古代の機械巨人

登録日:2010/05/01(土) 10:29:12
更新日:2024/04/14 Sun 18:12:06
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古代の機械巨人(アンティーク・ギア・ゴーレム)
効果モンスター
星8/地属性/機械族/攻3000/守3000
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

第4期の『THE LOST MILLENNIUM』で登場した、古代の機械の最上級モンスター。

●目次

概要

貫通ダメージ効果と、戦闘時相手が魔法・罠を発動できない永続効果、特殊召喚できないデメリット効果を持つ。
ATK3000で戦闘時に相手の魔法・罠の干渉が無い為、殴り負けしづらい。
しかし召喚時注意、《氷結界の龍 ブリューナク》《BF-疾風のゲイル》、無論召喚後も《オネスト》に注意。
星8であるため《トレード・イン》や《マシンナーズ・フォートレス》と相性がいい。

後に融合形態等の上位種やリメイクカードが登場したが、アンティーク・ギア関連で単に「巨人」と言う時は大抵このカードを指す。

正直現環境では全体除去や特殊召喚から畳みかけるデュエルが主流…つまりアドバンス召喚・攻撃反応罠・守備表示(貫通)のいずれも下火なのでモンスター効果自体はかなり不遇。
ただ人気カード、元祖アンティーク・ギアの切り札としての優遇もあってか召喚条件を無視しての特殊召喚補助や融合形態などサポートは充実しているのでそれらを使ってうまく活躍させたい。

他の最上級モンスターが後発のより優秀な新規モンスターの登場で役割を失ってしまうケースも多いことを考えると、ある意味恵まれているといえるだろう。

・サポートカード

詳しい効果はアンティーク・ギアシリーズのページで確認されたし。

  • 古代の機械素体(アンティーク・ギア・フレーム)
デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編2-似て登場した下級モンスター。
攻撃力は1600と低めだが、手札を一枚捨てることで《古代の機械巨人》、もしくはその名を効果欄に記載したカードをサーチすることができる。
ついでに相手の効果によって破壊されると手札から《古代の機械巨人》、もしくは派生カードのアルティメット・パウンドを3枚まで条件無視で特殊召喚できる。ロマンコンボここに極まる。

  • 古代の機械司令(アンティーク・ギアコマンダー)
12期の『LEGACY OF DESTRUCTION』で登場した、クロノス教諭をモチーフとするレベル4の効果モンスター。
手札・デッキ・場から《古代の機械巨人》1枚を墓地に送って「アンティーク・ギア」モンスター1体を召喚する起動効果、
《古代の機械巨人》を召喚・特殊召喚した時に手札・墓地から《古代の機械巨人》を召喚条件を無視して特殊召喚する誘発効果、
自身を墓地から除外することで手札から「アンティーク・ギア」永続罠を表側で出せる起動効果を持つ。
《古代の機械巨人》を2体以上並べる布陣を作りやすく、同時期に出た暗黒巨人との差別化としても重要なサポート。
司令の効果で戦車兵を通常召喚し、戦車兵の効果で《古代の機械巨人》を特殊召喚すれば、それをトリガーに司令の効果で2体目の《古代の機械巨人》を呼ぶことも可能。
融合素材専門になりつつあった《古代の機械巨人》の姿を見る機会を増やしてくれる。

  • 古代の機械城(アンティーク・ギア・キャッスル)
永続魔法。
通常召喚の度にカウンターが乗り、カウンターの数分「古代の機械」と名の付いたモンスターのリリースの代わりになる。オマケに攻撃力300アップ。
フィールド魔法でないので安定しないが複数並べられる。
相手の通常召喚にも反応するが、相手のアンティーク・ギアも強化するので注意。
当初は重宝されたが、下記の歯車街等の有用な召喚サポートの増加で次第に環境では見かけなくなった。

  • 歯車街(ギア・タウン)
フィールド魔法。
「古代の機械」のリリースを一つ減らすことが出来る。
破壊されると手札、デッキ、墓地から「アンティーク・ギア」と名の付いたモンスターを特殊召喚できる。
当初は同じ歯車街をセットすることによる張替えや《マジカルシルクハット》とのコンボで巨竜を展開していくのがメイン戦術だった。

現在では射出機によって破壊されつつ飛竜や猟犬を出すことが多いが、射出機の効果によって召喚条件を無視して《古代の機械巨人》を出すことができるようになったので追い風が吹きつつある。

  • 魔法の歯車(マジック・ギア)
通常魔法。
3体のアンティーク・ギアと名の付いたカードをコストに、デッキ・手札からそれぞれ1体ずつ《古代の機械巨人》を召喚条件を無視して特殊召喚出来る。
だが2ターンの間通常召喚出来ない上、特殊召喚の際に自分フィールド上のモンスターが全滅してしまうリスクがある。
巨人を2体出せるのは強力だが、安定して巨人を手札に呼び込めないと1体しか出せないのと合計6000打点では貫通込みでも一気に勝負を付けるには不足気味なのがネック。
アニメ版では手札からは可能な限り特殊召喚できたので、このままの効果ならまだ挑戦する価値があったかもしれない。
OCG化によりアンティーク・ギアの名がつけばモンスターだけなく魔法・罠もコストにできるようになったが、それでも3体召喚の道が閉ざされたのは痛い。

  • 古代の機械融合(アンティーク・ギア・フュージョン)
ついにこちらにも進出してきたデッキ融合内蔵の専用融合カード。
フィールド上の巨人を素材に利用するとデッキ内融合が行えるようになる。
後述の超巨人を出すのもよし、墓地に送れるという点で混沌巨人を選択するのも良い。

  • 《競闘-クロス・ディメンション》
名前からは微塵も古代の機械を感じさせないが立派な古代の機械、それも巨人のサポート罠カードである。
フィールド上のアンティーク・ギアモンスターを一時的に除外し、戻したタイミングで攻撃力を2倍にする効果と墓地から除外することで巨人・アルティメットパウンドを戦闘と効果による破壊から守ることができる。
亜空間物質転移装置を古代の機械向けに改修したような効果なので破壊されそうになったモンスターを退避させるのに使えるだろう。後半はオマケのような効果ではあるがあれば便利なものである。
ちなみに因縁深い《E・HERO フレイム・ウィングマン》に対する明確な回答札でもある。

また、専用ではないが、死皇帝の陵墓やクロス・ソウル、帝王の烈旋も使える。召喚が容易なため、無力の証明で厄介な下級モンスターを一掃するのも手だろう。


・派生型

  • 古代の機械巨人(アンティーク・ギア・ゴーレム)―アルティメット・パウンド
星8/地属性/機械族/攻3000/守3000
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(2):このカードの攻撃でモンスターを破壊した時、手札から機械族モンスター1体を捨てて発動できる。このカードは続けて攻撃できる。この効果は1ターンに2度まで使用できる。
(3):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「融合」1枚を手札に加え、自分の墓地からこのカード以外の「アンティーク・ギア」モンスター1体を選んで手札に加える。

巨人およびアニメ人気にあやかって登場したリメイクカード。
古代の機械共通効果を持たず、代わりに手札の機械族を捨てることで2回目の攻撃を行う効果を持つ。また破壊された場合に融合と墓地のアンティーク・ギアモンスターを回収することができる。
しかし、【古代の機械】において通常の《融合》の需要はさほど高くなく、連続攻撃をしたいなら展開するモンスターを増やせばよいので効果は微妙扱いされてきた。
素体や超巨人が出てきてから多少使いやすくはなったが、下記の暗黒巨人が登場してからお払い箱になった疑惑が…。

  • 古代の機械暗黒巨人(アンティーク・ギアダークゴーレム)
効果モンスター
星8/地属性/機械族/攻3000/守3000
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「古代の機械巨人」として扱う。
(2):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
「古代の機械暗黒巨人」を除く、「アンティーク・ギア」カードか「歯車街」を合計2枚までデッキから手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はカードをセットできない。
(3):このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
12期の『LEGACY OF DESTRUCTION』で登場した新入りで、貫通効果を失った代わりに特殊召喚の制限がなくなり、場に出た時に「アンティーク・ギア」カードや歯車街をサーチできるようになった巨人。
場と墓地にある時だけとはいえ、アルティメット・パウンドと違い同名カードとしても扱われるため、場にいる時に《古代の機械融合》の素材にしたり下記の融合形態の素材としても使える。
古代の機械お馴染みの攻撃封じ能力が維持され、現環境では守備モンスターとの遭遇率が低いのでぶっちゃけ単独でのスペックは元祖巨人以上。
巨人に枠を割くかどうかはあちらの専用サポートとの相談になる。
とはいえ、巨人と同時に下記の融合体の素材にしたり、暗黒巨人を特殊召喚した時に司令の効果で巨人を蘇生させるなど共存の道は多い。

効果モンスター・トゥーン
星8/地属性/機械族/攻3000/守3000
(1):このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚したターンには攻撃できない。
(2):自分フィールドに「トゥーン・ワールド」が存在し、相手フィールドにトゥーンモンスターが存在しない場合、このカードは直接攻撃できる。
(3):このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(4):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

トゥーン形態。
トゥーン特有の召喚酔いは速攻や1ターンキルを重視する【古代の機械】と相性が悪く、活躍の場は【トゥーン】に限られる。
直接攻撃できる関係上貫通効果は飾りに近いが、それでもトゥーンモンスターとしては最高のステータスであり、切り札としての活躍が見込める。

・融合形態

  • 古代の機械究極巨人(アンティーク・ギア・アルティメット・ゴーレム)
ATK4400となった《古代の機械巨人》の上位種。
融合素材も《古代の機械巨人》+アンティーク・ギア2体とゆるいため、融合召喚しやすい。
パワー・ボンド》ならATK8800にもなりエンドカードに相応しい。
1ターンでケリがつけられるならリミッター解除のデメリットやフォートレスのことも気にならないだろう。
貫通効果により相手を守備表示にすれば《オネスト》も怖くない。
さらに破壊されても墓地の古代の機械巨人を召喚条件を無視して特殊召喚できる。

アニメでは融合素材が古代の機械巨人3体と指定されており、OCG化に際して融合の条件がかなり緩和された。

  • 古代の機械超巨人(アンティーク・ギア・メガトン・ゴーレム)
ATK3300と少々低めの攻撃力ではあるが、最大の特徴は素材にした巨人。
アルティメットパウンドの数に応じて連続攻撃が可能となる点である。3体素材にすることができれば3回連続攻撃が可能となり、その場合の実質合計火力は9900と圧倒的。
是非古代の機械融合のデッキ融合効果でその破壊力を実現させよう。
相手によって破壊されると後続として究極巨人を呼ぶことができ、混沌巨人に押されがちだったあちらの救済を意識していたと思われる。

  • 《E・HERO ガイア》
E・HERO+地属性モンスターで融合召喚できるモンスター。
パワーボンドより「融合」カードを優先していたり、巨大ネズミを採用したりする構築にオススメ。
ミラクル・フュージョン一枚でも出せるのが強み。
地属性のHEROに限ってもフォレストマンやワイルドマンなど優秀なモンスターがいる。
逆に言うと相手に超融合させられるリスクもあるので注意。

アニメ版

遊戯王デュエルモンスターズGX

クロノス先生が使用。
十代を追い詰めるも、返り討ちに会ったり、トゥーンにされたりと散々な目にあう。

しかし、活躍する時は大活躍(クロスカウンターを決める)する。
それ以外にも「特殊召喚できない」というデメリットを持つこのカードをクロノス先生は毎回違う方法で召喚しており、彼のデュエルの腕前の高さを感じさせる演出にもなっている。
1:セットした《黄金の邪神像》2枚を《大嵐》で破壊し邪神トークン2体でアドバンス召喚
2:《古代の機械城》の効果でリリースなしで召喚
3:《磁力の召喚円LV2》で特殊召喚した《古代の歯車》の効果でもう1体《古代の歯車》を出しその2体でアドバンス召喚
3:《古代の機械工場》で墓地からLv16分のモンスターを除外しリリースなしで召喚
4:《天使の施し》で墓地へ送った《トロイホース》を《早すぎた埋葬》で蘇生させリリース1体で召喚
5:通常召喚した兵士2体からアドバンス召喚
6:《狂った召喚歯車》で揃えた機械兵士3体を魔法の歯車で墓地へ送り巨人3体を召喚条件を無視して特殊召喚
6:破壊された究極巨人の効果で墓地の巨人を召喚条件を無視して特殊召喚

1、3、4戦目では1ターン目から巨人を出しているのでさすがである。
伝説のレアカードらしいが、何故か神楽坂君が所持している。 ???「俺が生み出した分身だよ!」
VSペガサスでトゥーン化し、逆に先生を倒す。


攻撃名は「アルティメット・パウンド」
トゥーン化した時は「炎のストレート」。
どちらも右手の拳で殴るという、とてもシンプルな技。

遊戯王5D's

アカデミアのエリート(?)教師に代々受け継がれてきた伝説のカードらしい。
エリートのみ所持できるカードらしい。

だがコレを所持していた教師(ハイトマン)は、低レベルモンスターを散々馬鹿にして生徒のカードをクズカード呼ばわりするので生徒の評判も良くなく、しかも生徒を退学処分にしようとして、校長から遊星に修理依頼を出されたバカ教師だった。
その後蟹さんに低レベルモンスターでボコボコにされて改心した。

この時に使用した古代の機械巨人専用サポートモンスター《古代の機械石像》はカード化していない。



追記、修正をよろしくナノーネ

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最終更新:2024年04月14日 18:12