ツルク星人

登録日:2013/11/14 Thu 2:30:15
更新日:2024/04/15 Mon 16:10:01
所要時間:約 7 分で読めます







トオル「カオル、父さんを殺したのはあいつなんだ!」
カオル「じゃあ、ウルトラマンレオじゃなかったのね…」




ツルク星人とは円谷プロ制作の特撮作品『ウルトラマンレオ』に登場する凶悪宇宙人


データ

身長:2.4~54m 
体重:50kg~2万t
出身:ツルク星
別名:奇怪宇宙人


概要

第3話「涙よさよなら…」、第4話「男と男の誓い」に登場。
レオに登場する通り魔・凶悪宇宙人の代表格で、赤く光る眼にアンテナのような角が2本生えた鉄仮面のような頭部と、手首から先が鋭利な刀剣になっている両腕が特徴。
加えてレオに登場する宇宙人でよく見かける「等身大の姿と巨大化した時の姿が全く違う宇宙人」のトップバッターであり、巨大化した際は手首から鋭利な刀剣の生えた二足歩行の青いトカゲみたいな怪獣の姿になる。

その行動理由に対してはダンは「地球侵略が目的」と言っているが、それらしい行動は一切せずに金属音のような鳴き声を上げる以外の自己主張をせず、ひたすら不特定多数の人間を淡々と襲撃・殺傷する通り魔的犯行を繰り返す。
多くの視聴者のトラウマになったであろうトオルの父や鈴木隊員の惨殺シーンは恐怖と同時に劇中のゲンのように怒りが込み上げて来る。

従来の宇宙人は破壊活動にしろ何にしろ征服や資源といった目的があったが、無言で殺人そのものを楽しみ、ウルトラマンレオに濡れ衣を着せて挑発するという、レオまでのウルトラ怪獣では類を見ない強烈なインパクトを誇る。
同じような他のウルトラマンに登場した殺人宇宙人にはキュラソ星人などがいるが、こいつのやっていることは従来の宇宙人達はもちろんガソリンを強奪して逃亡途中に目撃者を消していたキュラソよりもさらに性質が悪い。
裏設定では無言の通り魔事件はマグマ星人の指示によるものとされている書籍もある。


能力

特殊能力らしいものは無く攻撃手段は体術の他には優れた敏捷性とトレードマークである両腕の刃による斬撃のみ。
その切れ味は凄まじく、車のドア諸共人体を豆腐のように切断せしめる。巨大化後も切れ味は健在で、ビルを容易く真っ二つにできるほど。
巨大化後も特訓前のレオを小細工抜きの格闘戦で正面からボコボコに叩きのめして完全勝利できるほどには強く、鈍重そうな見かけによらず軽やかにバック転も決めて見せる位には敏捷性も高い。

レオが勝てないツルク星人にダンは壊れたウルトラアイを見つめナレーションで「マグマ星人戦で怪我さえしなければゲンに過酷な特訓をさせることなく自分がセブンとして戦えるのに」と語られており、戦闘不能になっていなればウルトラセブンVSツルク星人が見られたかもしれない。


劇中での活躍

3話冒頭にてスポーツクラブからの帰り、父親と自転車で親子仲良く和やかに帰宅していた梅田親子を突如襲撃
トオル・カオル兄妹の父親を両手の刃物で自転車ごと真っ二つにして殺害
その現場にレオの形を象った宇宙金属で出来たレリーフを残してトオルにレオが父さんを殺したと思わせ罪を着せようとした。
(ただすぐに巨大化して破壊活動を行っているため罪を着せるというより挑発しているだけのようである)

その三日後、身寄りのなくなったトオル・カオル兄妹を預かろうとしてくれたMACの鈴木隊員の乗ったMACカーを襲撃し、
兄妹の目の前で鈴木隊員を真っ二つにして惨殺してしまう。

その後も通り魔殺人を何度も繰り返していたようでありモロボシ・ダンが見ていた襲撃地点を調べた地図では
上記の二人以外の犠牲者の物と思われる点が付けられていた。

星人を誘き出すために深夜の街を一人パトロールしていたダンを襲撃、万能松葉杖を叩き斬って善戦するもののゲンが割って入った隙を狙って眉間に杖を刺され撤退する。

等身大の星人はなんとか撃破できたものの今度は巨大化して東京の街に現れる。
この際の姿はヒューマノイド型の等身大時とは違い、人型のトカゲのような姿をしている。
その格闘センスと実力は高く、蹴りを繰り出したり両腕でレオを投げたりした。
MACの攻撃を物ともせず進撃し街を破壊するが勝てないと悟ったダンがMACを引き上げさせたのを見て勝ち誇ったように早々に撤退。

翌日再び東京を襲撃、星人を倒すためにスピードアップさせたマッキーも歯が立たず次々と墜落させられ乗っていた隊員達も殉職してしまう。
どんどん撃墜されるMACを見かねたゲンがレオに変身して立ち向かうも二段攻撃を破る三段攻撃の技がまだ完成しておらず、
見た目とは裏腹の身軽な動きでレオを翻弄、両腕の刃物と空中から繰り出すキックの2段攻撃によってレオを敗北させる。
レオも海中に没してしまい暴れ続ける星人を止めるためダンの作戦によって送電線までおびき寄せられ感電してしまいたまらず退散する。


その後も三度東京を襲撃。
今度は前回の送電線で受けた電流を逆にエネルギーにして刃物の先から電流を流せるように強化してしまっていた。
父や鈴木隊員の仇を討とうとトオルが飛び出していくものの星人に襲われピンチとなる。
ゲンは特訓を続けておりレオに変身できる状況ではない、それでも星人を止めるためにダンはたまらずウルトラ念力で星人を追い払うが疲労で倒れこんでしまう…


奥の手であるウルトラ念力も使ってしまい、今度こそ頼れるのはレオ=ゲンだけという危機的状況の中、特訓が完成させられず自暴自棄になったゲンを疲労困憊になりながらもダンが激励。
滝を流れる桜の花びらという目標を見つけて希望が見えてきた中、4度目の襲撃を行う。

地上で応戦するダンを追い詰めるものの間一髪の所で滝を斬ることに成功したゲンがレオに変身して登場。

またも二段攻撃で追い詰めようとするが特訓を完成させたレオには全く通じず星人より速く動くレオの矢継ぎ早の攻撃で追い詰められ圧倒された挙句に自慢の両腕の刃物も硬質化したレオの腕で全て受け止められてしまい、ダウンしたところを一瞬の早業を用いたレオの流れ斬りの技で両腕を切断。
更に倒れこんだ所に自慢の鋭い刃物付きの両腕が降下し胴体に直撃して死亡。
まさに悪党にふさわしい末路を下った。

トオルの父や鈴木隊員や幾多の人々の幸せやその後の人生を奪った凶悪な星人は、自らの凶器で自滅し因果応報といえる末路を下ったのだった……


その他媒体の登場

内山まもるの漫画版『ウルトラマンレオ』では、「小学二年生」掲載分では巨大なオートバイに搭乗して市街地を襲撃、
「小学三年生」掲載分では地球人に変身して小型機械でレオを遠隔操作で操った。いずれもTV版とは異なり複数個体が登場している。
「小2」版ではオートバイから毒銛を発射して街を潰し、東京タワーを倒壊させる(ウルトラシリーズだと4度目だぞ!)など破壊の限りを尽くすが、
レオに1体がバイクを奪われるとダンの計略に嵌って火口におびき寄せられ、全員が火口に転落して自滅した。
ちなみにこの回の扉絵は完全にアレである。
「小3」版ではゾフィーによって洗脳機械が破壊され、怒り狂ったレオに全員ボコボコにされてしまう。
リーダー格と思しき個体がゾフィーに命乞いするも、「いやだね。」と即答され息絶えた。
こちらのほうも因果応報としか言いようがない。

漫画『ウルトラマン超闘士激伝』ではウルトラ戦士に勝ちたいと願う怪獣達の一匹として登場し、ゴーデスに利用される。
バランガスと合体、「邪生鋼戦士バランガ」となる(この瞬間、完全に洗脳され自我を失う)。
海魔星に潜入したウルトラマンタロウを幻惑ガスで苦しめるが、常時その場のノリだけで動いているピッコロブラックピジョンは気にせず適当に攻撃を繰り出したため
彼らの「悪意探知」で滅多打ちにされ、逃げ回った挙句にウルトラマンの拳でバランガを破壊されてツルク星人に戻った。

書籍『ウルトラマンメビウス ARCHIVE DOCUMENT』に掲載された小説「守るための太刀」(作:赤星政尚)では、
かつてザムシャーがツルク星人の大群と戦っていたことが語られている。

雑誌連載『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』では、アーマードダークネスを狙う宇宙人軍団の一人として登場。


余談

第3話の冒頭、トオルとカオルと父が口ずさんでいたのはフィンガー5の「恋のダイヤル6700」である。



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最終更新:2024年04月15日 16:10