園咲若菜/クレイドール・ドーパント

登録日:2011/02/06 Sun 01:35:22
更新日:2023/10/27 Fri 20:13:39
所要時間:約 4 分で読めます





何で私を怒らせるの!?

園咲(そのざき)若菜(わかな)とは、『仮面ライダーW』の登場人物。


演:飛鳥凜

●目次

【概要】

21歳。
風都で名を馳せる富豪一家、園咲家の次女で町のアイドルとして芸能活動を行っている。

ヒーリングプリンセスというラジオを放送しており、翔太郎を始めとしてファンは数多く存在し、浮世離れしたフィリップですら虜にするほど。

しかし、表の顔と裏の顔を巧みに使い分けているだけで、実際は舌打ちが癖で腹黒い。

姉の園咲冴子との関係は冷えきっており、幼少の頃から執拗な嫌がらせを受けていたことが現在の性格を形成する要因となっている。

園咲琉兵衛が首領をつとめるミュージアムの経営には一切関わっておらず、自身がその経営に携わることに対して消極的だった。



【劇中での活躍】

婿養子として迎え入れられた義兄・園咲霧彦の実力を計るために自身から勝負を挑むも軽くあしらわれてしまう。

ストーカーからの脅迫状がラジオに届いた際には鳴海探偵事務所に調査と護衛を依頼する。
その的確な推理から事件の犯人を暴き、さらに自身の熱烈なファンであったフィリップに興味を持つ。

彼女はフィリップと話している時だけ本来の優しさを取り戻すことが出来、その安らぎに今は亡き弟の面影を重ねるようになる。
以降は裏表の激しい部分は鳴りを潜め、舌打ち癖もなくなり清楚かつ柔和な性格となる。

霧彦がバードドーパントの件で父園咲琉兵衛と対立し、彼の指令でスミロドン・ドーパントの襲撃にあっていたのを目撃し、クレイドールに変身してスミロドンを追い払う。
霧彦は彼女から嫌われていたと思っていたのか今回の件には感謝し、

もしも信じていた人間に裏切られたと知ったら…そんな時、君ならどうする?

心に聞いてみるわ。本当の自分が何がしたいのか。

霧彦の死以降は、父の意向にのり姉の仕事の手伝いとしてディガルコーポレーションの経営に携わるようになる。

井坂にドライバーを調整された際には強大な力を得ることが出来たが、その反面以前のような性格に戻ったり、異様なテンションだったりと不調が見られた。

そして姉の冴子が父に反旗を翻し、組織の裏切り者とされると新たに組織の代表に祭り上げられる。
フィリップを頼り、一緒に町を出ることを願って彼を待っていたが、父に地球の嘆きを見せられ、地球の巫女となることを決意。
また、フィリップこそが死んだと思い込んでいた最愛の弟、来人だったことを知り、一緒に来るように勧める。

ミュージアムの運営に辣腕を振るい計画の遅延を改善する等後継者としての高い資質を開花させるが、復讐に燃える冴子が変身した、ナスカドーパント・レベル3に圧倒されてしまい力を求めてジーンメモリ所有者の川相透に脅迫する。
彼の手でガイアプログレセッサーを体内に取り込み、クレイドールエクストリームへと進化して、圧倒的な力と地球の本棚に自在に出入りする能力を得る。

ガイアインパクトを決行し、フィリップと一つになろうとするが、Wの変身システムによりフィリップの意識が外に転送され、プログラムを失った事で逆にバグを起こす。更にエクストリームメモリにより肉体データまで取り返されたことで体が大爆発。計画は失敗し、更に琉兵衛も倒されミュージアムは壊滅する。

残された若菜は財団Xの加頭のガイアインパクトの最重要人物として拉致されるも、翔太郎に救出される。

それから少しの時が経ち、警察病院で保護、療養していた彼女の元を見舞いに訪れる翔太郎は彼女を気遣いフィリップ消滅の事実を伝えなかったが、翔太郎の失言で彼女は気づいてしまう。

そして彼女は自身が決めたガイアインパクトを決行、自身の命をフィリップに授ける。
代償として自身が死ぬことになった若菜だが、彼女に一切の迷いはなかった。

死後の世界で彼を含めた家族と再会した後は、姉とも和解。
幸せな家族の一時を感じた弟を翔太郎の元へ送り出した。彼女とシュラウドが亡くなったのは一年後の2011年8月だと勘違いしているファンも多いが、これは現在と一年前「何らかの決意をする園咲若菜」(回想)と「謎の人物をカリスマと崇めるEXE」の場面を交互に写しミスリードを誘っていたからである。
ちなみに一番わかりやすい時系列の判別方法は「風都タワーが直っているかどうか」(1年前の映像ではAtoZの事件でまだ上部半壊のまま)。よってフィリップ消滅後の2010年8月が正解である。


クレイドール・ドーパント


身長:170.0cm
体重:150.0kg
特色/力:左腕から撃ち出す重力エネルギー弾、および再生能力
スーツアクター:藤田慧

園咲若菜が園咲家の所有する最上位メモリであるゴールドメモリ〈クレイドール〉とガイアドライバーで変身するドーパント
彼女のみドライバーを背部に装着するため、ドーパントに見られる球体は背部に存在する。

腕から重力エネルギー弾や衝撃波を放って攻撃するが、最大の特徴は強い衝撃を受けると周囲に破片となって離散し、再び集結する極めて高い再生能力である。
 そのため冴子には「死なない」と揶揄されており、上位メモリにしては特筆できる能力もその一点のみであるため「護身用の玩具」と卑下されている。

しかし、実際はこのメモリこそが園咲の所有する最強のメモリであり、力を使いこなせていないだけであった。


クレイドールエクストリーム


身長:428.0cm
体重:800.0kg
特色/力:強烈な超重力破壊弾、無限の飛翔能力、地球の記憶(無限アーカイブ)へのコンタクト

ジーン・ドーパントの能力でエクストリーム理論により完成したガイアプログレッサーを取り込み、強化された形態。
陶器で出来た体がひび割れ、その中から誕生する。そしてこの姿になると、何故か声がおっさんのようになる。

この姿で初めてクレイドールの真の力を解放することが出来、その強大な力はナスカのレベル3やダブルとアクセルの強化形態二人でも歯が立たないほど。
テラーやユートピアがダブルとのタイマンで敗れている以上、作中最強のドーパントであるかもしれない。
古来クレイドール(=土人形)とは、「人々が神への祈りを捧げるのに用いられた物」であり、その記憶を宿したメモリを持つ若菜こそ神の巫女として地球を救う存在であった。
つまり、琉兵衛が目論んだガイアインパクトとは、若菜の手によるものだった。冴子マジ噛ませ犬。

直接戦闘では一度も負けることがなかったが、最終的にはガイアインパクトの失敗の際の大爆発でメモリブレイクされたと思われる。


風都探偵

sの肖像にてビギンズナイトの回想シーンでちょこっと登場。
『W』本編序盤の姉にキツい姿で描かれている。
翔太郎いわく自分の視点とフィリップの話で構成したとのことだが、和解後に若菜から話を聞けなかったのかは不明。

また8巻には『W』本編で演じた飛鳥凛氏と冴子役の生井亜実氏との対談インタビューが掲載されている。当時シーンの再現写真もあり。


余談

『W』本編序盤は霧彦に冷たく当たる若菜だが、演じた飛鳥氏は撮影に入ってしばらくは霧彦役の君沢ユウキ氏をガチで嫌っていた
というのも飛鳥氏は内気で頑なな自分に明るく接してくれた冴子役の生井氏を慕っており、後参加で姉婿役の君沢氏が生井氏を奪ってしまうような嫉妬心に駆られたため。
つまりは劇中からは想像つかないシスコンともいうべき感情からであった。
そんな飛鳥氏もいつしか君沢氏の実家に遊びに行くほど打ち解けるようになり、10年経った今ではもちろん大好きですけどねと『風都探偵』のインタビューで語っている。

また飛鳥氏本人は内気で普段怒ることもほとんどなかったため、表裏の激しい若菜を演じるのにはけっこうな苦労があったとのこと。
クレイドールエクストリームでは低い唸るような声を求められたがそれにも苦労し、頑張ってみたものの「結局私の声と分からないくらいに加工されちゃってた」と笑い混じりにこぼしている。


追記、修正は舌打ちをせずにお願いします。

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最終更新:2023年10月27日 20:13