ビッグトレー(ガンダムシリーズ)

登録日:2011/07/23 Sat 18:18:38
更新日:2024/04/15 Mon 08:04:47
所要時間:約 3 分で読めます





我が隊は、マ・クベ隊の側面より攻撃を開始する

ビッグトレー、最大戦速! Gアーマー、発進用意!!



【概要】

英名:BIG TRAY
分類:大型陸戦艇
所属:地球連邦軍
全長:215m
全幅:134m
全高:85m
推進機関:不明


【武装】

固定式2連装砲×1
3連装副砲×3
メガ粒子砲×1(極東基地の一台のみ)


【主な座乗者】

レビル
エルラン
イーサン・ライヤー
一般連邦士官


ビッグトレーとは機動戦士ガンダムシリーズに登場する架空の大型陸戦艇である。

ホバー移動による多様な環境適用能力(水上でも使用可)により、陸上戦では圧倒的な機動力、展開能力を見せていた。
また前方に固定された連装砲、左右と後部に設置された3連装砲から放たれる砲撃は圧倒的で『陸上戦艦』の異名をとるほど。

主に移動司令部として使用される。
上部には小型航空機の飛行甲板を持ち、VTOL連絡機やヘリコプター、ドラゴン・フライなどを運用することもできる。

しかしその反面、防空機銃などの装備を持たないために対空・対モビルスーツ戦闘には適していない。
ただし漫画MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝」においては大量の対空機銃を増設したタイプか登場。
ザク部隊の集中攻撃で最後は撃破されたものの、かなりの被害を受けても走り続け「意外と頑丈だ」とタフネスを評価された。
さらに搭乗していた歩兵の対MS用ロケットランチャーによりザク一機が撃破されている。

余談だがビッグトレーの指揮者は『艦長』や『艇長』では無く『車長』と呼ばれる。
これは現実世界の戦車と同様であることから、ビッグトレーは艦艇ではなく車両として扱われている可能性がある。

さらに余談だがホバー移動のはずなのに、なぜかTVアニメでは、無限軌道(キャタピラ)の効果音が流れる。




【ビッグトレーの活躍】


  • バターン
オデッサ攻略作戦の際にレビル将軍の旗艦として登場。つまりは連邦軍反攻作戦の総指揮を執っていた。
最高司令官の旗艦が前線に飛び出すはずもなく、目立った活躍はしていないが、
核ミサイルの恫喝にも動揺することなく指揮を執り続けた姿は連邦軍の戦いを象徴していた。


  • マルケッティア
バターン同様、オデッサ攻略作戦に登場。ジオンへの内通者であるエルラン中将が乗っていた。
中将はスパイ行為が発覚して逮捕され、その後は副官が代わって指揮を執った。
マルケッティアが指揮する部隊は、エルランの裏切りを前提として戦力をレビル方面に回していたジオン軍側面部隊を突破。戦況を一気に連邦優位にした
ちなみに、エルラン逮捕のいきさつでGファイターおよびガンダムを一時収容し、再発進させたことがある。
項目冒頭のシーンはこのマルケッティアのもの。


他にも、もう一台のビッグトレーがオデッサ攻略作戦に登場するが名称は不明。

以上の「機動戦士ガンダム」登場分は、旧日本軍の戦車を思わせる迷彩塗装が施されている。
1980年の徳間書店・ロマンアルバムによると、これは富野監督自らや制作進行によって仕上げられたものなのだという。
CGなど無かった当時、アニメメカを迷彩塗装すると彩色や仕上げの担当に過大な負荷がかかり、アニメーターに嫌がられたためである。
当然のように迷彩柄のビッグトレーは本作が最初で最後となり、以下のOVAやゲームでは単色で仕上げられている。


  • ビッグトレー(OVA版)
『陸上戦艦第四打撃部隊』としてヘビィ・フォーク級戦艦と共に登場。支援砲撃によりジオン軍トーチカ陣地を壊滅させた。


  • メガ粒子砲搭載型ビッグトレー(OVA版)
極東基地に配備。前方の固定連装砲がメガ粒子砲に変えられたビッグトレー。
イーサン・ライヤー大佐を司令官として迎え、ジオン要塞への総攻撃で総指揮をとった。
MS隊にガンタンク部隊、さらに空軍まで動員して終始戦闘の主導権を握り続けたが、暴走するアプサラスIIIとの戦闘で破壊された。
「間に合うものか……」


  • ジオニックフロント版ビッグトレー
PS2ソフトの一面ボス。
索敵を怠ると61式戦車にも殺される仕様にカルチャーショックを受けているであろう初プレイ者を主砲で容赦なく吹き飛ばす鬼畜。慣れればなんということもないが。
オデッサが舞台となる七面でも再度ボスとして登場。一面と異なり周囲が開けているうえ連邦車両が絶え間なく湧くこともあり、
その強さはまさに『陸上戦艦』そのもの。ただし相変わらず足元がお留守。

小説版ではフェンリル隊に出てくるたびにやられるカモ。


黒い三連星編「レビルを叩け!」に登場。レビルの乗艦の撃沈が勝利条件で、ムービーシーンまで与えられる好待遇。
ノーマルミッションでは一般兵も含めた2両が、追加ミッション「ハードコア」では11機ものエースの陸戦ジムに守られたレビル艦だけが登場。
姿が見えないほどの遠距離まで届く砲撃はどれも直撃すれば即死級の高火力で、それを常時全方位に乱射している。
設定通り上に乗れば砲撃は当たらないが、陸戦ジム・61式戦車セイバーフィッシュたちの攻撃に注意。
防御スキルには「対弾」が有効。一応「キラーシップ」のスキルがあれば砲台をいくつか破壊することはできる。

ノーマルミッションでは200以上の耐久値を誇る陸戦ジムを筆頭に無数の61式戦車やセイバーフィッシュが立ちはだかり、非常に難易度が高い。さらにSランクを狙うなら多数の敵を撃墜しなければならないが、ドムの武装ではダブデからの補給が必須であり、相応のレベルや腕がないと厳しい。ダブデを失うと致命的である。
880mmラケーテンバズーカがあれば多少は楽になるが、そのためには最終ミッションに立ちはだかるG-3をSランクでクリアしなければならない。いずれにしてもSランクを難関にしている巨大な敵。
キャンペーン限定で生産された『角川書店連合企画 特別編』では機体を変更してもSランクを取得できるのは内緒。
「ハードコア」では砲撃が異常に精確かつLv.30すら致命的な威力であるため、近づくのも一苦労。


ほとんどの地上戦での連邦側の拠点
ビックトレーのそばに自機(MS)を寄せると自動的に回復させてくれる。
敵軍に拠点を破壊されると一定時間回復不可となる。
最初に破壊されるまでの間、主砲で敵MSを攻撃する(滅多に当たらないが当たったら地味に痛い)


  • ターゲットインサイト
連邦サイドでビッグトレー護衛、ジオンサイドで破壊任務。
前方固定砲がビーム砲になっているという珍しい仕様だが、やはり殆ど迎撃しない。
連邦ミッションではドム・キャノン隊とマゼラアタックの総攻撃を凌いで指定エリアまで到達すれば完了。
最低でもMS処理用にジム・コマンドにビームガンを持たせておかないと対処が間に合わなくなり運ゲーと化す。

ジオンミッションではその堅さを体感できる上、こちらの武装が実弾オンリーな場合が大半なので、早めに階級を上げてドムやらケンプファーを揃えてバズーカを持たせておくと吉。


  • VSシリーズ
動かない上にデカいので的。
しかし連装砲が地味に厄介。


登場が遅い上に移動力も低い。作品によってはペガサス級の生産制限もあるが、ミデアで飛び回った方が快適。
まあ射程の長さと耐久力を活かして拠点防衛には使えるが。


やはり陸上戦艦の使い勝手は悪く、ほとんどのプレイヤーはペガサス級を優先する。
史実縛りプレイでもしない限りは使われないだろう。
ただ連邦軍の史実縛りをすると、地上で使えるのがほぼ非武装(射程1の機銃のみ)のミデアぐらいになってしまうため、より長射程・大火力のビッグトレーのほうがまし。
作品によってはペガサス級などの万能戦艦が無茶苦茶高くついたりするので、実は選択肢に入ることもある。



追記・修正はビッグトレーにロマンを感じた方だけお願い致します。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ガンダム
  • 地球連邦軍
  • 一年戦争
  • 陸戦艇
  • 陸上戦艦
  • ロマン
  • アプサラスIIIの被害者
  • ガンダム艦船項目
  • 戦艦
  • ビッグトレー
  • 戦闘車両?
  • 戦車

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月15日 08:04