カルディア(聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話)

登録日:2012/06/03(日) 14:10:54
更新日:2024/04/06 Sat 13:39:51
所要時間:約 8 分で読めます





声:遊佐浩二

■プロフィール
年齢:22歳
誕生日:10月27日
血液型:B型
身長:185cm
体重:84kg



■人物

本編から243年前の前聖戦における蠍座の黄金聖闘士。22歳。名前の「カルディア」とは、ギリシア語で「心臓」の意味。

戦闘においては凶暴かつ冷酷で好戦的。空に浮かぶロストキャンバスへ行く方法を知る為に冥闘士を痛め付け、拷問と言い張るなどかなりのサディストでもある。

過激な性格だが、熱くなり易いデジェルを宥めたり時には冷静な判断を下すなど、緊迫した場面でも自分を見失ったりはしない。

また、とある理由から強者との戦いで自分の全力を出し切る事を望んでいる。

日常では明るく子供っぽい部分があり、厳格な聖域の中では特異な人物。その性格ゆえ、後述のサーシャとの繋がりがあったりする。
良くも悪くも自由人であり気まぐれな性分だが、これか自身の体の事情も関係している。

好物は林檎。これはデジェルから林檎は万病の薬と言われたため。なおギリシア語で林檎のことをミロと言う。



■技

基本的には後世のミロと同じスカーレット・ニードルだが、カルディアは小宇宙を燃やす事で心臓から高熱を発生させる特殊体質をしており、その高熱を技に上乗せして戦う。

◆スカーレット・ニードル

後世のミロと同じく相手の神経節を撃ち激痛を与える。
ただし普段の戦いで使うミロと違い、カルディアはほぼ激痛目当ての拷問技と化している。
本来は一発ずつ星命点に打ち込んでいく技だが、カルディアの場合だいたい一度で数発分を打ち込んだり、一気にアンタレス以外の14発をまとめて打ち込むことが多い。

◆スカーレット・ニードルカタケオ

心臓から発する超高熱を相手に打ち込むスカーレット・ニードル。
カルディアの奥の手。実際に食らったラダマンティスは「人間が耐えられるものではない」と苦悶の表情を浮かべるほどの熱量。

◆スカーレット・ニードルカタケオアンタレス

スカーレット・ニードルアンタレスのカタケオver。小宇宙を全て燃やし尽くして血液が沸騰する程の超高熱を放つ為、放った後は自分の命も消える自爆技でもある。最大出力で放てば太陽の神官の耐熱性をも上回りそのまま焼き尽くせる威力がある。



■原作での活躍

・黄金の蠍

初登場は12巻。冥闘士の地奇星フログのゼーロスに、ロストキャンバスの行き方を吐かせる為にスカーレット・ニードルで拷問をするなどかなり過激な登場をする。

その後はアテナ・サーシャからの勅命で、海皇ポセイドンの助力を求めるデジェルと共にブルーグラードへと向かう。


・水面下の死闘

ブルーグラード到着後は領主であるユニティに海底都市アトランティスへと案内されるが、後をつけてきた冥王軍・冥界三巨頭の1人、天猛星ワイバーンのラダマンティスと交戦する事になる。

最初はデジェルと共に2対1で戦っていたが、ラダマンティスの強さを見て自身を熱くさせてくれる相手と確信する。

そして、スカーレット・ニードルの神経毒で隙を作ってデジェルを先に向かわせ、自身はラダマンティスと一騎討ちを演じる。


一対一ではラダマンティスの猛攻に圧倒され、お互いの戦う為の大義名分や目的の主張と言う名の端から見れば口喧嘩を繰り返しながらもスカーレット・ニードルをラダマンティスに撃ち込んでいく。

そして、満を辞して14発を撃ち込んだと同時にカタケオを発動させてスカーレット・ニードルの針穴から超高熱でラダマンティスに体の内側から大ダメージを与える。

そしてカルディアはリミットがある命は自分の選んだ場所で使い切ると言い放ち、ラダマンティスと最期の撃ち合いに挑む。


・魂の一刺

自身の命を掛けた一発限りの最期の一撃を放つカルディア。しかしその一撃はラダマンティスに止められてしまう。

逆に、反撃の零距離グレイテストコーションで爪ごと右腕の黄金聖衣を破壊され、敗北。・・・したかに見えた。

が、左手のもう一本の針から放たれたカタケオアンタレスをラダマンティスに直撃させる。ラダマンティスは全身の血の沸騰と共に膝をついて倒れる。

カルディアは自分の全力を出し切れた事に満足し、デジェルに後を託して立往生して事切れた。


死亡したかに思えたが、半覚醒したポセイドンの暴走でアトランティスが崩壊する中、デジェルの意志を継いでオリハルコンを聖域へ届けようとするユニティの下に心臓が燃えた状態で再び登場。

冷気で倒れたユニティを、瀕死の身体で地上に連れ出す。しかし、ユニティが意識を取り戻した時には高熱を帯びた真紅の爪だけが遺されていた。


・死後

聖戦の最後で完全復活したハーデスに対し、他の黄金聖闘士と共に魂の姿でシオンと童虎に助成、「熱のため」にその力を発揮した。



■交友関係


同期にして親友同士である。またカルディアの体に流れるアテナの血による心臓の暴走を抑えることができる唯一の人物でもあり、単なる親友以上の関係。

一方、情に厚くかつ悩み事を抱えやすいデジェルにとっても、カルディアのさっぱりとした性格に励まされている。



黄金聖闘士のなかでもシジフォスとともに、アテナであることが公に知られる前からサーシャと関わりがある。そのため、サーシャをその人物面から評価し、忠誠を誓っている。
彼女にとっても突然アテナであることを告げられ途方に暮れていた所を1人の女の子として接してくれたカルディアの存在は大きく、彼との出会いでアテナとして生きていく覚悟を決めた。

ちなみにサーシャが公にアテナとして降臨した後でも彼女に対する態度はアテナと知る前と何ら変わらない。
その態度がサーシャの心の負担を少しでも軽くしているのは想像に易いだろう。

またカルディアが発熱で倒れた時は看護に訪れている。


OVAで関わりがある。
耶人が病身の姉を背負い医者のいる村に向かっている途中、奇しくもそのタイミングで耶人の村に襲撃を掛けた冥闘士たちの一人に襲われたがそこをカルディアに救われる。
元々聖闘士に憧れていた耶人はカルディアについて聖域へ向かう事となり、そのままカルディアが彼の師となった模様。

後に作者が描いた冥王神話番外編で設定が逆輸入された。
耶人が一角獣星座の聖衣を授かる時にこっそり見に来るなど面倒見の良い所を見せている。*1



■外伝におけるカルディア

・第2章 蠍座(スコーピオン)
蠍座の黄金聖闘士カルディアがサーシャをアテナの化身だと知らずに聖域から連れ出してしまった!?
そこで、思いがけずも人類の存亡をかけた戦いに巻き込まれてしまった2人の運命は!?
幼き日のカルディアの書き下ろしまんがも収録!!
灼熱のスカーレットニードルが
闇夜を切り裂き、悪を討つ!!

時系列は本編の五年前。聖域に来たばかりのサーシャを連れて中南米を訪れ、立ち寄った酒場で女主人カルベラと知り合う。

そこに突如カルベラを狙う謎の集団「獣闘士(ジャガー)」が現れる。カルベラを浚おうとする獣闘士を退け、彼女を助ける。


その後、夜の町で獣人のような姿となった獣闘士の軍勢と黄金聖衣を纏って再び交戦。獣闘士の長で太陽の神官を名乗る男ウェスダと出会う。

強者の心臓を求めると言うウェスダと小宇宙を交えるが、彼に強者の心臓の持ち主と見込まれてしまい、生け贄の印である「黒曜石の牙」を埋め込まれ心臓が熱暴走を起こしてしまう。


ウェスダ撤退後、獣闘士の刺客「ヨナルデパズトリのナワルピリ」の奇襲を受けるが、それを退ける。が止めの一撃を放とうとした時、サーシャが2人の前に割って入る。

サーシャに「何のつもりだ」と言いながらも、自身の性格を見抜いたことやその根性を認める。

しかしナワルピリにサーシャを盾にされ、攻撃しようとするもその前に黒曜石の牙が響いて意識を失い、サーシャを連れ去られてしまう。

目を覚ました時にはカルベラもウェスダに話をつける為に居なくなっており、時間も少なく心臓も痛みが走るが、カルディアはその危機感を楽しんでいた。


獣闘士の本拠地にたどり着いたカルディアは「破壊神テスカトリポカの黒曜衣」を纏ったウェスダと対決する。

太陽の神官であるウェスダにはスカーレット・ニードルの神経毒も熱も吸収され、炎による猛攻に圧倒されるが、隙を突いた攻撃でサーシャを解放する。

ウェスダはサーシャを狙うが、助けられたことへの恩義からナワルピリがそれを庇って死亡。

ナワルピリの死を切り捨てるウェスダに心臓を燃やすが、その熱は遺跡の地下に眠るテスカトリポカに吸収され、その力で近辺の山一帯を消滅させる程の破壊力を見せる。

テスカトリポカの力で世界を滅ぼし、ただ役目を果たす為だけに存在すると言うウェスダに「自分の意思も信念も無い奴に俺の心臓に触れる価値は無い」と言い放つ。

そして太陽の神官の耐熱性をも上回る最大出力のカタケオアンタレスを撃ち込んでウェスダを焼き尽くし、その命は燃え尽きる。

一度は命燃え尽きたカルディアだったが、テスカトリポカに奪われた熱を、生命力と共にケツアルクアトルの化身であったカルベラから注ぎ込まれ、再び命を灯した。


その後聖域へ戻ると、降臨したアテナと対面することに。そこでサーシャが現代のアテナであることを知らされる。

彼女の芯の強さ、優しさを知るカルディアは一言「ハハッ、聖戦か…! 最高の生き場所になりそうだぜ!」といつもの笑顔で、彼なりのアテナへの信頼の言葉を伝える。


第3章 水瓶座(アクエリアス)

心臓の熱暴走に苦しむが、任務を終えたデジェルに治療される。その際、アテナであるサーシャに付きっきりで看病された。おのれカルディア、なんてうらやましい。


Scorpion's Interlude

単行本の外伝2巻に収録された、12年前の頃のカルディアの話。

生まれつき病弱であったカルディアがある老人から延命術MISOPETHA-MENOSと心臓にアテナの血を宿された事、カタケオはその副作用である事が明かされている。

なお彼にこれらの処置を施した老人だが、外伝4巻で親友のデジェルの師・クレストだと明かされている。


■余談
よくネットではよくウェスダ戦とラダマンティス戦でカタケオの威力や描写の違いについて話題になることが多く、本編でラダマンティスを仕留めきれなかったのは外伝のウェスダ相手にカタケオを撃ったのが原因ではないかと言われている。
本来カタケオは生涯一度きりの技であり、外伝ではカルベラの力で蘇り心臓に熱も戻ったとは言え、その熱もテスカトリポカに奪われていた分だけだった為(ウェスダ曰く欠片の力)、本編時は本来の威力に達していなかったのでは?と考察されてる。
一方でラダマンティス戦でもちゃんと心臓から熱を発しており、カルディア自身もウェスダ戦と同様かそれ以上にやる気満々だったのでカタケオの威力も落ちてはいないという意見もある。
カルディア、レグルスの両方とも勝負に勝ったけど試合判定で負けたような感じなので、ぶっちゃけ作者のラダマンティス贔屓の割食っただけとも言われている。


■主なセリフ

  • 何って… 拷問?

  • 蠍の目はな・・・ お前らみたいな獲物を狩る為にあるんだよ!!!

  • あいつを狩れたら最高の気分になる!! なあ、翼竜!!

  • フッ あまり小虫をナメるなよ翼竜

  • 俺は俺の感じるままに生きてるだけさ

  • ずっと、俺はずっと探してたんだよ 俺の心臓に火を点ける相手を!!

  • 命にはリミットがあるんだ! だったら俺はこの命、自分で選んだ場所で使い切る!!






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最終更新:2024年04月06日 13:39

*1 デジェルやサーシャの時もそうだったが、基本的にカルディアは気を許した相手への面倒見が良い