パワーアニマル(百獣戦隊ガオレンジャー)

登録日:2011/10/08 Sat 03:14:28
更新日:2023/09/23 Sat 20:31:43
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獣の剣と魂の宝珠が合わさって、剣の音色が天空を越えて響く時、

その音色に応え、大自然の精霊達が光の道を駆け、地上に降臨するのです!


パワーアニマルとは、スーパー戦隊シリーズ第25作『百獣戦隊ガオレンジャー』に登場する精霊達の事である。


〇概要

地球の持つ生命力が具現化した存在。
普段は天空島アニマリウムに住んでおり、ガオレンジャーの持つガオの宝珠と獣皇剣(他)によって島から召喚される。

基本的にはガオレンジャーと共に戦う頼もしい存在なのだが、ガオシルバーが狼鬼としてガオレンジャーと敵対していた時期に、ガオハンターを含む一部のパワーアニマルがオルグの力によって魔獣として操られた他、
狼鬼がガオレンジャーから奪った4体のパワーアニマルの力は、ウラの手でキマイラオルグ誕生のために利用されてしまった事も……。

また、パワーアニマル達自身が猛獣使いオルグに操られた事もあるが、その時は猛獣使いオルグがこれでもかと言わんばかりに百獣合体と百獣武装を繰り返したため、合体名称がエラいことになっていた。
その時の合体名称の命名はヤバイバ(主に名前の長さが)。


〇ガオの宝珠所持一覧

ガオレッド ガオライオンガオゴリラガオファルコン
ガオイエロー ガオイーグルガオポーラーガオベアー
ガオブルー ガオシャークガオジュラフ
ガオブラック ガオバイソンガオライノスガオマジロ
ガオホワイト ガオタイガーガオエレファントガオディアス
ガオシルバー ガオウルフガオリゲーターガオハンマーヘッド
シルバーのパワーアニマルはガオハスラーロッド・ブレイクモードで召喚。
ガオファルコンは弓型の武器・ファルコンサモナーに獣皇剣をセットした「ファルコンサモナー 召喚モード」で召喚する。


〇パワーアニマル一覧

〇ガオライオン

全長:35m→87m(巨大化時)/42.4m(ゴーカイジャー客演時)
全高:21.5m/21.2m(ゴーカイジャー客演時)
全幅:25.9m(ゴーカイジャー客演時)
体重:1120t/1600t(ゴーカイジャー客演時)
走行速度:400km/h(ゴーカイジャー客演時)
馬力:800万馬力(ゴーカイジャー客演時)

ガオレッド/獅子走のパートナーにしてパワーアニマルのリーダー的存在。モチーフはライオン
パワーアニマルのリーダーであり、彼に認められる事は「ガオレンジャーのリーダー」に選ばれる事も意味する。
鋼鉄を噛み砕く鋭い牙と、高層ビルを一発で打ち砕くたくましい前脚の持ち主で、ガオソウルを爪に込めた引っかき攻撃を得意とする。
ガオキング合体時には胴体、巨大化した際にはガオケンタウロスの下半身を担当。
Quest9にてガオキング ダブルナックルへの合体の負荷によってガオソウルを消耗したことで病にかかり一時的に戦えなくなった事もあったが、Quest14にてソウルバードの登場で復活を果たす。

海賊戦隊ゴーカイジャー』では、ガオレンジャーの大いなる力として登場。
ゴーカイオーと合体する事でガオケンタウロスを彷彿とさせるガオゴーカイオー、さらにシンケンジャーの大いなる力が加わるとシンケンゴーカイオーになる。

〇ガオイーグル

全長:30m
全幅:43m
体重:420t
最高飛行速度:マッハ3

ガオイエロー/鷲尾岳のパートナー。モチーフは鷲。
大木を斬り裂く鋭い翼の持ち主で、それで敵を攻撃するだけでなく、ガオソウルを込める事で光の羽根型光弾「フェザーボム」を発射する。
ガオキング合体時には頭と胸部、ガオマッスル(ガオナイト)合体時には下腹部を構成。

〇ガオシャーク

全長:32m
全高:17m
体重:790t
飛行速度:マッハ2

ガオブルー/鮫津海のパートナー。モチーフは鮫。
普段はアニマリウムの水中で泳いでいるが、空も飛べる。
大岩をも砕く鋭い歯で噛み付き、鉄やチタンよりも硬い鼻先で体当たりする。
尾びれの周囲にガオソウルを集め、敵を斬り裂く事も可能。
ガオキングの右腕と長剣・フィンブレードを構成する。

〇ガオバイソン

全長:37.5m
全高:24.5m
体重:1900t

ガオブラック/牛込草太郎のパートナー。モチーフはバイソン
初期PAの中では最も力に優れ、巨大な角による突進攻撃が得意。
その怪力故か、全力で駆け抜けると新宿の副都心にあるあらゆるビルが粉々になってしまうらしい。
ガオキングとガオマッスル(ガオナイト)の下半身を構成するが、Quest22で芝刈り機オルグの攻撃で負傷し、一時ガオライノスとカオマジロに出番を譲った。
それだけでなく、サージングアロー、リバースアニマルハート、轟雷旋風神ソード&シールドとガオバイソンが負傷する事で登場する要素が妙に多い。
設定上は「タンクモード」という形態も存在し、ガオライオンとガオイーグル、ガオシャーク、ガオタイガーを載せる事も可能だが、こちらは本編未登場で終わった(玩具版では再現可能)。

ガオタイガー

全長:31m
全高:19.5m
体重:770t

ガオホワイト/大河冴のパートナー。モチーフはホワイトタイガー。
素早い身のこなしで敵を翻弄し、すれ違いざまに鋭い牙と爪にガオソウルを漲らせて攻撃する。
主にガオキングの左腕を構成。

ガオウルフ

全長:33m
全高:21.5m
体重:800t

デュークオルグ・狼鬼ガオシルバー/大神月麿のパートナー。モチーフは
ガオライオンに匹敵するパワーとガオタイガー以上の素早さを併せ持ち、狼鬼時代はその強さでガオレンジャーを圧倒した。
ガオハンターの左腕を構成。
また、専用バイク『ウルフローダー』に変化。最高時速350kmでガオシルバーを戦場に向かわせる。

ガオリゲーター

全長:80m
全幅:32m
体重:5000t
最高走行速度:200km/h
最高遊泳速度:400km/h

狼鬼およびガオシルバーのパワーアニマル。モチーフはワニ
パワーアニマルの中でもかなりの巨体を誇り、狼鬼時代は邪気の中枢にもなっていた。
巨大な顎はガオゴリラが生成したバナナの木を難なく噛み砕き、巨大な尾はタンカーすら真っ二つにする威力を誇る。
ガオハンターの全体(腕以外全て)を構成する。

ガオハンマーヘッド

全長:34m
全高:17m
体重:800t
最高飛行速度:マッハ2.5

狼鬼およびガオシルバーのパワーアニマル。モチーフはシュモクザメ
ガオシャーク同様、空中を泳ぐように飛行する事が可能。
大岩をも砕く歯で荒々しく噛み付いて攻撃する他、設定では頭部から超音波攻撃を放つとされる。
ガオハンター合体時には右腕を構成。

〇ガオエレファント

全長:39m
全高:25m
体重:2000t
最高走行速度:200km/h

臥象山という山に眠っていたパワーアニマル。モチーフは
凄まじいパワーで突進し、鋭い牙で標的を砕き、刃のついた伸縮自在の鼻を振り回して敵を斬り裂くといった多彩な攻撃が得意。
設定では鼻先からビルをも貫通する放水攻撃も可能。
百獣武装の際、鼻先を刀身にしたエレファントソードと身体が変形したエレファントシールドに分離する。
Quest15にて宝珠が狼鬼に奪われ連れ去られてしまうが、Quest24で宝珠が返却され戻ってきた。
狼鬼に奪われたパワーアニマルの中ではガオハンターイビルと魔獣武装を行わなかった唯一の存在。
というのも、初期のシナリオでは百獣武装する予定だったが、ガオハンマーヘッドがエレファントソードを装備出来ない構造のため、断念せざるを得なかったという裏事情がある。

〇ガオジュラフ

全長:28.5m
全高:38.0m
体重:860t
最高走行速度:900km/h

何故かクレーン車に姿を変えていたパワーアニマル。モチーフはキリン。
大人しく人間好きで争いを好まないが、人間を襲うオルグに対しては長い首を振り回して勇敢に戦う。
設定ではその長い首は高所に閉じ込められた人々を救い出すのにも役立つという。
獣皇剣に宝珠をセットして、ブルーの戦いに力を貸した事もある。
百獣武装の際、長い首を活かしたジュラフスピアーとなる。その際にはジュラフの顔にヘッドギアが装着される。
Quest17にて宝珠が狼鬼に奪われ連れ去られてしまうが、Quest24で宝珠が返却され戻ってきた。

ガオポーラーガオベアー

全長:28m
全高:17.5m
体重:980t
(2体とも同じ)

双子の兄弟に姿を変えていた双子のパワーアニマル。モチーフは熊とホッキョクグマで、どちらも同じ全長・全高・体重の持ち主。
2体ともガオバイソンに匹敵するパワーを持ち、ガオライオン&タイガーに負けず劣らずの爪で戦う。
得意技は2匹仲良く空中でジャンプしながら回転攻撃を繰り出す「巴大車輪」。
ガオベアーは口から2300℃の火炎弾、ガオポーラーは-200℃の冷凍弾を発射するのが大きな差。
百獣武装の際、2匹仲良くベアーナックル&ポーラーナックルに変形し、各精霊王の両腕(ポーラーが右、ベアーが左)として装備される。
その威力はソウルバードのないガオライオンを疲労させる程強大であり、初登場翌回の冒頭ではガオライオンを心配する様子が見られた。
Quest20にて宝珠が狼鬼に奪われ連れ去られてしまうが、Quest24で宝珠が返却され戻ってきた。

〇ガオゴリラ

全長:24.5m
全高:28m
体重:1200t

聖なる森の守護者だったパワーアニマル。モチーフはゴリラ
ガオベアーやガオバイソンに匹敵するパワーと、高層ビルを軽々とよじ登り進む身軽さを併せ持つ。
その巨腕はタワーの鉄骨を一発でひん曲げるのみならず、両腕を軸にして50tの戦車を1km先まで蹴り飛ばす回転キックを放つ。
目からビームを撃つと当たった地面からバナナの木(巨大戦サイズ)が生え、実ったバナナをもいで投げつけると爆弾になる…という、「バナナボム」が得意技。そんなバナナ~!
バナナの木はそのまま引き抜いて攻撃にも使われる。
ガオマッスル系統の中核になる。

〇ガオライノス

全長:24.5m
全高:28m
体重:1200t
最高走行速度:300km/h

芝刈り機オルグの戦いで傷ついたガオバイソンが療養中にピンチヒッターとして呼び出した「新しい仲間」。モチーフはサイ。サイだけにおちゃのこサイサイ(自称)。
大地を駆け抜け、そこから繰り出す突進はビルの壁をも突き破るとされる。
百獣武装はストライカーの脚部。

〇ガオマジロ

全長:12m→8m(丸まった状態)
全高:7m→8m(丸まった状態)
体重:180t

サッカーボールに姿を変えていた。モチーフはアルマジロ。
マジで唯一言葉を話せるパワーアニマル(CV:前田千亜紀(現:ちあき))。
百獣武装はストライカーの弾役
基本はサッカーボールとして蹴り出されるが、ボウリングの玉として投げつけられたり、ビリヤードの玉として突き出されたりする。
マジで頑丈な子だ……。

〇ガオディアス

全長:24.5m
全高:28m
体重:1200t

癒しの力を使えるパワーアニマルだが、気難しい性格。モチーフが鹿だからシカたがない
何故かというと、千年前の戦いでシルバーがテトムの祖母・ムラサキを守りきれずに負傷させ、癒しの歌を歌えなくさせてしまったのが原因だった。
「千年の邪気」を封じるためにと奏でたシルバーの笛とテトムの歌による説得で共に戦う仲間となる。
角からはディアスヒーリングという光の粒子を放ち、対象の治療や修復を行う*1
また、キャプチャーリングと呼ばれる輪を相手に嵌めて動きを封じる。
ちなみにこのディアスヒーリング、オルグに放てば脱力させる事が出来るのだが、その効力はセンキですら武器を落として無防備になる*2
百獣武装時には左腕ディアスシザースとなり、敵を挟んで動きを封じるなどの補助的な役回りが主になる。それ故か百獣武装の出番は少ない。
なお、ディアスヒーリングやキャプチャーリングはこの状態でも使える。

〇ガオファルコン

全長:72m
全幅:80m
体重:900t

天空島の守護精霊で、最強・究極のパワーアニマル。モチーフはハヤブサ
ウラ究極体に葬り去られたイエロー・ブルー・ブラック・ホワイトを一度だけ蘇生させるほどの力を持つ。ファルコンじゃなくてフェニックスじゃね?とツッコむのは禁句。
普段は天空島の火山の中に棲み、召喚される度に噴火と共に現れる。
鋭い嘴と爪を武器とする他、翼の内側にある目で睨んだ相手の動きを止める「イカロスバインド」を得意技とする。
ガオイカロス、ガオケンタウロスの中核を担う。

〇ガオコング

全長:24.5m
全高:28m
体重:1250t

映画『劇場版 百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼える』に登場。
異世界の島を守護するパワーアニマル。
見た目は赤いガオゴリラで、燃え盛る木を手にしたファイヤーダンス攻撃が得意。
ガオナイトの中核になる。

ガオパンダ

全長:30m
全高:20m
体重:800t

てれびくん付属のCDに収録されたオリジナルドラマのみに登場する。
モチーフは言わずもがなジャイアントパンダ。
笹の葉混じりの竜巻を吐き出すバンブーハリケーンが必殺技。また、寒さに強い。
いきなり現れていつの間にかいなくなっていたことから、ホワイトが作った「泥の混じったガオポーラーの雪だるま」が変身して誕生したのではないかと言われている。

〇その他のパワーアニマル

最終決戦に宝珠の姿で現れたパワーアニマル。一部はCGが作られたが、さすがに全部は姿を現さなかった。
とはいえ『百獣戦隊』という設定上、ちゃんと100匹存在しており、設定画もしっかり描き下ろされている。

ガオレオン(黒いライオン)、ガオコンドル(コンドル)、ガオソーシャーク(ノコギリザメ)、ガオバッファロー(水牛)、ガオジャガー(ジャガー)

1000年前(平安時代)に戦った先代のガオレンジャーのパートナー。
彼らは『ゴッドパワーアニマル』と称され、合体してガオゴッドとなる。
その姿は、どことなく現代のガオレンジャーのパートナーと似ている。

〇ソウルバード

精霊王のコクピットになり、精霊王の力を増幅させる役割を持つ。
幼体時の名前はピヨちゃん(声:今野宏美)。

〇ガオエイプ(類人猿)

玩具限定で登場したガオゴリラの色違い……というよりは黒いガオコング。
2002年8月発行のムック『スーパー戦隊アートコレクション』にて誌上限定販売されたもの。
ナンバーは54。マッスルアンカーは所持していない。

別売の「百獣合体ガオキング・ブラックバージョン」「同・トイザらス限定ガオナイト」と組み合わせると「ガオナイト・ブラックバージョン」が完成する、という売りがあったのだが……。

ガオキング・ブラックバージョンから、ガオイーグル・タイガー・シャーク・バイソンの4体。
トイザらス限定ガオナイトからガオエレファント・ブラックバージョンの1体。
これにガオエイプを合わせると総額21,000円オーバーになります♪
べらぼーに高く、かつ(主にガオエレファントが)入手しにくい。
とはいえ、完全なガオナイト・ブラックバージョンを作りたい人にとってはある意味で朗報であった。
もちろん映像作品には未登場。


精霊王

パワーアニマルは、百獣合体して精霊王という巨大ロボになる。
さらに各部を他のPAと換装し、様々な形態や戦法を生み出す。
詳しくは個別項目を参照。


〇余談

劇中では基本的にCGで描かれているが、『25大スーパー戦隊シリーズ 完全マテリアルブック 下巻』によると、実は本編撮影より早い段階でCG制作が行われ、
それに合わせてパワーアニマルが初登場する場面のプロットも組まれていた他、放送開始の時点で既に数十体分のCGモデルが出来上がっていたという。


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最終更新:2023年09月23日 20:31

*1 洗脳された者を正気に戻す事も可能らしいが、劇中では実行する前に自分が操られてしまった。

*2 ちなみにガオファルコンのイカロスバインドは一瞬しか通用しなかった