ポケレンジャー

登録日:2010/01/06(水) 03:07:30
更新日:2024/01/10 Wed 22:40:18
所要時間:約 6 分で読めます




パワプロクンポケットシリーズに登場する謎のヒーローたちの総称。
正式名称はポケレンジャーだが、基本的にヒーローと呼ばれている。
ポケットモンスターシリーズにも「レンジャー」と呼ばれる役職やそれを主軸にした作品があるが
あちらは「ポケ モン レンジャー」で「ポケレンジャー」とは略さないので区別できる。

ポケ7のオープニングで花丸高校野球部のピンチに颯爽と現れた謎の救世主
マスクとスーツに身を包み、驚異的な身体能力で弱小だった野球部を強豪に押し上げた
それ以外にも悪の組織ワルクロ団と日夜闘いを繰り広げ、街の平和を守っている。

最初はレッドだけだったが、すぐにブルー&イエローが登場
その後ピンク、オレンジetc...と続々参戦
(サクセス中に登場するヒーローは試合の勝敗で変化)

正体は一切不明
しかしとある子供の妄想と、花丸高校野球部員たちの野球勝利への想いから生まれた存在であることは語られている

ポケ7のみの一発ネタと思いきや、次回作以降にも重要人物として登場。
2021年にはアプリ版『実況パワプロプロ野球』の「花丸高校編」(7のストーリーをベースにした新シナリオ)にも出演している。


【主なヒーロー】
  • レッド

オープニングで登場した粋でクールなナイスガイ。ヒーローたちのリーダー
初期は口調も礼儀正しかったが、徐々に試合に勝つために普通の部員をどんどん切り捨てていく非情さも見せる。
自分たちの生まれた意味を探しており、ブラックを特別視している
野球では味方の時は外野手で、特別試合の時は投手。
投手版の野手能力は低かったミートとエラー回避が大幅にパワーアップしオールA一歩手前になっている。
裏切られた怒りによるものか、もしくは3年間の練習の成果なのだろうか。

アプリ版においては性格が丸くなっており、一般部員たちの事も気遣う好青年となっている。
後の人気もあるため、凡人を見下しがちな性格のまま登場させるのはマズかったのかもしれない。
またエピローグにおいては「卒業後は日本中を旅しながらヒーローとしての在り方を模索する」と語っている。
原作で持っていた超特殊能力、剛球はパワプロでは怪物球威に…ではなく、重い球と少々グレードが下がっており、その代わり球のノビが非常に良くなる怪童を所持している。
またヒーローらしく、ピンチ◎も新たに取得した。
さらに野手能力も強打者御用達、アベレージヒッターパワーヒッター両方を取得し二刀流に磨きがかかっている。

正直なところイベキャラとしてはあまり目立った強みがあるわけではないのだが、アニバーサリーの人気投票ではパワポケ女性陣達にも大きく差をつけて毎回上位にいたりする。
別段性能に強みがあるわけでもない男性キャラが安定した高順位を維持しているのは結構すごい事であり、彼がパワポケという作品において残した影響力の大きさがうかがえる。


  • ブルー

レッドに比べると非情な印象を受ける(最終的には本性を出したレッドのほうが酷いのだが)
仲間意識はあまり強くないが協調性を乱すのは嫌い
「マオ……?あぁ、ネコか」の人
外野手で能力が全体的に高く巧打俊足

  • イエロー

ヒーローの中では話せるほうで、湯田に様々な秘密を明かしたりオモチャにされていたりと交流が描かれている。
怪力でカレーが大好きという典型的な特撮ヒーローの黄色に抱くイメージ通りの個性を持つ。
選手としては三塁手でA220の圧倒的なパワーとA15MAXの肩力を持つが、走力はヒーローの中で最低のE6である。


野球部に入ったヒーローの(表向きは)紅一点。
女性らしいがスーツで分からないので男性疑惑もあったのだが……
ブルーに好意を抱いており、その事が後に再登場する鍵となった。
選手としては遊撃手であり全体的な能力バランスが良く打って守れる万能型。
またヒーロー唯一の正遊撃手でもあるため、彼女が抜けるあるルートではそこを埋めるためのしわ寄せで内野が総崩れとなっており非常に穴となる。

パワプロアプリにおいてはイベキャラとしても登場しており、デッキに組み込むと人間の姿で登場するほか、能力も後の活躍を反映したのか読心術看破という超特殊能力を新たに2種も取得しているが、同時にチャンス×も取得してしまっている。
エピローグでは卒業後は「どこかでバイトしながらネトゲでも楽しんで暮らす」と語った。


野球部には入っていない
他のヒーローとは根本的に違うらしく、ヒーロー内でも扱いに意見が分かれている
外野手で二遊間もサブで守れる。打撃能力は低いが俊足で特殊能力がかなり多い
人気者をチームで唯一持っておらず野手で唯一超特殊能力を持っているなど能力的にも異質な存在である。

パワプロアプリにおいては投票で1位となった神条紫杏と共にパワポケコラボで登場。
ほぼそのままの能力であるが、代打○が無くなっている他、超特殊能力の神速走力バーストへと改められた。
余談であるが彼女はスタミナとコントロールの値がF20と微量ではあるものの何故か投手能力が設定されている。
他の選手は基本的にG1と最低値になっている中、なぜこうなっているかは謎である。

  • オレンジ

7ではチョイ役。
というか試合結果によってはオレンジ・シルバー・ブラウンは登場すらしない。
ピンクに好意を抱いており、8では彼をメインとしたイベントも存在するが…
選手としてはヒーロー唯一の正捕手で、パワーが高く強肩でキャッチャー◎を持つ隠れたチームの要である。

  • グリーン

試合の結果によってピンクと一緒に加入する
イベントでの出番は少ないが選挙不正を暴いてネットにリークしている
情報収取能力やネットに関する行動は特殊な能力のものなのか単に個人の技能が高いだけなのかは不明
二塁手で際立って高い能力こそないがバランスが良くヒーローでは低いものが多いエラー回避がA15MAXという個性を持っている。

パワポケ本編においては非常に地味な存在であるものの、パワプロアプリにおいてはイベキャラでこそないが上記のオレンジを差し置いて登場している。
色味の問題なのか、もしくはアプリのシナリオにおいては機械に強いという設定を活かして工作を行っていたり、混黒高校の餅田とも交流しているため、シナリオ面を円滑にするために選ばれたのだろうか?
なおパワポケにおいては非常に高かった耐エラー率も捕球C60という当たり障りのない能力となってしまっており、彼の貴重な個性が無くなっている。まぁそもそも7の頃は耐エラー率は隠しパラメータだったので攻略本でも見ない限りこの個性にも気づけなかったのだが

  • パープル

試合の結果によって加入。
イベントには登場しない非常に地味な存在。
外野手で打力はあまりないが俊足で守備寄りの能力を持つ。

  • シルバー

ランダムイベントで加入。
周(元々いた部員)を文字通り潰して代わりに入る抑え投手
投手で155キロのストレートを投げられるがヒーローの中でスタミナが低く、抑えとしてはコントロールがD130と不安があり変化球もフォーク4の1種しか持たずヒーローの中では能力が控えめである。
抑えとしては制球力があり3種の変化球を操る周のほうが使いやすいかもしれない。

  • ブラウン

こちらもランダムイベントで加入。
古河を(部室を爆破し登場した際に巻き添えに)潰して代わりに入る先発型の投手。
投手版のレッドに似たような能力を持つ。
シルバーと周は好みによるが、こいつの場合は古河のほうが明確に強い。
またシルバーにも言えるが、ヒーローと戦うルートであっても代わりに離脱した彼らはその後帰ってこないため、登場されると単純に戦力減となり非常に困る事となる。


ヒーロー達はいずれもラッキョウがパワーの源
特別試合の時にはビリジアやアンバーなど「戦隊モノでこんな色出ないだろ」という色まで登場する
全24人だが、ポケ8ではチーム枠の都合で26人に増員されている。

全体的には身体能力が高いのか野手はパワー、走力、肩力が高い者が多く次いで守備力が高く、また投手であっても野手能力が高い。
しかし野球経験の乏しさのせいかミートはあまり高くなくエラー回避が低いのが弱点。
特別試合のみに出てくるヒーローはこの傾向がより顕著でエラーG1というヤバい奴らがズラッと並びエラー回避G1外野手が一塁を守るなどデンジャーな光景を見られることもある。
現在の仕様のパワプロではエラー回避が低いと容赦なくエラーしまくるため、もし花丸高校としてではなくヒーローズが再登場することがあれば守備で凄い光景が繰り広げられることになるだろう…原作でもそうだったら楽だっただろうに
サブポジションにも乏しく、ホワイトに至ってはキャッチャー◎を持っているくせに捕手のサブポジションが無い。
投手能力はスタミナがシルバー以外Aでレッド、ブラウン、スカイはA250という驚異的なスタミナを誇る
コントロールはC~Dと高くも低くも無く、変化球は変化量と球種が全体的に寂し目
しかし、球速は大半が150キロを超えているためチーム内の平均球速は速い
またブラック以外は全員人気者を持っている。現実とは真逆である

【パワプロクンポケット7】
花丸高校野球部の一員として甲子園を目指していたが、普通の部員との能力差から徐々に態度が大きくなっていく。
周囲も彼等を特別視して、監督や家族でさえも「ヒーローさえ居ればいい」と言うほどである。

ワルクロ団と戦っているが実はレッドとワルドスは共犯で、ヒーロー達が名声を得る代わりにワルクロ団は金品を得るという利害の一致で手を組んでいる
ワルクロ団の怪人はレッドが黒野鉄斎から盗んだ「怪人製造マシーン」で作りだしたもの

ワルドスは対等な関係と思っていたがレッドは利用していただけで、用済みになると基地ごとワルクロ団を処分した
なんとか逃げ延びたワルドスから主人公に真実が伝わり、以降は進め方により分岐

正史ルートでは甲子園前に野球部の仲間達とヒーローに野球で勝負を挑み勝利
試合後、ヒーローは自分達が役目を終えたことを悟り消えていった

花丸高校は自分達の力だけで甲子園優勝を果たした……が、その際の感情の爆発でヒーロー達が復活
レッドは「自分達を生み出したお前たちを倒せば、ヒーローの存在が確立する」として襲撃

黒野博士が作ったガンダーロボに乗り、学校を舞台に最後の戦いが始まる*1
勝利すると今度こそヒーロー達は消え、野球部のメンバー以外は彼等のことを覚えていなかった

黒野博士はヒーローについて「野球をするために召喚されたが、ヒーローとして期待された為に歪んでしまった哀れな存在」と推測
また、主人公が幼少の頃にクレヨンで描いた24色の正義の味方はヒーローそっくりだった


正史ルート以外では泣き寝入りしてプロ野球界がヒーローで溢れたり、主人公達が洗脳され"野球だけをする人形"にされたり、美人マネージャーが洗脳されてあんなことやそんなことをされる
また主人公がオウド色としてヒーローの仲間入りしてしまうこともある


パワプロクンポケット8
前作で消えたヒーロー達だが、ブラック・ピンク・オレンジの3人だけは残った

ブラックは正義の味方として暗躍中
ピンクは生活能力がないからオレンジに養ってもらっている

オレンジはいつかピンクがブルーのことを忘れて、自分に振り向いてくれるのを期待し必死にアルバイトをしている
だが8主に違法サイボーグと誤解され、その後オオガミの研究所で生きたまま解剖されてしまう事に。
このイベントのエピローグはBGMや絵面もありギャグ描写に見えるがその実かなり悲惨であり、また後の時系列にも大きな影響を与えている重要イベントである。

しつもんこ〜な〜によると「ブラックは他のヒーローと違い支える存在」だから残り、他のヒーローは「執着するものがあれば残る可能性がある」らしい

7では使えなかったが8ではアレンジチームとして登場し使う事ができる
投手枠が増えた影響でグンジョウ、オウドが新たに登場


パワプロクンポケット9
主人公がアイツっぽかったり、アレの野球能力がブルーそっくりだったり、アイツらと商店街組とのイベントがあの時とそっくりだったりするが公式ではノーコメント


パワプロクンポケット11
10終了後〜11開始前に大江和那浜野朱里がブラックと接触し、正義の味方を結成

以降はブラックを中心とする彼女達の集まりが「ヒーロー」と呼ばれている



パワプロクンポケット12
寝返った和那にブラックが重傷を負わされ、和那の監視下に入る

人間の姿に変身することが可能になったピンクが再登場
人間の時の名前は桃井百花(下の名前は14で判明)
ピンクと主人公はダークスピアこと和那に勝つことを目標に作戦を練り始めるのだった…



パワプロクンポケット14
和那はミーナと組み超常現象、カタストロフについて情報を集める。全ては来る時のために

避けられぬ戦い、引き起こされるカタストロフを前にあのヒーローが再び現れた…

番外サクセスのトツゲキ甲子園では甲子園3回戦に花丸高校として登場する
難易度によって負けるとマネージャーが洗脳されたり、勝つと主人公以外の記憶から消える(試合は相手チームの棄権による不戦勝と言う事になっている)など過去作をオマージュした流れがある。


【パワプロアプリ】
パワポケコラボ第一弾としてブラックが登場し、第二弾では新サクセス「花丸高校編」が実装されそれに伴い他のヒーロー達も参戦した。
本作においてはレッド、ブルー、イエロー、グリーン、ピンクに前述のブラックも含めた6人しか登場しておらず、デッキにセットできるイベキャラとして実装されているのもレッド、ブラック、ピンクの3人となる。
これはパワポケにおいては試合中の選手のグラフィックは全てパワプロ君で表現されており、また固有の顔グラもレッド(ヒーロー)一つで全て賄う事が出来ていたものの、グラフィックなどが向上した現代においては全員固有の外見を用意しなければならず、全員分を製作しようとすると非常にコストがかかるという事が原因であると思われる。*2
(色だけ変えて使いまわしてしまえば……と思うかもしれないが、ヒーローは全員バイザーやアンテナの装飾が異なっているという設定があるためそれはできないのである。なんならコバルトとかシアンとかそもそも外見の設定など存在しないであろう奴もいるわけで)
大会前には原作と同じ流れで特別試合を行う事となるが、ヒーローだけでは人数が足りない事もあり一部の選手たちはヒーロー派に付いて戦う事となり、その際ブラックはデッキに投入している場合こちら側に付いてくれる。
また、甲子園決勝ではパワポケ13に登場した混黒高校にヒーロー達も参戦しリベンジを図ってくる。転校規制はどうした

余談であるがパワポケ本編においては割と目立った存在であるオレンジは何故か登場できていない。
ヒーロー唯一の正捕手でもあり花丸高校固有のキャラにも同ポジションは存在しない(森盛君は登場せず、雨崎は投手で固定)ためポジション的にも重要な人材であるはずなのだが…
原作となるパワポケ7においてはグリーンよりも出番がなかったことが原因だろうか?


【パワフェス】
パワプロアプリに花丸高校が登場したことも手伝いパワプロ2022より花丸高校の一員として登場。
試合前の演出においてはブラックを除く5人が特撮ヒーローの演出のように爆発をバックにポーズを決めるのだが、火薬の調整を間違えたのかセンターにいたレッドは爆風の影響でカメラに激突。他の4人も担架で運ばれ病院に搬送されてしまう事となり、実際に試合に参加するのはレッド1人のみとなる。グラまで用意してあるのに…
原作においてブラウンが古河を爆破でボロ雑巾にした事を考えると皮肉な演出であると言える。


【パワプロWEBアニメ】
第2話においてセリフこそないもののレッドがカメオ出演しており、バットを持って歩く姿が見れる。
主人公からは「あの格好で野球をするの!?」と至極真っ当な反応をされていた。



作中では具現化した妄想こそ7主のものと言われているが、具現化させたのはお前たちと、一貫して花丸高校野球部員たちによるものとして扱われている。

ヒーローを具現化させた7主人公には超能力者説があるが、
「主人公が自分の想いを具現化させた」のか「主人公の思いはあくまで材料で、具現化自体は主人公以外も含めた花丸高校野球部員たちの影響」なのか、
それがたまたま周りの条件が揃ったことによる偶然だったのか、何らかの必然だったのかも不明なのでなんとも言えない。

作中の会話によるとヒーロー以前にも人の願いから生まれた存在は多々いたらしく、後の時系列における11の魔人やシズヤがこれに当たると思われる。

ちなみに某所では7主は「妄想を具現化する能力」とか「嫁を作り出す能力」とか色々言われて妬まれていたりする。

余談であるがスーツのボタンの装飾は意外と適当であり、公式でも白かったり黄色かったり、1段だったり2段になっていたりする。(後者はデフォルメの問題かもしれないが)
パワプロアプリ以降は白の2段で固定されたようである。



「悪の反対は善、善の反対は悪じゃ。正義の反対は、別の“正義”あるいは“追記・修正”なんじゃ。」

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最終更新:2024年01月10日 22:40

*1 負けたらゲームオーバー、野球ゲームにしては珍しく甲子園優勝でゲームオーバーとなる

*2 以前のパワポケコラボ第一弾の際にはパワポケ4より超最強学園が登場しており、キャプテンである皇は顔を作ってもらえているのに対し相方である統道は顔を作ってもらえなかった事に皇が「コストかかるもんなぁ、世知辛い世の中だよ」とぼやいている