ハナ(仮面ライダー電王)

登録日:2010/03/17(水) 22:08:13
更新日:2023/11/11 Sat 02:23:05
所要時間:約 5 分で読めます




仮面ライダー電王』のヒロイン

演:白鳥百合子



【概要】
ある事情があってデンライナーに乗車している女性。特異点。
ゆったりとした白い服に黒タイツを身に纏っており、デンライナー外ではこの格好以外にもラフな格好で活動する事も多い。

ある日偶然ライダーパスを落としてしまい、それを拾った野上良太郎が特異点であることに気が付き、「きみなら電王になれる!」と良太郎を電王にした。
前述の「ある事情」によりイマジンを憎んでおり、特に良太郎が最初にゲットしたモモタロスとはケンカが絶えず、「ハナクソ女」と呼ばれている。

生身の身体能力は作中でもトップクラスで、
  • 数トンのパンチで殴られても怯む程度で済むイマジンを素手でぶっ飛ばす
    • 頑丈な肉体を誇るキンタロスをデコピンで怯ませたことも
  • イマジンの言い争いを実力行使で止める
  • 投げたフォークが壁に刺さる
  • イマジンを頭が天井に刺さるほどの力で蹴り上げる(しかも痛めた右足で)
  • デンライナー食堂車の壁に穴をあける(※食堂車の壁は戦闘用の車両よりは薄い)
  • 忍者に囲まれてもなんともないぜ
くらいは簡単に出来る。

彼女が変身すれば間違いなく、史上最弱の良太郎が変身するよりも高スペックのライダーになっていただろう。
彼女も特異点ではあるが、どうしても電王になれない事情がある。

性格は少々ツンデレ(特にイマジンに対して)。
モモタロスとケンカが絶えないのも、お互いツンデレなので仕方ないのかもしれない。
戦い方が覚束ない良太郎を生身でフォローしたり、良太郎を守ると言ったりと、良太郎には「優しくて頼りになる女性」として描かれている。
一方、接客は苦手のようで、着ぐるみに入って客寄せをした際には客が全く来ず、ナオミに言われて着ぐるみを脱いでからも接客時はぎこちない様子だった。



【正体】
以下ネタバレ

ハナは未来人(2007年よりも未来の人間)である。
ハナの時間はイマジンによって破壊されて消滅してしまい、特異点である彼女のみが取り残された状態となっている。
彼女がイマジンを憎んでいるのもそのため。

しかしモモタロスら一風変わったイマジン達と過ごしているうちに、彼らとだけは仲間として打ち解け合う。



【子供化】
◆コハナ

演:松元環季


ある事情で幼女化してしまったハナ。
身体は子供になってしまったが、代わりに身体能力は格段にパワーアップしている。

ちなみに「コハナ」という名前は、突然縮んでしまったハナを「ハナさんの妹」として愛理に紹介した際、良太郎が咄嗟につけたもの。
つまり良太郎の超センスが光る名前になっている。
実際、ハナ本人はあまりお気に召していない様子だった。
いやでも、ハナタロスとかにならなかっただけ良かった…

そういうわけで、コハナと呼ぶのは愛理くらいのもので、デンライナーの面々からは今までどおり「ハナさん」(モモタロスからは「コハナクソ女」)と呼ばれている。



【その更なる正体】
ある事情の塊であるハナの真実とは…
以下重大なネタバレ










実は、金田一こと2007年の桜井侑斗と、野上愛理との間に生まれた(生まれる予定の)娘。
つまり良太郎の姪にあたる。
だからツンデレなのかもしれない。侑斗的な意味で

イマジン達は自分達の時間を欲して、正しい時間の流れから無理矢理横取ろうとしていた。
そのイマジンから未来を守るため、次代の特異点の父親である桜井は、自分の子供を隠すことにした。
ゼロノスの変身対価を使って、自分に関する記憶もろとも娘に関する記憶もまるっと消してしまったり、自分が囮になったり、過去の自分まで駆り出したり…
ひたすらトラップを張って二重三重に隠し、正しい未来に繋がる「鍵」であるハナを守り通すのだった。
この辺の詳しい仕組みは全部解説するととても長くなるので、本編をじっくり見て頂きたい。

「仮面ライダー電王」とは、桜井一家と妻の弟が未来を守るためになんやかんやと頑張るお話なのである。
理解ある恋人と過去の自分が払った代償もさることながら、それを上回って桜井自身が半端なくボドボドになるお話でもあるのだが。辛い苦しいってレベルじゃねえ

ちなみにハナが電王になれないのは、そういう事情によりオーナーから変身許可が降りなかったものと思われる。

設定上、ハナが愛理や良太郎の顔を覚えていてもおかしくないが、良太郎と会った時も、愛理と会った時も、彼女は初対面のように接している。
「当初はハナを桜井と愛理の娘にする予定は無かった」というスタッフの証言が残されていることから、これについては大人の事情とも取れる…が
正直なところ、ハナの中の時間(=記憶)はイマジンによる破壊と親による操作で滅茶苦茶になっていて、どうあれば正しい状態なのか、恐らく誰にも分からない。
そもそも、序盤の段階で「ハナ」という断片的な名前しか名乗らなかったことや、名前以外の情報を何も口にしなかったことが、分かりづらい伏線になっていた可能性もある。



【コハナ化の理由】
桜井がハナを隠すために張った、最初にして最も重要なトラップにより、本来生まれるはずの時間に生まれることが出来なくなったため。
作中の良太郎の行動から、ハナの本来の誕生日は2007年8月だったと思われるが、実際のその時期はというと、牙王が暴れたりてんこ盛りが爆誕したりしていて、赤ん坊が生まれたなどという事実はカケラも無い。

その後「新しい路線」の登場や「モモタロス達が良太郎に憑けなくなる」のと同じ頃、新たに別の誕生日が確定したことによって、姿も強制的にそれに合わせられたと考えられる。
記憶に関しては前述のとおりぐちゃぐちゃで訳が分からないことになっているが。

最終回DC版では、コハナの存在は侑斗と愛理の明るい未来を想像させる、希望あるものとして描かれている。
逆に、コハナ化を無かったことにされた(大人ハナのままにされた)小説版では「侑斗と愛理は結ばれない」とオーナーが断言している

…以上がストーリー上の理由だが…


◆大人の事情
実際は、ハナがコハナになったのは大人の事情…。

本作は女性にもかなり人気な作品。
そしてその女性ファンというのは、よく言われる腐った人達だけではない。声オタやらドリーマー、そしてイケメン俳優のファンというのがいる。
何をとちくるったか、某イケメン俳優のファンのうち一部の心無い人達が、ハナ役の白鳥氏を攻撃。白鳥さんは体調を崩して降板…
という説がある

しかしながら、当時は『電王』の撮影に加えてグラビア(海外撮影もあった)も引っ張りだこであり、事務所が過密にスケジュールを入れすぎていたのは誰の目にも明らかだった。
また本人もブログが趣味であり、毎日更新を義務づけ、コメントを夜遅くまで全部チェックしていることを語っていたので、それで体調を崩したのではないかとの説もある。

どちらにせよ関係者が黙して語らぬ以上、憶測の域を出ず、詮索するだけ野暮というものだろう。 
今は体調も回復、ローカルながらも細々と芸能活動をしているとのことだが、
2017年での仮面ライダー電王のBlue-ray BOX特典ブックレットのハナ役スペシャルインタビューにて芸能界を引退していることが述べられている。

なお、現在はコハナ役の松元氏が学業のため芸能界を去り、たとえ今後『電王』作品が作られたとしても、良太郎・ハナの二役は出せない状態になっている*1
フォーゼ』も主演が引っ張りだこ、ヒロインが諸事情で出演不可と似たような問題を抱えている。


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最終更新:2023年11月11日 02:23

*1 ただ、良太郎は『超・電王』の世界観なら溝口琢矢氏を起用でき(『仮面ライダーゴースト』のシブヤ役でライダー作品に二度目の登板を果たしており、チャンスはある)、佐藤健氏も『平成ジェネレーションズFOREVER』にて客演したことで、チャンスが完全になくなったわけではない。