ハマー・デーヴィッド・グラント

登録日:2010/07/25(日) 18:54:29
更新日:2024/02/23 Fri 09:54:42
所要時間:約 3 分で読めます




爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP」の登場人物の1人。
ミニ四駆WGPのアメリカ代表チーム「アストロレンジャーズ」の一員。
同チームはメンバー全員が宇宙飛行士候補のエリートであり、そちらが本業。
ミニ四駆をやっているのはその養成カリキュラムの一環でという設定となっている。

愛称はハマーD
CV:鈴木琢磨

概要

年齢は12歳で趣味はバスケットボール。身長は175cmというコロコロコミックのホビーものにありがちなどう見ても小学生には思えない巨漢キャラ。*1

どうみてもおっさんなどと言われるがレツゴでは良くあることなので気にしてはいけない。
また、ゴーグルを取った素顔は強面ながら巨躯が映える中々カッコいいビジュアルでもある。
ちなみに1985年生まれで、もし生きていたら記事が作られた2010年時点で25歳になる。ミニ四駆の予想外の出来事程度に動揺する彼*2は、本当に宇宙に行けたのだろうか…・・・。
にしても、記事作成時点で25歳……当時25歳どころか30歳と言われてもあまり違和感は無(ry

さすがは将来の宇宙飛行士候補と言うべきか、データ分析に長ける人物。
サテライトワン(人工衛星)から送られる対戦相手や走行するコースのデータを冷静に分析し、レースを優位に展開する。
小学生にしてMITを主席で卒業したブレットでさえも「データがある時は優秀」と評している。

「落ち着け!ハマーD!」について

上記のブレットの評価は裏を返すと「データがない状況に弱い」という欠点も示している。
彼はその巨体に反してメンタルが脆い面があり、データがない状況で相手に追い上げられると冷静さを失いパニックに陥ってしまうことがある。

原作では対TRFビクトリーズ戦で中盤を烈と競うことになった。
烈のソニックがバンガードからハリケーンへと進化していた為に
前のデータが役に立たなくなったとオペレータールームにデータ解析を依頼。
しかしそれは叶わず、徐々にタイム差を詰められてパニックに陥る。

この時ブレットに「落ち着け!ハマーD!」と一喝され、一時は落ち着きを取り戻す。
だが、烈が遂にハマーDを射程にとらえ再び狼狽。
パワーブースターを手動で発動させる暴挙に出るも、そのスピードにアクティブサスがついて行けずコーナーでクラッシュ、その隙にハリケーンパワードリフトによって逆転されてしまう。
この対戦に出た3人のレンジャーズメンバーの中で唯一失態を演じたため、余計にネタにされる。

アニメ版でも第11話「秘密兵器!衝撃!!パワーブースター」にて烈のハリケーンソニックと対決。
レース開始前は自信満々だったが、よりにもよって走る場所が海底に造られた特設コースであったため、オペレータールームも解析できずコースの情報が送られて来なかった。

それに加え、取り残された魚というコース上の予想外の障害物により原作以上のパニックに陥ってしまう。バックブレーダーのアクティブサスによって悪路を直線的に走破する戦法が封じられ、烈のソニックは得意のコーナリングで着実にタイムを縮めていたのだった。

いくら実力者である烈が迫ってきているとはいえそのビビり方が尋常ではなく、
「SA☆KA☆NAが残ってたっていうのか!」と発しながら、ビチビチ跳ねているただの魚に過剰なまでにうろたえる様子まで見られた。そこに「タイやヒラメの舞い踊り状態だ!」という浦島太郎の一節を引用したファイターのコミカルな実況が加わり、いわゆるシリアスな笑いを生み出していた。

一応これに関しては、「元々データマンなのにデータが届かなかったならそりゃどうしようもないだろう」「コースが海底なのは運が悪かった」「烈兄貴が強すぎた」という意見もある。

その後、クールカリビアンズ戦で捨て駒の様な扱い*3をされたりと、
彼が個のレーサーとして優秀である描写はあまりされなかった。 

アニメ版最終戦でも、激しく取り乱す場面が見られた。
ここでもやはり烈からの猛追を受け、さらに深い霧のためにデータが届かない状況に陥っており完全にパニックとなっていた。
そこに観客の少年がうっかり自身のマシンをコース上に落としてしまうのだが、殺気立っていたハマーDはなんとそれを踏み潰そうとするのであった。

ちなみにハマーDが踏み潰そうとしたミニ四駆は藤吉が身を挺して守った。

なお、ハマーDは少年のマシンを積極的に破壊しようとしたわけではない。「踏み潰すぞ」という台詞から分かる通り、「コースにマシンを落とすなんて真似をしたら自分が踏み潰しても知らないぞ」というようなニュアンスである。

また、オリンピックのマラソン等を見ていれば分かると思うが、そもそも幼い子供であると言えどこの手の競技において「レース場に飛び出す・物を落とす」行為は極めて危険かつタブーとされる。「踏みつぶすぞぉおお!!」はあまりに過激すぎるにしてもハマーDが激昂する事自体は無理もないだろう。

ハマーD自身も直後に「すまん、つい焦ってイライラした… 悪いことをした…」とチームメイトに対して反省の念を述べている。

……で?

結局のところハマーDはどうしてあそこまで慌てふためいてしまったのか?
「落ち着け!ハマーD」とはつまるところ前フリである。

そもそも第11話の実質的な主役と言えるのはアストロレンジャーズのリーダーであるブレット。どんな状況でも冷静さを失わず、不安がる仲間を落ち着かせようとし、相手に抜かされてしまっても決して責めることはせず、それどころか自分が抜き返すから問題ないと告げ、緻密な計算によって有言実行してしまう、そんな最高にクールでカッコいいリーダーがブレットである。

過剰なまでに狼狽し冷静さを失うハマーDの姿は、そんなブレットを引き立たせるためのものだろう。

最終戦でコースに飛び出したマシンを踏み潰しかけたのも、肝となるのは体を張ってマシンを守った藤吉の方である。無印での序盤はどんな手を使っても勝つことに固執していた藤吉が、知り合ったばかりの他者のマシンを危険を承知で救ったのである。ここでの「落ち着け!ハマーD」は、身勝手な性格だった藤吉がここまでの精神的成長を遂げたことを演出するためのものだろう。

そしてその時の心境を語った藤吉の台詞は他のチームのとある人物に少なからず影響を与え、終盤の名シーンに繋がっていく。マシンを踏み潰しかけるという暴挙も物語全体を通して見ると必要な描写だったといえる。

その他

このようにネタにされる描写は多いが、ブレットの彼に対する「データがある時は優秀」の評価は本物である。
作中最強ライバルとして君臨したアイゼンヴォルフのマシンであるベルクカイザーが
一体何故左右非対称となるボディ形状をしているのか、という謎を一番早く解いたのは実はハマーDである。

普段のデータ収集も大人のスタッフではなく彼が主導している様で、チーム戦では上り坂でトルクに優れるハマーのマシンが他のマシンを押し上げる場面もあったりとチームへの貢献度は高い事も忘れてはいけない。本当に実力がない選手には「縁の下の力持ち」は任せられないのである。

逆に、作中描写から「宇宙に直接飛ぶ組より地上でサポートをする役なら相当の有能になるのでは?」との考察もある。

この「落ち着け!ハマーD!」は数あるレツゴネタの中でもカルロ・セレーニが同じロッソストラーダのゾーラに対して言い放った「グリスが固まってるじゃねぇか!」と並び、特にインパクトのある台詞として知られている。

前述のネタにされる最終戦に関しても、はっきり場面の描写はされなかったが実はスタート順位から徐々に順位を上げて来ており、他チームの面々に決して劣らぬ実力を持っていた事は確かであろう。

ハマーDが冷静さを失った上記の2つのレースでは、データが届かなかったことに加えて烈が後方から追い上げていたという共通点がある。烈にも何かしたの要因があるのではないかとする視聴者もいる。

いかにもハマーDがパニックに陥りそうな場面でもそうならなかったシーンもある。
ロッソストラーダ戦では必殺のアディオ・ダンツァにより仲間のマシンが原因不明のマシントラブルを起こし次々にリタイアするという展開になったが、意外にもハマーDは比較的落ち着いた状態であった。

ハマーDも走らせている、アストロレンジャーズの使用マシン「バックブレーダー」は現実で高い人気を誇り、ついに再販された(しかし値段は300円上がって900円に)。
しかしハマーDと同じデザインにするには絶版のドレスアップステッカー(100円)を手に入れるか
シールを自作するしかない。
あるいはタミヤに電話して
「オペレータールーム!ドレスアップステッカーを再販してくれ!」と頼むしか無い。

…のだったが2015年にまさかのクリヤーボディセット再販。しかも今回は通常ラインナップ。(のせいかあちこちで売れのkゲフンゲフン)
2次ブーム当時とは異なり地味に保護フィルム付き。また現行シャーシ(S2,AR)に合わせてボディマウントパーツの改修が行われた。
おまけにクリアー使用のナンバリングステッカーまで付属。もちろんハマー仕様の5号機ステッカーも付属。
ボディセット単体のみでハマーD仕様が作れるという全国のハマーDファン唾涎ものの復活を遂げた。
HAHAHAHAHAHA!パーフェクトだぜ!!!

それ以前にバックブレーダーは「リアルミニ四駆シリーズ」なため、
レースで走らせるには、走行用のシャーシを何処からか流用しなくてはならない。
まぁ最近はシャーシ単品でグレードUPパーツとして売られているので、
その他のパーツと組み合わせれば一台作るのも難しくない。
また、近年では難コース対策でシャーシにサスペンションを仕込む改造法もある程度確立されているので
アクティブ・サスペンションも再現できる!…かも知れない。



以下名言

  • 「GO! バックブレーダー!」
  • 「なんだと!」
  • 「SA☆KA☆NAが残ってただと!」
  • 「パーフェクトだZE」
  • 「嘘だ!」
  • 「踏み付けるぞ!」
  • 「すまないリーダー」
  • 「成歩堂、Kamikazeか」
  • (「good morning. This is morning call」) 「Thanks.」
  • 「データがkonai!!」
  • 「HA☆NA☆SE」
  • 「邪魔だ、どけぇぇぇぇぇぇえ!!」
  • 「お前だよ☆」



オペレータールーム!
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最終更新:2024年02月23日 09:54

*1 ただ、実際のところ12歳で175cmという長身は、相当珍しくはあるがありえなくもない。何ならアメリカより平均身長の低い日本ですら彼より背の高い180cm台の小学生が実在するくらいであり、同作の無印においても身長180cmの近藤ゲンが登場している。ハマーDの場合は体格が良く貫録がありまくるので、余計に年上に見えやすいというのもあるのだろう。

*2 それこそ見た目は大人びていてもまだ12歳、との描写ではあるだろうが

*3 ショートカットが狙える沼地のエリアをバックブレーダーが走破できるかのテスト役。そのレースは4台目にゴールしたマシンによって順位が決まる方式なので、最悪ハマーDがリタイアしても問題はなかった。また、ハマーは元々他のマシンのために自身は低い順位に落ちても構わないと受け入れている