ジーク(オーガノイド)

登録日:2010/02/19(金) 14:27:42
更新日:2024/03/23 Sat 23:03:16
所要時間:約 5 分で読めます




ジークはアニメ『ゾイド -ZOIDS-』とその原作漫画『機獣新世紀ZOIDS』に登場する恐竜(獣脚類)型ゾイド。


オーガノイドと呼ばれる特殊なゾイドであり、他のゾイドと合体して損傷を回復させたり機体性能を向上させる能力を持つ。
また、背面に備えてたブースターである程度は飛行可能である。
人類によってサイボーグ化された、いわゆる戦闘用ゾイドとは根本的に異なり、生態や外観などを含めて野生ゾイドに近い存在である。


本編主人公バン・フライハイトが、古い遺跡の隠し部屋でフィーネ共々カプセルに入っているのを発見した。
カプセルから産まれた直後はバンに警戒心むき出しで金属製の尻尾でバンの頭部を打ち払った
だが、バンは「それぐらい鼻っ柱が強くなきゃ」と受け入れ(よく平気だったな)、その後に襲ってきたガイサックからジークを身を呈して守ったため、ジークはそのままバンに懐いて相棒となった。


「ジーク」という名前は、バンが自分の父親の相棒だったコマンドウルフの名前「ジーク」をそのまま付けたもの。

漫画とアニメでやや設定が違う。


【漫画版】

白銀のオーガノイド
“きょうだい分”はフィーネ。
アニメとは微妙にデザインが違う(漫画版は二本指でアニメは三本指、など)。また、アニメの紫色の部分がややピンクっぽい。
鳴き声は「キュイ」と表記される(なので漫画を読んでからアニメの「グォォ」という鳴き声を聞くと驚く)。

ボディを展開して内部からケーブルを出し、人間を体内に収める〈合体能力〉を持つ。
これによりジークの戦闘力が上昇し、人間大の大きさながらブースターを用いた体当たりで小型ゾイドを爆散させ、中型ゾイドでも怯ませるほどのパワーを発揮できる。
漫画の序盤ではバンは通常のゾイドを持っていないため、戦闘手段はこの体当たりや噛み付きなどだった。

合体すると体内に入った人物と意識を共有でき、またその人物が何らかの外傷を負っていた場合一瞬で治癒できる(劇中では怪我を治すために合体する時もある)。

またハートの形(通称:ジークハート)に変形し、別のゾイドと合体する事もできる。他のゾイドと合体するとその機体の損傷が回復し、能力が向上する。ただし、合体するにはそのゾイドが心を開いていなければならない。
ジーク体内に人間がいた場合はコックピットに移り、ジークを模したような専用の固定アームに身体を固定される(先に別のパイロットが乗っていると押し退ける)。また、合体したゾイドはキャノピーにジークの目が浮かんだ状態になる。
なお、この状態のパイロットはジークを通じて分子レベルで同化しており、故に常人なら失神、死亡するほどの加速度がかかっても耐えることが出来る。
作中ではシーザー以外にもコマンドウルフのジークやアーバインのトルナードと合体している。

性格は穏やかでやや臆病。戦いより昼寝や日向ぼっこが好きなタイプ。


打ち切られた後に作者が個人サイトで描いた続きでは、シャドーの“アンチゾイドゲノム”に対抗できる“ゾイドゲノム活性化波動”を持つ唯一のゾイドであると明かされた。

だが、まだ生後半年ほどでその力を引き出せるほど成長していなかったため、過去を振り切ったレイヴン操る〈バーサークフューラーQE〉と実戦同様の“命がけの戦い”を行い強引に成長を促した。
結果、大怪我を負うも真の力に覚醒。傷を修復し、天使のような翼を展開する事ができるようになった。
能力は圧倒的で、ジーク単体であるにもかかわらずバーサークフューラーの首元を体当たりで貫通して戦闘不能にさせた。


ちなみに、この際人間の姿でバンと会話するのだが、その姿は幼女だった。
しかもぼくっ娘で、よく見るとネコ耳*1まである。

よかったなロリコンども。




【アニメ版】

CV:大本眞基子(第1話のみ)→鈴木琢磨

全長:4.1m 全高:2m
重量:212kg
最大走力:60km/h

銀色のオーガノイド
対となる古代ゾイド人はフィーネ・エレシーヌ・リネ。
漫画版よりやや紫がかって落ち着いた配色になっている。

こちらでは原作のような人間との合体能力は無く(収納はできるがそのまま戦う事はなく治癒能力もない。主に緊急脱出の際に使われる)、ジークハートにも変形しない。

原作と同じく他のゾイドと合体してダメージ回復と能力向上が可能だが、外見の変化はない。
ほとんどバンのシールドライガー、及びブレードライガーとしか合体しなかったが、
一度だけバンの乗ったプテラスと合体しており、合体するゾイドは選ばない。

性格は優しく、超ビビり。
お化けを見た時にはビビって目を覆って縮こまり、バンの合体要請をイヤイヤと拒否した。
しかしバンやフィーネの危機になると庇うように前に出る。
マシンガンを構えたフィーネに爆弾を括りつけられて敵陣突入させられた時にはさすがにゲンナリしたりしていたけど。

鳴き声は序盤こそ普通だったが、だんだん日本語で喋るようになっていった。
一応鳴き声っぽく変換されているが、明らかに何を言ってるのか分かるレベルである。
アニメ第二部『ガーディアンフォース編』になると、バンやフィーネ以外のキャラとも普通に会話が成立している。

レイヴンのセイバータイガーにシールドライガーが敗れた際には過剰なダメージで倒れ、一度はバンの心が折れるほどの事態になった。
その後、特殊鉱石「ゾイマグナイト」でかろうじて回復するが、それでも本調子に戻るには時間を要している。
しかし、のちにシールドライガーとともにジェノザウラーに敗れてライガーが破壊された時は、ダメージを追って昏倒しながらも、前回より早く復活している。
バンと同じく、彼女も成長していたようだ。


そして、この件でゾイドコアを破壊され石化したシールドライガーに、フィーネを体内に格納した状態で合体。
光の繭『エボリューションコクーン』を形成、ライガーを蘇生、進化させてブレードライガーに生まれ変わらせた。

ストーリー終盤ではブレードライガーが追いつかないほど高い操縦技術を得たバンに触発されて真の力を解放、ブレードライガーの性能を飛躍的に向上させる。
圧倒的過ぎる運動性の向上はバンの身体に負担をかけ、フィーネは「バンが死んでしまう」と危惧していたが、バン本人は負担を感じながらもブレードライガーが自分についてこられるようになってご機嫌だった。

オーガノイドは固体個体でそれぞれ特殊な能力を持つ。
これらの劇中の活動から察するに、ジークの能力は完全に死んで化石化したゾイドを生き返らせる、超越的な回復能力であろう。
また、ゾイドの成長・進化を促す能力も備えているようだ(それはさすがにスペキュラーやアンビエントには及ばないようであるが)。


ちなみに、本来ジークはフィーネの「古代ゾイド人としての記憶」を宿していた。
古代ゾイド人は自らを生命維持装置に宿した時、その記憶をオーガノイドに封じる。そして復活後に合体することで、古代ゾイド人は記憶を取り戻すという。
しかし、先のシールドライガー撃墜時にバンがジークに入ってしまったため、その記憶がフィーネではなくバンに流れてしまう。
バンはフィーネでも古代ゾイド人でもないため、その記憶はほとんど流失してしまった(最終的にダークカイザーの力で彼女の記憶は呼び覚まされる)。



トーマ・リヒャルト・シュバルツがフィーネに告白した際、ジークは自分が告白されたと勘違いし、驚いて持っていた水をこぼした。

その後も、赤くなりくねくねしながらトーマにベタベタしだしトーマに惚れたような描写がある。

ギャグパートだからマジなんだか分からんが。



【余談】

名前の「ジーク」は上述したとおり、バンの父のコマンドウルフの名前を与えたもの。
しかしゾイド史上では、実は大型ゾイド第一弾・ビガザウロの海外版の名前が「GIANT ZRK」だった。
「ZRK」をどう読むのかはイマイチ分からないが、「ジーク」と連想できなくもない。



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最終更新:2024年03月23日 23:03

*1 恐らく、恐竜の目の上の突起に当たる部分