ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風

登録日:2013/11/26 Tue 17:44:28
更新日:2024/03/20 Wed 22:16:58
所要時間:約 5 分で読めます





ええ……!この街を乗っ取るには 街を支配する「組織」に入ってのし上がって行くしかない

ぼくは『ギャング・スター』になります!


『黄金の風』とは荒木飛呂彦のロマンホラー漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部。
スタンド(幽波紋)シリーズ第3弾。

第4部『ダイヤモンドは砕けない』から2年後のイタリア・ネアポリスを舞台とし、巨大なギャング組織「パッショーネ」の内部抗争を描く。
それまでの話と違って、過去の部に登場したキャラクターやその関係者が(主人公を除いて)ストーリーにあまり関わらなかったり、
作中時間経過は推定僅か1週間足らずとまさに風のように駆け抜けた話になっているなど、外伝的な要素が多分に含まれている作品。

また、舞台がイタリアなため、本作に限って「PART」はそのイタリア語訳である「PARTE(パルテ)」、
「JOJO」はイタリア語風に「GIOGIO」と表記される(イタリア語で発音するとJOJOはヨォヨォになってしまうため)*1

主人公はジョースターの血統に連なる者ではあるものの、その父親はジョースター一族の宿敵DIO*2という衝撃の設定。
また、前部の主人公・東方仗助も一度しか呼ばれてなかったが、今回の主人公は最後まで「ジョジョ」と呼ばれることはなく、一貫して名前で呼ばれている。

コンセプトは『群像劇』、テーマは『運命の悲しさ』。
これは荒木先生が人間の悲しみをテーマに描きたくなったため*3
ジョジョは5部以降、『運命は決められており、切り拓くことすらあらかじめ決まったもの』という観念が支配的になる。
ただ、それでも『最初から決まりきったことだから諦めよう』というのではなく、
『真実に向かおうとする意志』を捨てずに生きていこうという『人間賛歌』が根底には流れており、
本作も多大な犠牲を払うことになるが、ラストは爽やかな後読感がある。

絵的にはキャラデザ・スタンド・背景の描き込みの細かさがこの部でひとつのピークを迎え、非常にゴージャスかつスタイリッシュな雰囲気。
これ以降マッチョな登場人物が激減したりもする。

バトル描写の過激さも歴代随一で、ギャングの抗争にふさわしく血なまぐさいバイオレンスな死闘が全編にわたって繰り広げられる。
目的のためなら自分の命も含めたどんな犠牲も厭わない裏社会の住人が発現したものらしく、
スタンドも戦闘・殺傷能力に特化したものが多く、攻撃されていると気付いた時には既に壊滅寸前・王手をかけられている、といったスリリングな展開もざら。

また、鳴り物入りで現れても最後はマヌケに取り乱してギャグ漫画のようにぶっとばされる敵が多かった従来のシリーズとは一線を画し、
死ぬ時まで自分の信念と覚悟を貫くカッコイイ敵が多いのが印象的。個別のキャラ人気もかなり高い。

スタンド能力も、身体にパワードスーツか何かのようにスタンドを着装する、本体が死んだ後に真価を発揮して本体不在のまま行動する、
スタンドではなくスタンドが生み出した「子」が敵を攻撃するなど、これまでにない特徴を持ったものが登場する。

単行本では47巻の途中~63巻に収録されている。
なお、『ジョジョの奇妙な冒険』としての単行本刊行は63巻で終了し、次回作以降はシリーズ毎に単行本が刊行されるようになった。


ノベライズとしてParte5の中途を題材にした小説作品の『ジョジョの奇妙な冒険II ゴールデンハート/ゴールデンリング』と、
Parte5の後日談を描いた『恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-』がある(両作共に別著者の作品であり、繋がりは無い)。

またゲーム化もされ、PS2用ソフト『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風』が発売された。


2018年10月~2019年7月までTVアニメ版が放送。TVアニメは本作を以て第4シーズンを迎えた。
海外展開での混乱を避けるためか外国語表記は「JOJO's Bizzarre Adventure Golden Wind」と英語になっており、「GIOGIO」ではない*4
ただし、予告で表示されるエンブレム等はしっかり「GIOGIO」表記になっている。
今回も第3部・第4部で見られた原作を補完するアニメオリジナルのシーンが要所に挿入されており、特にホルマジオの回想における暗殺チームの総登場は大きく話題を呼んだ。
しかし、総集編を3回放送したことで通常放送枠で最終回の放送は出来なくなった為、別の枠で最終回を放送する形になった。

OP:
Fighting Gold/Coda
裏切り者のレクイエム/ハセガワダイスケ

ED:
Freek'n You/Jodeci
Modern Crusader/Enigma


【ストーリー】

ディオの息子ジョルノ・ジョバァーナは、ふとしたイザコザからギャング団「パッショーネ」の一員であるブチャラティと交戦する。
交戦中、ブチャラティが麻薬を垂れ流す自身の組織に不信を抱いていることをジョルノは見抜いた。
そしてジョルノはブチャラティに対し組織を乗っ取り自らギャングスターになる野望を告白する。
ブチャラティは交戦中に感じたジョルノの気高き『覚悟』と黄金のような『夢』に賭けることを決め、「パッショーネ」の入団試験を受けさせるのであった……


【キャラクター】

ギャング組織「パッショーネ」

☆ブチャラティチーム(護衛チーム)

ネアポリスの下っ端ギャングだったが、ジョルノの加入直後にリーダーのブチャラティが幹部へ昇進。
別の幹部経由で、ボスから『ボスの娘』を護衛せよという命がけの任務を負う。
タイプは違うが全員が若くてシャレオツなイケメンで構成されており、これはアイドルグループを参考にしたからとのこと。
過去に抜き差しならない事情から闇の世界で生きていかなくてはならなくなった彼らだが、奇妙な冒険を通し、見失った希望と正義に目覚めていく。

主人公。特徴的な金色の巻き毛の持ち主。15歳。
DIOの息子という異例の設定(肉体上の血筋では一応ジョナサンの息子・ジョセフの叔父にあたる)。
幼い頃、過酷な家庭環境に苦しんでいた自分の心を救ってくれた名も知れぬギャングに憧れ、
汚職でまともに機能していない政治家や警察に代わって影から秩序をもたらす『仁の心を持ったギャング・スター』として街を浄化することを夢見る。
戦闘では基本的に一歩引いた場所で状況を観察し、適宜サポートする参謀タイプという、ジョジョ主人公の中では珍しいスタンスだが、
本質的にはDIOの冷酷さと場を支配する魔性のカリスマと、ジョースター一族の人徳と爆発力を併せ持つ歴代最強級のジョジョ。
スタンド能力は殴った物に生命を与える「ゴールド・エクスペリエンス」。後に『』に選ばれ……
息をするような自然さで爽やかにウソがつける危険人物。

もう一人の主人公。おかっぱ頭。20歳。
子どもの頃に両親が離婚し、ブチャラティは父親に引き取られることとなったが、
その父親が仕事中にチンピラの麻薬の取引現場を目撃し、口封じのために殺されかけたことで彼の運命が狂う。
奇跡的に一命を取り留めた父を始末するべく現れたチンピラを、父を守るべく殺害してしまい、父と自分を守るために組織に入ったが、
自身が忠誠を誓った組織もまた麻薬ビジネスに手を伸ばしたことを知り、それ以降は絶望から死んだように生きてきた過去を持つ。
当初は刺客としてジョルノを襲ったが、彼の黄金のような夢に賛同し、同じ組織に入った彼と表向きは上司と部下、実際には影の同志のような関係になる。
仲間想いで堅気の人間にも思いやりを忘れず接し、深く考えずギャングと関わろうとする堅気の人間には時に厳しく忠告する等、
強い義侠心と良識を併せ持つ人格者で、仲間のみならず、自身が担当する地区の一般人からもギャングでありながら慕われている。
しかし、そのギャングらしからぬ人格が、最終的に彼にとって命取りとなった…
初登場時の変態にしか見えないキモ顔、始末されそうになった時の小物感全快のリアクションは黒歴史
スタンド能力は殴った物体にジッパーをひっつけ、自由に分離・接合させる「スティッキィ・フィンガーズ」。
汗をなめることで相手のウソを見抜く特技を持つ危険人物。

元汚職警官という異色の経歴を持つギャング。20歳。
過去の出来事から他人を信用せず、単に上からの命令を遂行する兵隊として死に場所を求め続けるニヒルな男。
なかなかジョルノに心を開かなかったが、信頼を置ける人間には自身を犠牲にしても従う義理堅さを持ち、
その胸の内には警官だった頃の正義の心がくすぶっている。
スタンド能力は過去を再現させる「ムーディー・ブルース」。
気に入らない新入りに自身の特製ティーを飲ませようとする危険人物。

チームのムードメーカーで、自分は強運に守られていると信じている心身共にタフな男。射撃に天性の資質を持つ。18歳。
極めて前向きな性格で、自分たちがどんな逆境に追い込まれていようとできる事をやる闘志を決して捨てない。
その性格故に日常パートではギャグ担当になることが多いが、必要とあれば平然と銃撃や拷問を行う酷薄さも持ち、
普段の言動のまま何の前触れもなく銃弾を撃ち込んだり、「肉と魚どっちがいい?」みたいなノリで好みの拷問方法を被験者に訊いたりする。
弱点は数字の『4』絡みの事件でギャングに落ちぶれたという経歴から、『4』が絡むと途端に弱気になること。
スタンド能力は撃った弾丸の軌道を操作する6人で1チームの「セックス・ピストルズ」。上記の理由から4番は存在しない。
観光地のど真ん中で発砲して開き直る危険人物。

ブチャラティに憧れてギャングの世界に入った少年。17歳。
普段は粗忽で不注意な言動が多く、2桁の掛け算もまともに解けないほどのド低脳腐れ脳ミソだが、
スタンド使いとの戦いでは、天性のカンとそれまでの経験からか、侮れない閃きや頭脳プレーを見せることも。
また、友情・信頼を重んじる性格をしており、仲間のために我が身を省みない熱さとガッツも持つ。
スタンド能力はプロペラ戦闘機型の「エアロスミス」。
二酸化炭素を探知するレーダーを持ち、その索敵機能は大いにチームに貢献した。しかしラストバトルでは……。
バカにされるとキレてナイフを振り回す危険人物。

IQ152の天才でチームのブレーン。16歳。若年ながらチーム内ではリーダーのブチャラティに次ぐ古参メンバーである。
かつては裕福な家庭に生まれ、その頭脳で将来を期待された天才児だったが、
キレやすい性格が災いし、教師を百科事典で滅多打ちにする事件を起こして道を踏み外した過去を持つ。
参謀格のポストがジョルノと被る、独りだけ過去回想に尺を取ってもらえず文面を読み上げてもらっただけ、
ジョジョ恒例の能力が強すぎて使いどころがないなど、本編では不遇な扱いだった。
このような経緯からか、公式二次創作では出番が増えたり主人公になったりする。
スタンド能力は殺人ウイルスをばらまく「パープル・ヘイズ」。
丁寧な物腰をしているが、突発的にキレて凶暴性をむき出しにする悪癖のある危険人物。

謎に包まれたボスの娘。15歳。ボスの秘密を探る暗殺チームに狙われているため、ブチャラティチームが護衛を引き受けることになった。
複雑な境遇や、慣れぬ環境に放り込まれた反動から初めは無愛想で高飛車な態度をとっていたが、
護衛チームが命をかけてまで自分を守ろうとする姿を見続けたことで精神的に成長してスタンド能力が覚醒する。
後の空条徐倫やルーシー・スティール、広瀬康穂らに続く、ジョジョにおける『タフで行動的な少女』系キャラクターの草分け的存在。
スタンド能力は触れた物体を柔らかくする「スパイス・ガール」。
一応数少ない常識人ではあるのだが、カウンターかつ正当防衛だったとはいえ人の喉元にナイフを少し突き刺す(未遂ではない)危険人物。


■暗殺チーム

麻薬の利権と粛清された仲間の復讐を目的に組織を裏切った反逆のスタンド使いたち。
トリッシュを利用してボスの秘密を探ろうとする。目的達成のためなら手段は選ばない冷酷な殺し屋だが、
彼らなりの誇りと美学を供に明日なき道を行く姿に敬意を示すファンは多い。

暗殺チーム一番の刺客。 「しょ~がねえ~なぁ~っ」 。
チンピラ丸出しの容姿や言動とは裏腹に高い観察力と推理力を持ち、死に瀕しても動じることなく力を振り絞るなど、
「5部の敵はこれまでと何か違う」ことを読者にまざまざと見せつけた実力者。
スタンド能力は切りつけた相手を小さくする「リトル・フィート」。
今回の「質問を質問で返すな」の発言者。

鏡の中に世界なんて……ありました。最期がかなり悲惨な人。
反則的な能力ゆえ挑発的な言動が多く、割と残念な選択ミスが多いのが命取りとなった。
スタンド能力は鏡の中に世界を作り出す「マン・イン・ザ・ミラー」。

俺たちの兄貴。
やってることは無差別虐殺そのものだが、「人や社会にどう思われようが我が道を行く」悪の矜持を持つ姿は人気を呼び、
以降もシリーズで敵味方を問わず定着していくこととなる。
スタンド能力は自他を急激に老化させる「ザ・グレイトフル・デッド」。

プロシュートの舎弟。
暗殺チームの一員なのに物語登場時点で未だに誰一人殺害した経験がないなど、「敵方の成長系主人公」とでもいうべき特異な立ち位置が印象的な人物。
尊敬するプロシュート兄貴の想いに応えようとする覚悟が彼に劇的な変化をもたらす、のだが……。
スタンド能力は釣り竿型の「ビーチ・ボーイ」。

ディモールト・ド変態。
人間の女性に自動追跡スタンドを孕ませるという異形の能力を駆使して、
標的を抹殺する冷静な雰囲気の中に狂気を秘めた男。
スタンド能力はその変態っぷりに見合った自動操縦タイプの「ベイビィ・フェイス」。

メガネ君。神経質な性格で妙なところに怒りのスイッチがある変人。
感情の起伏が激しく攻撃性の強い人物だが、同時に己のスタンドを駆使して着実に相手を追い詰めていく高い戦闘センスの持ち主。
スタンド能力はスーツのような極低温スタンド「ホワイト・アルバム」。

暗殺チームのリーダー。怜悧冷徹な凶眼の男。
寡黙で感情をあまり表に出さない闇の住人だが、その芯には決して消える事の無い強い熱を秘めている。
覚悟と決断の果てに全てを失うことになるが、それでも彼は……。
スタンド能力は周囲の鉄分に働きかけ、磁力でそれを操作する「メタリカ」。

物語開始時点では既に故人。常に二人で行動しており、できてるんじゃあないかって感じのコンビだった。
2年前にボスの正体を掴もうと二人で独自に行動するも、ボスに察知されて逆に捕らえられてしまい、
彼らが所属する暗殺チームなどへの見せしめも兼ねて、凄惨な「処刑」によって殺される末路を辿った。
ソルベは生きたまま足から徐々に輪切りにされて殺され、ジェラートは相棒の無残な死を見せつけられたショックのあまり猿轡を呑み込んで窒息死した。
後に輪切りにされたソルベの遺体はホルマリン漬けにされた上で額縁に入れられ、少しずつ暗殺チームに送りつけられた。


■ボス親衛隊

中盤裏切ったブチャラティ達を始末するために刺客として放たれたボス直属の部下。
チョコラータとセッコが含まれるかは議論になるが、アニメ版では親衛隊に所属しているという形にまとめられている。

ヴェネツィアで組織を裏切ったブチャラティたちの抹殺指令を受けた二人組。
血気に逸り気味で土壇場で冷静さをなくしがちなスクアーロを、
スタンド能力自体は消極的だが機転が利き、ここ一番では身体を張る覚悟を持つティッツァーノが支えている。
仕事と関係なく、いい友人同士であることが節々から見て取れるカップルコンビ。
スタンド能力はそれぞれ憑りついて嘘つきにする「トーキング・ヘッド」と潜水するサメのような「クラッシュ」。

  • カルネ
飛行機をジャックしに空港に訪れたブチャラティ一行を襲撃した親衛隊。
なんの手ごたえも無く死んでしまったが……。

親衛隊の切札。最低のゲスその1。
「人が死ぬ様を見ている時に最も幸福感を覚える」というブレーキの存在しない悪意の持ち主であり、
その危険性はボスでさえ扱いに細心の注意を払い、封印という措置を取らざるを得なかったほど。
スタンド能力は人体を内側から侵し破壊するカビをバラ撒く「グリーン・ディ」。
荒木先生がある人物を敵として出すことを躊躇して生まれたキャラクターとも推測されている。

いつもチョコラータと一緒にいる奇妙な服装の男。最低のゲスその2。
チョコラータとは飼い主とペットのようなやり取りをしており、原始人的な言動も含めて一見すると知性が低そうだが、
生来のものらしき原始的な「カン」とスタンドによる人間離れした身体能力を活かした攻撃力、
そしてチョコラータに認められるほどの狡猾さを併せ持つ、敵としては非常に手強い人物。
スタンド能力はあらゆる物をドロ状にする「オアシス」。


■それ以外のメンバー

  • 涙目のルカ
非スタンド使い。パッショーネの一員で空港をシメている。
過去に受けた傷の後遺症から常に涙目で、凶器にマイスコップを持ち歩いている。
笑顔で近付きながらも、相手が気に入らない言動を取るとたちまち激昂し、
威圧的な言動と暴力で恐喝を行って、金などの利益をせしめようとする平凡なチンピラヤクザ。
彼自身のスコップを自分の頭にブッこまれるという謎の変死を遂げる。

ネアポリスを統括するパッショーネの幹部であり、ブチャラティの上司。
身動きが不自由なほどの極度の肥満体ゆえに、刑務所内に「籠城」する形で自身の安全を確保している。
高い教養や知性を持っており、口調も丁寧だが、その本性は弱者を食い物にする冷酷なギャングである。
幹部として入団希望者と面接することもあり、パッショーネ入団を望むジョルノに入団試験を課した。
スタンドは影に潜み、スタンド使いとそうでない者を選別する力を持つ「ブラック・サバス」。

パッショーネのメンバーの一人。本来はローマの管轄のギャング。
ポルポの隠し遺産を強奪するためにブチャチームに襲い掛かった。
一撃決着の危険なスタンドを持ち、結果的に作中でチームを最も追い詰めた敵だが、
本人は粗忽で隙も多い典型的な「強いスタンドに迂闊な本体」タイプでもあった。
スタンド能力は針で刺した物体から「厚み」を奪う「ソフト・マシーン」。

パッショーネのメンバーの一人。ポルポの遺産を強奪して幹部になるために、相方のズッケェロ共々チームに襲い掛かる。
冷静な判断力と情熱的な野心、強力なスタンド能力を兼ね備えた強敵。
スタンド能力は物体を固定する「クラフト・ワーク」。

  • ペリーコロさん
非スタンド使い。組織の幹部で小柄で斜視の入った老人。
組織に忠実な人物でメンバーからの信頼も厚く、トリッシュは一時彼の手で保護されていた。
小説版ではフルネームが明かされている。

ボスがブチャラティ達に与えた、独自のスタンド能力と甲羅に鍵状のくぼみを持つ亀。
同じくボスからの指令で手に入れた鍵をくぼみにハメこむと、背中に部屋を作り出すスタンドが発動するようになっている。
劇中では本体・スタンド共に名前はつけられていない。

「パッショーネ」のボスからの電話を受けて行動する少年。
普段は臆病でおどおどした言動だが、他人に自分の「秘密」に少しでも触れられると豹変し、
粗暴な言動になり、相手が一般人だろうと排除しようとする。
その正体はボスの最大の隠れ蓑


「パッショーネ」のボス。
自分自身に関する情報を徹底的に秘匿しており、その素性や詳細は一切不明。
スタンドは自他共に認める無敵のキング・クリムゾン


□その他

第3部の主人公。第5部時点では30歳。
調査によって存在が判明したDIOの息子(=ジョルノ)の細胞サンプルの採取を康一に依頼する。
康一の回想と電話越しのシーンのみの登場。

第4部に登場したスタンド使いの少年。
承太郎の依頼を受け、彼が観光ついでにジョルノを探してイタリアを訪れたことから物語は始まる。
元々イタリア語は話せないが、ヘブンズ・ドアーの能力で一時的にペラペラになっている。
これまでのジョセフや承太郎のような、前の部からの橋渡し役だが、序盤でフェードアウトした。
なお、アニメ版ではオリジナルシーンでその後のフォローが入る形になった。

  • 名も知れぬギャングの男
幼いジョルノが出会ったギャングの男。
重傷を負って刺客に追われていたところをジョルノの機転によって救われ、
後に回復した彼はジョルノに面と向かって礼を言うと共に、命を救われた「恩返し」を行った。
この男自身は、カタギであるジョルノをギャングに関わらせまいとしていたようだが、
結果的にはそんな態度も含めてジョルノから「ヒーロー」と見られ、彼が『ギャング・スター』を志すきっかけとなった。

  • ドナテラ・ウナ
トリッシュの母。故人。
15年前に普通の若者であったボスと付き合っていたが、トリッシュが生まれる前に別れてしまい、
本編開始以前に亡くなるまでカラブリアという街で娘と2人で暮らしていた。

  • アバッキオの同僚
アバッキオの行動が原因で殉職した、彼の警官時代の同僚。
物語が進んだのち、何故かアバッキオの前に姿を現す。

かつてのジョースター・エジプトツアー御一行様の一人。
第3部終了後、独自にDIOが持っていた弓と矢の追跡調査をイタリアで行っていたが、
その調査を危険と感じたボスと「パッショーネ」に追われることとなり、ボスと交戦の末、再起不能になってしまった……が?
スタンドは言わずと知れた「シルバー・チャリオッツ」。

前日譚にあたるエピローグにのみ登場する、一般人(彫刻家)のスタンド使い。
彼自身に悪意はないが、「運命」という抗いようのない力を形にする自らのスタンドの影響か、
どこか物憂げで諦観の強い性格をしている。
彼のスタンド「ローリング・ストーン(ズ)」は、この第5部のメインテーマを象徴するものとなっている。




To Be Continued
Part6


追記・修正は月・水・金

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最終更新:2024年03月20日 22:16

*1 ただし、版権上の混乱を避ける為にアニメ版はこれまで同様、「JOJO」表記。

*2 ディオがジョナサンの身体を奪った後に作った子であるために、身体的にはジョースター一族となる。

*3 そしてリアリティある「悪」の描写に編集から「自主規制」を求める注文がおおくなったとのこと

*4 元々原作のイタリア語翻訳版タイトルも「Le bizzarre avventure di JoJo」で「GIOGIO」ではない。「JoJo」は外来語扱い。