宮本輝之輔/エニグマの少年(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2013/11/12(火) 15:04:39
更新日:2024/03/13 Wed 23:33:25
所要時間:約 7 分で読めます






『エニグマ』は…じっくりと観察する



宮本(みやもと)輝之輔(てるのすけ)は、
ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』の登場人物。
CV:河西健吾


【概要】


吉良吉廣の「」で貫かれスタンド使いとなった刺客の一人。

容姿は白いコートを着て浅黒い肌をした、端正な容姿の美少年だが、他人の恐怖心を帯びた顔が好きという真性のサディスト。
そのためには手段を選ばない。
「人が怖がる姿を観察するのが好き」との事だが、スタンド能力に覚醒した事で、それが単なるイタズラ程度では済まされない極悪な欲望へと進化。
アンジェロ吉良同様、こんな奴を放っておいたら町の人々が次々犠牲になってたのは火を見るより明らかであっただろう。

「少年」ではあるが、高校生なのか、成人してるのかは不明。

【スタンド】


『恐怖のサイン』を見つけた時!

我が『エニグマ』は
絶対無敵の攻撃を完了するッ!!

スタンド名:『エニグマ』
破壊力-E
スピード-E
射程距離-C
持続力-A
精密動作性-C
成長性-C

全身に「?」を引き延ばして図案化したような模様が張り巡らされている、人型ロボットのような像を持つスタンド。
イラストやアニメなどで色が塗られる際は紫系である事が多い。

◆能力

能力は「物を紙にして閉じ込める」
物体のみならず、炎などの形のないものも閉じ込められる。
無生物ならば無条件で閉じ込めることができる。

だが、生物、特に人間の場合「心から恐怖した時に無意識にやる『恐怖のサイン』を本体が認識した時」にのみ相手を閉じ込めることができるという条件がある。*1*2
その際はエッシャーの「昼と夜」や「空と水」といった作品のような、芸術的な絵柄となる。
紙にできるものの大きさに上限があるかは不明であるが、作中ではタクシー一台を運転手も含めて紙にできていた。しかしさすがに家一軒は不可能と思われる*3
この紙に閉じ込められた対象は時間経過の模様はなく、トンコツラーメンも出来立てのまま。

本人曰く「チンケな能力」で、純粋な戦闘力こそ低いが、一度恐怖のサインを見せてしまうと紙の中に閉じ込めるのは一切防御回避不可で、閉じ込めようとするパワーは、『クレイジー・ダイヤモンド』の治る力でさえ抗えないほどに強力。

なお、この「紙」を破いたりすると、その「紙」の中にあるものも破れてしまう。
ただし、「紙」を開くと対象物は外に出られる。
この「開く」動作は使い手でなくても非スタンド使いでも大丈夫。
更に、使い手自身は自由に紙に行き来できる上に、「紙」のまま移動することも可能で、作中では仗助の母・朋子のポケットの中に隠れていた。

最大の弱点は、本体の宮本自身を攻撃されると非常に脆いという事。
戦闘なら劇中のようにジワジワ搦手で追い詰める事に真価を発揮する能力と言えるのだが…。
あと、「紙」にした人間も、折り畳まれるまでは意識は失わず、ある程度なら自由に動けてしまう(スタンドも動かせてしまう)という弱点がある。
この弱点は、宮本自身も全く気付いていなかった、予想だにしていなかった弱点であり、後々この弱点が、自身の足を引っ張る事になってしまった。

このように戦闘においてはハンデが重たすぎるのだが、惜しいかな、日常生活で悪意なく使う限りでは明らかに超便利な能力であった。
「スタンド能力を身につけたばかりで調子に乗っていた」というのが本人談だが、本当に自身の能力の使い道を誤った未熟者だったと言わざるを得ないだろう。
後に仗助が言うように、大人しく観察だけをしていればいいものを…。


【劇中の活躍】

鋼田一豊大を撃破後に広瀬康一が始末された」と聞いた仗助噴上裕也の助けを借りることに。
そして裕也の鋭い嗅覚から「康一の物」を持っている宮本を追いかけるが、何故か仗助の母親・東方朋子が現れ、敵の姿が消えた。

実は宮本は仗助たちの前に現れる前に仗助の家に侵入し、朋子を捕えていたのだった。
この時、彼女を恐怖に陥れる為に大好物の鎌倉カスターを盗み食いした挙句人妻のパンティを盗み、「おまえのパンティーだ」と書いて見せびらかすなどという超ド級のセクハラをかました。

その後も裕也は敵の臭いを元に探すも、仗助はスタンドの罠にはめられ紙にされてしまった。*4

恐怖のあまり動けなかった裕也の前で堂々とタクシーで逃げる宮本だったが、仗助の「例え罠だと分かっていても康一を助けずにはいられなかった」精神に深く共感し、「借り」を返すために立ち上がった裕也に追い掛けられる。

そこで宮本はタクシーをワザと止めて、炎、サソリ、硫酸などと言った様々な罠で翻弄し、トドメと言わんばかりに仗助と康一をシュレッダーで引き裂いて殺す状況に追い詰める。
だが、裕也がわざと「敗北」したことで自分を紙にすると同時に、シュレッダーから仗助と康一を救出することに成功。
人質を失った宮本はとっさに紙に変えたばかりの裕也を新たに人質にとるが康一の『エコーズAct3』で阻止された上に逃げ場を失い、自身の『恐怖のサイン』*5とプッツンした仗助のドラララッシュの相乗効果によってシュレッダーの中の紙くずと融合され、本に変えられてしまった。


『観察するのが好き?』

じゃあ〜してろよなぁ〜〜〜
黙っておとなしく観察だけをよォ〜〜


その本は「時々うめき声が聞こえるような気がする本」として町立図書館に寄贈されることとなった。
なお、その本は「エニグマ」のタイトルを言えば読ませてくれるらしいが、奇怪な文字の羅列で文章と言えないものしか書かれておらず、判読不能だという。
ちなみに貸出は禁止。


【余談】

スタンド名の由来は西洋語で「謎」「なぞなぞ」「パズル」
なので、単行本43巻では「エニグマは謎だ!の巻」のサブタイトルが付いていたが、実はまんまの意味だったりする。
また、ドイツを活動拠点とするヨーロッパの音楽プロジェクトの名前でもある。
ジョジョファンでは、『第5部』後期EDテーマに「Modern Crusaders」が起用された事が有名だろう。

本名は後年明かされた設定で、本編では単に「エニグマの少年」としか呼ばれていない。



「いい事」…教えようか…
とてもいい事で簡単な事なんだけど…かなり意外な事なんだ

この記事…実は広げるだけで、追記・修正できるんだ

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最終更新:2024年03月13日 23:33

*1 『恐怖のサイン』の例:朋子→唾を飲む、康一→瞬きを二回する、仗助→下唇を噛む、裕也→顎を指でいじる

*2 本編を見る限り「行動不能(眠っている等)の状態にある生物」も無条件で紙にすることも可能と受け取れるような描写もあるが、もし可能なら仗助らの寝こみを襲えばよく、恐怖のサインを見抜く必要がないので、それは不可能であろう。

*3 もし可能なら、朋子や仗助らを家ごと紙にすればよく、恐怖のサインを見る必要はない。

*4 ちなみに、この時罠にはめた際の紙は、康一が登校時に飲んでた缶ジュースだった。

*5 宮本自身は恐怖すると片目をつぶるクセがあり、さらに恐怖すると両目をつぶる。