バアトル(FE)

登録日:2012/03/20(火) 18:22:08
更新日:2024/03/08 Fri 14:46:31
所要時間:約 5 分で読めます




バアトルとは、『ファイアーエムブレム 封印の剣』、および続編『烈火の剣』の登場人物である。
二作品の間に20年の月日があるため性格に多少の変化はあるが、一言でいうなら「いいバカ」なおっさんである。


◆封印の剣
修行の旅に出た娘を心配し、大陸を離れ遥々西方三島まで探しに来た筋骨逞しき髭親父。
11章(Bルート)「自由への脱出」にて、鉱山採掘のためエトルリア総督府に連行され逃げ出した市民を守るためレジスタンスと共に参戦。

初登場時は「(市民を)見捨てちゃ男がすたるってもんだぜ」などと、ここだけ妙な口調で述べる。

○初期値と成長率
ウォーリア レベル1
HP-48(70)
力-22(40)
技-11(20)
速-10(30)
運-14(20)
守-10(20)
防-3(5)
体格-14
武器レベル-斧A/弓D
属性-雷
持ち物 ゆうしゃのおの

上級職加入のお助けユニットだが、HPと力以外は初期値・成長率共に低い。
しかし力の初期値は自軍No.1で、弓を使うと他の仲間が育つまでの良い削り役になる。
分岐次第では代わりにエキドナが加入し、バアトルは登場しない。
それ以上に彼を仲間にしようとすると闘技場を利用できないのとゴンザレスの初期レベルが無駄に上がってしまうのが難点かもしれない。
本作の初期上級職の中ではまだ使い道のある方だけに惜しいところ。

登場時彼は友軍ユニットで、ロイかある人物で話しかけることで自軍に加わる。
2度もロイをエトルリア総督府の手の者と勘違いし襲い掛かろうとする のをロイが必死こいてなだめてようやく仲間になる。

本作は戦士系の敵将が1章のダマスのみで、何故かウォーリアの敵将が存在せず、ワード・ロットに英雄の証を使うプレイヤーも少ないため全編通してネームドのウォーリアが彼1人という事態になることが多い。
さらに彼が加入しないルートに行った場合は名有りウォーリアがゼロに…

そしてロイ以外にもうひとり、彼を説得出来るキャラかいる。
それは...

ち、父上!どうしてここに?

「おお フィル さがしたぞ」

プレイヤー「何……だと……?」

おかしい。このむさ苦しい親父の娘が、世間知らずなポニテ美少女剣士になるはずがない。
とはいえ事実なので、仲間にしたければ話しかけてあげよう。

若い頃美形だったのか、嫁が美人だったのか、その真実は後述。



◆烈火の剣
序盤から参戦。本編中ではまだ独身である。

まだ身を固めていないからか前作にも増して筋肉モリモリマッチョマンの戦闘狂で、お世辞にも美形とは言えない。

○初期値と成長率、クラスチェンジボーナス
戦士 Lv2
HP-29(85)+3
力-9(50)+1
技-5(35)+2
速-3(40)
運-4(30)
守-4(30)+3
防-0(25)+3
体格-13+2
武器レベル-斧D
属性-雷
持ち物 てつのおの

エリウッド編11章、ヘクトル編12章「比翼の友」から加入となる。

ドルカスと共にある村にいたところ、立ち寄ったエリウッド一行に雇われる。
この時代の彼は最強を目指す修行を兼ねて護衛の仕事をしていた様子。
エリウッド編では2ターン目に村から出現。
この時も山賊と戦う一行を見て「いーねぇ、弱きを守ってこそ男ってもんだ!!」と妙な口調で述べている。
前作に出た都合上、やられても負傷による撤退扱いとなり死亡しない。

能力的には初期値の速さ3というのが致命的。
成長率も一見バランスが良いが、ヘクトルに比べると速さが5%勝っている以外は同等かそれ以下。
その速さの成長率40%もこの初期値に対してかなり微妙で、序盤に上手く育ってくれないとそのまま二軍落ちしやすい。あと10%は欲しかった。
クラスチェンジボーナスも守備・魔防+3は嬉しいが、よりにもよって 一番欲しい速さへの補正がかからなくなってしまった。 *1
上級職LV20まで育てても20に届かない事など当たり前。
また同じ斧使いなら上記のヘクトルが最強の一角のため、多少上手く育ってもバアトルは二番手になりがち。
さらに同職でもハードモードではガイツの方が強い。
アフアの雫との相性は良いものの、入手できる中盤までに成長がヘタれると厳しいのである程度は自力での良成長が求められる。
イラナイツの代表格である相棒に比べれば遥かにマシではあるが…。

ちなみにヘクトル編のみ30章外伝にウォーリア・レベル5以上で出撃させると、後の嫁カアラが現れる。
このカアラに隣接し、一戦交えて両者生存した場合のみ彼女が加入する。
ソードキラーだと殺しかねないので弓を推奨(武器を所持していないとカアラは仲間にならない)。
ちなみにカアラが出現しなくてもエピローグで結婚する。

彼をレベル5まで育てるには、序盤でソルジャーペガサスナイト等のカモをしっかりと狩っておきたい。
速さが伸び悩んだら「はやての羽」でドーピングするか、下級レベル10でクラスチェンジし、必要最低限の育成に留めても良い。
どんなに成長がヘタレても弓とパビスの守りさえ持っていればカアラの攻撃は必ず耐えることができる。
ただ、ハードモードでは育てる気がなくともヘクトル、ドルカスと共に対槍要員として頼らざるを得ないことが多い。

バランス型成長でウォーリアの上限が優秀なので乱数調整やWiiUのまるごと保存を活用すると最強も夢ではなくなる。
ただゲームの難易度を大きく左右するのでプレイヤーの自己判断で。
そうでなくとも本当に速さが低いので、余裕があれば速さの成長吟味はしておきたい。

◇人格

基本的にどちらの作品も熱血バカ。
それに加え封印では親バカ、烈火では勝負好きである。
加えて、烈火では(彼にとって)難しい話になると即座に頭痛を起こして唸ってしまう。
<『封印』の逸話>

  • 元山賊ゴンザレスとの会話を要約
ゴンザレス「ぐはあ、じゃあ強い斧買う」
バアトル「馬鹿者!鍛えればてつのおので十分であろう」
ゴンザレス「げはあ、じゃあ鎧買う」
バアトル「馬鹿者!鍛えぬかれた肉体があれば十分であろう」
持ち物 ゆうしゃのおの

  • 娘フィルとの会話
バアトル「フィルーっ、フィルーっ」
大体これで始まる。仕事を任された娘を手伝おうとするも
フィル「それでは修行になりませぬ」
「(´・ω・`)」

また、男(多分ノア)と会ってる噂を聞けばそいつを叩きつぶそうとし、
フィル「修行につきあってもらっているのですが」
「修行相手ならわしが」
フィル「父上ではの修行になりません」
「(´・ω・`)」

シリアスその1。妻関連の話。彼の「夫」としての大きさが垣間見える。この二人の関係性から、烈火をやらんでもフィルは母親似だとわかる。

「病に伏すようになって・・・
妻は初めて
自分のことを語ってくれた
家族のこと カレルどののこと
そして 自分のこと・・・」

「妻は わしに話してくれた
兄と過ごした幼少の日々を
病いの床で なつかしげに・・・
何度も話してくれた」

シリアスその2。彼の「父親」としての一面がこれでもかと詰め込まれている。

「・・・自分たちの田畑を 村を
誰がよろこんで焼くものか
しかし お前の父には・・・
守らねばならぬものがあったのだ」

「お前の父には
兵士たちを倒す力はなかった
だが 戦っていたのだ
父は歯をくいしばり 戦っていたのだ
村より畑より 真に守るべきもの・・・
娘のお前を守るために」


<『烈火』の逸話>

本に興味を示すが、説明を聞くと頭痛を起こし断念。最終的にカナスも強者と認め、薄めの本を借り彼の体を鍛えることで互いの道を知ろうとする意外と理知的な面も示す。
カナス「(貸した本を)…食べるんですか?(ヴァイダのトラウマ)」*2

(唐突に)勝負を挑む→キレたヴァっくんにエクストリーム無表情フルボッコされマジビビり→互いを知る(ために何故か家系図を見せたあげく字を教えさせる)→友 という流れで友人に。
バアトル「で、お主の名は何というのだ?」
最悪だ…

バアトル「俺が強者と見込んだ者は十人中五人は強者だ」←五分五分
レナート「私は司祭なんだが」
バアトルさんの目に間違いはなかった。
元傭兵なので本当に間違いなかった。

  • ドルカス
友として、報酬を万倍値上げする交渉に(勝手に)エリウッドに挑むが見事な正論で玉砕。説明内容は一切理解していない。
ドルカスいわく「お前はバカだが、いいバカだ」

  • カアラ
会話の度に挑もうとするも、仲間内の私闘は禁止なので流される。男と男の約束を結ぼうとするも
カアラ「私は女だ」
「ぬぅ!忘れておった!!」

実は西方三島を旅していた頃に闘技場で一目見たとき、何と美しい女だと驚いたのだが、その後の試合を見て強者としか見なくなっていたらしい。バカだ。
その後勝負を挑み一太刀で沈み、再戦時にはある程度よけるも再び敗北。この頃から交流が始まったようだ。
相手は人斬り兄さん大好きなブラコンだったが、最強を目指す熱い男バアトルさんはいつのまにかこれを攻略。
スリットから延びる生足も素晴らしい世間知らずな黒髪ロング美人妻を手に入れ、さらには前述のフィルまで生まれるリア充ぶり。おそらく作中最大の成功者。


余談

封印の剣では終章参加者のみ後日談がより詳しく語られるのだが、バアトルの場合何故か酒場を開く。
なかなか盛況らしく、客の目当ては主の豪快な性格や意外なほどの料理の腕ではなく、夜な夜な語られる彼の武勇伝であったという


意外にも料理までこなすバアトルさん。ロウエンやマーカスとの支援がないのが悔やまれる。


ちなみに、支援Aでも娘は店を手伝ってくれません。
どんだけ父親から離れたいんだ…。
尤も店を手伝った所でフィル目当ての客が増えてその客のほとんどが親父の手により半殺しになるのは目に見えているが…




追記・修正は共に最強を目指す友にされた人にお願いします。

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最終更新:2024年03月08日 14:46

*1 「封印」では速さに+2の補正がかかっていた。「烈火」以降のCC補正は大体こんな感じに抑えられてしまっている

*2 かなり時間がかかり回りくどくなるが、ヴァイダと支援をBまで進めてからバアトルと支援Aにすると、見事にカナスのトラウマの流れが出来上がってしまう。