クレスト(架空の企業)

登録日:2012/06/02 Sat 18:36:38
更新日:2023/09/26 Tue 10:09:36
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当社の製品は、全てが優れたコストパフォーマンスと高い汎用性を誇っています。

我々は、皆様が本当の意味で製品に求めるものが何であるかを理解しているのです。



クレストとはゲーム、ARMORED COREシリーズに登場する架空の企業である。
正式名称はクレスト・インダストリアルで3〜LRまでの長期間に渡って登場し、ミラージュキサラギも含めた3つの企業は作中で「三大企業」と呼ばれている。



どのシリーズでも基本的に二番目の企業と位置づけられており、トップであるミラージュとは激しく対立している。
制作パーツも対照的で、先端主義で癖が強く流線形のビジュアル重視なパーツが多いミラージュに対し
クレストは質実剛健で癖の少ない信頼性重視で、角ばった形状の無骨な感じのパーツを販売している。
この関係は2シリーズのジオ・マトリクス社とエムロード社の関係に近いものがある。


性能が尖りすぎていてどちらかといえば扱い辛いパーツも多いミラージュに比べると、
安定した作り故に、使用する人間を選ばない良パーツが多い。


☆各作品での活躍
地下世界「レイヤード」に存在する企業の一つ。仲介人ボイスはハマーン様でお馴染みの榊原良子
レイヤード全体を取り仕切る管理者の意向に全面的に従う保守的な姿勢を取っており、管理者体制からの脱却を目論むミラージュとはそういって点でも激しく対立している。

同じように管理者体制脱却を目論む反管理者組織「ユニオン」とも対立しており、終盤で彼らの本拠地に対して攻撃を仕掛けるも、乱入してきた管理者部隊によって大打撃を受ける。

挙げ句、暴走した管理者部隊に本社があるセクション422を襲撃され、壊滅。同時にクレスト管理下のセクションも管理者に一斉攻撃され、クレストは実質崩壊。管理者命!な思想で一生懸命やってきたのに報われなさすぎる……

……しかし、クレストもクレストで管理者が狂い始めていたことはとっくの昔に気づいており、管理者が自分達を滅ぼすと決めたのならその決定に従うだけとどこまでも管理者LOVEを貫いていた

前作で壊滅したものの一応持ち直したようである。仲介人ボイスは某伝説の超サイヤ人の親父ィでお馴染みの家弓家正。
地上開発を主とするミラージュとはやはり対照的に、管理者亡き後のレイヤードの保全を第一としている。
地上開発もその一環と見ており、地上地下を結ぶ無人要塞の建造等を進めていたりする。
その姿勢故にか、腐敗と腹黒が代名詞のフロムの企業としては非常に珍しく市民からもそれなりの信頼を得ているとのこと。


やはりミラージュに次ぐ企業として登場。新資源開発とシェア奪回を目標に、ナービス領へと進出し同企業と手を組む。
前作までの真面目ぶりはどこへやらで、レイヴンズアークの規則違反である専属レイヴンを抱き込んでいたり(主人公にも専属化を希望するメールを送ってくることも)、
劣勢とわかった途端、同盟関係にあったナービスを即座に裏切るなどの腹黒い面を見せる。
……が、専属レイヴンの1人であるエヴァンジェはアークに事実がバレて追放処分。正式な専属AC乗りのアグラーヤも、ミラージュの依頼を受けた主人公によって倒され
トップランカーのジノーヴィーも撤退を命じる本社の命令に背いて支社部隊と共にナービス領で引き籠り、業を煮やした本社の命令を受けた主人公によって倒される。
結果的に優秀なお抱えレイヴンの大半を消失し、本社と支社の内ゲバで疲弊した挙げ句、最後にキサラギが盛大にやらかしてくれたりと踏んだり蹴ったりになってしまった。


☆主なパーツ一覧

〇3系
・CCM-00-STO(コア)
シリーズにお馴染みの初期コアは3シリーズにおいてはクレスト製。その割に全体的な性能はかなり良く長い期間使っていける。SLでは008コアにお株を奪われたがそれでも使いやすさは健在。

・CCH-04-EOC(コア)
SLでの新規パーツ。リニア弾頭をぶっ放すという色々凄い発想の重量級EOコア。尤も、それ以外の性能は微妙で使いにくいんだけど…

・CGP-ROZ(ジェネレーター)
重装備用AC向けに開発されたハイパワー型と銘打たれているが、その実態はぶっちりぎの出力故に、重量級どころか全ての機体に積むのが必須と化した一択ジェネレーター。

・CAW-DHZ-36(武器腕)
武器腕型投擲銃。火力は高いが当然ロックは不可能。いったい何を思ってこれを武器腕に搭載しようとしたのか開発者に小一時間問い詰めたい魔性のパーツ。

・CWM-TITAN / CWM-GIGAS(大型ミサイル)
シリーズお馴染みの核こと大型ミサイルもクレスト製。タイタンの時点で破壊力以外の全てを犠牲にしているのに、そのリカラー版であるギガースは弾数2発増加の上、複数ロックが可能という、何かがおかしい素敵性能武器と化してしまっている。

・CWC-CNG-300(チェインガン)
背中に積むマシンガンとでも言うべき武器のチェインガン。こと3シリーズにおいては豊富な総火力に良好な瞬間火力、当て続けさえすればガチタンすらも物の数秒で鉄屑と化す強武器となっている。エースやサイプレスが使うこれに苦しめられたレイヴン諸氏も多い筈。


〇N系
・EYEシリーズ(頭部)
全部で4つ存在する頭部パーツ。安定した性能に加えてそれなりに充実したオプションを持つ。EYEという名称通り巨大な単眼フレームが特徴的で、ビジュアルアセンにも向く。特に3はボトムズの再現にはうってつけ。

・CR-C83UA(コア)
格納機能を搭載した重量コア。高い実弾防御と低いEN消費量が売りで、重量級のという割には重すぎるわけでもなくとても扱いやすい。

・CR-LHT92(タンク)
クレスト社唯一のホバータンク、通称クレホバ。タンク脚部らしからぬ機動性を持ち対戦で禁止になるほどの壊れ性能を誇ったが、タンク冷遇のLRで一気に弱体化する。

・CR-G91(ジェネレーター)
容量と出力のバランスが取れた優良なジェネ。初心者は迷ったらとりあえずジェネをコレにして、ラジエーターをキサラギのANANDAに変えれば当面は安定する。

・CR-B83TP(ブースター)
出力、加速性能が非常に高いブースター。しかし燃費が悪く発熱が高めなのでややピーキーな性能。冷却力の高いラジエーターと組み合わせるのがオススメ。

・CR-WH79M2(マシンガン)
マシンガンというよりガトリング。通称ガトマシ。一発辺りの攻撃力が高くコレ2つを同時乱射するだけで大概の敵が吹き飛ぶ。しかし、LRにて集弾率が激減し使いにくくなる。

・CR-WR84S/CR-WL882S(ショットガン)
それぞれ右手、左手専用のショットガンで通称強ショ。他と比べて一回の同時発射数が多く全弾命中すれば非常に強力。が、集弾率が悪いので至近距離でないと全弾命中させるのは難しい。

・CR-WH69H/CR-WH01HP(ハンドガン)
69Hは全体の性能が高く纏まっており格納武器として非常に優秀。通称ポリハン。01HPはハンドガンらしからぬ威力を持った見た目もカッコいい一品。通称リボハン。

・CR-WH05BP(バズーカ)
NBから登場したバズーカ、通称神バズ。重量に目を瞑れば高い攻撃力と反動が光る非常に優秀な武器。Nシリーズで弱体化したKRSWを完全に喰ってしまっている性能。LRで発射間隔が大幅に延びて弱体化したが、それでも強い。

・CR-WB87GLL(グレネード)
一度に2発同時発射出来る小型のグレネード。通称軽グレ。総弾数は非常に少ないが瞬間火力がキチガイ染みており、クレホバと並ぶクレスト狂パーツの一つだったが、案の定LRで弱体化する。

・CR-WB91LGL(リニア)
背部に積む小型のリニアキャノンで通称軽リニア。衝撃力が高いリニアキャノンの中では軽い上に負荷が少なく、他のリニアに比べて総弾数が多く速射性も高いという優れ物。隊長やダイ・アモンの強さの大半はコレが原因と言っていい。

・CR-WBW98LX(両肩レーザー)
みんなのトラウマこと管理局の悪魔であるライウンが使う太くて固くて凄く大きな偉大なる主砲。その巨大な砲身から放たれる青白い光に当たろうものなら一瞬で光が逆流するハメになる。

……とまあトラウマなのは確かだがこちらが使っても強力であり、当たりさえすれば大概のACは4〜6発程度で鉄クズと化す。
3〜NBまではガチタンにこれを積んでいけば多くの敵ACを「殺られる前に殺れ」戦術で片づけることが出来た。タンクが弱体化したLRでは無理になってしまったが……


ネタバレを含んだ余談
















3は初代アーマード・コアの世界観を意識して作られた作品であり所々に初代を思わせる演出が盛り込まれていて、初代を知っているプレイヤーを懐かしい気分にさせてくれる。
3でのクレストの代表者は管理者の下での秩序ある世界を絶対だと思っており、あたかもそれは初代のレイヴンズネストが支配していた世界に通ずるものがある。
そして最終局面にて、全ての真実を知る為に管理者の下へと向かう主人公に対しクレスト代表者が主人公に対して通信でメッセージを伝える場面がある。
このメッセージの内容が初代のレイヴンズネストの最期の言葉をオマージュしたものであり、初代をやったことのあるプレイヤーには鳥肌ものであったであろう。


以下、比較全文

  • 初代のレイヴンズネスト
これで満足か、秩序を、世界を破壊する、それがお前の望みなのか。
我々は必要だった。だからこそ我々は生まれた。
秩序無くして人は生きてゆけん。例え、それが偽りであってもだ。
生き抜くがよいレイヴン。我らとお前、どちらが果たして正しかったのか。
お前にはそれを知る権利と義務がある。

  • 3のクレスト代表
※最終戦直前のメールの一文
人は秩序無くして、生きることは出来ません。例え、それが偽りであっても。

※最終戦でのメッセージ
君が何を求めているのか我々にはわからない。
秩序を打ち壊すことで、何が得られるというのか。
だが、我々にはもう君を止められない。
行くがいい。そして君が成したことが何を生むのか、それを見届けるがいい。








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最終更新:2023年09月26日 10:09