ジェネラルシャドウ

登録日:2012/07/13 Fri 04:42:57
更新日:2024/04/16 Tue 18:38:19
所要時間:約 7 分で読めます




推奨BGM:「仮面ライダーストロンガー(インストゥルメンタル)」


一つ目タイタンとの激しい戦いは終わった。

しかしストロンガーにとって、安らぎの日はない。

それは、ブラックサタンが送った次なる大幹部
ジェネラル・シャドウの出現であった。

大空に舞う無数のトランプカードは何を意味するのか?
新たなる敵シャドウの恐るべき計画は、着々とストロンガーに迫る!

戦え、ストロンガー。自由と平和のために!


次回!


謎の大幹部   

  シャドウの出現!

に、ご期待下さい。






俺の名前を知らぬとは、おまえも余程うかつな男

出典:仮面ライダーストロンガー/東映/第38話「出現!ライダー1号2号!!」/1975年12月20日放送


◆ジェネラルシャドウ

演:河原崎洋夫(現・河原崎洋央)/声:柴田秀勝


「ジェネラルシャドウ」は、特撮ドラマ『仮面ライダーストロンガー』の登場キャラクター。

初登場は第14話「謎の大幹部シャドウの出現!」(※実際には第13話ラスト)で、ブラックサタンの2代目大幹部として、城茂=仮面ライダーストロンガーの最大のライバルとして立ち塞がった。

初代大幹部である一つ目タイタンとは真逆のカラーリングをした白い怪人であり、白いタイツに皮膚が剥がれて筋肉や血管が剥き出しになった顔面を透明なフードで隠した姿が不気味であった。
背中には何故か背ビレがあるが理由は不明。26話ラストでデルザー軍団を結成した後には背ビレがなくなりマントを着用するようになり、新技マントフェイドを使うようになった。

モチーフは奇術師や魔術師との事で、トランプを利用した攻撃や幻術、更にはシャドウ剣なる剣術を得意としている。
占いも得意で、オマケに良く当たる。
最終決戦では自らの死すら予言していたが、プライドを賭けて出陣している。




【仮面ライダーストロンガー】

実はブラックサタンには打倒ストロンガーのために雇われていただけの外様幹部であり、本来は「魔の国」に棲むデルザー軍団の改造魔人の一人。

後にデッドライオンの着任によりブラックサタンとの確執が生じた事で26話でクーデターを起こし、ブラックサタンの壊滅を呼び込むと共に、デルザー軍団を地上に呼び寄せた。

歴代の『仮面ライダー』シリーズで言えば大幹部のみで構成された最強チート集団であるデルザー軍団の中でも屈指の強豪であり、本来の実力的には間違いなく軍団最強(劇中描写でも)。
しかも、一癖も二癖もある上にプライドも高い他の魔人達を力で抑え付けるのではなく、巧妙に操り、手駒として操る策士としての一面も持っており、この策士としての一面は復活したタイタンやブラックサタン壊滅の為に宿敵ストロンガーを利用した際にも発揮している。


元来の戦闘能力に加え、電気人間殺しなる特殊能力によりストロンガーとの戦いを優位に進めていたシャドウとデルザー軍団だったが、ストロンガーがチャージアップ能力を手に入れた事で力関係が逆転。
歴代ライダーの助けも得たストロンガーにより魔人達が次々と個別撃破されていく事になる。

腹心のヘビ女までもが敗れ、追い討ちをかけるかのように軍団でも高位にある半機械魔人のマシーン大元帥と腹心のヨロイ騎士磁石団長が復活。
遂には実権を力づくで奪われてしまう。

……それでも自ら敗北を装いストロンガーに情報を漏らしたり密かにマシーン大元帥の作戦を邪魔する等、自らの野望を叶えるための行動を取っていたが大元帥には見透かされており反抗を決意。

最後は全てを捨て、宿敵ストロンガーに挑む道を選び、限界以上の能力を発揮。
誰も破れなかったチャージアップストロンガーも撃破した……かに見えたが、限界を超えた力を使った反動か「デルザー軍団、万歳!!」の言葉と共に壮絶な爆死を遂げた。
因みに、この際にはシャドウパワーと云う謎のオーバーブースト能力を発揮している。




【人物】

魔導に堕ちたジプシーの魔術師の子孫と言われる改造魔人で、由緒正しい伝説の怪物や魔物の子孫であるデルザー軍団の魔人達の中では、かなり珍しい出自を持つ。
二度の世界大戦で活躍し、敵味方共に一目置かれる存在だったが、激戦・連戦で体が持たなくなる度に自身に何度も改造手術を行い続けた結果、魔の国へ身を落としたという経緯を持つ。
事実、自らの血統に誇りを持つ狼長官や磁石団長らからは「成り上がり」と呼ばれており、現在の地位は有無を言わせぬ実力で得たと云う事が解る。

トリッキーな技から受ける印象とは真逆に、基本的には自ら世界最強を自称する自信家であり、正々堂々とした戦いを好む武人気質。
大幹部の任を果たすためやライバルを蹴落とすために、展開によっては人質を取ったり、ライバルを平気で手駒にしたりもするが、基本的には武人気質であり、タイタン復活後は対比の為に正々堂々とした面が強調されていた。

この為、卑劣なタイタンや自らを信用せずに身内とは云え、自分より遥かに実力の劣るデッドライオンなんぞを重用したブラックサタンとは反りが合わず、それがクーデターの原因となっている(シャドウがなんやかんやとストロンガーとの決着を先延ばしにしてた所為もあるが)。


……繰り返すが、実力はデルザー軍団でも間違いなくNo.1だが、元々の血統の低さや、シャドウをして他の魔人達を纏めて相手にするのは命取りになるのか、力づくで実権を握る事まではしようとしなかった。

前述の様に、最終的にはマシーン大元帥に実権を奪われた末に反抗する事になるが、マシーン大元帥も自らを妨害していたシャドウを無理やりに処罰しようとはしなかった事からも解る様に、その実力を高く評価していた。

児童番組の為に大っぴらには語られていないが、腹心のヘビ女はシャドウの実力に惚れて情婦になった存在と云う説が実しやかに語られている(一人だけ階級が無いのも、本来は貴族であったのにシャドウの為に捨てたとも言われる)。

劇中最強のチャージアップストロンガーを最も追い詰めた存在であり、シャドウより高位の筈のマシーン大元帥ら3人の半機械魔人が物語の展開上ライダー軍団の“かませ”扱いされた事もあり、事実上の第一期ライダーシリーズ最強の大幹部として紹介されている場合も多い。
当時の児童書にも最強の幹部と書かれている物がある。

【武器・能力】

腰に挿しているレイピア「シャドウ剣」やトランプショットやトランプフェイドなどのトランプを使った技、シャドウ分身(27話を最後に使わなくなる)などの手品を思わせる技を使う。
ストロンガーとの最終決戦では五枚の巨大なスペードのキングを出現させ、口から火炎を放射する技を使用。


やはり、デルザー軍団を率いて登場。
他の復活怪人と異なり、生前の記憶を持っていたため、ストロンガーを驚かせた。
本作でも、武人気質な性格と策士肌な部分の両面を併せ持っており、ストロンガーにタックルの再生体をぶつけるというえげつない作戦を取る一方、
ストロンガーの復活に「それでこそ我が宿敵」と歓喜するなど、「正々堂々としているが、必要ある策略は私情を挟まず実行するリアリスト」のような描かれ方をしている。
デルザー軍団は、どいつもこいつも自分を倒したストロンガーへのリベンジに燃えているが、シャドウもストロンガーに再会した際の台詞から、相当執着していることが分かる。
TV版のように、他の改造魔人に「より多くの仮面ライダーを葬った者が実権を得る」と提案しているが、尤もらしい理由で改造魔人達の標的がストロンガーに集中しないようにしているとも取れる。
あと、デッドライオンとは久々の再会を果たしているが、共闘は断っている。
また、マシーン大元帥のことも、敬語は使っているがTV版の一件を根に持っているのか、

元帥登場、シャドウ「やはり大物の登場は最後ですかな?」

遅れてジェットコンドル参戦、元帥「お前、大物は最後って言ってなかったか?」

シャドウ「そんなこと言ってましたっけ?」

大体、こんな感じでおちょくっている。

また、大首領からは「孤高の存在故に油断すると裏切りそう」という理由ですっげぇ気に入られている。
実際に裏切った暗闇大使への大首領の評価はただの道具扱いだが、あいつは単に調子乗り過ぎて頭かちわったら「今度は俺が利用する側に回ってやる」とか言って裏切ったヘタレだから仕方がない

【仮面ライダー11戦記】

秘密結社ガイストの幹部としてブラック将軍、ドクトルGと共に復活。
ブラック将軍が倒された後、ドクトルGと共にKD(キングダーク)計画の指揮を執る。
だが地下工場周辺を警備していたナマズギラーや奇っ械人エレキイカが、手柄目当てにライダー達を攻撃して返り討ちにされたり、宿敵の風見志郎を発見したドクトルGが無断でネオキングダーク1号機を出撃させたりと、部下や仲間の勝手な行動に振り回され、手下のスプレーダー、黄金ジャガー、カマギリジンらも工場に乗り込んできたライダー達に倒され、結局KD計画はライダー達に潰されてしまった。
その後は新たに幹部に加わったアポロガイストと共にライダー達との最終決戦に参戦。
原作とは異なり、仮面ライダーのような強化態に変身し、剣やトランプを使わずに己の肉体で1号を負かし、捕らえた1号から得たデータを元に、自分のクローン6体を改造したガイストライダー軍団を作り上げてライダー達に差し向けた。
ガイストライダー達が倒されると自ら戦ってライダー達を苦しめる。
だがリベンジを挑んだ1号によって、その強大な力を逆に利用した投げ技・ジュードーバスターをかけられて敗北、自爆して、プレゼントとしてその爆風で1号のエネルギーを充填させた。



【その後】

そのデザインや強さ、柴田ボイスから元々人気が高い敵キャラクターであり、ゲームなどにも登場していたが『仮面ライダーディケイド』と、その映画作品である『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』で平成の世に旧シリーズの幹部怪人がゲスト出演する様になると早くから登場が待望されていた。

そして、『HERO SAGA』の『MASKED RIDER DECADE EDITION -ストロンガーの世界-』を経て『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』にてHERO SAGAでのアレンジを受けたデザインで復活。
同作では幹部怪人でも最も目立つ役回りであり、更には『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』にも再登場。
矢張り(ネタ的にも)幹部怪人でも優遇された扱いを受けている。
ふたりはダブルシャドウ(迫真)。


ライダージェネレーション』では1面ボスとして登場。
ストロンガーへの執念は相変わらずで、正面からの戦いを好む原典通りの人物像となっている。
平成ライダーとの絡みも多く、トランプ絡みでブレイドやWに対して妙なライバル心を見せたり、5のスリーカードを引き当てた事でファイズにまで絡む等、色んな絡みを見せる。




【余談】
●白を基調としたデザインは、黒を基調としたタイタンと対になるものであり、黒をイメージカラーとするブラックサタンの中で異質な存在であることを表現している。

●スーツはゴム製のマスクの上に透明フードを被っているため、スーツアクターは呼吸しづらかったという。

●デルザー軍団の登場に伴うパワーアップも検討されていた。
番組が1年間の放送を予定していた段階では、シャドウは軍団内の内紛で殺され後任と交代する予定であったが、放送期間の短縮により終盤まで登場することとなった。『ストロンガー』のロケ撮影はシャドウとの決戦シーンが最後となっており、スタッフからの愛着が強かった。

●上記の平成映画版ではマシーン大元帥らが登場していない事もあるが、シャドウがデルザー軍団(ブラックサタン含む?)の代表の様に扱われている。

●特撮ファンには柴田ボイスの迫力もあり、代表的な敵キャラクター、名悪役として人気であったが、本人は演じた事を忘れていたらしい

●『仮面ライダーストロンガー』放映時はゼネラルシャドウと表記されていた。

●愛用するトランプのスペードAのカードにはNINTENDOのロゴが入っている。

●前述通り、HERO SAGAにも登場したが、ストロンガーに変身しようとしない茂にこれ幸いと襲いかかる等、卑怯なやり口が目立つ単なる悪人になっている。
というか、この世界の幹部達はみんな原典と性格が異なる。

●ヒーロー戦記ではオカマキャラだった(見た目からの連想?)。
分身した際には光太郎が甚く気持ち悪がっていた。
後に本拠地を風見に壊滅に追い込まれた挙句、光太郎から無情の言葉を突き付けられ、精神崩壊の後、自爆するという凄惨な最期を遂げた。




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