文学少女(属性)

登録日:2010/12/19 Sun 16:44:26
更新日:2024/03/17 Sun 13:31:13
所要時間:約 6 分で読めます





(あ…あの人、また図書室に来てる…)


(本…好きなのかな…?)


(あの人と一緒に本のお話とか出来たら…きっと素敵だろうなぁ…)


(勇気を出して話かけてみようかな…でも、いきなりだとヘンな娘だって思われちゃうよね…)


(何か共通の話題…一応クラスで隣の席なのに、殆ど話した事無いし、う~ん…どうすれば…)



『あの~』


「は、はひ!(うわっ!い、いつの間にか目の前に!!)」


『この本を借りたいんですけど…』


「は、はいっ………で、では貸し出し期間は来週の月曜までれすので、それまれの返却をお願いしまぶ(………噛んだーーー///)」


『了解、それじゃあ月曜に。』


(………はぁ、また緊張しちゃって上手く話せなかったな…。こんな地味で暗くて話下手な私になんて振り向いてくれないよね…)


~~~~~~~~~~~~


【文学少女とは】

文学作品をこよなく愛する乙女の称号。
文芸少女とも。

ラノベの方の"文学少女"についてはこちらを参照。


いわゆるクラスで本ばかり読んでいてあまり目立つタイプではない女の子。
そのため交友関係はあまり広くはなく、基本的に図書室や本屋などに1人でいる事が多い。
図書委員や文芸部等に所属している事が多く、司書さんととても仲が良かったりする。

とにかく読書が大好きで、公園のベンチ、バス・電車内、教室など、時間があればどこでも本を取り出して読む。
外国語が得意な場合は原書のまま読んだりする。

文学少女と言っても、キャラクターによって、単純に作品を読むのが好きなだけであったり、
自分で作品を書いている、病弱故に本を読む事しか出来ない、等々様々なパターンに分かれる。
中には学校の図書室の本全てを読破している者や、なおかつ検索機能を持ち合わせている場合も。

繊細な少女らしさや、幻想的でどことなく儚い雰囲気、加えて控え目で知的なイメージを持つ文学少女属性は、古来より隠れた人気を持っている。

また、読んでいる本が教科書に出てくるような作家の文学作品か、ファンタジー、恋愛、SF物なのかによって大分性格が変わってくる。

歩く図書館や、少女ではないがWの右側の少年もある意味では文学少女だろう。


【容姿】

主に三つ編み、メガネっ娘、地味、などといった特徴を持つが、全てが揃っているのは稀。
普段はあまり目立たなくとも、コンタクトにしたり髪を下ろしたりすると印象がガラリと変わり注目を集めるようになる。
要はいちごパンツや消失前と消失後のようなギャップ萌え出来る点があるのも1つの重要なファクターである。

髪は黒か茶、青などの落ち着いた色が一般的。
インドア派のイメージから、身体は小さく華奢で、肌は色白という傾向が強い。

『文学少女』という言葉を聞くと、服装はやはりセーラー服ブレザー等の学校の制服姿でイメージされやすい。
それに重厚感のあるハードカバーを装備させると、華奢な身体を対照的に引き立たせる要素になる。

冬には中にセーターを重ね着したり、スカート丈が長いといった「野暮ったい」着こなしが多い。
それは私服でも同様であり派手な格好はあまり好まず、さらにマフラー・ひざかけといった防寒具もよく似合うため、必然的に露出度は低くなる。

こうした地味で野暮ったい文学少女の外見が、純朴で落ち着いた、ややレトロなイメージを生んでいるのである。

晴れの日に日傘を持って、中庭の木の下に腰掛けてハードカバーをめくる姿が何とも絵になる方達であらせられる。
そう、まさに物静かな天然素材のような。


【性格】

文学少女は物静かで性格は内向的だが、頭の中では人一倍考えているものであり、その内的な二面性が文学少女の魅力である。
まあコンクリートロードみたいに真逆なパターンもあるが。

普段は寡黙でも好きな本の話題になると途端に饒舌になる。

また、真面目で優等生っぽい雰囲気を醸し出してはいるが、趣味の読書に大半の時間を割いているので、案外勉強は得意ではなかったりする。

恋愛小説を愛読している娘は、論理性よりも感覚・感情を重視するセンチメンタルなロマンチストである傾向が強く、やや妄想癖があったりもする。
やや活字中毒気味でもある。

総じて、大人しい見た目と内面の知性の調和、そこに意外性のあるアクセントが加わる事によって『文学少女』の魅力が生まれると言えよう。
本を食べちゃうみたいなね。


【由来】

文学少女が現在、上記のようなイメージを持たれている起源になったのは、恐らく戦前の女学生達だろう。

明治時代に「高等女学校令」が発令され、全国に女学校が創設、女学生という存在が誕生した。
当時の女学生は先端の教育層で、積極的に図書や新聞等を読んでおり、当時は「先進的」「近代的」といった印象を持たれていた。
現在の『文学少女』は、そういった戦前の女学生のイメージを引きずったまま、「古風」でノスタルジックな存在として認識されている。


~~~~~~~~~~~~


「…どうだったかな?この前貸した本…」


『ああ、とても面白かったよ!勧めてくれてありがとう。』


「本当!?よかったぁ…これ私も大好きなの。」


『また何かオススメがあったら教えてほしいな。』


「う、うん。えっとね………この恋愛小説なんかどうかな?登場人物の心理描写がすごく繊細で、私のお気に入りなの。特にラストの展開も…
 あっ、でも…男の人はこういう恋愛モノってあまり好きじゃないのかな?」


『そんなこと無いよ。ありがとう、じゃあ早速読んでみるよ。』


「あ、良かった…是非、あなたに読んでもらいたかったの…///

 ………えっと、その…ちゃんと最後まで読んでくれたら嬉しい…///

 そっそれじゃあまたねっ!///」


『うん、また図書室で。…なんか慌てて行っちゃったな。
 まあとりあえず読んでみようかな…ん?本の最後に何か挟まってる?…これは、手紙?』


カサッ


いきなりこんな手紙貰えば迷惑かもしれないけど

私、手紙なら勇気を出せるから        

だから私と、追記修正して下さい!      

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 文学少女
  • 属性
  • 萌え属性
  • 萌え
  • 地味め
  • 図書室
  • 文学
  • 読書
  • インドア
  • 秀逸な項目

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月17日 13:31