タイムボカンシリーズ

登録日:2010/06/28 Mon 11:42:00
更新日:2024/03/10 Sun 23:10:40
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8、7、6、5、4、3、2、1・・・





タ~イムボカ~ン!!




タイムボカンシリーズとは、1975年にスタートしたタツノコプロ初のギャグアニメシリーズである。
「説明しよう!」「ブタもおだてりゃ木に登る」「ポチッとな」「全国の女子高生の皆さ~ん」といった名台詞を始め、当時の時事ネタや楽屋オチをふんだんに盛り込んだカオスな展開は子供から大人まで幅広い支持を得るが、
1983年に放送された『イタダキマン』を最後に一旦シリーズは終了。

その後はラジオドラマやOVAで細々と続いていたが、2000年に新作『怪盗きらめきマン』が放送、2008年と2009にはヤッターマンがアニメと実写でリメイクされた。
そして2016年、妖怪ウォッチダンボール戦機のレベルファイブによる『タイムボカン24』が放送開始。今後の活躍が待たれる。

  • タイムボカンシリーズ全作品一覧

【番外編】
○タイムボカン王道復古(1993)
ファンの為に作られたOVA。歴代の三悪がレースで対決する1巻と、ヤッターマンを始めガッチャマンやキャシャーン等タツノコヒーローが登場する2巻がある。
富山敬氏がナレーションを勤めた最後の作品。

○平成タイムボカン(1996)
タイムボカンファンの為に制作されたラジオ番組。ドロンボーが正義に目覚めた「復活!世直しドロンボー」と再び悪に戻ったドロンボーが新ヒーロー・カエッテキタマンと対決する「カエッテキタマン」の二作のドラマが放送された。

夜ノヤッターマン(2015)
シリーズ初の深夜放送。リメイク版ヤッターマンを除き、今のところ唯一『タイムボカン』がつかない作品であるが、
ヤッターマンの続編として作られている。ドクロベエ様の声は担当していた滝口順平氏が故人のため、ものまね芸人のホリが声を当てているが、そのクオリティの高さは多くの人を驚かせた。
ホリに加えて三悪の声優陣も交代し、喜多村英梨・平田広明・三宅健太が新たに就任した。

○タイムボカン24(2016)
1作目『タイムボカン』ならびにシリーズのリメイクとしてスタートした作品。
今どきの中学生・トキオがふとした事で時空管理局の隊員となり教科書に載っていない『真歴史』を発掘するためアクダーマと戦う。
キャラの立ち位置は元ネタと変わらないものの、「主役メカの合体」「敵メカはデータをスキャンして完成させる」等初代にはない独自要素も多くみられる。
尚、今作の三悪とボスは上記の『夜ノヤッターマン』と同じキャストが起用されている。

○タイムボカン 逆襲の三悪人(2017)
タイムボカン24の続編作品。

○DORONJO/ドロンジョ(2022)
WOWOWで放送されたスピンオフドラマ。
タイトル通り、ドロンジョの過去の話にスポットライトを当て、池田エライザがドロンジョを演じた。
ただし、この作品における人物は年齢や本名、更に職業までもが原作と違うことから「キャラクターの名を使った別物のドラマ」と捉えられる。
最終回で「お仕置きだべ~」ってセリフが出たけどな!

なお、アニメ再放送の定番として、80年代にはフジテレビ、90年代はテレビ東京で再放送された上に各シリーズの傑作選ビデオが発売されたため意外と若い世代にも知名度は高い。
かなりの数の関東地方に住む男の子がこれらの女ボスにより春の目覚めを経験したはずである。

~シリーズを作り上げた人達~
○小原乃梨子
お色気ムンムンな三悪の女ボスを演じた人。「バカ!アホ!マヌケ!」をアドリブで「スカポンタン!」に変えた。
ドラえもん』ののび太や『未来少年コナン』のコナン、『アルプスの少女ハイジ』のペーター等普段は少年役が多い。実写版ではたてかべさんと共にドロンボーに騙される客の役を演じた。

○八奈見乗児
鼻のデカい科学者タイプを演じた人。千葉繁さんや若本規夫さんと並ぶアドリブ王。
ドラゴンボール』のナレーションや『マジンガーZ』の弓教授、『ゲッターロボG』の車弁慶/ブライ大帝など善人から悪役まで様々なキャラクターを演じる。
生涯を通じて顔出しを非常に嫌っており、前述の実写版にも登場しなかった。
2021年12月3日に他界。

たてかべ和也
三悪で一番影の薄い力バカの声を演じる。『ドラえもん』のジャイアンや『超電磁ロボ コン・バトラーV』の西川大作などゴツい役が多い。
実写版ヤッターマンでは小原さんと共にドロンボーに騙される客を演じた。
『オタスケマン』では声優として不慣れな山本正之氏に演技指導を行った。
2015年6月18日に他界。葬儀ではスネ夫役で共演した肝付兼太氏に「ジャイアンの癖に、何故先に行っちゃうんだよ!」と涙ながらに弔辞を読まれた。

○富山敬
「説明しよう!」でお馴染みナレーションの人。『タイガーマスク』『宇宙戦艦ヤマト』『銀河英雄伝説』等では主人公を演じる一方、
クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望』では悪役を、『ゲゲゲの鬼太郎』『ちびまる子ちゃん』ではコミカルな役を演じる等幅広くこなす実力派。
残念ながら現在は他界してしまったが、死後その栄誉を称えて「富山敬賞」が創設された。

○山本正之
70~80年代の国際映画社、タツノコアニメの劇中音楽を担当した作曲家。
全てのシリーズで主題歌を担当(『イタダキマン』はEDの作詞作曲のみ)。『ゼンダマン』~『イッパツマン』、『きらめきマン』では声優としても活躍した。
大のドラゴンズファンであり、応援歌「燃えよドラゴンズ」は彼の作。
後述する小山氏のYouTubeチャンネルのテーマソングも手がけ、自ら美声を披露している。

○笹川ひろし
ボカンシリーズの多くの作品で総監督を務めたアニメ監督。リメイク版ヤッターマンの限定版第2弾ではまさかの本編出演。
実写版にも八奈見氏の代わりとして登場。
マンネリを活かしたギャグの演出を得意とし、ボカンシリーズの人気を影から支えた。

○天野喜孝
『ファイナルファンタジー』シリーズでお馴染みの原画家。「やる夫」をアレンジした事でも有名。
 15歳の時よりタツノコプロに入社し、『イッパツマン』までの全てのキャラクターデザインを担当した(『イタダキマン』はイメージボードのみ)。

○大河原邦男
『ガンダム』『ボトムズ』『勇者シリーズ』など様々なロボットをデザインして来た日本初の専門メカニックデザイナー。
 1作目からリメーク版『タイムボカン24』まで全てのシリーズでメカのデザインを手がけている。

○小山高生
『ドラゴンボール』シリーズで知られる脚本家で、背が高いことから「アジア最大の脚本家」と自称。イタダキマンの8話とヤッターマン(新旧共に)以外の全ての作品でメインライターを務めた。
70才を越えてもまだまだご健在で、現在はYouTubeチャンネルでラジオ放送を行っている。

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最終更新:2024年03月10日 23:10