マリナス(FE)

登録日:2012/01/26(木) 21:20:14
更新日:2024/04/15 Mon 12:24:13
所要時間:約 5 分で読めます






い……いかん。大事な物資を奪われる前に撤退じゃあっ!





出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS




クラスは輸送隊。
通常はロードとセットとして扱われるが、この2作品では独立したユニットとして存在する。

【封印の剣】
リキア地方のフェレ侯爵家に仕える官吏。主君エリウッドの命を受け、リキア同盟軍に加わるロイを補佐するため同行する。
頭はツルッツルだがヒゲはフサフサのナイスミドル…もとい、壮年の冴えないオッサンである。

クラスは輸送隊、第2章「ベルンの王女」にて加入。

クラス:輸送隊
加入時レベル1
HP-15(100)
力-0(0)
技-3(50)
速さ-3(50)
幸運-10(100)
守備-3(20)
魔防-0(5)
体格-25
属性-闇
移動-5


輸送隊は彼固有のクラスで、
  • 戦闘中にアイテムの出し入れが可能になる
  • 攻撃不可
  • 救出不可(体格がカンスト)
  • 戦闘不能になっても撤退するだけで、次章で復活。つまり不死身
  • 支援が一切無い
といった特徴を持つ。

独特なユニットであるものの、持ちきれないほどのアイテムが必要な状況はそうそう無いので、ぶっちゃけあまり役に立たない。
貴重な出撃枠を削ってまで使うメリットが無いため、出撃メンバーが選択制になる6章で真っ先にリストラされる。

死んだキャラは生き返らないことが原則のFEシリーズで不死身特性はなかなか貴重なものの、一撃でやられる使い捨てデコイよりは適当な壁役でも出した方が役立つ。
それでも囮として使うならレベル上げが必須だが、こちらから攻撃することができない。
なので経験値を得られる手段は 敵の攻撃を耐えた時に得られる+1のみ。 という初代僧侶やシスターのような有様。
つまり100回敵の攻撃を耐えてやっとレベルアップという有様なのだ。そしてそんな手間に見合うだけの実用性はもちろん無い…

と、まぁそんな訳で、彼の戦場での仕事は5章までの囮。もしくはネタや縛りプレイなどの特殊な状況しかお呼びがかかることはない。


そんな彼だが戦闘前後のイベントデモでは出ずっぱりである。と言うのも、自軍キャラ=いつでも死に得るキャラな本作において、デモは基本的にロイと自軍に加入していない人とマリナスで進められるため。
ロイの話相手その1ポジションにはギネヴィアがいるものの、間違いなく出番の数ではトップ3の一角
しかもストーリーの都合上抜けることがあるギネヴィアと違って、マリナスは24章と終章以外の全ての章とEDにも登場。もうオッサンがヒロインでいいんじゃね?
後にこの点ではロストしても死亡ではなく撤退扱いになるキャラを増やすことで解決され、特定のキャラが出ずっぱりになることはあまりなくなった。

基本的には業務連絡となん…だと……?担当なので、支援会話が無いこともあり出番の割りには人物像が掴み辛い。
仕事はしっかりこなすが気が弱い小役人タイプっぽい言動が多い。

ロイを心配するあまり小言が多いらしく、また最近ウォルトの言動が似てきつつあることをロイが危惧している。
ちなみにウォルト的にはマリナスに似てるというのは誉め言葉らしい。嫡男のお目付役というポストを任されているので、フェレ内での評価は結構高い…かもしれない、多分。

その特徴的過ぎる立ち位置からなんやかんや言ってネタ方面では大人気。
レベル20にしてみようと一瞬でも考えるのは誰もが通る道。攻撃を1900回受けることを考えてみんな挫折するけど。

だが、それを達成した猛者は居る。
外部書籍である「あるきかたシリーズ」で彼をLV20にする企画が行われ、LV20時のステータスも掲載された。
成長率も冒頭で挙げてはいるがかなり独特。HPと幸運は必ず上昇し、速さの成長も高いので育て上げればそれなりの耐久力は得られる。
また、縁のない力が伸びないのはまだしも 何故か技も速さと同等に伸びる 。アイテム整理の技量という事なのだろうか?
騎馬系であるが回避率が大きく上がる「山」に入れる地味な特徴があり、5体の山賊のておのを耐え続ける事で達成していた。苦行である。
また、同書籍内で彼を全ステータスカンストさせていたり、のハードモード攻略の企画で、堂々と 「不死身のマリナスを囮にして時間稼ぎが出来る」 などと書かれる始末。
まぁ、ごく序盤の厳しい時期にならアリかもしれない。

クリア後のトライアルマップでアイテムを整理する手間を嫌うなら、終章直前の24章から連れて行くといいかもしれない。
一本道で通路が狭く、相手が間接攻撃出来ないマムクートなのでマリナスが不意に攻撃を受ける危険もない。
なお終章でイドゥンと対峙した時のセリフが用意されていない唯一のキャラである。


【烈火の剣】
この作品ではまだリキアに士官しておらず、小金持ちな旅の行商人。
20年後と比べると頭髪はまだ無事だが後退の兆しが見られ、口元はチョビヒゲなしょっぼいおっさん(byヘクトル)

13章外伝「行商人マリナス」で登場。夜盗に襲われ絶体絶命のピンチだった所をエリウッドヘクトルらに助けられる。
貴族に仕えるのが長年の夢だったらしく、これ幸いと2人に同行し一行の物資係の座をゲットする。
ちなみに外伝をスルーした場合はエリウッド編16章、ヘクトル編17章の頭に唐突に加入。

クラス:輸送隊
加入時レベル5
HP-18(120)
力-0(0)
技-4(90)
速さ-5(90)
幸運-12(100)
守備-5(30)
魔防-2(15)
体格-25
属性-闇
移動-0→5

クラスとしての輸送隊は
  • 出撃枠が別枠になった。
  • マップクリアまで生存すると1レベルアップ。
  • 移動不可能なテントに変更。そのため前作以上に護衛が必要に。
  • しかし20レベルでまさかのクラスチェンジ(映像付)。前作と同じ馬車になり移動が可能に。

といった具合に前作での不満点をかなり解消。
またシステムが変わり、輸送隊がマップにいないと持ち切れなくなったアイテムを捨てないといけなくなり、戦場での立場はかなり上がったと言えよう。
出番が増えるよ!!やったねマリちゃん!

そして成長率も前作の特異な傾向そのままに大幅強化。レベルの上昇と共に速さと幸運がぐんぐん伸びるため、中盤以降は敵の攻撃を華麗にかわすテントや馬車の図が見れる(さすがに戦闘アニメーションは無いが)
レベルアップ画面が無いため目立たないが烈火では唯一の成長率100%越えを持ち、合計成長率は仲間中堂々の1位。恐るべきテント(馬車)である。
相変わらず不死身なのでいざという時は捨て駒にしてもおkで、囮としてもなかなか便利になった。
章数がそのままレベルアップの機会になっており、章数が多いヘクトル編だと早くて中盤あたりで馬車になれる。

実用性が大幅に増した反面、今回は死なないキャラが増えたため、イベントデモの進行役からはリストラされてしまった。

しかし、その代わりじゃないが遂に支援を組めるようになった。相手は後の友マーカス、魔物とエサの関係ヴァイダ、まさかのロリっ娘ニノちゃんというラインナップ。

お調子者で目上にはへこへこ、目下には強気なThe・小物な性格
ツキの無さと被虐体質
ヤンおじさん似のびじょーふ=面白いおじさん
マリナス堂の焼き菓子
といった感じで、3者ともコミカルで和む。ひたすら和む。


最終決戦では危ないからオスティアで有利に商売できる紹介状を持って帰るように言われるが、
「わしは一生、お二人にお仕えすると心に誓ったのですっ!
いつまでも…お待ちしています。どうか…ご無事でお戻り…ください…!!」
と改めて忠義を誓った。涙と鼻水まみれで。
囮として優秀なのでついてきて欲しいと思ったプレイヤーは多い
それ以上に終章は貴重品ドロップの目白押しでアイテムの管理が非常に煩わしくなるので、彼をいらない子認定して出撃不可にした貴族のお坊ちゃんどもの罪は重い。

がしかし、後日談ではオスティアで商売を始めるも失敗し、エリウッドの援助を受け再起を図っているらしい。

一方マーカスとのペアエンドでは彼と意気投合し、エリウッドに仕えマーカスと共にフェレの名物家臣として名を馳せる。
次回作の事を考えると、こっちの方がより正史っぽいかもしれない。




ワシは戦いなどさっぱり出来ませんぞ。まったく何でこんな事に……。



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

そんな彼が2020年11月、まさかのヒーローズ登場を果たす。星3~4の枠で登場する。イラストはダイエクスト氏。
封印時代からの登場になるが、烈火・封印通じて戦闘はただの1回もしないキャラのため、
参戦するはずもないと思われていた彼の参戦は、大御所たる島田敏氏の起用もあって大いに驚かされた。
「想いを集めて」では彼自身もまた「英雄」として召喚された事には疑問を抱いているらしく、
召喚して出てきたのが自分ではエクラに「げっ、マリナスかよ」と思われているに違いないと悩んでいる。

無属性の暗器を使用する騎馬ユニット。この分類は他は期間限定の超英雄ばかりで、恒常ユニットとしては初。

武器スキルは汎用の『紫煙の暗器+』。戦闘後敵の周囲2マスの敵の守備、魔防を6低下する。
AスキルはHPが50%以下の味方の隣接マスへ移動可能な『救援の行路3』。
Bスキルは周囲2マス以内の味方は遠距離武器の敵と戦闘時、守備、魔防を4増加する『遠距離警戒3』。

能力がかなり極端で、全ユニットでもトップクラスの50ものHPを持つかと思えば、
これに対して攻撃がたった20(無装備時)という全ユニットでも最低の値でまともな攻撃は期待できないという今までにないタイプのユニット。
もとより戦闘経験の無い彼に、まともな戦闘など望むべくもないという事か。

ではそんな彼を一体どうやって使うのかというと、攻撃をしない支援型として運用するのである。
ヒーローズでは位置変え系以外の補助スキルを持つ場合、5ダメージ以下しか与えられない場合は補助スキルを優先するという仕様があるため、
この仕様と最大の移動力をもつ騎兵ということを利用し、最低の攻撃を逆手に取って応援+謀略系スキルで支援に徹してもらうという運用ができるのである。
幸い攻撃以外の守備、魔防、速さはわりと高めなので耐久は良好でやられにくい。それにダメージは無いとしても紫煙の暗器の効果で守備魔防が下がるので別の味方が攻撃するのに有利になる。
もっとも、敵を倒すことがほぼ出来ないので、簡単にやられないような水準になるまでのレベルアップには難儀することになる。

聖魔の光石」以降の作品では主人公が「輸送隊」コマンドでアイテムの出し入れを可能とするシステムに戻り、ユニットとしての輸送隊はリストラされた。


追記・修正は封印でマリナスをレベル20にしてからお願いします。

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最終更新:2024年04月15日 12:24