ドラゴンレンジャー/ブライ

登録日 :2012/01/10(火) 20:16:50
更新日 : 2017/07/14 Fri 23:49:16
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なんて気持ちのいい風なんだ…

ブライとは、恐竜戦隊ジュウレンジャーに登場した戦士の一人である。

演:和泉史郎、酒井寿(少年時代)

和泉氏は『電撃戦隊チェンジマン』のチェンジペガサスを演じた、戦隊OBである。
また、少年時代を演じた酒井氏は、次回作である『五星戦隊ダイレンジャー』にてキバレンジャーを演じた。

なお、ドラゴンレンジャー/ブライのデザインイメージは篠原保によりもともと佐藤健太が演じることを念頭に置いてデザインされたものであると明かしている。

スーパー戦隊シリーズにおける初の6人目の戦士、追加戦士として有名である(あくまで行動隊長であるビッグワン、ほぼゲスト扱いなX1マスクはノーカウント)。

当初はブライも数話限りのゲストとしての登場予定だったが、母親層からの絶大な支持が得られたために、作中の展開と同様に延命。
物語終盤を目前にして退場してしまうが、その話はジュウレンジャーの最高視聴率を獲得した。
ちなみに、年齢は31歳で、ゲキとは7歳差。


【人物】
他の5人と同様、1億7千万年前から蘇った戦士。
ゲキの実の兄ではあるが、ゲキは物心つく前に養子に出されたため、その存在を知らなかった。

彼とゲキの実の父はヤマト族の騎士だが、後に父がヤマト族の王に反乱を起こし、返り討ちに合う。
ブライはそれをヤマト王族のせいとして、父の「お前こそが王にふさわしい」という遺言もあり、ヤマト王、そして王家の養子となったゲキへと恨みの矛先を向ける。
眠りにつくまではノームの森に行き、ノームとその孫と一緒に生活をしていた。

現代に復活してからは、「ヤマト族プリンス」を名乗り、バンドーラと結託してゲキの命を狙う。

「俺が父を失い、ノームの森で1人で苦しんでいる時、貴様は王子としてチヤホヤされ、何不自由ない暮らしをしていた。そんな貴様に、俺の気持ちが分かってたまるか!!」

20話では戦隊の戦士では初めて巨大化し(後にアカニンジャー超絶も巨大化)日食の際にグリフォーザ、ラミィスコーピオンと組んで大獣神を火山に落とし敗北させた。

しかし、バンドーラと完全に手を組んだわけではなく、彼女の命を狙うが、返り討ちにあってしまい、バンドーラパレスから追い出されてしまう。
その後、命の精霊「クロト」によって時の止まった部屋を与えられ、同時に自身の命が尽きている事を知らされる。




命に限りがある事を知って一時は自棄になって町を破壊するが、ゲキとの戦いに敗れた後に大獣神に斬るよう言われても斬ることができないどころか「兄さんの気が済むなら」と自分の命を投げうとうとするゲキの姿に己の過ちを認め、「誰かを恨まずにはいられなかった」という胸の内を吐露してゲキの仲間になる。

「ブライの心から悪が去った。憎しみが消えたのだ!」

だが、ゲキには自身の命に限りがある事は告げられず、ゲキのピンチにだけ駆けつけるようになる。

その後、大サタンとサタンフランケとの戦いで大獣神とドラゴンシーザーが苦境に立たされた時に他のレンジャーと自分の部屋に投げ飛ばされる。
ここでブライの寿命と、寿命が短いのは一度は命が尽きたせいだというのが語られるのだが、命を落とした理由は封印されていた間に落盤事故があったためといういくらなんでもあんまりなもの。
さらに言うと彼を生き返らせるようにクロトに頼んだのは大獣神その人だったと明かされた(大獣神が大サタンに対抗すべく真の姿を取り戻すには6人の戦士が必要だから)。
上記の「斬れ」発言はゲキの優しさでブライが改心することを見越していたものだったのか・・・恐ろしい神である。

究極大獣神復活の試練において、「力の戦士」となる。

物語の終盤、ブライはある夢を見る。
人力車に乗ってどこかに運ばれていく夢だが、

なんて気持ちのいい風なんだ…車屋さん、一体どこに行くんだい?

旦那を死の国へお連れするんですよ、ヒヒヒ……

なんだって!? 止めてくれ! 俺はまだ死んでないんだ! 止めてくれぇぇっ!!

本格的に残り時間が無くなって来たことに対する焦りから来た悪夢であったが、このしばらく後に彼は全く同じ夢の続きを見た。
焦るブライの目に映ったのは停車場に座る少年。なぜこんなところに子供が、と訝しむブライの内心を読み取ったかのように、骸骨の車引きが語る。


あの子も死の国へ行くんで、次の車を待ってるんですよ


その後、ブライの力を疎んじたバンドーラによって寿命をすり減らされた彼は、ついに部屋の場所を突き止め、直接乗り込んできたバンドーラの奇襲によって時の止まった部屋を破壊されてしまう。
ついに延命も出来なくなり、本格的に死を恐れはじめるブライ。
しかし町で出会った松井耕太少年、あの夢で次の車を待っていた彼を救うために、自分が生きてるうちに何かをしておきたいと思い、戦う。

だが思い空しく、耕太は戦いに巻き込まれて重傷を負ってしまう。ブライは苦しむ彼を励ますために己のメダルを与えると、ゲキから最後の希望である「命の水」の存在を伝えられ、生身のままドラゴンシーザーに乗り込み最後の戦いに挑む。
しかし、立ちはだかるドーラガンサクの意外な強さに苦戦。戦いの中でブライは自分の命が助からなくても耕太の命が救われることをかつては敵対した神、大獣神に絶叫して懇願。
すると、耕太の握っていたメダルが煌めき、ブライは変身。さらに大獣神が現れ、かけつけたゲキたちのもとにダイノバックラーが帰還。呼び出されたキングブラキオンと合体し、究極大獣神で敵を粉砕した。
だが、勝利を見届けた直後に時間が尽き、ブライは変身を解かれて近くの海岸に飛ばされてしまった。

駆け寄ってきたゲキに、ブライはドラゴンアーマーと獣奏剣を託し、子供たちの未来を守ることを託して落命。
耕太はブライを憐れんだクロトの計らいでゴウシとダンを通じ「命の水」を与えられ助かった(なお、一度死んだブライには命の水は意味がないため、出来レースであった)。

耕太の命を救った彼は死への恐れを克服し、以前見た夢と同じく、人力車で運ばれていく。少年がいた場所にだれもいないことを見て安堵し、骸骨の車引きに運ばれるまま、死の国ではなく光の向こうへと消えて行った……。



ちなみにブライがいなくなる前の予告のナレーションだが、

「果たしてブライは、死んでしまうのか!?次回、『 ブライ死す 』!!」


…死んでしまうのかって言って視聴者を不安にさせた次の瞬間には死ぬことをネタバレしていた。後の遊戯王である。


ブライは亡くなったが、彼の力と意思は弟ゲキに確かに受け継がれた。
そして、最終決戦において、大獣神たちを失ったゲキたちの前に、獣奏剣を通じて、ブライの霊が現れ、文字通り、起死回生の扉を開いた。

尚、放送当時、てれびくんとテレビランドで掲載されていた漫画版でも亡くなったが、本編とは異なる亡くなりかたを迎えた。
てれびくん版:巨大ドーラガンサクを倒すべく、レンジャースリンガーファイナルショットで勢いを付けて特攻。爆炎が晴れた後、獣奏剣とドラゴンアーマーが残されていた。
テレビランド版:ブライの命を救うための花を見つけたのも束の間、バンドーラの捕虜にされたゲキは拷問の末に死亡。ブライは花の力でゲキを蘇生させた後、自身の装備を託し、その命を終えた。

【ドラゴンレンジャー】
ブライが変身した緑色の戦士。
初登場時は初登場補正や奇襲もあったとはいえ、ティラノレンジャーたち5人を相手に無双した。
力の戦士ではあるが、同じパワーファイターのマンモスレンジャーと被っているのは禁句。

○ドラゴンアーマー
ドラゴンレンジャーが胸部に装備している鎧。
攻守の両方を高め、獣奏剣の音色により、バリアーを展開。
劇中では語られていないが、本来はジュウレンジャーの中から選ばれた勇者に与えられる物だったが、眠りにつく前のブライが神殿から盗み出した。
キングブラキオンの攻撃から耐えるためにゲキに貸し与えた事もあり、ブライの死後はゲキが使用することになる。

○獣奏剣
命の精霊クロトから受け取った、ダガー状の武器。
笛にもなっており、ドラゴンシーザーを操ったり、ドラゴンアーマーの力を引き出したりするために使う。剣の先端からレンジャーガンと同じ程度の威力の破壊ビームも発射出来る。
更に念を込めることで時の止まった部屋と下界を行き来することも出来る。
こちらもドラゴンアーマー同様、後にゲキに託した。

○破壊弾
両手先にエネルギーを集中して放つ青い破壊弾。
改心後は未使用。

○魔剣ヘルフリード
復讐の鬼だった頃のブライにバンドーラが与えた地獄最大の魔剣。獣奏剣入手後は二刀流も披露。
ブライが正義に目覚めると同時に消滅した。

○レンジャーソード
復活した直後にジュウレンジャーから奪って使用した、ジュウレンジャー共通武器。

○丸太
第31話「復活!究極の神」で使用。戦場にあった丸太を振り回して、ゴーレム兵を一掃した。
この事から自身が「力の戦士」であることに気付くが、丸太を振り回す姿は正直言ってシュール。


【ドラゴンシーザー】
ブライが獣奏剣で呼び出した守護獣。
他の守護獣同様にコックピットはあるが、ブライは乗り込まずに外から指示を出すことが多く、実際に乗り込んで戦ったのは何とドーラガンサク戦のみ。
ドラゴンという名前だが、見た目はゴジラ型の恐竜であり、海から出現するのもゴジラのオマージュ。しっぽが長く、そのまま振り回すだけでも武器になる。
非常に凶暴な性格で、町を破壊する指令も、ためらわずに実行する。獣奏剣で命令しないと指示できず、獣奏剣の命令がなくなった場合も派手に暴れまわる。だが、子供にカッコいいポーズをねだられて照れる一面がある他、寂しがりなところもあり、43話でブライがいなくなった際はブライを恋しがり荒れていた。ブライの死後はティラノレンジャーが指示を出している。
戦闘能力も十分に高く、指から発射する小型ミサイル「ドラゴンハーレー」や、しっぽをドリルのようにする「スピニングシーザー」がある。


【剛龍神】
ドラゴンシーザーがジュウマンモス、トリケラトプス、サーベルタイガーと合体した姿。
必然的にティラノザウルスとプテラノドンは余り、大獣神との共演はできないが、
それを逆手に取って守護獣ティラノサウルスや守護獣プテラノドンが戦闘に参加できず、
大獣神になれないときに使用されることもある。
ただしコックピットにドラゴンレンジャーが乗り込むことはなく、他の5人が乗って戦っていた。
武器はドラゴンシーザーのしっぽが変形した槍「剛龍槍ドラゴンアントラー」
バリアで敵の攻撃を防いだり、必殺技の「超爆裂龍神突き」で攻撃したりと、万能な武器である。
初登場時はただのお披露目で戦闘はなし。
初陣となった次のエピソードでは大獣神に合体出来ないため剛龍神に合体すると言う、
合体の特性を早速生かした活躍を見せた。


獣帝大獣神、究極大獣神については、大獣神の項目を参照されたし。









【その他の作品での活躍】
海外版である「パワーレンジャー」にも登場したが、こちらではレッドレンジャー(日本でいうティラノレンジャー)との関係は特になく、リタ(日本でいうバンドーラ様)に魔法で操られてパワーレンジャーと戦い、魔法が解けた後はパワーレンジャーに協力する。
後に変身能力を奪われたため、ゾードンからホワイトレンジャー(日本でいうキバレンジャー)に変身する力を授かる。ついでに主役になった。
また、『爆竜戦隊アバレンジャー』にあたる作品「ダイノサンダー」に再登場した時は、何故かマスクの一部が白くなっていた。

海賊戦隊ゴーカイジャー』においては、死亡した追加戦士であり、恐竜繋がりでもあるアバレキラー、タイムファイヤーと共に伊狩鎧の夢に現れ、ジュウレンジャーの大いなる力「豪獣レックス」を託した。
ゴーカイチェンジは追加戦士担当の伊狩鎧や緑担当のハカセが行う。
また、鎧はドラゴンアーマーを脱いでマーベラスに渡し、アームドティラノレンジャーへの再変身まで再現した。




短い項目だったが、俺は幸せだった…
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