悪堕ち

登録日:2011/04/15(金) 19:49:43
更新日:2023/10/20 Fri 23:07:01
所要時間:約 9 分で読めます




女神「このようなことをして許されるとお思いですか!?」

悪魔「はっ、誰に許されるって?馬鹿言わないで、こちとら悪魔なの。許されるとかどうでもいいのよ。」

女神「くっ…」

悪魔「っていうかあんた、今の状況わかってないみたいね。さあて魔王様にも言われてるし、しっかり教育してあげないとね。」

女神「どんなことをされても屈しはしません!(あと3日もあれば天使が助けに来てくださる筈、それまで耐えれば…!)」

~3日後~


天使「女神様!お助けにあがりましたっ!」

悪魔「なっ!?」

天使「隙ありっ!滅せよ、悪魔!」

悪魔「しまっ!?……………な~んちゃって♪」

バキィーン!


天使「何っ!?悪魔には天敵の筈の聖なる力が通らない?これは…まさか…!?」

女神「あら、遅かったのね。待ってたわよ天使ちゃん♪」

天使「め、女神様っ!その卑猥なお姿はいったい……悪魔!貴様我らの女神様に何をしおった!!」

悪魔「おいおい。こいつは自ら望んでこの姿になったんだぞ。」

女神「うふふ、悪魔様が私の為に用意してくださったの。似合う?」

天使「そ、そんな…あの清廉でお美しかった女神様が、こんな…」

女神「あなたにも快楽の素晴らしさを教えてあげるわ。うふふふふ。」







悪堕ちとは属性または物語の類型の一つ。
上の会話は悪堕ちの典型的なパターン。
悪堕ちといっても幅広く、悪堕ちに該当する条件はただひとつ『悪に堕ちること』のみ。
これは『正義→悪』に堕ちるのが普通だが、『悪→更なる悪』というものも稀にある。
『悪』というものはとても抽象的で、暗黒面を悪と捉える人もいれば、完堕ちを悪堕ちと捉える人もいる。

だが、一応の一般論というものは存在するので、それを説明しよう。


一般的に悪堕ちとは『正義→悪』に堕ちる型が主流。
正義を自らの考えとする者を、悪に堕とす。これこそが悪堕ちの醍醐味である。
この項目を見ている人には、それぞれに好きなキャラクターがいるだろう。それを思い浮かべて欲しい。
出来ればバトルものの方がイメージしやすいと思う。
更に出来れば正義の味方、主人公サイドのキャラがいい。

主人公目線で見たら悪に堕ちる主人公(又は仲間)というのは苦痛でしかないが、これを堕とす側の目線でみると……


悪になんか染まりたくない…でも気持ち良い…我慢…我慢…がまん…がまん…ガマン…ガマ…ガ…ガ…ガ…



ガマン…デキナイ…



どうだ、この良さがわかってもらえるだろうか?
わからない人に悪堕ちのどこに興奮するのかを説明しよう。それは『ギャップ』だ。
あれほど正義を語っていた、あれほど敵を倒していた清廉なキャラクターが悪に堕ち、妖艶な雰囲気を醸し出す。
汚れて欲しくない…でも汚したい…。
そんな矛盾した感覚は多くの人が経験にあることだろう。悪堕ちのギャップはまさしくこれだ。
近い感覚で言えば寝取られも近い。

悪堕ちでよくある例をあげれば、悪堕ちをすると衣装が変わることが多々ある。
これは何故かと言うと、本来正義のヒロインは白や赤などの彩度が高く明るい色の衣装が普通だ。
しかし、悪堕ちしたのに明るい色は似合わない。
なので黒が主の服や、敵の服と同じなど、格好が変わることで堕ちていること・汚れていることを強調し、妖艶さを増している。
大抵は露出度が増す。中には衣装だけでなく膨乳(BE)を伴うことも。
「特殊な力」など説明されることもあれば、当然のように膨らんでいることも。

この差に悪堕ちスキーはやられてしまうのだ。


では、悪堕ちと完堕ちの違いとは一体何だろう。

悪堕ちと完堕ちは似て非なるものである。
完堕ちとは完全に堕ちること。完堕ちは『エロ』に堕ちるのが基本である。ただエロいことをやりたくなるものである。
それに比べ、悪堕ちとは思考までが完全に『悪』に染まることであり、それは必ずしも『エロ』に限ったことではない。
自らを変えた存在のためなら喜んで悪事をこなす存在になること、それが悪堕ちなのだ。
だが、この境界は人によってかなり曖昧で、一概には言えない。

ちなみによく似た闇堕ちと同一視されることもあるが、厳密に言えばかなり違う。

また、悪堕ちにも勿論パターンがあり、調教もの・媚薬+調教もの・洗脳もの・精神崩壊・異形化によるものなど、それぞれ違った良さがある。

中でも異形化悪堕ちは、寄生、同化、融合、侵食からサキュバス等の淫魔化及び悪魔化ラミアを始めとした魔物化
アルラウネやモルボルの様な植物系の魔物化機械化獣化や獣人化等による、
その体の持つ抗い難い本能や自分を変化させた者の命令に服従する事による精神の陥落がある上に、様々な見た目やシチュエーションが楽しめる。
変化により性別が変わりその異性の快感の虜になり堕ちるパターンもある。

ただ、悪堕ちはマニアックな部類なので探してもあまり見つからないだろう。悲しいことに。

ストーリーの類型

エロや女性キャラのイメージがあるかもしれないが、一般向けまで広げると女性に限らないこともある。
  • 更生
悪堕ちしたキャラを更正させ、再び取り戻すというのはストーリー展開は王道の王道。
その場合なんらかの事情があって従っていたり、そもそも心から思い込んでいる場合は直接対決したりするが、その分苦労して解決した時の感慨はひとしお。
……とはいえ、純粋な悪堕ちスキーには天敵だが、悪堕ちを悪堕ち(更正)させるのが好きという者もいる。
性質上、対象年齢層が低い作品ではよく見かけるパターンである。

単に更生して終わらせず、その後に今まで自身が犯した罪にどのように向き合うかも作者の腕の見せ所である。

  • 完全に悪に染まる
上記の逆パターンだが、ある意味これも王道。
この場合は元に戻す方法が無いというパターンが多い。
性質上やや少数派になるが、悪に染まったキャラは大抵主人公と敵対することになるが
彼らの人間関係や思想のぶつかり合いをうまく描けるとドラマとして実に盛り上がるだろう。
また、悪に染まるといっても心の奥底では良心や善の心がかすかにでも残っているなどの応用もある。

  • 味方にとどめを刺してもらう
「敵として害をなす存在になる位なら、良心が残っているうちに自分を殺してほしい」
というもの。
手を下す側の辛い選択への葛藤と決意、堕ちていく側の心情や手を下す相手や任務、親しい者への想いと
本能的な死への恐怖と悪に染まっていく苦しみや恐怖が渦巻きそして手を下した後は死んだ味方の無念と悲しみ、
そして新たな決意を固め生き残った者たちが前へ進む・・・というパターンになるが、わかっていても悲しく、そして熱いシーンになりやすい。
またとどめを刺す相手も指定されることもあり、いわゆる最後の望みや手を下す相手に何らかの想いがあるという場合もある。




最後に。
悪堕ちが好きだからといって現実でも暗黒面に堕ちてはいけない。




「な…なにをしているんだ…!?」
「んふっ…項目を…追記・修正してるの。楽しいわよぉ…貴方もしてみる?」
「だ、誰がそんな事…止めろ!止めるんだ…!!」
「イ・ヤ…クスクス…こんな楽しい事…もう…止められないわよぉ…。」
「う、ううう…!!どうしてこんな事に……!!」



それはアニヲタが望んだことだから



堕天使「追記・修正は悪堕ちしてからお願いしますね」

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最終更新:2023年10月20日 23:07