ヴァン(FF12)

登録日:2011/02/09(水) 03:32:17
更新日:2024/03/07 Thu 18:51:10
所要時間:約 7 分で読めます




「別に強くなくったってさ。一緒に来たし―― 一緒に行くんだ」


FINAL FANTASY ⅩⅡ主人公


種族:ヒュム
年齢:17歳(FF12本編時)
身長:170cm
出身地:ダルマスカ王国
声優:(無印版)武田航平
   (海外版・インターナショナル版)ボビー・エドナー
   (DDFF)小野賢章


ダルマスカ王国に住む少年。


■来歴
5年前に流行り病で両親を亡くし兄のレックスと共にパンネロの両親の世話になりながら暮らしていた。
パンネロの両親が亡くなった後はミゲロの世話になりながら同じ孤児達と共に生活していた。

2年前、レックスは祖国やヴァンのために兵士に志願しアルケイディア帝国と戦うが、バッシュとともに国王暗殺の謀反人に仕立てられ、その挙句自白のために魔法や薬による拷問を受けて廃人となって死んでしまった。
この出来事がヴァンに深い影を落とす事になる。


■本編
2年後、王都ラバナスタに駐留する帝国兵相手にスリをする日々を送っていた矢先に、皇帝の三男ヴェインがダルマスカの執政官に就任。
そのパレードを見て、帝国に一泡吹かせるべく就任記念パーティーの夜に王宮内に潜入し、宝物を奪い取ろうと考える。

ダウンタウンのダラン爺の協力を得て王宮内に潜入し女神の魔石(破魔石)を盗むが、そこで同じく王宮内の宝を狙って潜入していたバルフレアとフランに遭遇。
さらにヴェイン暗殺を狙ったアーシェ率いるレジスタンスとの抗争に巻き込まれ、彼の運命は大きく変わっていく。

その後、生きていたバッシュから国王暗殺の真相を聞かされバッシュと和解。
そしてガリフの里でアーシェに自分の抱えていた思いを全て吐き出す。

彼の空賊の夢は、
兄の死、故国を蹂躙していく帝国、それに対して何もできない自分への苛立ち……
そうしたしがらみから逃れたくて自由の象徴たる空賊に憧れるようになった……
いわば仮初の夢だった……。

この出来事以降、彼はレックスの死を乗り越えて自らの道を歩み出す事を決意する。
過去を振り切り、力に執着しなくなった事で破魔石の見せるラスラの幻が見えなくなる。


「――違う。何も変わらないんだ。兄さんの恨みなんか晴れない。兄さんはもう――いないんだ!」


その後、紆余曲折の末に空中要塞バハムートで不滅なるもの(ヴェイン)を倒し、ダルマスカを救う。
1年後、自分の飛空艇を手に入れ当初の夢であった空賊にデビューし、旅立つところでFF12の物語は幕を閉じる。


■ネタ
序盤のうちは主人公の存在感を発揮していたのだが、上のガリフの里のイベントの後はどんどん影が薄くなっていき、見せ場や敵との因縁等一般的な物語に不可欠な主人公の要素をバルフレアに持っていかれ、
シリアスなシーンでは重みのある発言を一応しっかり行っているものの正直あんまり目立たない…と、主人公なのに空気キャラと化してしまった。

さらに「フランは50年前に里を出た」という話を聞いた直後に「フランって何歳?」と本人に聞いたり、「バッシュが生きていることを公に知られるとまずい」と注意された直後に出会ったばかりのラーサーの前でバッシュの名を出したり等、空気を読まない発言も多々ある。

また武田航平氏の滑舌が悪く、帝国兵に襲われピンチになっているアーシェに向かって「飛び降りろ」と叫んだが、これが「オイヨイヨ」と聞こえた人が多く、それ以外にも空耳が多い。

そんなこんなで「空気主人公」「主人公(笑)」「オイヨイヨ」等の異名をつけられ、ネタキャラになってしまった。

それでも、FF12の物語はヴァンがいなければ始まっていなかったという点と、シリアス時の台詞はFF12のテーマを象徴しているものであるという点は忘れてはならない。
そういう意味では、彼は紛れもなく主人公なのである。

またストーリーの扱いは微妙でもキャラクター性能は主人公らしく万能で、ステータスはどれも平均以上。どのステータスを取っても全キャラ中1~3位というハイスペックキャラである。
そのステータスのおかげでどの武器とも相性が良く、攻撃役、盾役、魔法役、補助&回復役と何でもこなすことが出来る。
インター版では多少ステータスに調整が入ったもののハイスペックなのは相変わらずで、どのジョブを選んでも活躍できる。
ミストナックの技はレッドスパイラルディープハザードメルトクリムゾン


【FF12RW】
FF12のエンディングの続き。
浮遊大陸レムレースを舞台に再び戦いの渦へと巻き込まれていく。

今回も主人公だが、前作とは違ってちゃんと主人公…というか実際に幼い二人組や、成り行きで来たモブ達を纏める通称「お父さん」としての存在感を発揮し、空気主人公の汚名を見事に返上した。
しかし相変わらずKYで多少アホではあった。


【FFTA2】
味方キャラとして登場。
衣装が変化し、シャツを着込んでいる。
RWの後、パンネロと共に空賊として立派に成長し、名を騙る偽者が現れるほど有名になっている。

ジョブは空賊。
参入時期が遅く、スキルにもクセが強く扱いづらいが、トリッキーな専用スキルが使えるためにファンには嬉しい仕様。


【いたストSPシリーズ】
アーシェやクラウドらと共に3作とも登場している。
1作目の時点ではFF12が発売前だったのでプレイヤー専用キャラとして登場し、台詞は一言も喋らない。


【DFFシリーズ】
1作目では主人公なのにガブラスに枠を奪われ、無念の参戦ならず。
野村哲也氏曰く、「11と12はゲスト扱いなので主人公格はあえて外した」との事。
後の「ディシディアに出たかった」という武田航平氏の発言が一層無念さを物語っていた。

その後、2作目のDDFFが発表された。
その直前でエドナー氏が「ヴァンを演じたのは2度目」と発言したため、早々と参戦が期待されていた。
しかし今度は武田航平氏がブログで「ヴァンの出演はまだですか?」と発言し、今回も不参戦なのではという不安が漂い始めた。(この発言はすぐに削除されている)

そして、ライトニングカインティファが発表された後の2010年11月中旬……
ついに正式に参戦が発表された!


ところが……
まさかの声優変更!!


野村哲也氏曰く、「前事務所と折り合いが付かなかった」との事で公式サイトにその経緯が記されている。

新しい声優は小野賢章。分からない人はハリー・ポッターと言えば分かるはず。
スタッフ曰くイメージを損なわずに演じて貰っているそうな。何気に原作と声質が似ているので武田ファンも是非聞いてみよう。

コンセプトはスイッチアタッカー
FF12のライセンスシステムを踏襲し、フリオニール同様複数の武器を使って戦う。

ブレイブ攻撃を繰り出すとその時に使った武器を装備した状態になり、この状態で別の武器のブレイブ攻撃を行うとスイッチ技というものが発動。
スイッチ技は武器によって性質が違い、多種多様の攻めができるのが肝。
HP攻撃はミストナックの融合技を小型化したもの。

EXモードはライセンスコンプリート!
使用する武器がそれぞれFF12の最強のものに変化する。

EXバーストはおなじみのミストナック
融合技のルミネッセンスで〆。
ホワイトアウト? 知らん!

アナザーフォームは天野喜孝氏のイラストが元になった衣装。
サードフォームはFFTA2の衣装。
フォースフォームはFF12のキャラデザインを務めた吉田明彦氏描き下ろしの海賊風衣装。

ストーリーでは12回目の戦いに加わっており、仲間とはぐれた後にティナとケフカの揉め事を目撃。
カオス同士の内輪もめとしてスルーしようとしたが、戦いを拒むティナがケフカに一方的にやられているのを見かねて止めに入り、一瞬の隙を突いてティナを連れて退却する。
そしてティナを説得し彼女がコスモス側に加入するきっかけを与えた。
その後はライトニング達とともにイミテーションを封じる戦いに赴いていった。
残念なことに、本筋のストーリーでガブラスと対面することは一度もなかった。

なお、この時に代役として出演してくれた事に敬意を表してか、以後のディシディアシリーズでは小野氏の方がキャスティングされている。

2017年7月13日にはHDリマスター版が発売。
長らくヴァンへの思い入れを語っていた武田航平氏も念願の復帰となった
続く2020年での『ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス』でもヴァンが参戦した際には武田氏による新録となっている。



「オレの項目を追記・修正するか、その答え。アーシェと行けばみつかると思う」

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最終更新:2024年03月07日 18:51