神殺し四家

登録日:2011/05/03(火) 04:27:03
更新日:2020/05/29 Fri 12:20:14
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林トモアキライトノベルお・り・が・み』、『戦闘城塞マスラヲ』、『レイセン』、『ミスマルカ興国物語』に登場する大きな力を持つ四つの氏族。

本流・名護屋河家
豪剣・長谷部家
剛弓・天白家
邪流・伊織家という風に分かれる。

神、つまりこの作品の世界観において軽く世界を滅ぼせる連中を殺すために存在し、例外である伊織家を除き、共通する部分は普通の人間では考えられない能力を保持していることである。


――名護屋河家
特にこういった力を持つ、という風に言及はされていないが、大きな魔導力を持ち、主な攻撃方法は『炎獄』という炎をだす物。
炎とは言っても翔希などが使うただの魔導力を使って放つ「ファイヤボール」などとは格が違う炎である。
名護屋河家は親が子を産む際に自身が鍛え上げた力を受け継がせ、次代となる子の力は先代の力を基点とし、それを更に高めることで実力を上げ続ける。
そのような特殊な方法で力を継がせる為、代を重ねるごとに際限無く強くなると言われる。

『お・り・が・み』では主人公を務めた元聖魔王。
物語当初は自らが名護屋河家出身であることさえ知らず、不幸ながらも普通の女子高生として生きていたため魔導力の使い方を知らなかったが、アウターたちの指導により魔導力を操れるようになった。
魔王としての力、神器「魔王の見えざる手」の力も相まってすさまじい力を発揮する。
後に魔王としての力を失っても人間の中ではトップクラスの力を持つ翔希と互角以上に渡り合う。また、マシンガンなども扱う。

  • 名護屋河睡蓮
鈴蘭の妹。名護屋河家当代。ただし鈴蘭と違い幼いころから神殺しの一族として力を扱う訓練を受けている。
巫女装束通りお祓いなども可能。単純な力の大きさでは鈴蘭に劣るが、距離三キロを弓矢で精密射撃する、徒手格闘も可能。
劣るとは言ってもその力はやはり絶大であり、名護屋河家最大奥義「炎獄、綿貫き」でアウターの一人であるほむらを焼き殺している。クーデレ
後にヒデオの同僚に……科学関係が苦手。

  • 名護屋河すみれ
鈴蘭、睡蓮の母親。
鈴蘭が名護屋河家のことを知らずに育ったのは彼女が家のことを知らずに育ってほしいと思い、捨てた為。

  • 名護屋河菊
すみれの母。かつての神殺し四家の中ではとびぬけた強さを持っていたらしいが、現在では長谷部轟希の茶飲み友達である。睡蓮の師でもある。


――長谷部家
豪剣の名の通り、剣技に長けた家。
ただの剣術ではあるが、その剣技は人知を超えたもの。余談であるが、長谷部家の剣術は「刀」で行うものである。

神殿教会に選ばれた勇者。その為、物語が始まる前の早期から「刀」ではなく「剣」を使っており、長谷部の剣術は知らない。
しかし、勇者のみが使える高位魔法、剣術などによって人間では最強ランクの人物である。

  • 長谷部翔香
翔希の姉。長谷部家当代。
物語当初は神殺し四家のことも詳しく語られていなかったため、彼女のことは翔希もただの郵便局員だと思っていたが、実際はかつてアウターであるみーこを殺す作戦にも選ばれた『鬼姫』の異名を持つ女傑。
魔導力、霊感などは一切持たないが、ただ純粋な剣術のみで高位の魔人を圧倒する。
ただし魔人との初戦がみーこであった為、魔人に対してトラウマのようなものがあり、全ての魔人が何度切り裂いても死なない化け物だと思い込んでいた。
後に、ヒデオの同僚となる。

  • 長谷部轟希
翔希、翔香の祖父。かつては太平洋戦争で多くの人を切った生粋の人斬。今でも家に来たテロリストたちを「木刀」で半殺しにするぐらいのことはできる。
睡蓮、翔希が二人がかりでも苦戦するクーガーが一目置くほどの人物である。
名刀の数々を集めている。

  • 長谷部沙耶香
『ミスマルカ興国物語』に登場
豪剣の異名を持ち、極東・西日本公国の出身、『神殺し』の異名を持つ長谷部家出身であることが明かされている。
やはり剣術を得意とするが、その他弓、薙刀、小太刀などにも通じており、さらには「炎獄」まで使いこなす。つまりは――


――天白家
主に弓などの遠距離で効果を発揮するものを操ることに優れた家。現代においては
銃を代わりに扱うものが多い。ただし本家は廃業している為、本編で活躍しているのは主に分家。

  • 天白氏鷹
かつての天白家当代。戦時中は上空一万メートルのB29の操縦士を弓矢で撃ち殺していたらしい。

  • 木島キョウジ
木島連隊リーダー。旧姓は「天白キョウジ」。神器「千変万化」が主な戦力ではあったが、天白の力として単純な銃でも精密な射撃を得意とする。

  • アカネ・インガルス・天白・ブランツァール
錬金術の名門ブランツァール家の中でも100年に一人の逸材と言われる天才錬金術師であるが、主に錬成するのは爆弾である。
天白の血を引いてはいるものの、それらしい力を発揮することはなかった。
ただし、アウター等、ある程度の知識は持っている模様。

  • 天白花果菜
自衛隊猟科教練の部隊長。階級は三尉。
戦車に乗りたくて自衛隊に志願したが、天白の家出身であるがために現在の部隊へ就くことになった。自らの力の自覚はしている模様。


――伊織家
神殺し四家の中でも例外。血筋ではなくみーこが気に入った人間が伊織家に選ばれるため、当代しか存在しない。

  • 伊織貴瀬
悪の組織「伊織魔殺商会」の会長兼企画兼経理兼広報兼営業。正体は元・関東機関最強の導化猟兵「E0」。
それだけでも十分な強さを持っているが、みーこによって黒龍のかけらを埋め込まれているため、事実上の無敵となっている。
以下ネタバレ







『神殺し四家』とはみーこが自らの自殺願望から過去に作ったある種の改造人間ともいえる者たちの末裔である。
伊織家が時間を稼ぎ、名護屋河、長谷部、天白がみーこを殺す役目を持つ。
――とはいえ現在のみーこには以前のような自殺願望はなく、名護屋河の当代、長谷部の当代、伊織家の当代も殺そうなどとは考えていないため、そのような部分は形骸化している。
ただし、その力が絶大であることは世界中、とくに裏の世界、魔人たちの間でも知れ渡っているらしく、恐れられる対象となっている。


追記修正はみーこさんに認められてからお願いします。

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最終更新:2020年05月29日 12:20