監督(イナズマイレブン)

登録日:2012/01/01 Sun 04:48:34
更新日:2024/04/08 Mon 11:11:35
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本項では、イナズマイレブンシリーズに登場するサッカー部の監督たちについて解説する。


基本的に子供キャラを中心に描かれる同シリーズにおいて、大人であるチームの監督にスポットが当たることは少ないが、
選手同様、あるいはそれ以上に濃いキャラの監督が出てくることもしばしば。
ただし、なぜかイナズマイレブン2 脅威の侵略者及びアニメ2期に登場する他校の監督勢には名前が設定されていない。

成長した無印キャラが数多く登場するイナズマイレブンGOでは大人キャラにスポットの当たる割合が多くなっており、
前作とは異なり監督1人だけでなく、監督+コーチという組み合わせで登場する形が増えている。
「プロにも行かず監督ポジションに収まっている無印キャラが多すぎる」とよくファンからはツッコまれるが、
実はそのほとんどは現役プロ選手であり、今回の一件のために一時的な監督業に収まっているという設定。
だからそういうことはちゃんと万人の目につくところで触れてくれと
また、ゲームではドロップアイテムとして監督のゲットが可能になり、クリア後に自由に監督が変更できるようになった。


そして何より同シリーズの監督キャラの特筆すべき特徴として挙げられるのは、「実は有能」アピールのための演出として
(特に味方側の監督は) 意味不明な指示 → そういうことか! の流れがお決まりになってしまっていること。
一応「選手自身に考えさせ気付かせることで、成長させる」という意図もあるのだろうが、それにしても説明不足が過ぎるとファンからはよくツッコまれる。

GOでは一応監督側から解説が入るようになったが、それを進歩と見るか余計タチが悪くなったと見るかは意見が分かれるところである。
逆にそういった制約が少ない分、敵側の目立った監督はしっかり仕事をしてくれる。

アレスの天秤では特訓シーンを試合中の回想という形で描き、選手たちは特訓の意味を知っているが視聴者には伏せられているというパターンも出てきたが、(続編のオリオンの刻印も含み)基本的には相変わらずだった。
今作からはアシスタントコーチもより登場するようになったが、やはり空気気味。

以下、主な監督キャラピックアップ(※ネタバレ含む



【無印】

  • 響木正剛
雷門中(一期)/利根川東泉中(アレス)監督。雷門OB。本業はラーメン屋。死ぬ死ぬ詐欺。
雷門サッカー部が顧問を失った後、公式試合に出るために引っ張ってきた人材であるため、監督というより保護者としての側面の方が強い。
よく他人の個人情報を暴露してくれる。日本代表強化選手にはオサーム様を呼ばないでボールを蹴れない初心者の飛鷹を呼んじゃう。更に選考試合では、兄弟での連携技に定評がある武方三兄弟の長男だけを呼び、しかも連携技を禁止するなどの超次元采配を行っている。
監督としての能力も高いが、“有能”というよりは“良心”というイメージの方が強い人物。
しかし一之瀬加入時は、新技を覚えたばかりの半田を即行でベンチにしたり、鬼道加入時には、相手との戦いに燃えていた宍戸名指しでスタメンから外すなど、実力が無い者にはやや厳しかったりする。
「超次元ドリームマッチ」ではベストイレブンの監督に選出された。
パラレルワールドのアレスでは円堂、木野と共に強化委員としてサッカー部出来たての利根川東泉中に赴いた。

雷門イレブン(二期)→ネオジャパン(三期)/永世学園(アレス)監督。初代解説しない監督。後述の久遠監督の前身的存在。
頭脳明晰ではあるが、父の暴走を止めようと焦るあまり、チームの強さを求めて非情な判断を下すことも多く、
中学生でしかない選手たちを預かる立場の監督として、そして人としてはまだ未熟。
そんな彼女も雷門イレブンとの交流の中で、少しずつ精神的な成長を遂げていく…まあアニメでは殆ど省かれたが。
そのせいで、ゲームをプレイするかしないかで彼女への印象は結構変わってくる。アニメ版はぶっちゃけ黒歴史。

イナズマジャパン(三期)→雷門中(GO)/星章学園監督(アレス)→イナズマジャパンコーチ(オリオン)。二代目解説しない監督にして早くもその完成形であり、日野晃博社長の理想の監督。ダンディ。
瞳子監督以上に必要最低限のことしか口にしないので、通訳の鬼道がいなかったらチームはまともに機能しなかった。そしてGOでも改善されていない。
ゲームではチームにセットすると女性選手のモチベーションがダダ下がりする。どうやら娘も優しくないようだ。久遠監督マジ頑張れ。
パラレルワールド編ではまた違った形で登場している。それにより冬花の存在が抹消された。

  • 影山零治/ミスターK
帝国学園(一期)→真・帝国学園(二期)→イタリア代表オルフェウス(三期)/帝国学園(アレス)→シャドウ・オブ・オリオン(オリオン)監督。シリーズを代表するヒールキャラクター。ショタコンでありロリコン。
しつこさとガチ犯罪に定評があったが、結局実はいい人でした風で終わってしまった。回想以外での唯一の死者。…のはずだったがGOギャラクシーで生きていた
純粋に監督能力が優秀なのは誰かという話では真っ先に候補に挙がる。ただしガチ犯罪の片棒を担ぐこととなるという条件付き。
「超次元ドリームマッチ」ではバトルイレブンの監督に選出された。
パラレルワールド編のアレスでは一年未満で出所して監督復帰。ある種の「必要悪」の立場で彼なりのいい形で日本サッカー界を助力した。続編のオリオンではラスボスチームの監督を務めるが…。

  • 円堂大介
雷門中(過去)→コトアール代表リトルギガント(三期)監督。プロ引退後、50年前の雷門で無敗のイナズマイレブンを築いた伝説の監督。その実態は日本語でおk
死んだかと思ったら実は生きてた。でもGOでは今度こそ本当に故人となった。しかも映画で発覚した。
クロノストーンにも登場。相変わらずの謎采配で選手を困惑させた。

  • 地木流灰人
尾刈斗中監督。名前通りジキル博士とハイド氏がモデルの豹変監督。フィールド外から催眠術をかけてくるというある意味一番仕事をしている人。

  • 二階堂修吾
木戸川清修中監督。初期では珍しく個別エピソードに関わってくる人。豪炎寺の恩師にしてゲームでは元プロ、アニメでは教師。

大阪ギャルズCCC監督。本業はお好み焼き屋。化粧を落とせばきっと美人。
シュートはど真ん中にぶち込むのが暗黙の了解である本作で「コーナー狙わんかい」発言をしたある意味すごいお方。旦那には逃げられた。

  • 大海原中監督
本名は不明。村祭りで地区大会決勝戦をすっぽかし不戦敗にしたある意味作中で一番やべぇ監督。しかしそれをノリなら仕方ないで済ませてしまうのが大海原クオリティ。
瞳子監督に惚れ込み、アプローチをかけようとするも不発に終わる。

  • アーロン・アダムス
イギリス代表ナイツオブクィーン監督。
スーツにシルクハットの英国紳士で開発会社もキャラデザイン者も同じだが某エルシャールとは何の関係もない。ここまで絵柄が違うとイラストレーターってすごい。

  • マック・スクライド
アメリカ代表ユニコーン/スターユニコーン(オリオン)監督。ハードレザーにバンダナとサングラスのナイスガイ。
一之瀬の身体の問題を見抜き、彼の未来を案じて交代させるなど、今までの監督とは比べ物にならないほど有能。まあ当然と言えば当然だが。
パラレルワールド編のオリオンも特に変わった点は無い。オリオン財団の策略で危機に陥るも、冷静に本国の問い合わせで潔白を証明し、コンディション万全の一之瀬、土門、マークの3人を出場させてネイビー・インベーダーの選手たちを改心させた。

  • ガルシルド・ベイハン
ブラジル代表ザ・キングダム→チーム・ガルシルド監督。石油王にして黒幕。監督どうこうというより只のガチ犯罪者。ブラジルの選手たちに家族の職と引き換えに無茶なプレーをさせたり、部下を使って選手の家族に危害を加えたりとやってることはブラック。
影山と異なる点は彼自身はサッカーに対する愛や思い入れを何も持っていないこと。
そもそも世界大会を開催したのも採掘される原油が足りなくなってきたことからサッカーで争いの火種を起こし、石油価格が高騰する戦争でボロ儲けして世界征服を成し遂げようとしたため。


【GO】
雷門中監督。コーチは鬼道。熱血キャプテンをこれまでの味方監督像のテンプレに押し込めることとなってしまったので(特にアニメでは)キャラにブレが生じている。
一方で日野社長が描いたゲームや映画、アニメ構成の冨岡さんが書いた映画小説では試合中に指示を出すよりも特訓を仕切ったり発破をかけたり、
頭脳的な面では鬼道を頼ったりと比較的これまで通りの円堂として安定している。アニメ版は前述の瞳子に近い状態か。
実は現役海外プロで故障により一時離脱中(小説版より)。でも映画では問題なさそうだった。
クロノ・ストーンでは序盤で退場してしまうが、最後の最後で戻ってきて時空最強イレブンの監督になる。
必殺タクティクス「グランドラスター」を編み出すが、ゲームではその効果を生かす条件が厳しいので所謂ロマン砲である。

帝国→雷門コーチ→雷門監督。コーチは佐久間。イタリアでプロやってたかと思えば帝国総帥になったり雷門に赴任したりと忙しいお方。
雷門赴任前に帝国イレブンに送り出されるシーンはアニメだと総カットされた。そして佐久間はまた置いてきました。ホーリーロード終了後は帝国に帰った模様。

聖堂山監督。コーチは砂木沼。何気にゲームではチームにセットした時のステータス上昇がキック馬鹿。
加えて今世代雷門はセット時にモチベーションがダダ下がりなのに対して前作雷門は全く変動がないという濁し具合にしてあったりと、
なんだかんだで闇落ちはしていなかっただけのことはある。

白恋中コーチ。フィフスに追放されたが無事復帰。ゲームでは色々と間の悪さで苦労していた。実は現役国内プロ(小説版)。

イナズマKFC監督。コーチはまこ。ゲームでは序盤に登場したり対戦ルートの案内役を務めたりするが、アニメではGO1期総集回の背景出演(台詞無し)に留まる。
セット時のステータス上昇値が他監督は3〜4つの項目が計40ほどになるように割り振られているのに対し、全ステータス+1という期待を裏切らない半端性能の持ち主。

木戸川清修監督。いまだ通称「アフロディ」を名乗り続ける元神。ゲームによるとアジアリーグで司令塔として活躍中。その美しく華麗な采配は敵をも魅了するほど。
同じ元ゲームメーカーである鬼道監督と熾烈な采配合戦を繰り広げる。

  • 観月路子
天河原中監督。何気にネット上で人気の高い女性監督。
作中のセリフは無いのだが、保険医のような温厚そうな外見にも関わらず
ラフプレーを見てものすごくいい笑顔をしていたというギャップが多くの視聴者のハートを鷲掴みにした。

  • 近藤啓士
月山国光監督。惑う選手を一喝したりと珍しくゲームよりアニメで目立っていたキャラ。学校名的におそらく月光仮面意識か。

  • 狩部蘭子
新雲学園監督。台詞こそ皆無で出番も少ないものの、女性監督どころか全女性キャラの中でも屈指の美人。
新雲学園そのものがフィフスセクター寄りのチームであるためか、GOでは女子選手や各チームのシード選手の大半と相性が良い一方で、雷門メンバーとの相性は軒並み悪い。また、新雲学園の選手の多くと相性が良いが、キャプテンかつエースの太陽とだけは相性が悪い。
GO2では強力な必殺タクティクス「オフサイドトラップ」の威力が上がるため、ビジュアル面でも性能面でも重宝する。

自称大監督のクマ型アンドロイド。主な仕事はミキシマックスと運転手。
今までの置物監督が嘘のように一生懸命でちょっとうるさいくらいに喋る。イメージとしては、監督は監督でも熱血派の映画監督のそれに近い。
喋りの内容は試合に熱狂しているファン目線のものが大半を占めており、戦術的な面で役に立ったためしはない。
なおGO2のゲームでは補正が一切ないのでただのぬいぐるみ
が、次作「ギャラクシー」のワンダバの性能を見ればまだ置物の方が良かったと思うこと間違いなし。


  • 木下藤吉郎
後の豊臣秀吉。クロノストーン戦国編にて一時期監督を務めた。
作戦をちゃんと説明するなど、多分今までの雷門監督の中で一番仕事していた。

  • シャルル皇太子
フランス編にて監督を務める。もともとの身分上、偉そうに指示を出すことが多い。
奇怪な戦術でガンマを苛つかせ小物くささを引き立たせた。

  • 劉玄徳
三国志編で監督になる。
そのカリスマ性を遺憾なく発揮して信助を覚醒させた。

  • 黒岩流星
新生イナズマジャパン/地球代表アースイレブン→ファラム・オービアス代表ファラム・ディーテ監督。
一体何者なんだ・・・と思ったらやっぱり影山零治本人だった。
今作の彼の真の目的のスケールがかなりデカかったりする。決勝戦でも突然選手として出場し、敵も味方も振り回すほどやりたい放題。実際試合に出たのはアンドロイドだったが


【アレスの天秤/オリオンの刻印】
  • 趙金雲
伊那国・雷門中→イナズマジャパン(オリオン)監督/中国代表足球雑技団コーチ(チョウ・キントウン名義)→チョウキンウンズ監督。太った体型に辮髪、どじょう髭というステレオタイプな中国人。
今まで登場した主人公側の監督とは程遠く、口数が多くノリが軽い。経歴だけでかなりハイスペックかつ見た目からは想像つかないほど機敏に動けたり手先も器用。
話をはぐらかしたり選手たちに真意を伝えなかったりと問題点はあるのだが、弟子であるリ・ハオら路地裏暮らしの中国の子供たちに正しく生きるように教育したり、オリオン財団によるサッカー界の支配を打破しようと真っ当な目的は持っている。
実は影山の弟子

  • 松坂キヨ
世宇子中(アレス)監督。つぶらな瞳のおばあちゃん。
アウターコードで先行登場し、一期直後の不正行為で落ち込んでいたアフロディを励ますが、去り際のシーンが唐突かつ衝撃的。
…ただ何事もなかったかのように本編に登場し、世宇子の選手たちを暖かく見守った。

  • 嵐新次郎
王帝月ノ宮中監督。
監督とは名ばかりの人物で、試合では選手たちに圧勝するよう威張り散らしたり、勝利したらめちゃくちゃ喜んだりと小物感が強い。野坂や西蔭からも陰口を叩かれている。

  • エヴァ・ゴードン
サウジアラビア代表アラブの火の鳥軍団監督。凛々しい顔をした筋肉モリモリマッチョウーマン
出番は少ないものの一部の視聴者を虜にした。

  • ペペ・バンデラス
スペイン代表無敵のジャイアント監督。青い髪と顎髭が特徴のナイスミドル。
何故かイナズマジャパン戦の試合のシーンには一切映らず、登場が回想シーンのみという珍しい扱い。
もしかして:尺不足

  • バハート・デスコム
アメリカ代表ネイビー・インベーダー監督。見た目で例えるならアメリカ版松本人志
キャラクターとしては某軍曹。ブートキャンプばりの特訓内容から元軍人疑惑が高い。
オリオン財団の人間でイナズマジャパン戦前にマック監督がチーム運営費を私的流用したという口実で拘束し、模擬戦と称してスターユニコーンを必殺タクティクスで全員負傷させチームごと交代させるという外道な手段を用いるが、試合中にデタラメがバレて連行された。

  • リヴィン・ドリスコ
ロシア代表パーフェクトスパーク監督。表向きのラスボスチームの監督であるがセリフ無しの空気。
名前が判明したのもアニメ放送終了から三ヶ月後に発売されたBOX3巻のリーフレットから。


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最終更新:2024年04月08日 11:11