火文明(デュエル・マスターズ)

登録日:2013/11/09 Sat 00:21:46
更新日:2024/02/26 Mon 02:20:54
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その怒りに触れたために、ひとつの都市が消滅した。




火文明とは、TCGデュエル・マスターズ」における文明の一つ。

南海にある火山(火山要塞ヴァル)に生息する彼らは、情熱の赴くままに動く。
破壊や感情、自由を表すデュエル・マスターズの五大文明の一つ。 それが火文明である。

MtGで言えばに相当する。


文明としての特徴


ボルシャック・ドラゴンㅤVRㅤ文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000+
W・ブレイカー
攻撃中、このクリーチャーのパワーは、自分の墓地にある火のカード1枚につき+1000される。

前時代的な科学技術が発達しており、銃やで武装したクリーチャーが多いのが特徴。
についで技術力があるが、自由を制限し、ルールを愚直に信奉する光や、感情を評価せず、思考ばかりで行動を起こさない水とは相性が悪い。
なんで技術力があるんだろう?

ちなみに仲のいい自然は科学技術なんてなかった。前者は魔術、後者にいたっては特に魔法も科学もない自然のままの暮らしがある。文明とは何だったのか。

混沌を司る彼らは、とにかく攻撃的である。元ネタの赤/Red(MtG)に近いといえるだろう。
スピードアタッカー、火力はこの文明に特徴的な能力である。他にもアンタップキラーは基本的にはこの文明にしかない(一応、極めて近しい能力のマッハファイターが自然に存在している)。
闇同様にブロッカー破壊も得意。

破壊と強化には長けているが、カードのドローや回収が苦手であり、長期戦を強いられると苦しい戦いになる。
単色獣にブロッカーがただの1体も存在しない唯一の文明。(自然も一体条件付きのを入れても二体しかいないけど)
クリーチャーのサーチは得意だがたいてい種族縛りがある。多いのはドラゴン

混沌が好きなだけあってデッキトップをめくった時の効果に関して強いものが多い。

また、「ルールそのものを破壊する」ということなのか、エクストラターン追加能力シールド焼却能力を持つカードは多くが火文明に属している。

主人公の使う文明であることもあり、ビートダウンでは絶大なパワーを発揮できる。
反面、上記の性格から長期戦を火文明で行うのは苦手であり、コントロールを作る際には他の文明の助けが重要になる(ボルメテウスコントロールなど)。


漫画アニメでの主な使用者


歴代主人公達の使う文明だけあり、熱血漢や胸に情熱を秘めたキャラが多い。
「思い立ったら即座に行動を起こす」「直情的で、見境無く暴走し易い」というのも、ほとんどのキャラに共通している。

  • 切札勝舞
ご存知、デュエル・マスターズ初代主人公にして伝説のデュエリスト。カードゲーム史上、最もドラゴンを愛しドラゴンに愛された男。
歴代切り札はボルシャックをはじめアーマード・ドラゴンがほとんどで、ドラゴンでは無かったのはフェニックスである《龍炎鳳エターナル・フェニックス》ぐらいか。
ぶっちゃけ、火文明のカードにぶっ壊れカードが登場したのは大体こいつのせい。

勝舞のにして、ゲスっぷりに定評のある2代目(アニメではパラレルであるフラッシュの主人公を入れると3代目)主人公。カレーパン馬鹿
兄と同じくドラゴンを多く使用する他、ヒューマノイドも愛用する。
火文明のカードにぶっ壊れカードが多く登場する原因その二。

  • 切札勝利
上記切札兄弟の父親。主人公の父親にして切札家の家長だけあり、実力は非常に高い。
使用するのはやはりドラゴンがメイン。
世界中を放浪しており、あまり家には帰ってこない。勝太編からは父親に立場を取られてほとんど出番がない。

デュエル・マスターズVSRから登場した勝太のライバルにしてライディングデュエリスト
初期はまさかの速攻使いで、後に《伝説の禁断 ドキンダムX》を切り札にしたデッキを使用。VSRFでは闇文明も使用し、《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を切り札とした。
火文明侵略者イニシャルズソニック・コマンドを使用する。
轟く侵略 レッドゾーン》は彼を象徴する一枚で、後の切札ジョー戦でも使用した。

  • 火の玉ボルツ
切札ジョーライバルの一人で、日本全国をスケボーで旅しているマジでBADな少年。
相棒の《ダチッコ・チュリス》と出会った事で、デュエルマスター候補を目指す事となる。
火文明の新種族・ビートジョッキーを使用。切り札はマスター契約した《“罰怒”ブランド》。

斬札ウィンのライバルで、最強デュエリスト集団「D4」のリーダー。
過去のシリーズとはパラレルワールドになったとはいえ、これまで主人公が使用していたボルシャックを使う異色のライバルキャラ。
「日本をより良くする」ことを目的に突き進むなど火文明使いらしい情熱的な一面もあるものの、弱いデュエリストやダメな大人などには辛辣を通り越して冷酷に接するなど、火文明使いでは珍しい性格。


代表的な種族


火文明といえばかつてはこれという時代があった。
主人公の切り札であり、ボルシャック・ドラゴンボルメテウス・ホワイト・ドラゴン爆竜 GENJI・XXなど主役級クリーチャーが多い。
反面、主役ゆえに高いスペックを持つものが多く無双竜機ボルバルザークボルメテウス・サファイア・ドラゴンという温泉旅館行きのカードもある。

攻める代表がアーマード・ドラゴンなら、サポートの代表はこのファイアー・バードであろう。
ドラゴンを始め、フェニックスゴッドなどもサポートする。
今では全文明にいる種族だが、火文明が一番多い。
派生種にファイアー・バード炎がいる(こちらは火文明のみ)。

軽量種族でドラゴノイドとともに火文明を統べる種族。
かつてはドラゴノイドと対立していたが、文明の危機を前に和解、結束して敵に挑んだ。
エピソード1中盤までは影が薄かったが、長い歴史の中で闇文明ヒューマノイドも増え、フィニッシャーとなる重量級ヒューマノイドも手に入れて中速ビートダウン向けの種族となった。
派生種にヒューマノイド爆がいる(こちらも火文明のみ)。

ヒューマノイドやマシン・イーターの持っている武器。でもクリーチャー。
大抵は持ち主よりも後に登場する都合上「持ち主より強い」ことが多い。
最近持ち主がデスパペットのゼノパーツも登場した。

火文明コマンド。ただし他文明のコマンドと違って、やたらアーマード・ドラゴンと複合している。
複合している種族のおかげでこちらも主役級が多い。

不死鳥編で登場したハイブリッド種族でステロイドカラー担当。サポート種族はビークル・ビー
今まで硬派な見た目のクリーチャーが多かったデュエマ界に現れた癒し系ふわもこクリーチャー群で当初は不評だったようだ。
しかしふざけたネーミングふざけたイラストふざけた効果のカードばかりになった今となってはかわいいものである
なぜか当時ハーフデッキが販売されず、のちにワイルドキングダムという単独のデッキが販売されたことがある。

闘魂編第3弾でドラゴン・ゾンビアース・ドラゴンとともに新ドラゴン種族として追加された…はいいがそのパックの目玉進化獣はご存じアーマード・ドラゴンの超竜バジュラであり、登場当初から非常に肩身が狭かった種族であった。
しかし紅神龍ジャガルザー、紅神龍バルガゲイザーなど強力な奴もいる。ついでになぜかミラフォース・ドラゴンが所属してることでも有名。

闘魂編で追加された火の新種族。この弾では三体登場した。
ちなみに総数は長い事三体。そうこの弾以降こいつらは登場しなかったのだ。
同じく影が薄いシー・ハッカーだって二桁はいるのに…。
あんまりにもあんまりなため(ネタ)人気がある種族。
最近四体目が登場してファンは歓喜したという…。


火文明におけるその他の種族はこちらの記事を参照のこと。


代表的なカード


クリーチャー

デュエマの顔とも言えるアーマード・ドラゴン。
性能に関しては初期特有のパッとしないものだったが、後に「ボルシャック」がカテゴリ化して環境入り。」
自身もツインパクトとしてリメイクされ、強力なカードソースとして重宝されている。

ボルシャックと並ぶデュエマの顔とも言えるドラゴン。
こちらは当時ではハイスペックでフィニッシャーとして活躍し続けた。
ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》など多数のリメイクが施され、環境で活躍するカードも多い。

ドラゴンのコスト軽減と言えばこの鳥。
インフレに飲まれて評価が落ちたかと思えば再評価されたり確かなポテンシャルを秘めている。
後にボルシャック化して「栄光ルピア」の名で知れ渡る事に…。

それまでパッとしなかった火文明進化ドラゴンの代名詞。
毎ターン2マナランデスする鬼畜性能で殿堂入り。
環境の高速化により一時期は殿堂解除候補に上がったが、《王来英雄 モモキングRX》の登場で一生殿堂解除できないカードになった。

太陽を司る火文明の超神星
召喚条件が厳しい事と引き換えに、デュエマ史上初のワールド・ブレイカーと凶悪なランデス効果でロマンを感じさせてくれる。
が、プレイスでは魔改造されてガチ環境でも大暴れし、後に紙でもリメイクされて1ショットキルの鬼と化した。

ハンターの代表的クリーチャー。
無色になったり闇堕ちしたり合体したりといった形で派生カードが何種も登場し、プリン姫と共に世界線を越えたりと非常に世話しない。

ガチンコ・ジャッジで手軽にエクストラターンを得られる火文明を代表するフィニッシャー。
長年殿堂入りカードの代表格として愛されてきたが、2023年についに殿堂解除となった。

内股。ドラゴン・サーガの主役でもある。
ドラグハートを操る能力を持つ。
最強形態のモルネクはリアルタイムで10年間も環境で活躍し続けているガチカード。

侵略により0マナで間に出てくる凄まじい奇襲性を持ったカード。バイクデッキの元祖にして中核。
Tブレイカーに除去まで持ちながら当たり前のように3ターン目に出てくるのは、活躍当時では革命的だった。
そのスピードゆえにデュエマの環境の高速化を進めたとも言われる一枚。

なぜかCIPとアタックトリガーの両方で相手のマナをロックする鬼畜カード。
文明に応じてロックするカードが増えるため、多色デッキはこのカード一枚で何もできなくなることも。
現在は当たり前のように殿堂入り。

新章からの火文明担当であるボルツの切り札。
火文明らしい速攻を得意とし、特に轟轟轟は大いに暴れ散らかして足湯に浸かる羽目になった。
他にも強力なスター進化クリーチャーとしてリメイクされたり、切札家の手を離れても強力な文明である事を証明している。

実質1マナで出てきて、好きな数GRクリーチャーを踏み倒せる恐ろしいカード。
あまりの展開力とGRそのもののチートっぷりゆえに「ミッツァイル・マスターズ」とも言われる一強時代を作り上げた。現在は殿堂入り。
中でも【赤青ミッツァイル】は後手4ターンキル率96%という恐るべき数値を叩き出し、歴代最強デッキの候補に挙げられることもある。

呪文

  • 《地獄万力》
合計8000パワーになるようクリーチャーを選択し、破壊する高コスト呪文。
コスト7と重いが使い勝手はよく、相手の主力を1点集中で破壊したり、ウィニーをまとめて破壊したりなど応用が効く。

S・トリガーがつき、範囲が5000まで下がったものは《地獄スクラッパー》。範囲が狭くなったとはいえSトリガーがつき、速攻耐性がついたためそちらの方が採用されている。
しかし《スーパー炎獄スクラッパー》というコストが6の完全上位互換が登場してしまった。

  • 《火炎流星弾》
火のブロッカー対策呪文。パワー6000までのブロッカーを破壊できるS・トリガー。
恐ろしいのはそのコストパフォーマンス。わずかコスト1で相手の好きなブロッカーを破壊できるのだ。
現在こそブロッカーのパワーインフレに伴い現役を退いたが、長年速攻の相方として活躍し続けてきた名カード。

  • 《スチーム・ハエタタキ》
火を代表する除去呪文の一つ、わずか1コストで相手の4000以下のクリーチャーを破壊できる。序盤のシステムクリーチャーを大抵焼くことができる。《火炎流星弾》にも言えるが、火の除去呪文は1コストでも非常に強力。逆に言えば1コストじゃないと打っている暇がないとも言える。
自分のクリーチャーを破壊する代わりに火力が5000に上がった《バッドドッグ・マニアクス》も環境で活躍した。自壊の方が悪用されていたのは秘密

  • 《ドリル・スコール》
1コスで自分のマナと相手のマナをともに削る呪文。
《天雷王機ジョバンニX世》でこのカードを使い回し相手をライブラリアウトに追い込む害悪デッキ【ジョバンニスコール】が有名。
自分のマナ破壊を気にする必要がないデッキなら、わずか1マナでエクストラターン獲得する呪文と言って差し支えない。
事実《ジョバンニ》規制後も《“轟轟轟”ブランド》を積んだ速攻で相手の行動を縛る手段として大活躍、殿堂入りとなった。

  • 《インビンシブル・フォートレス》
火のインビンシブル呪文。相手のシールド3枚を墓地送りにする強力なカードで、言うならばDM版ウルザの激怒。
当然ながらコストは13もあり、唱えるのは楽ではない。
そのため、《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》などのコスト踏み倒しがよく利用される。
似たようなカードに《ティラノ・リンク・ノヴァ》がある。

GR召喚を3回も行うシンプルながら強力カード。
6マナと書かれているがほとんどの場合2コスで使われ、1ターンで2回撃たれることもしばしば。
同じくGR・マスターズの起爆剤として出された《ミッツァイル》や《ドッカンデイヤー》の制限後もこのカードは許されたので、現在進行中で活躍中。



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最終更新:2024年02月26日 02:20