シュラ(聖闘士星矢)

登録日:2012/09/07(金) 08:54:40
更新日:2024/03/17 Sun 03:29:58
所要時間:約 6 分で読めます




オレは山羊座のシュラ! アイオロスを半殺しにした男よ!




聖闘士星矢に登場するキャラクター。

年齢:23歳
身長:186cm
体重:83kg
出身地:スペイン
修行地:ピレネー山脈
CV:戸谷公次/草尾毅(二代目)
  川田紳司 (LoS)

聖域の十二宮のひとつ「磨羯宮」を守護する山羊座(カプリコーン)の黄金聖闘士

12人の黄金聖闘士の中でも体術に秀で、特にその腕から繰り出される手刀は聖剣(エクスカリバー)と呼ばれ、全てを断ち切る威力を持つ。


原作とアニメ版でキャラクターに大きな差異があるため、分けて紹介していく。


【原作】

◇十二宮編

「肉体も精神も一振りの剣」と言える人格で、武器に善も悪も無く強者に使われてこそ真の価値があるとし、そこから「正義の定義は勝利者の手で写った」という考えを持ち、教皇(サガ)の悪を知りつつ、「自らを振るう担い手に相応しき強者」と見定め仕えていた男。
14年前に聖域を脱出したアイオロスを追撃して致命傷を負わせたばかりか、彼が匿っていた赤子が真のアテナである事を知りながら共に葬ろうとしていた。

磨羯宮に進んできた星矢達にいきなり「聖剣」を放って襲い掛かるが、紫龍の咄嗟の判断により事なきを得る。

しかし紫龍は1人分断されてしまったため、そのままシュラと戦う事を選び星矢達を先へと進ませる。

シュラの「聖剣」は聖衣の中でも最高の強度を持つとされる龍座の盾をも容易く両断し、紫龍は聖衣を全て破壊されてしまう。
(紫龍は大体ドラゴンの盾が通用しなさそうな相手と戦わされる傾向にある)

だがこれは聖衣を脱いでからが本番の紫龍の力を引き出してしまい、真剣白刃取りで手刀を防がれ、そして昇竜覇の弱点を利用した背水の陣の一撃により左腕を破壊され、シュラも彼の実力を認める。

だが直後、死に損ないのはずの紫龍から立ち上る小宇宙に戦慄する。



老師…お許し下さい この紫龍、戒めを破ります…!


聖衣を破壊された事で小宇宙が最大限まで高められた紫龍は、老師にも禁忌とされていた「廬山亢龍覇」の封印を解く事を決意。

シュラを羽交い締めにして宇宙へと飛び出した紫龍とシュラ。


紫龍 おまえはわかっているのか!?
このまま上昇を続ければふたりとも摩擦熱にたえきれず とけて天空のチリとなってしまうぞっ!!
いや…オレは黄金聖衣をまとっている分 おまえよりは長く生きられる

警告するシュラ、先に死ぬのは生身の紫龍だと言う。

この紫龍…死はもとより覚悟の上! おまえも必ずつれていくと言ったはずだ!!」

バカな…そこまでして勝ちたいか!? 自分が死んでの勝利などなんの価値があるか!?
なんのためにそこまでしてたたかうのだ なぜだーっ!?

紫龍は彼の問いに対して

シュラよ 聖闘士ならわかりきったこと…女神のためだ!!

アテナを信じ ここまで戦ってきた…そして この十二宮の戦いで それを確信した…
アテナは この世の邪悪と戦うために数百年に一度生まれるという
沙織さんは これからその邪悪と戦わなければならない大事な人
沙織さんがこの世の邪悪を打ち払い この世が平和になり
それによって 不幸な子どもたちや人々がいなくなるのなら この紫龍の命など安いもの!!

この答えに人間は自分の利益の為に命をかけ、悪でも力があれば正当化されると考えていたシュラは衝撃を受ける。

どうやらオレはまちがっていたようだ 聖闘士として…ましてや黄金聖闘士として失格だ…

そう悔いた彼は、自らの黄金聖衣を彼にまとわせて紫龍を救い、自身は宇宙のチリと消えたのだった…

紫龍! お前は死んではならん!
おまえのような男こそ生き抜いて これからもアテナのために戦わなければならないのだ!

紫龍よ…おまえを死なせたくはない
だが もう遅いようだ…まもなくオレたちの体は溶けはじめる
そして オレたちの体はチリとなって この宇宙に永遠にただよう…
これからせめて…せめて星となって オレと共にアテナを守るか……
なあ……紫龍よ……


◇ポセイドン編

十二宮で死んだので本人は登場しなかったが魂の形で紫龍の前に姿を見せ、クリシュナの黄金の槍に苦戦する彼を叱咤激励。

お前の右腕にはこのシュラの魂が宿っているのだ…あの…聖剣がな!!

と伝え、彼を勝利に導いた。


◇冥王ハーデス編

改心したはずだがサガ・カミュと共に十二宮に乗り込みアテナの命を狙い、シャカを殺害。
血染めの辞世の句を書くシャカに、


ならばせめてもの情け…このシュラが介錯を…


と時代劇みたいな発言をした。
辞世の句だの介錯だの、やたら日本文化に詳しいらしい。エピGアサシンでもその日本文化好きは存分に発揮されている。

しかし裏切ったと思われた彼らの真の目的は聖闘士側の勝利に必要なアテナの聖衣の復活であり、シャカの殺害は冥皇軍の監視をくぐり抜ける為にやむを得ずやったことで本意ではなかった。

その後ハーデス城で限定的に与えられた命が尽き、紫龍に看取られて再び死んだ。
しかし魂は後に他の黄金と共に嘆きの壁を破壊する為に駆けつけた。


【アニメ版】

原作とは人物像が180°変わり、山羊座の聖闘士は代々最も女神への忠義厚い者達であるとされ、神話の時代にはそれを讃えられて女神から直々に「聖剣」を授かった。
シュラ自身も、磨羯宮内に建てられた女神の像に返り血がつくのを嫌い、わざわざ外で戦おうとするほど。

戦いの流れは概ね原作通り。亢龍覇で燃え尽きる寸前で城戸沙織が真のアテナである事を悟り、紫龍と亡きアイオロスに詫びた後、自身の山羊座の聖衣を紫龍に着せ、自分の命と引き替えに彼を助け出した。

アスガルド編では声のみで再登場。ジークフリートに黄金聖衣無しでの廬山亢龍覇を仕掛けようとした紫龍を諫めて、星矢達とアスガルドの共倒れという最悪の事態を回避させた。

アニメスペシャル2の小説ではシュラの幼少時代が描かれており、アイオロスに憧れていたが半ば脅され手を下す事になるなど当時10歳の少年には重い過去が書かれている。

ハーデス十二宮編にて、アイオリアからアテナのもとへ運ばれる際、彼に「アイオロスは…」と言いかけていた。

エピソードGやLCではアニメ版の設定が主になっている模様。
CVは前述の通り、初期のアニメ版では北斗の拳のジャギ等を演じていた戸谷公次が担当。設定年齢の割りに渋い声質だった。それでも、戸谷氏にファンレターが届くなど反響は良かった。
ハーデス編OVAからはドラゴンボールシリーズのトランクス、SLAMDUNKの桜木花道等を演じた草尾毅に交代。シュラも交代した直後、戸谷氏は2007年に鬼籍に入られた。

ハーデス編全編において、紫龍との再会シーンが数多く描かれている。
…が、会うたびに紫龍は思っただろう。「こいついつもエクスカリバーの話しかしねぇな」と…

エピソードG

恐らく主人公のアイオリアに次いで優遇されており、出番も活躍もかなりのもの。

彼は元々正義漢であったとされ、教皇への忠誠は幻朧魔皇拳(ただし未完成)によって「教皇が正義である」と植えつけられたものとされた。アニメと漫画版の性格の違いの折衷のようなもんか。

ティターン神の1柱『星漢のクレイオス』とは強敵(とも)と呼べるような間柄であり、二度の激しい死闘を繰り広げた。

終盤のタッグ戦では同じく己の肉体と戦闘技能のみで闘うアルデバランと組んだ。

回想シーンではアイオロス追撃時のエピソードが詳しく描かれている。
シュラはアイオロスを尊敬しており、彼の叛逆を信じきれていなかった。
また、アテナを守りつつエクスカリバーを自ら受けにいったことに驚いていた。


【エピソードGアサシン】

本作では主人公に昇格。神託により已む無く聖域を離反。聖域の追跡を掻い潜り、神託に記された彼の地、極東の島国日本の首都東京に降り立つ。
そこの地で神話の時代から受け継がれてきた古今東西の数多の聖剣から唯一無二の最強の聖剣を決める剣闘士(グラディエーター)の闘争の祭典『聖戦争』に参戦する。
シュラ本人は既に死亡しているはずの、星矢たちが成人した現代日本にエピG~原作の間の時間軸からクロノスの力を借りて来ている模様。
メディアミックスの結果聖闘士星矢にやたら増えたパラレルワールドについて触れている。

真面目なのは変わらないが、プライベートは楽しむ主義らしく行く先々で観光を満喫している。
中でもかなりの食道楽で下記はその数々。
年相応(作中でスペインでの飲酒に関する法の言から、年齢は16~17歳と推測可)らしく、どうしても行かなければ行けない場所があると言って氷河に池袋の12星座パフェを置いてある店まで案内させた…年相応?
食べたのは当然山羊座パフェ、大層ご満悦な様子だった。

日光東照宮では紫龍との待ち合わせの際に露天風呂を指定していた…どうしても日本の露天風呂に入ってみたかったらしい。
露天風呂で泳ごうとしてたようだが紫龍に止められ、その中で飲酒をしようとしたが年齢的な意味でやはり紫龍に止められた。
よほど酒が飲みたかったのかかなり屁理屈でごねている。
なお温泉後はかき氷を美味しくいただきました。そして欲望に忠実すぎるとツッコまれた

宮島では厳島神社の鳥居を見立てた装飾のある皿に牡蠣を並べて「もはや美しい…」とご満悦で牡蠣と横から差し出されたもみじ饅頭を食べていた。同時に牡蠣ともみじ饅頭を交互に食えるのすげぇとツッコまれた


一方でスマホ片手にSNSやLINEを使うなど現代社会には溶け込んでいる。
その割に日本の情報は割といい加減で知識が妙に偏ってるが。
なぜ星座パフェの前に風習をスマホで調べなかったし…。
かなり天然の気が見え隠れしている。
旅を満喫している姿をミロに「無表情な奴だと思っていたが…可愛いところもあるじゃないかシュラ」と言われた際には「…むしろ俺は表情豊かな人間だと思っていたんだがな…ミロ」と答えている。嘘だろお前…
こんな感じに色々と周囲の人と認識がズレてる模様。

ちなみに普段は東京のホテル暮らしらしい。
コクトーが どこからか新しい戸籍を用意した らしく部屋を借り就労する予定らしい。
…まともに働けるのか不安である。
と思ってたら案の定工事現場のバイトをクビになってた…聖域の連絡がある度に現場から抜け出てたんだから当然だが。
結局、瞬の計らいにより氷河の職場である『Bar:ヴィディアムー(ロシア語で乾杯の意味)二号店』で働く事になった。
…なお氷河は抗議のメールを瞬に猛烈に送りつけていたが。

本作ではピレネー山脈のモンテ・ペルディードにおける修行を終えたシュラが聖衣を授かるに至るまでの過程が詳細に描かれている。
日本において、シュラの師は自らの命と引き換えにアテナの聖闘士として大切なことを伝授し、未来を唯一の弟子であるシュラに託した。


聖闘士星矢Ω

時系列がハーデス編の後なので、直接の登場こそしないが紫龍がエクスカリバーについて「かつて戦った黄金聖闘士の遺産」語った。


Legend of Sanctuary

冒頭部でサガと共にアイオロスを追撃、サガごとエクスカリバーでアイオロスを両断する。
16年後、瞬と一輝と戦いミロ対星矢の間で一蹴するが、シャカによって沙織がアテナである事、教皇の正体がサガである事を知る。その後は他の女神側についた黄金聖闘士とともに反逆者のサガの呼び出した邪神像と戦い原作と違い生き延びている。
性格も原作とテレビ版に比べると軽薄なキャラになってはいるが、聖域を守る意識は本物の模様。
最も原作に近い版本。口癖は「マジかよ!?」


【必殺技】

  • 聖剣(エクスカリバー)

シュラの代名詞。聖剣抜刃。

鍛え、磨き上げられた四肢は鋼の様に研ぎ澄まされており、特に腕から繰り出される手刀はいかなる物も切り裂く。
手刀の範囲外の対象すら叩き斬る事ができ、劇中でも遠距離から地面を真っ二つにして星矢たちと紫龍を分断した。

身も蓋も無い言い方をすると「ものすごいチョップ」

木刀ではない。繰り返すが「聖剣抜刃」である。

十二宮で戦った紫龍に自身の魂とこの技を授け、後に彼の危機を幾度となく救った。

エピソードGでは更に「聖剣乱舞」「二刀聖剣」という技もある…呼び方はエクスカリバーだけど。
聖剣乱舞のほうはエピソードGアサシンでも使用されている。
エクスカリバーの伝承に習いカリバーンからエクスカリバーへと変わるシーンがあるなど深く掘り下げてある。

LoSでは小宇宙の高まり具合で伸縮自在な光の刃となっており、クライマックスでは巨大な敵とも渡り合えるほど。マジかよ!?

ちなみに聖闘士星矢はギリシャ神話がモチーフになっているが、エクスカリバーイギリスのアーサー王伝説に登場する剣である。まぁ車田だから仕方ない。
修行地スペイン、技名イギリス、本拠地はギリシアとかなり滅茶苦茶…まぁ今更な話ではあるが。


  • ジャンピングストーン
相手の技の反動を利用して放つ当て身投げ、原作とアニメ版ではモーションが全く異なっている特徴がある。
原作では紫龍の攻撃を受けて上に打ち上げられつつ両足のつま先を紫龍の脇に引っ掛けて上に蹴り上げる必殺技。
上に打ち上げられる勢いを紫龍に押し付けることで自分は吹っ飛ばないで済むが、よく考えると技を成立させるにはいったん相手の技を受けて上に撃ち上がる必要がある。
結局のところ相手の攻撃は受けなければならないが車田漫画の世界では車田飛びや車田落ちをしない限りたいしたダメージが出ない為かシュラは無傷である。
アニメ版では素早く相手の背後に周り込み、両脇を自身の両足の甲で抱え上げ、フランケンシュタイナーのような要領で投げ飛ばす…と、文にすると説明がしにくい技。くらった相手は車田落ちを強制させられる。
原作のモーションが一見しただけでは理解しづらい為かとってもわかりやすいモーションに変わっている。しかし相手の技の勢いを利用する部分が無くなっており、当て身投げ要素が皆無である。
シュラ自身が非常に強いので目立たないが、この技の威力は相手の技の威力と連動しているので何気に強力。
エピソードGではクレイオス戦で使用。
「超絶飛翔」(ジャンピングストーン)と表記される。ダサいとか言わn(ry

技名の由来は「ジャンプ(ジャンピング)して「ストーン」と落とすから」と言われたり言われなかったり。


【聖衣】

  • 山羊座の黄金聖衣
黄金聖闘士が纏う最高位の聖衣の一つ。
身体にフィットした黄金聖衣の中でも比較的シンプルなデザインが特徴。
オブジェ形態は引き締まった細身の山羊。
アニメ版では黄金聖闘士の一部は聖衣のデザインに若干の変更がなされているが、シュラの場合は原作でヘッドギアだったヘッドパーツがヘルメット型になり、外観が大きく変わっている。
近年のOVA、ゲームなどではアニメ準拠のヘルメットが一般的。


  • 山羊座の神聖衣
黄金魂で山羊座の黄金聖衣が進化した姿。
肩の装甲を中心に各部がディテールアップ。背面に生えた翼は山羊の角と聖剣の刃が合わさったような鋭いデザインとなっている。
また、ヘッドパーツはヘルメット型からヘッドギアタイプへと変化し原作寄りになった。
オブジェ形態は翼の生えた雄々しい山羊。


  • 冥衣
ハーデス編で着用した山羊座の黄金聖衣を模した冥闘士の黒い鎧。
黄金聖衣と違いOVAでは原作と同じヘッドギアタイプになっており、ゲームなどでは差別化の意味もあって冥衣はヘッドギア型で統一されている。
なお、ハーデス編ではサガやカミュと共に見張り役の冥闘士の一人・オクスを不意打ちで倒し、彼の地走星ゴーゴンの冥衣を奪って一時的に着用していた(要するに冥衣二枚重ね)。




「オレは追記・修正もしないのに愚痴を言う奴が嫌いでな。もはや死に時だアニヲタッ!!」

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最終更新:2024年03月17日 03:29