鬼人正邪

登録日:2013/12/03 Tue 17:17:14
更新日:2024/03/18 Mon 17:56:18
所要時間:約 6 分で読めます




何だ? お前は
ここはお前達のような人間が来る場所ではない
即刻立ち去れい!

鬼人(きじん)正邪(せいじゃ)とは、東方Projectの登場キャラクター。

種族:天邪鬼(鬼ではない)
二つ名:逆襲のあまのじゃく
能力:何でもひっくり返す程度の能力
テーマ曲:リバースイデオロギー 


※「天邪鬼」は多義的な言葉であり、場合によっては鬼(子鬼)と呼ばれる。


【概要】

東方輝針城の5面ボスであり、異変の真の黒幕。正邪は「強者が支配する安定した幻想郷をぶち壊し、弱者が物を言う世界に変える」という大きな野望を持っていた。
しかし正邪にはそれを実現させる力が無かった。そこで小人の一族の持つ秘宝『打ち出の小槌』に目を付ける。

 小人の一族は「打ち出の小槌の使用による代償で鬼の国に幽閉されてしまった」という過去を持ち、小槌を封印していたのだが、そこから大分長い年月が経っていたらしく、
現在の小人の末裔である少名針妙丸は打出の小槌のことを知らなかった。そこで正邪は彼女に打ち出の小槌の能力について代償がある事は隠して教え、
「小人が幻想郷の妖怪達に屈辱を与えられた」という嘘の歴史を吹き込み・・・


 『さあ、弱者が見捨てられない楽園を築くのだ!』


 しばらくして針妙丸は復讐を決意し、今作の輝針城異変を引き起こした。

  • 何も知らない針妙丸に嘘の歴史を吹き込む
  • 針妙丸に打ち出の小槌の代償のことを教えず使わせる
  • 異変が解決されたら針妙丸を捨てて逃げる

 と、正に自分自身のためだけに無知なる者を利用する外道行為をはたらいた。また、今まで異変を起こしてきた者たちと違い、その目的は
『幻想郷の混乱・崩壊・支配』という思想を持って決行されており、東方Projectの登場キャラクターの中では極めて珍しい純粋たる対立者であるといえるだろう。

 同じく他者を利用して異変を引き起こした(原因になった)黒幕キャラに霍青娥が存在するが、結果そうなっただけで彼女は神霊廟の異変を起こすつもりはなかった。また、強者に取り入って自分を誇示したがる青娥と、弱者を利用して楽しむ正邪。善悪関係なく自分が楽しければいい青娥と、自分が悪であることにアイデンティティを感じて喜ぶ正邪ではかなり方向性が異なる。
 まあどちらがより邪悪であるかは、余人の見解に委ねられるが。

 キャラ設定.txtでも“人が嫌がることを好み、人を喜ばせると自己嫌悪に陥る。命令は絶対に聞かない。自分が得しても見返りは与えない。
人間、妖怪に嫌われるのは当たり前だったが、彼女は嫌われると喜ぶのだった。”といかにも天邪鬼なイヤな性格をしていると綴られている。
妖器無しの霊夢の会話だと「聞きたいか?聞きたいよな?」と自己顕示欲が強い性格でもあるようだ。
本来は力のない妖怪であり、神主に音楽室で“小物”と言われている。(しかも2回)

 輝針城本編では5面道中、および5面ボスとして登場。なぜか立ち絵が横を向いている。
また6面中ボスとしても登場する。こちらはスペルカードはないが、交差弾主体の通常弾幕を使ってくる。

余談だが、
「何もかもがひっくり返る逆さ城で、弱者の屈辱を味わうがいい!」
「持ち主が天に落ちていく姿が最後に見る物だなんてな!」
と、意外にシャレた言い回しが多い。

【スペルカード一覧】


欺符「逆針撃」
逆符「鏡の国の弾幕」/「イビルインザミラー」 ※左右反転させる
逆符「天地有用」/「天下転覆」         ※上下反転させる
逆弓「天壌夢弓」/ 逆弓「天壌夢弓の詔勅」
逆転「リバースヒエラルキー」/「チェンジエアブレイブ」 ※上下左右反転させる

力のない妖怪とされているが、ぶっちゃけ今作の難所の一つとされるレベルで初見殺しや厄介なパターンの弾幕が多い強ボス。
弾幕は、通常弾幕が色が反転した後戻る小弾。再反転後は画面下部にそこそこの密度で残るので、これを抜けることを要求される。
中ボススペルの欺符「逆針撃」と、ボススペルの逆弓「天壌夢弓」/逆弓「天壌夢弓の詔勅」は、上向きに放たれる弾が画面上端に至ると画面下部から出現する戻り弾幕。一条戻り橋ほどではないが、苦手な人はやりにくい。
 そして、それ以外のスペルカードではなんと画面表示が反転し、入力と自機の画面移動が逆転してしまう。慣れるまではかなり難易度が高く、ボムと残機がゴリゴリ削られる。苦手なものは決めボムをし、スペルは全部ボムで飛ばすぐらいの覚悟でいこう。
 特に、逆転「リバースヒエラルキー」/逆転「チェンジエアブレイブ」は画面が回転する形で上下左右反転し、反転状態と通常状態が交互に変わる上、弾幕が放たれる最中でもお構いなく回転がなされるため、非常に混乱する。
弾幕の密度自体は大したことは無いのだが、それでもノーマルどころかイージーですら事故死の多発しやすいスペルなので残機とボムには注意を払うこと。
 なお、「チェンジエアブレイブ」は『自機とボスを交代しながら戦う対戦型アーケードSTG「チェンジエアブレード」(開発:サミー)のもじりと思われる。



我が名は正邪
生まれ持ってのアマノジャクだ!


そして東方Project第14.3弾「弾幕アマノジャク ~ Impossible Spell Card」にて主人公としてまさかの自機に抜擢、しかも単独での出演が決定する。

内容としては、文のカメラや紫のスキマなど多数の反則アイテムを使って相手の反則(回避不能)弾幕を突破するというもの。

系統としては文花帖や妖精大戦争に当たる作品ではあるが、それでも登場して1年経たないにも関わらず単独での自機化という偉業を成し遂げる。
これも一種の下克上といえるか。


今後の更なる活躍に大きく期待がかかる。




東方紺珠伝では天邪鬼の先祖が元になった稀神 サグメが登場。
向こうは月の偉い人なので正邪はかなりいい血筋を引いているのかもしれない。

ちなみにサグメも逆転能力持ち。それも「運命を逆転させる」という他のゲームならラスボス張れるほど。
向こうの方が上位互換っぽく見えるが、生活に支障が出るレベルの欠点を抱えてるので全然そんなことはなかったりする。
こっちは反則アイテムもあるしね。


【二次設定】

実益を兼ねた異変を起こす紫(幻想郷の為に)、永琳(輝夜の為に)、神奈子(信仰の為に)。
自分が思うままに行動することで結果的に騒動の起点になる青娥に続く、純粋な悪意で弱者を利用する第3の悪役ポジションとして界隈から期待されている。
 また、ゲスい行動とは裏腹のかわいらしい見た目から「ゲスロリ」と言うあだ名を頂戴している。

カップリングは少名針妙丸、古明地 こいし、稀神 サグメが主。
波乱万丈な生き様が面白いのかこいしにやたら懐かれている。
サグメが正邪の姉か母親ってネタが多い。サグメの片翼が正邪になったなんてトンデモ設定もあるくらい。

心底外道として書かれることもあれば、弱者限定のツンデレだったりもする。
内面はウブな乙女と言う設定も見られて、攻められることに極端に弱い事も。
悪事の程度も、シャレにならない異変レベルから些細な悪戯まで様々。
調子に乗って最後には概ね痛い目に合うポジション。

何故か多くの二次創作において家事スキルが高い。特に料理。
体躯の関係で家事ができない彼女の代わりに担当していたのでは、という解釈だろうか。

フランドール・スカーレット古明地 こいし封獣 ぬえに正邪を加えたクレイジーカルテットと呼ばれる組み合わせがある。
いわゆる「負の感情」をテーマにしているのだが、そんなことを感じさせないくらい和気あいあいとしている。
まぁ、笑いながら不意打ちをしあったり、いたずらという規模では無い騒動も起こしたりとカオス。
正邪はなにかと他のキャラを出し抜こうとして墓穴を掘る展開が多い。
一人だけ5ボスだし仕方ないよね。

二次創作ではよくキャラ崩壊も起こりやすいが
彼女の場合はそれに反逆してか常識人ポジションになることもしばしば。
ある意味キャラ崩壊とも言えるかも…?

某絵画投稿サイトでは遊戯王ZEXALの真ゲスもといベクターと絡めたネタも存在している。
実際、色々と通じるところがあるのではと評判。

弾幕アマノジャク以降は反則アイテムの使い手というイメージも浸透しており、やたら難易度が高い弾幕(主に彼女のとか、彼女のとか)が登場した際には「誰か正邪呼んで来い!!」といった悲鳴が上がる事も。


何もかもひっくり返る逆さ城で念願の追記・修正を味わうがいい!

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最終更新:2024年03月18日 17:56