デュー(FE)

登録日:2011/12/26(月) 09:54:55
更新日:2024/04/09 Tue 10:03:17
所要時間:約 3 分で読めます





デューとは、ファイアーエムブレム 聖戦の系譜に登場するキャラクターである。




【参入】
第一章
【クラス】
シーフ→シーフファイター
【スキル】
盗む(兵種)、値切り、太陽剣、追撃(CC後)


第一章ヴェルダンの脳筋王子ガンドルフにコソドロの罪で捕らわれていたところを、
ジャムカエーディンハニトラとりなしで一緒に解放され、彼女と共にシグルド軍に参加する。
真面目なジャムカに「デュー、おまえが捕まったのは盗みを働いたからで、いわば自業自得というやつだ」と注意されているように、元々は盗賊として生計を立てていた。
つまり本来なら逃がしたらダメな人なのだが、エーディンも悪人に言いくるめられるような女ではないし、顔グラも手伝って「手癖が悪いだけで根は善良な平民」っぽく見えるキャラ。
その後もワープの杖やとうぞくの剣などをしれっとどこかから調達して女の子に渡したり、ブラギの塔から盗難を図ろうとするイベントがあるなど、手癖の悪さは抜けきっていない。

ショタっぽい外見が特徴で詳しい年齢は不明だが、ジャムカに「そのガキ」と呼ばれる描写もあるため、若者ぞろいのシグルド軍の中でも非常に若いほうだと思われる。
性格は外見に相応しく、「礼儀知らずで手癖が悪いが、底抜けに明るく、期待された役割はしれっとこなす」という、当時多かった有能ショタキャラ。
一般的な善悪とは違ったところに行動基準を置いているという、リカードやパーンなどの系譜にあたるキャラである。



◆ユニットとしての性能

○初期値と成長率、CCボーナス
シーフ LV1
HP-23(50)
力-3(40)+4
魔力-0(10)+3
技-6(40)+4
速さ-15(40)+5
運-12(40)
守備-1(40)+4
魔防-0(10)+3
移動-6
武器レベル-剣C→剣A
血統-なし
スキル-盗む(兵種)・値切り・太陽剣(CCで追撃)

シグルド軍においての唯一のシーフであり貴重な資金獲得の術をもつお財布係。

初期能力は低いが優れた成長率を誇り、HPの成長率こそ軍内最低だがそれ以外は全て高水準であり育てればかなりの強さに成長する。
シーフファイターになれば剣レベルがAになり追撃を覚えるため、苦労はするものの成長させて損はないので頑張ろう。
オススメのレベル上げは登場する一章に登場するガンドルフ、二章に登場するマクベスあたりをチクチクして経験値を稼ぐ方法。
武器との相性で回避しやすく加入マップであるガンドルフが安全かつ手っ取り早いか。
安全に経験値を稼ぐ方法として、恋人を作り特殊コマンドの「あげる」を繰り返すやり方があるが、恋人を作る手間もあるためあまりオススメしない。

間接攻撃でも盗めるので魔法剣を持たせると安全に盗めるようになる。特に3章のイベントで「かぜの剣」が手に入るのがありがたい。

個別イベントもかなり優遇されており、イベント格差が激しい今作においては確実に勝ち組。
特にエーディンとの会話で入手できるワープの杖はディアドラとエーディンの簡単なレベル上げに重宝する。
ラナに引き継がせば早期からのユリアラナのレベル上げに便利。
スキルの値切りを使えばリングの売り買いも容易に出来るので補強が楽なのもプラスである。
特殊剣の太陽剣で相手のHPを吸収出来るので見た目以上の耐久を誇るが、HP自体が低めなうえに太陽剣の発動が確率に依存しているので油断してると呆気なく落ちるため注意が必要。
…最悪我らがアイドル、アーダンさんに乱数をイジってもらおう。

総じてシステムユニットとして大変便利であり、親世代の攻略の幅を非常に大きく広げてくれる。
聖戦士の血がないのでガチガチな平民縛りなどでも親世代の要として動いてくれる。

小説版では誰とも結ばれずに独り身になってしまうのだが、バーハラの悲劇を生き残り、セリスたちに密かに武器を提供していた事が明らかになっている。


◆親としての性能

親としての性能もかなり優秀であり、HP以外は平民とは思えぬ成長率と汎用性のある値切りのおかげでかなり独特な仕様になっている。
低いHPも、条件がある(受け継げるのは剣歩兵のみ。スカサハ(FE)ラクチェ(FE)パティリーンのみ)ものの太陽剣で補うことができる。
ただしデューの成長率から、ほとんどの組み合わせでHPがヘタれやすいことが最大の難点。本項目のコメント欄でも「HPが伸び悩んでキツい」という意見が多いが、とにかくここが評価の明暗を分ける。
このゲームには「道」という、移動力が上がる代わりに回避率が下がる地形が進軍ポイントの要になるので回避盾運用が案外難しいこと、
後半の敵が「数人で編隊を組んで次々と襲ってくる」「魔力30+補正10+威力30=70ダメージ」なんてやってくるようなインフレ状態のゲームなので、交戦回数が多くなりがちなユニットの場合は低HPはシャレにならないレベルのデメリットとなる。
これが「乱数調整をすればいい」「そもそも前線に出さなければいい」という反論と、「それを弱いっつってんだ、○○が父親ならそもそもそんなこと考えなくていいだろ」という更なる反論を呼んでしまい、
実用性を重んじたカップリング議論では非常に議論を呼ぶ……というか、プレイスタンスの違いのせいで平行線になりやすい存在。よく言えば「賛否両論」。

エーディンやラケシスと個別イベントがあるが、
エーディンとの相性は追撃無し問題があるので良くはない。とはいえ高成長率と弓騎兵の特徴からレスターの低HPも比較的気になりにくくラナにとっても値切りがありがたい。
ラケシスとも上記の特徴から良くはないが、こちらは息子娘共に騎兵&カリスマを生かしたいことや低HPも比較的気になりにくいことやナンナも値切りが嬉しいので、こちらも充分使い物になる。
どちらとの子も装備でカバー可能な範疇で万全な子供プレイに比べれば難易度が上がる程度。平民プレイを思えばむしろ有利。魔法父レスターなどのような本当に困る状態には陥らない。
いずれにせよ3人とも歩兵なので足並みがそろいやすく、個別のイベントもあり何も考えないとデキてることもあるので、くっつけたくない場合は意識して離しておこう。

相手としてよく名前が出るのは、子供の片方の兵種が同じシーフで追撃問題もなく太陽剣も継承でき、片方は修復でおそろしく金がかかる神器持ちであるブリギッド
子供両名が太陽剣によって回復・流星その他によって殺戮を同時に行える死神ゾンビと化し、しかもお金をあまり使わない為神器持ちに貢ぎやすくなるアイラあたり。
ただしアイラの場合はデューを父親にすると前述の通りHPが目に見えて低くなってしまうため、前衛に適したスキルを持つキャラの割に地雷・無双型として使うと事故を起こしやすいことは注意。他作品でいうオーシンやマリータ、ルトガーやヘクトルといった「強キャラ」としての役割を期待すると簡単に事故って死ぬ。
そのため「無双型にできるポテンシャルをどぶに捨てるようなもの」としてデュー親を嫌がるプレイヤーも少なくない*1

他にはシルヴィアも候補に挙がる。リーンが太陽剣を継承出来る上に、コープルの杖の修理費用も値切りで軽減出来るので、馬鹿に出来ない。
シルヴィア以外でも「サイレスの杖」などの特殊なアイテムをよく使う予定があるのなら、値切りのみを目当てにカップリングするのも全然アリな選択肢である。HPが低くてもそもそも全線で戦うキャラじゃないなら問題はない、平民よりは全然使える、という理屈。

ちなみにブリギッドはなぜかデューとの恋愛初期値が低めでターン開始時の恋愛値アップも低く*2、会話イベントも無いので、くっつけるつもりなら早めに意識して隣接させておこう。

とにかく一度使ってみよう。デュー親の子(特に男)は使い勝手にかなり癖が出るため、この癖を好けるかどうかが賛否両論の分水嶺だ。


さて、実は色々と優遇されたイベント会話に比して5章ラストの恋人との会話はラケシスとの一組しか用意されていないのだが、この内容が今でもデューの名台詞として名高い。


ラケシス
「ふふっ、子供だなんて思ってないわ だって・・・」

デュー
「あれれ、ラケシス、赤くなってる」

ラケシス
「もうっ、デューったら!」


アーダン「………」


おそろしいのがこの会話、あの「兄が好きだから結婚しない」と熱く力説して部下から呆れられてるブラコン女に対し、
その兄のことを何一つとして言わずに結婚までこぎつけて二児を授かっていることである。
この年齢で美しいお姉様を虜にし、子供まで仕込むか…まさに勝ち組。

もちろん他のお姉様方ともしっかり二児を授かる。とんでもねぇガキだ。
ただ当時の恋愛観として、おねショタではなく「ショタおね」である点には注意すること*3。愛好家にしてみれば、この2つは牛丼とチキンカレーくらい違う。その辺の歴史も感じてもらえれば言うことなし。

シナリオでもシステムでも、「小さいくせにやるときはやる」男、それがデューなのだ。

しかし聖戦親世代の攻略の要ともいえるキャラで、アンソロでもまっとうな意味で人気があったにもかかわらず、
デューより先にブサイクやらモブ敵将やらネタキャラやらに声がつくとは……時代の流れってのは恐ろしいもんである。



おっ! これがアニヲタwikiか
へへっ、暇人魂がうずいてきたぞ
何か、いいものないかなぁー・・・

「・・・追記・修正をお願いします・・・」

きこえないフリしよ・・・


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最終更新:2024年04月09日 10:03

*1 まだ太陽剣と流星剣の仕様が有名でなかったころは、これに加えて「流星の発動確率も下げる」という誤解があり、そういう派閥からはたびたび「アーダンの方がいい」と言われていた。聖戦のカップリング論争が混迷を深めた原因のひとつである。なおアーダン親の場合はレックスの完全下位互換とはいえHPや守備が安定し、待ち伏せもあるのでデュー親に比して安定性がものすごく高い。上述の無双型にするんだったら全然アリな選択肢。これもよく議論になったが、この2つの場合はは単にプレイスタンスの差によるもので、ここに初見時の印象などもあってますます混迷を深めたのだ。

*2 他のキャラは+3~4なのに対し、デューは+2

*3 90年代はまだ「年下の男と年上の女」というカップリングがあまり良いものとされていなかったようであり、恋愛ドラマでも少女漫画でもラブコメでも基本的には年上男~同い年、年下男とくっつく場合も「年下だと思ってたのに振り回されちゃうお姉さん」が多かった。聖戦も例外ではなく、特に子世代では「兄+妹」の組み合わせを基本にすることでこのカップリングをできる限り回避している(コープルが特例)し、年上女性になるアルテナは仕様上恋愛不可能である。