レイセン(ライトノベル)

登録日:2009/07/27(月) 02:28:45
更新日:2020/03/25 Wed 13:56:28
所要時間:約 4 分で読めます




レイセン

ザ・スニーカー09年6月号から連載が始まった林トモアキシリーズ最新作(2010年10月現在)。
イラストはマスラヲから引き続き上田夢人。

東方に同名のキャラがいるらしいが関係ない(多分)。



戦闘城塞マスラヲ』の直接の続編で、主人公も引き続き川村ヒデオ
お・り・が・み』の人気キャラでありながらマスラヲに出演していなかった名護屋河睡蓮が出るとあって、ファンから期待されている。


全8巻。


マスラヲのネタバレがあるのでマスラヲ未読の方は注意。
























【あらすじ】
聖魔杯には敗退したものの世界を救い、アンリ・マンユ(ロソ・ノアレ)に“自らが望む未来へ現実を導いた意思の力”を認められ『魔眼王』ともう一人の『二代目聖魔王』の名をもらった川村ヒデオ。

聖魔杯の経験で人として成長、前向きになり、再び就職活動を始めたのだが……目付きの悪さは相変わらずなので再び全敗、『出不精症候群』を再発してしまった。

しかし、そんな彼に鈴蘭がオススメの職場があるという。


――その名も
   『宮内庁神霊班』――


オカルト事件を担当する部署であった。



【登場人物】

川村ヒデオ
世界を救った我らが『二代目聖魔王』にして未来を視通す『魔眼王』……なのだが、目付きの悪さゆえ就職希望十社全敗し再びヒキコモリ化してしまう。
鈴蘭の推薦で夢のお役所勤めになるが、〈電子の精霊〉であるウィル子のパートナーだった事から『精霊のエキスパート』→『霊種のエキスパート』と誤解され、またも勘違いな期待を背負わされる事に。
だが、そんな彼にも必殺技ができた。
「必殺パイタッ」
酒の力を借りると神の力を発揮する事が出来ると言う。

◆ウィル子
聖魔杯の一件で『電神』になった元超愉快型極悪感染ウイルス。
神になった今でもヒデオの所にはちょくちょく遊びにくる。
デジタル関係だからなのか、『ぱそこん』が苦手な睡蓮とは仲が悪い。


◆名護屋河睡蓮
『初代聖魔王』名護屋河鈴蘭の妹にして神殺し四家、本流『名護屋河』の現当代。
つり目で常時厳しいヒデオの教育係。
念願の部下が目付きの悪いヘタレでガッカリ。
『お・り・が・み』の頃から成長し、『らくちんフォン』は使えるようになっている。
ミコミコ睡蓮。


◆長谷部翔香
宮内庁神霊班の副長。
「歴代最強の勇者」と言われる長谷部翔希の姉であり、神殺し四家『剣術の長谷部』の現当代。
気さくな美人だが、酒と競馬が大好きな怒るとキツイ人。


◆那田総一郎
いぶし銀のイカす中年男性で宮内庁神霊班の局長。
穏和な性格。
『お・り・が・み』の頃は伊織貴瀬の『ネコミミ派』に対立する『ウサミミ派』でとして度々(下らない)言い争いをし、その度に翔香(部下)に半殺しにされていた。


闇理ノアレ
全ての意味の“闇”であるアンリ・マンユ(ロソ・ノアレ)の一部というべき存在。
ヒデオの生活を(客観的に)面白いものにするためやってきた。
一応、〈闇の精霊〉という事になっている黒いゴスロリドレスを着た少女。
色んな意味でヤバい。


名護屋河鈴蘭
『初代聖魔王』
未だにそのハチャメチャ差は変わらず、カリスマ性が凄まじい。
合コンを開き、その合間にお化け屋敷と言う名の地獄(ロケランお化けや上位の魔人のオンパレード)に合コンメンバー(社員ばかりだが)を突っ込ました。
実は合コンの最大の理由は妹の睡蓮に色々な体験をさせる為。
ヒデオとくっつかせようとした。

合コン最後に長谷部翔希に告白をする。

「私の憧れはずっと長谷部先輩だから」

翔希もOKだしたような言い方をしている。

羨ましい……



【宮内庁神霊班】
オカルト事件担当の部署。
メンバーは十人に満たない万年人手不足な所。無断欠勤ぐらいではクビにはなれない。
『ならない』ではない。
『なれない』である。






ちなみに、マスラヲ最終巻では『戦闘城塞マスラヲGAIDEN ~ひでおアフター~ (仮)』とされていた。

「あちこちどっかで見たタイトルだが所詮仮題だ気にするな!」だってさ。

また最終巻では新たな謎や未解決問題が発生し、それらは2016年~2019年の『ヒマワリ:unUtopial World』へと引き継がれている。
これには「雑誌連載→書下ろし」という発表形態の変化や、ヒデオがラストで「自身の信念を曲げない」選択をした事等が挙げられ、次作への伏線的な意味も含まれていたという(8巻・『ヒマワリ』3巻後書きより)。

以下最終巻のネタバレになるので折り畳み
+ ...
実はタイトルの『レイセン』が「現実に誕生する未来」へ繋がるはずだった選択をヒデオが完全否定した結果、『レイセン』となるはずだった組織は別の形で設立され、第一巻冒頭のモノローグは「可能性未来の書類をノアレがラストで読み廃棄した」カケラという事になった。
これはノアレ曰く「億万分の一のジャックボット」・「大当たり」、マリアクレセル曰く「『レイセン』誕生ルートの未来の方が数百年平和になった」と評すような選択だったらしい。
そのおかげでヒロイン?を一人救えたし、ノアレ視点ではジャックポットルートの方が未来のある選択肢なので(『ヒマワリ』5巻より)現時点では何とも言えないが。
また最終巻ではある人物が「未来で情報過多と地球温暖化が『機械化帝国』を産み人類を滅ぼす」(要約)なる話を述べており、『ミスマルカ興国物語』での「魔物」が機械的なことや「大崩壊時」の用語として出て来た「地球生命解放作戦」との関連を匂わせている。
そして「未来」関連の謎は『ヒマワリ』4巻と5巻冒頭で明かされることになる。なお『ヒマワリ』3巻によると本作ラストの時点で想定していた「次作の主人公」は実際主人公になったキャラとは違う物だったらしい(双方ともに本作にも登場しているが)。
















睡蓮「お前たち(wiki籠り)のように性根の腐った小悪党には、社会の厳しさというものを根底から叩き込んでやる必要があります」

パチン。

睡蓮「この項目を追記修正しなさい」

wiki籠り「……」

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最終更新:2020年03月25日 13:56