剣崎真琴/キュアソード

登録日:2013/11/23(土) 23:50:03
更新日:2024/02/25 Sun 18:19:37
所要時間:約 12 分で読めるわ!






あんなの戦いのうちに入らないわ。
奴らが本気で攻めてきた時、貴方は本当に大切な人を守ることができるの?


ドキドキ!プリキュア』の登場人物。
CV:宮本佳那子


◆概要
まこぴー」の愛称で親しまれる、ヨツバミュージック所属の新鋭アイドル。その人気は6万枚のコンサートチケットを3分で完売させるほど。
主人公・相田マナも彼女の大ファンである。
ストリートシンガー出身であり、デビュー前は路上でキーボードの弾き語りをしていた。そこから一躍大人気アイドルに登り詰めただけあって歌唱力は確かなもの。
メインの仕事はやはり歌であるが、CMや映画への出演も数多くこなす。
仕事に対する姿勢はストイックであり、自分の歌を待ってくれている人のため、ハードスケジュールに音を上げることもなく頑張るプロ根性の持ち主。
その一方でやや常識に乏しい天然な面を見せることもあり、普段の真面目な言動とのギャップに惹かれるファンも多いという。
代表曲は「SONG BIRD」。



しかしこれらのことは、あくまで表向きのことでしかない。



彼女の真の姿、それこそがキュアソード
トランプ王国で覚醒したプリキュアである。
映画ではキュアソードに関する重要なシーンがある。

元々は王国の歌姫としてマリー・アンジュ王女に仕えていた身であるが、ジコチューの襲撃を受けたことで地球へと逃げてきたのだ。
しかし退避の際に追撃から逃れられず王女とは転移空間の中ではぐれてしまう。
彼女の最大目的は「はぐれた王女を見つけ出し、トランプ王国を再建すること」。
アイドルになったのもその手段としてで、名声を高めればどこかにいる王女が気付いてくれると考えてのことである。

当初は故郷や仲間を失った悲しみとそれらを守れなかった自責の念で、マナたち新生プリキュアとは協力せずに単独行動を取っていたが、
6話でマナの家を訪れた際、続く7話でトランプ王国に飛ばされた際に触れた彼女たちの優しさと決意の固さを認め、仲間として受け入れた。
その後、10話でマナたちの通う大貝第一中学に転入。より交流を深めることになる。


そんなハードなバックボーンを持つキャラクターだが、物語が進むにつれて凄まじいまでのポンコツさを見せるネタキャラとなってしまった。

Example
  • とにかくやたらと挟まれる(カニやガラケー)。
  • 料理がからっきし。人参を洗剤で洗い、ベーコンをまな板ごと両断し*1、卵を食べ物と知らずに砕く。
  • テストの名前欄にサイン。
  • 半紙に墨汁ドバー。
  • 箒を振り回してバケツガシャーン。
  • 「茶碗を回して飲む」を曲解し、茶碗を傘で回す曲芸を披露。
  • ドラゴンの炎ブレスでアフロに。
  • 歯医者から逃亡。
  • 虫歯ジコチューに対し変身拒否。そしてナズェカミティタ。

など、枚挙に暇がない。


外出時は芸能人らしく、帽子とアラレちゃん眼鏡で変装している。


両親とは幼児期に死別しており、君主であるマリー・アンジュとは孤児院で過ごしていた頃から親交がある。
彼女には深い敬愛の念を持っており、行動理念の根幹部にもそれがある。
よってアン王女の婚約者であるジョナサンが正体を明かした時には嫉妬心を剥き出しにしてガチギレした。
流石レズの巣窟ドキプリ。彼女とて例外ではない。

当然、トチ狂ってマナのお友達になりに来た敵将の娘・レジーナにも当初は敵対心を剥き出しにしていた。
しかしマナに感化されて変わっていく彼女を見て、次第に態度も軟化。21話で完全にジコチューと袂を分けたことで受け入れる。
それは再度ジャネジーに染まった後でも変わることはなく、40話ではレジーナの心を取り戻すために新曲「こころをこめて」を作り上げた。
ちなみに39話ではマナと格ゲーみたいな動きを披露した。


普段はダビィと共に高層マンションの一室で暮らしている。



ダビィ
CV:内山夕実

真琴のパートナー妖精。紫色のネコのような姿をしている。
歴代トップクラスの有能妖精

妖精の中では最年長であり、最初から人間体への変身を可能にしており、妙齢の知的な眼鏡美人に変身する。
人間体ではDBの名で真琴のマネージャーとして活動しており、車の運転から格闘技までこなす超ハイスペックを誇る。
(本人曰く人間体に変身するにはパートナーへの思いの力で姿が決まるとの事だが、
真琴が幼少期から共に過ごしているので、実際にも人間に換算すると20代ぐらいである可能性が高い。)
妖精体では御多分に漏れず「~だビィ」と語尾に付けるが、人間体時は普通の口調になる。相当練習したんだろう。
家族のいない真琴にとっては親がわりないし姉がわりのような存在であり、プリキュアとしてアイドルとして忙しく戦う彼女を甲斐甲斐しくフォローする苦労人。
ぶっちゃけ、女性版デネブ
映画ではその有能さをいかんなく発揮し大活躍した。

ダディではないです。念のため。




キュアソード


勇気の刃、キュアソード!

このキュアソードが愛の剣で、貴方の野望を断ち切ってみせる!

真琴がラブリーコミューンを用いて変身する、スペードスートを司るプリキュア。メインカラーは
髪型は元々のショートボブにサイドテールと大きくはねた襟足が追加される。
ショルダーカバーは左側が長く、スカートは右側が長いアシンメトリーなデザインが特徴。
紫プリキュアとしては、初の初期メンバーでもある。

属性は「光」。戦闘では火力が低く、戦闘の経験が他の三人よりも高いために機動力を生かした追撃や牽制に回ることが多い。
一番槍を務めて敵の能力を探ったり、自身に注意を向けさせて他の三人を守るいわゆる回避盾。
そのため敵の奇抜な攻撃を受けることもしばしば。


戦闘スタイルはその名である「」を使用しない。
それらしい攻撃は「不可視のエネルギーを纏った手刀」である。
ホーリーソードやスパークルソードの光剣を使ったり、手刀にビームサーベルを纏わせたりはしない。カテゴリーKとエヴォリューションもしない。

ただ、プリキュアシリーズは方針として相手を武器で直接攻撃することは滅多にないので仕方ない。
……が、翌年の『ハピネスチャージプリキュア!』7話にて、キュアラブリーが「ラブリー・ライジングソード」という手持ち型エネルギー剣を生成。
手に持って斬りつけたり攻撃を防いだりした。
ラブリーにはエネルギーを巨大な拳やバットに変えて攻撃する戦法があり、剣にするのもあくまでその一環なのだが…。
更に遡ればドキプリの前年の『スマイルプリキュア!』でもキュアビューティが一時的に氷の剣を使用していたり、
フレッシュプリキュア!』ではキュアベリーの追加装備がベリー"ソード"だったりと、
剣を使うプリキュアの前例もない訳ではなかったりする。


ちなみに幼少期の姿から、キュアソードとしての髪や瞳が本来の姿であることが分かる。



◆アイテム類

  • ラブリーコミューン
ダビィが変身するスマートフォン型トランスデバイス。
キュアラビーズをセットして「L・O・V・E」を入力することで変身シークエンスがスタートする。

  • ラブハートアロー
11話にて登場した4人の可変弓型共通強化装備。
キュアソードは展開状態で使用する。

  • マジカルラブリーパッド/マジカルラブリーハープ
31話にて覚醒した三種の神器のひとつ。
40話ではハープへの強化も果たし、プリキュアたちを「エンジェルモード」へと昇華させる。



◆必殺技

  • ホーリーソード
「閃け!」の掛け声と共に手刀でエネルギーフィールドを切り開き、そこから召喚した大量の光剣を対象に浴びせる。
鏡などで反射させることもでき、使い勝手が良い。

最終回では手刀から斬撃波を飛ばし、ビルを真っ二つにするほどの火力を見せた。


  • プリキュア・スパークルソード
クロスボウに見立てたラブハートアローから無数の光剣を連射し、対象を切り刻む。
前半は上位ジコチュー相手では火力が足らず浄化にまで持ち込めなかった。
そのため、23話のリーヴァ&グーラとの戦いでの
「スパークルソードが効かない!」
は、よくネタにされていた。

実の所は、出が早い・集弾率が高い・弾幕を張れる、と火力が無いことを除けば使いやすい技。
中盤のレジーナジコチュー戦では他の三人のアロー技が軒並み通用しなくなった中、
ヘイト稼ぎ・一点集中による部位破壊・弾幕による相殺などで、この技はキッチリと仕事を果たしている。

終盤ではソードの成長と共に火力が上がり、大量のジコチューを弾幕で浄化していた。


  • ソードハリケーン
マジカルラブリーパッドを用いた技。X字に手刀を振り下ろし、光剣を巻き上げた旋風で対象を八つ裂きにする。
弾幕による攻撃の相殺はもちろん、風圧による吹き飛ばしで戦闘場所を変える場合などにも使われる。


  • アルティマソード
映画限定技。
ホーリーソードと同じく「閃け!」の掛け声で発動。右手から発振した巨大な光刃で対象を一刀両断に斬り捨てる。
浄化技ではない明確な攻撃技。そのため浄化しなければならないジコチュー相手では使えないと思われる。
マネキンカーマインを撃破。




◆設定について

『オフィシャルコンプリートブック』では、シリーズディレクターの古賀豪氏やシリーズ構成の山口亮太氏が裏話や本編で語られなかった設定を明かしている。


キュアソードの仲間入りは中盤を予定していたが、NS2に出すことにしたので序盤に変更された。
ダビィが大人びているのも、元々はその設定のソードに合わせてのものだった。

当初の最終話の予定は、お別れコンサートの後に妖精たちと共にトランプ王国に戻っていく展開になっていた。


キュアソードに任命されたのは王国崩壊から1ヶ月ほど前で、劇場版ではそのシーンが描かれている。
新米だったため、王国を守護する先輩プリキュア達とはあまり面識がなかった。
そして、彼女以外のプリキュアは最終的にジコチュー幹部と刺し違えている。

ぽこぴーと呼ばれる彼女だが、職業プリキュアになってから1ヶ月しか経っていないと考えれば仕方ないかもしれない。
幼い頃に両親と死別し、同僚が(この時点では)戦死し、祖国の滅亡を目の当たりにし、最終的にアン王女もいなくなるという、
かつてのムーンライトを彷彿とさせる辛い経験をしている。


なお、ジョー岡田の本名がジョナサン・クロンダイクだったので、もしかしたら彼女も本名があるのではと噂されていたが、
トランプ王国時代でも名前は『マコト』で『剣崎』はこちらに来てからつけた苗字と考えていると、山口亮太氏がTwitterで明かしている。


この他にも、

彼女が王宮の施設に引き取られた時点で、既にダビィは妖精族としてトランプ王国にいたこと

遺跡から発掘された4つのラビーズの内のひとつ(残りはマナ達に渡ったもの)が王国に運び込まれた際、偶然手を触れたことでキュアソードとして覚醒したこと

DBが車の免許を取得したのはアイドルのマネージャーを務めることになってからで、車の概念はアン王女から聞いていたこと

プロトジコチューが倒された時点で、幹部と刺し違えた王国のプリキュア達や滅ぼされた世界は最終的に復活したこと

思い出の世界が子供時代ではなくアン王女が同席したキュアソード就任式なのは、マナと出会っていない時の1番輝かしい思い出の瞬間だったから、ということ

等が映画のDVD実況後の質疑応答においてツイートされた。


後に「刺し違える」という部分について、誤解を招くとのことで「プリキュアのパワーで封印したとか、そういうレベルです。」と訂正している。
(2015年6月17日『ドキドキ!プリキュア回顧録』13回より)




◆余談

名前の由来はスペード=剣→剣崎&音楽関係なので楽器で真「琴」。


声優の宮本氏は、過去にプリキュア5シリーズにおいて歌手としてガンバランスdeダンス等のエンディングテーマを歌ったり声優に挑戦したりしている。
また、鷲プリアーティスト4人で組まれたユニット「キュア・カルテット」のメンバーとして5周年記念ソング等も歌っている。


作品情報が公開された当初から『仮面ライダー剣』との関連性が指摘されていた本作だが、
それに拍車をかけたのが彼女の存在であることは確定的に明らかである。

  • スペードスートを司る戦士。
  • 苗字が剣崎。名前も一字違い(「一」と「琴」)
  • 勇気の刃=BLADE BRAVE(『剣』前期OP「Round ZERO〜BLADE BRAVE」)
  • ASNS2でキュアピースとの同時攻撃(ライトニングスラッシュ)
  • 1話で故郷が敵の手により壊滅(一真の場合、1話で職場が壊滅した)
  • 天涯孤独の身。
  • 最終回で大切な人との今生の別れを経験する(一真はジョーカー化したことで始達の元から去り、真琴はアン王女の消滅を見届けた)


以上のように、とにかく『剣』主人公・剣崎一真との共通点が多すぎるのだ。
(4人の中で唯一出自が違い、主人公達と和解していくという様子で言えば『剣』でのハートスートの戦士・相川始の方が近いが)
おかげでキュアブレイドだのキュアゲゲゲだのキュアオンドゥルだの剣崎兄妹だのネタにされまくった。
挙げ句の果てには、剣崎役の椿隆之が自ら「キュアソードの兄役でオファー来ないかなぁ」と言い出す始末であったとか。

他にも剣と色繋がりで坊ちゃまと合わせてネタにされることも。


尚、ネットの画像に関するちょっとした事件の元になったキャラでもある。
この話題は非常に人を選び尚且つ荒れやすいのでこの項目内では触れないことをオススメする。
詳細を知りたい方はキュアソード画像検索事件を参照のこと。


演じる宮本氏は『プリキュアオールスターズNewStage3 えいえんのともだち』のアフレコ直後、2013年秋ごろから感じていた体調の異変がひどくなったため、
2014年2月から芸能活動を一時休止していた。
その後『吉田仁美のプリキュアラジオ キュアキュア・プリティ』最終回(2015年3月28日放送)にスペシャルゲストとして出演し、遂に同年7月13日に復帰を果たした。

今作以降もプリキュアシリーズへの関わりは続いており、同年の『Go!プリンセスプリキュア』の劇場版短編では演技協力としてクレジットされている。
エンドロールを観て気がついた方もいるのではないだろうか。
更に2017年の『キラキラ☆プリキュアアラモード』では久しぶりにED曲を熱唱。それに関連して本編でも「かなこ」という名前のゲストキャラとして出演した。
主役の1人としてプリキュアを演じた声優が1話限りながらも別の役で出演する初の事例になった。
そして翌2018年の『HUGっと!プリキュア』ではついにOP曲「We can!! HUGっと!プリキュア」を担当した。
ただし同作で繰り広げられた一大クロスオーバー「フレフレ!伝説のプリキュア大集合!」「未来へ!プリキュア・オール・フォー・ユー!」での声付きのまこぴー登場は実現しなかった。





追記・修正に罪はない。

悪いのは、このWikiを更新しようとする心を利用した荒らし達よ!

各画像出典:ドキドキ!プリキュア
2013年2月~2014年1月放映/全49話
©ABC・東映アニメーション

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最終更新:2024年02月25日 18:19

*1 後に『空想科学読本』でこの「ベーコンごとまな板を切る」行為が検証され、その時の包丁の速さは時速167kg、瞬間的に出た力は最低でも767kgというとんでもない数値が出されている。