ロカ・パラミア

登録日:2012/07/11(水) 01:11:48
更新日:2023/10/19 Thu 19:20:48
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ロカ・パラミア        


[種族]破面(アランカル)
[階級]???

 [帰刃]絡新妖婦(ティルレニア)
 [解号] 踊り狂え「絡新妖婦」
 [虚の孔]???
 [刻印]???



BLEACH』の登場人物。

原作ではヤミーの腕を治療し、治療後の動作確認として頭を吹っ飛ばされて終了のちょい役破面
その後、小説版『BLEACH Spirits Are Forever With You』にてその存在を拾われキーパーソンとして登場した。

なお、アニメでは頭を潰されてはおらず、壁に体ごと叩き付けられた程度(?)となっている。


 性格


その生い立ち故に感情に乏しく受動的。自分という存在に対する価値観も非常に低い。
全く希望というものを持ち合わせていないわけではなかったが、過去に何度か抱いたそれは全て打ち砕かれている。

しかし、その価値観はドン・観音寺との出会いと関わりにより二転三転。
人並みの幸せを知ったことで明確な生への執着を抱くも、自分を守ろうと必死になってくれる観音寺をこれ以上巻き込まないためにも死を覚悟。
その覚悟もやはり自分を守ろうとする観音寺に説き伏せられ、命を捨てるのではなく大切な人を護り自分も生き抜くために立ち向かう覚悟へと変わっていった。

乏しかった感情も、落ち着いてこそはいるものの以前よりは豊かさを見せるようになった。

また、過去に刳屋敷剣八に中身のない「人形」と言われバラガンからも同じ言葉を投げかけられたことで、その単語を胸中で燻らせていた。
だがそれも一般人から肯定的な意味で使われたり、観音寺との関わりの中による心情の変化によることで受け止めていけるようになった。


 来歴


元はザエルアポロによって人工的に生み出された蜘蛛型の中級大虚
250年前に使えないという理由で破棄されかけるも、彼が偶然に痣城剣八の斬魄刀の能力を目撃したことでその実験のために利用され、
破面になった後も道具として生き延びてきた。

原作でヤミーに頭を吹っ飛ばされてからは固有能力にて時間をかけて修復を遂げるも、復活した時には一護たちとの戦いで全ては終わり主もいなくなった後だった。
その後は人工虚故に捕食本能が存在しないこともあって、長らく虚圏を離れて空座町を目的もなくただ彷徨い続けていた。

ザエルアポロの復活に伴い再び彼の道具として命じられるままに動き始めるが、
偶然連絡が取れなくなっていたところで浮幽霊としてその存在を聞きつけてきたドン・観音寺と遭遇。
慣れない相手にどうしていいかも分からないまま彼に連れ回され、新しい服を着たり美味しいものを食べたりとごく普通の幸せを経験していく。

しかしそれも束の間、憎悪や能力への警戒などがないまぜになった複雑な感情を向ける自称復活したザエルアポロ改めシエン。
シエンからゲームとして追跡を提唱された群体虚のピカロたち、目的のために能力を狙う痣城剣八、
ロカを追えば痣城に行き着けると命を受けた十一番隊からその身を狙われることとなる。

成り行きで石田雨竜も巻き込み観音寺と共に逃避行に出つつ、何度も自分を犠牲にしようとしつつも観音寺に説き伏せられ、
護るために観音寺の元を離れシエンとの戦いへ挑む。

そして虚圏にてシエンと対峙し、闘いの末自らの能力により一護からコピーした『無月』で打ち倒した。

当然強力な力を駆使した代償として全身がバラバラになり、本人もこればかりには死を覚悟していた。
が、一護の記憶の中にある誰の前でも変わることなくヒーローとしてあり続ける観音寺の姿を見たことで、
彼の元へ戻るために必死に自己修復をし満身創痍ながらも帰還を果たす。

その矢先に能力を狙う痣城の襲撃を受けるも、今度は打算なく味方に引き入れたピカロたちと共に満身創痍となりながらも痣城を退けた観音寺に護られる形となった。
一連の出来事が終わったのちには改めて虚圏へ帰還し、ピカロたちの面倒をハリベルより言い任されている。

その後、満身創痍ながらも生き延びていたシエンが霊力のある観音寺を狙ってきた際はピカロたちと共に駆けつけ迎撃。
今度こそ本当に消えかけていた彼に対して『糸』を垂らし、霊子や魂と共に禍々しい感情も削れつつあったその存在を引き上げた。

ちなみに会話のみであるが、観音寺によりカラクラプラチナムに任命されている。

小説「Can't Fear Your Own World」では魂魄だけとなったアウラの治療もした。
また、現世に度々遊びに行っていることがルドボーンの弁により判明した。きっと彼に会いに行っているのだろう。


 能力


◇─ 反膜(ネガシオン)の糸
痣城の斬魄刀能力を参考にザエルアポロにより植えつけられた能力。
極細の糸状になった反膜をあらゆる場所に張り巡らせ、あらゆる物質と霊力や情報の共有を行うというもの。
元はロカの中にザエルアポロが自分の情報をバックアップして再生を可能とするために造ったものだったが、彼の「受胎告知」が完成してからは特に必要とされなくなっていた。
ロカ自身が頭を吹っ飛ばされるという致命傷を負っても再生できたのは、この能力で外部に彼女自身の情報が蓄積されていたため。

また、反膜の糸で現世の物質と魂を共有させることで霊力のない相手にも自分をある程度視認させることが可能となる。
糸自体は無意識のうちに勝手に周囲の物質と繋がる性質があるため、それが原因で浮幽霊騒動を引き起こしていたりもした。


◇─ 帰刃『絡新妖婦(ティルレニア)
解号は『踊り狂え~』

背中から蜘蛛の足状の腕が4本生え、蜘蛛の糸が包帯上に仮面のあった部分や上半身ボディラインを浮き上がらせる形で覆っている。

その能力は反膜の糸で共有した情報をコピーし再現するというもの。
本家には劣るとはいえ、コピー元の戦闘経験まで再現可能という非常に強力な力。
作中では『双児響転(ヘメロス・ソニード)』『暴風男爵(ヒラルダ)』『車輪鉄燕(ゴロンドリーナ)』『蔦嬢(トレパドーラ)』『重奏虚閃(セロ・ドーブル)』そして『無月(むげつ)』を再現している。
しかし反膜の糸で情報を得てないモノはコピーできず、あくまで糸・自身の身体能力による再現なのでバラガンの老いの呪いや藍染の崩玉の力など特殊過ぎる能力は再現できない。
強大過ぎる能力はコピーに時間がかかり、反動の代償も大きい等限界も存在する。

ロカが反膜の糸の力を最大限に、そして自分自身のために使った場合の能力としての真骨頂。
その事態を恐れたザエルアポロは力の使い方を教えていなかったが、実は何かと彼女のことを気にかけていたネリエルが密かに手を貸し斬魄刀の解放をものにしていた。
また、彼女の待遇を気に掛けていたネリエルは彼女を自身の従属官にしようと考えていたが、ノイトラとザエルアポロの謀略によりそれは叶わなかった。





―私は人形で構わない。

―いつか誰かに腕を引かれ、『暖かい場所』に行く事を夢見る人形であればいい。

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最終更新:2023年10月19日 19:20