用されるも特に見せ場も無く瞬殺される。
「ウイングガンダムは第1話で落とされる」というジンクスを守ってしまう。

ビルドストライクガンダム
選手権用のガンプラ。リンク先を参照。
サザキとの再戦にて使用するも機体性能が高すぎてまともに扱いきれず劣勢になってしまう。
レイジをパイロットにしてからはレイジに合わせた調整がされるようになった。

○スタービルドストライクガンダム
改修され、新武装「ユニバースブースター」を装着したビルドストライクの新たな姿。上記のビルドストライクの項目参照。
その力は世界の強豪たちを驚嘆させる。

ビルドガンダムMk-II
セイが予備機として新しく作り上げたガンプラ。リンク先を参照。
タツヤとの戦いで大破したビルドストライクの予備機として投入。私事ではセイの使用機体となる。

○ビルドストライクコスモス
本編から1年後に開催されたガンプラバトル選手権にて、ファイターも兼任することになったセイが自身の専用機として作り上げた機体。
外見はスタービルドストライクとさほど変わらないが、機体表面のプラフスキー粒子を変化させたと思しき赤と青の結晶を機体の左右に展開し、そこからバリア状の粒子で機体を包み込む機能が備わった謎多き機体。
最終回での登場後、『GMの逆襲』にて本格登場。だが作中ではガンプラマフィアに掏り取られ、敵機に回ってしまう羽目に。
決戦後はセイの手に戻り、レイジが駆るスターバーニングと本編最終回での約束通りバトルした。

ビルドバーニングガンダム(改修前)
第11回ガンプラバトル選手権の世界大会でセイが使用したとされる機体。後に改修を加えており、ドムの偽装を被せた状態で優勝トロフィーに隠してあった。
ガンダムビルドファイターズトライ』主人公の一人、カミキ・セカイが偶然それを発見し、彼の愛機となる。
セイが日本にいないことなどの事情からしばらくは無許可使用だったが、セカイの戦いを何らかの形で見たセイが感動し、正式にセカイに譲ると決めたことをチナに伝えてもらっている。

○ビルドストライクギャラクシーコスモス
『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』に登場したビルドストライクコスモスの改良機。新たに12枚の翼を持つ「ギャラクシーブースター」を装備している。
ブースター以外にもシールドや本体にも改良が加えられ、クリアパーツが増えている。
タツヤのA-Zガンダムと激闘を繰り広げた。

○スターバーニングガンダム
『ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲』で盗まれたビルドストライクギャラクシーコスモスの代わりに使用した新たな機体。多数のガンダムの要素を取り入れて制作されている。
武装自体はビームライフルにビームサーベルと普通だが、レイジが戻って来た時彼の新たな機体とするために作られており、スタービルドと同じRGシステムを搭載、RGシステム時の必殺技としてガントレットを装備して発動する「ハイパースターバーニングナックル」を使用出来る。
『GMの逆襲』クライマックスでは一時的にこの世界に再来したレイジがこの機体を操作して勝利し、決戦後はレイジのスターバーニングとセイのギャラクシーコスモスによるバトルを開始。
そして『GMの逆襲』本編から一年後の卒業式で部室に「思い出」を残す描写があったことから、ビルドバーニングの原型説がささやかれている。


☆余談

みかこしボイスの少年というと『HEROMAN』のジョーイや『トランスフォーマーGo!』の勇が有名だが、彼らと同様セイもショタキャラとして人気がある模様。

ロラン・セアック朴ロ美以来となる「男性ガンダム主人公を演じる女性声優」のキャラでもある。



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最終更新:2024年02月06日 10:55